不死鳥と雨 |
とある倉庫部屋の廊下にて――― 夕雲型駆逐艦の夕雲は、とある現場に出くわしていた。 彼女の目に映るのは、2人の艦娘。 1人は、暁型駆逐艦の響。そしてもう1人は白露型駆逐艦の時雨だ。 だが、その様子は平穏とは程遠い雰囲気に包まれていた。 重い空気を悴むように、時雨は言葉を吐き出す。 「―――君には失望したよ、響・・・本当に」 「さて、なんのことかな?」 時雨の返答に、響は敢えて”笑み”を浮かべて言葉を返す。 「とぼけるな、君が―――いや、君達が皆をおかしくしていることはわかっている! 僕は見たんだ!!君と暁が・・・山風をハイグレ人間に洗脳したところを!!」 知らない素振りをする響に、激高するかのように時雨は喋りだす。 「はじめは、気のせいだと信じたかった。・・・白露や村雨・・夕立や春雨の様子が おかしいのも!なぜか、風呂に一緒に入りたがらないことも!夜な夜な倉庫部屋に 集まっていることも・・・そして、見たんだ。 白露達が、ハイグレポーズをとって快楽を貪っている姿を・・・ そして、君達が山風を緑色のハイレグ姿にして、変なポーズをさせているのを!! なぜだ・・・なんでなんだ響!君は、真面目で仲間思いで、優しい君が・・・!」 「なぜって―――――そんなの、決まっているじゃないか」 荒ぶる時雨の言動を遮るように、響は妖美な笑みを浮かべ制服を脱ぎ始めた。 そして―――― 「私がハイグレ魔王様の下僕だからさ。ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!」 制服を脱ぎ捨て、白いハイレグ姿になった響は、凛とした表情でコマネチのような ポーズを取り始めた。 唖然とする時雨を横目に響はポーズを取りながら、言葉を紡ぐ。 「ふふ・・・♥、その油断が命取りだったね・・」 その言葉が発せられた刹那―――、ピンク色の光線が時雨に命中した。 「うわぁあああ!!?どこから・・・!?」 光線に命中し、青とピンクの点滅が消え、藍色のハイレグ姿になった時雨が 振り返ると、後ろに立っていたのは・・・赤いハイレグ姿の初霜だった。 「ハイグレ!!ハイグレ!綺麗ですよ・・・時雨さん。さぁ、私達といっしょに魔王様の下僕になりましょう?」 その言葉で、スイッチが入ったかのように時雨の身体は彼女の意志に反して 勝手にコマネチのようなポーズを取り始めた。 「は・・ハイグレ!!ハイグレ!ハイグレ!!!か・・身体が勝手に・・!?」 きわどいハイレグ水着に、股間を強調するようなポーズ、そして徐々に身体に 締め付けていく水着の感触が時雨の理性を溶かし始めた。 顔は赤面し、必死に抵抗するかのように手の動きをとめようと試みるも、 全身から襲い掛かる快楽の雨に打たれ続ける。 (そんな・・・ハイグレがこんなに気持ちいいなんて・・!!でも、耐えなきゃ・・!! 耐える・・耐えるんだ!やめない雨なんて・・な・・くぅ・・♥) 抵抗する意思に反して、彼女の露は股から地面につたり、水たまりをつくり 豊かな胸は、水着の締め付けで乳首をくっきりと浮かべさせていた。 抵抗に抗う必死の時雨を見て、2人の下僕は嘲笑い、彼女に近づき、 身体をサンドウィッチのように挟み込んで、甘く囁く。 「ハイグレ♥ハイグレ♥・・どうですか?ハイグレとても気持ちいいでしょう? 艦娘の誇りなんか捨てて、私達といっしょに踊りましょう?」 「まったく・・抵抗なんか必死で可愛いね時雨。でも、もっと快楽に溺れた姿を見たいな ハイグレ♥ハイグレ♥」 淫靡に溺れた響と初霜は、耳元で囁く声と同時、ハイグレポーズをとりはじめ、 時雨の洗脳状況を早くしようと試みる――― この状況を打開すべく、時雨は案を巡らす。 そんな最中―――響と初霜にも見えていない”1人の存在”に気付く。 ”ーー夕雲がいる”!! イチかバチか賭けるしかなかった。 時雨は、響と初霜に気づかれないように、彼女に目線を送る。 きっと、夕雲はこの状況を打開してくれる――――― そうすれば、皆、提督たちが助けにきてくれ――――― 「響さん、初霜さん・・・・私も・・私もハイグレ人間にしてください・・♥」 そう、信じたかった。 夕雲から、その言葉が出るまでは。 「ハイグレ!ハイグレ!夕雲・・・!?どうして・・・!!」 唖然とするしかない時雨に、夕雲は弁解するかのように泣き崩れる。 「ごめんなさい!ごめんなさい・・・時雨さん。私、もうダメみたいです。 クール響さんや真面目な初霜さんが、あんな淫靡に狂ったような表情・・ 身体が勝手に動いて、快楽と戦う時雨さんを見てたら・・もう・・・!! そう語る夕雲は、自身のスカートをめくり開け、自身の花弁を下着越しに見せつけた。 「こんなに・・こんなに、せつないんです・・♥、興味がとまらないんです・・・♥ 光線打たれたら・・・洗脳されたら・・・どんな快楽なんだろうって・・」 愛液に濡れ切った下着は、更なる欲望を待ち望んでいる。 それを見越した響は、笑みを浮かべて光線中を構え、夕雲の前に立つ。 それを見た夕雲は、響の顔を見て安堵の顔を迎える。 「響さん・・・私を・・はいぐれにんげんにしてくだしゃい・・♥」 「もちろんさ、君もいっしょにハイグレを着よう・・♥」 夕雲のおねだりに応じるかのように、響は迷いなく光線を放つ。 「あああああああああああ♥♥」 ―――あぁ、気持ちいい。きもちいいきもちいいきもちいい!! ハイグレハイグレハイグレ!!!水着も、締め付けも、胸も、股間も・・・ 全て全て、最高オブ最高――― ハイグレ魔王様・・・パンスト兵様・・・ありがとうございます――― ピンクと青の光に包まれる中、安堵と歓喜のうぶ声をあげると同時に、 自身の艦娘の誇りも、名誉も過去も溶かされていくのを感じた――― そして光が消えると同時に、それはもう”最初からなかったように―――” 「ハイグレ!!ハイグレ!ハイグレ!!!ハイグレ駆逐艦、夕雲。 ただいま、洗脳完了しました!・・・あぁ、幸せです・・ハイグレ♥」 絶頂を迎えたと同時に、夕雲は完全なるハイグレ人間に転向した。 黄緑のハイレグ姿、頬を紅く染めるほどの歓喜に満ち溢れた表情、 そして―――水着から滴り堕ちる水着ごしの愛液・・そして何よりも 目の前で、仲間がハイグレ人間にされた その事実が、時雨の頑丈な心をへし折り快楽へいざない始めた。 もう、ハイグレには勝てないのではーー 否定できない程の絶望につけこむかのように、ハイレグ水着がぎゅぅ♥と 締め付けはじめ、ハイグレポーズを取るスピードもあがりはじめる。 (はいぐれ♥はいぐれ♥・・・あぁ、夕雲はなんて幸せそうなんだろう・・・♥ 響も初霜も、気持ちよさそうだし・・・僕、ばかになちゃった・・) 「時雨さん、ハイグレ人間になりたいですか?」 耳元で、初霜が時雨に問いかける。数分前なら否定したことだろうーー だが、もう彼女に抵抗の意志は崩れかけた。 「うん・・・♥、はいぐれきもちいいよぉ・・・!僕もはやく魔王様に忠誠ちかいたいよぉ・・・!!ハイグレ!!!!ハイグレッ!!ハイグレェエ♥」 もはや、懇願するかのようにハイグレポーズを取り始める。 もはや、時雨が絶頂を迎えるのも時間の問題だ。 そう判断した初霜は、響と夕雲に提案を持ち掛ける。 「響さん、夕雲さん・・・時雨さんを早く解放するためにいっしょにハイグレしましょう! 最高の快感で時雨さんを洗脳しちゃいましょう♥」 その提案に、響と夕雲は待ち望んだかのようにうなずき、3人は時雨を中心に円になるように並び始め、大きく蟹股になり――― 「「「「ハイグレ!!ハイグレッ!!ハイグレ!!ハイグレ!!」」」 それぞれ、時雨のペースに合わせるようにハイグレポーズを取り始める。 鳴り響くハイグレコールが、4人の身体を震わせ、豪雨のように快楽に打たれ始めた。 「あぁ・・やっぱり大人数のハイグレ、最高です♥ハイグレ!!ハイグレ!!」 「ハイグレ♥ハイグレ♥みんなとってもエッチで素敵だね、ハラショーだ」 「あぁあん、ハイグレ♥ハイグレッ!!!あぁイく!!イッちゃいます♥!」 ーーーーあぁ、僕はなんて馬鹿なことをしてたのだろう。 みんな、こんな気持ちよさそうだったのに、なんで抵抗なんかしたんだろう? でも、もういいや♥、やまない雨なんてないんだね・・♥ だって、もう少しで僕はハイグレ人間になれるのだから――――!!! 「「「「ハイグレ!!ハイグレッ!!ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレ!!ハイグレェ♥ハイグレッ♥ハイグレ♥ハイグレ・・・ ハイグレェェェェ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥!!!!!!!!!」」」」 大きなハイグレコールが鳴り響いたのと同時に、4人同時に大きな絶頂を迎え、 大量の潮を吹きだした―――― 誰の愛液かわからない程、混ざり合い、廊下は雨にでもあったかのような水浸しになっても、お互いがお互いの愛液でハイレグ水着がびしょびしょに濡れても、 4人のハイグレ人間は光悦の表情で、余韻に浸り続けた そして、 「ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレ人間、時雨。只今洗脳完了しました!! みんな、洗脳してくれて・・ありがとう・・!ハイグレ!ハイグレ!!」 時雨は、以前の抵抗していた頃とは打って変わったように、笑顔でキビキビとハイグレポーズを取り、自身を洗脳してくれた3人に感謝の意をささげた。 「よかった・・・時雨もハイグレ人間になれて・・・安心した・・!?」 響が安堵の表情を浮かべ、時雨に声をかけようとしたその時、 初霜と夕雲がはぁはぁ・・と息を荒くして響を押し倒しはじめたのだ。 「ごめんなさい・・響さん♥、私、まだまだこの快楽に包まれていたいんです・・ というわけで、これから4人でハイグレズセックスしましょう・・・♥」 「あぁ・・・私達女の子同士なんですよ?初霜さん・・・でも、同感です♥ さぁさぁ、時雨さんも・・・いっしょに♥」 「うん・・・♥、また4人で気持ちよくなろうよ・・・♥」 もはや、獣のように息を荒くし暴走した3人のハイグレ人間を見て 響は、考えることを諦め・・・ 「ハラショー・・・♥」 その言葉だけを残して、響も獣のように息をあげる。 もはや、そこに理性という概念すら存在しない世界があった。 快楽を貪りあい、奉仕し、奉仕され、言葉にならない声が響きあう。 身体をまじりあい、抱き合い、愛しあい、夜通しでぶつかりあった。 そこには、恥じらいは勿論、 苦しみも、悲しみも、絶望も、誇りもない。 ただ純粋な”快楽”だけの―――淫靡な”理想郷”がそこにあった。 |
008900
2017年09月23日(土) 22時26分03秒 公開 ■この作品の著作権は008900さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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執筆お疲れ様です。 艦これ未プレイの私にも伝わってくる程の愛が散りばめられていて、終始エロエロでしたよ〜。 皆さんも仰っていますが、じわじわと水面下でハイグレ人間が勢力を広げている中、自らハイグレを求めて歩み寄っていく夕雲の行動には意表を突かれました。 こんな描き方もあるのかと勉強になったと同時に、心をへし折る圧倒的なエロさにめっちゃ興奮しました! 今度はどんなシチュが来るのか、私も楽しみにしてますね♪ |
牙蓮 | ■2017-09-30 22:44:11 | 38.117.168.203.megaegg.ne.jp | |
執筆お疲れ様です! 008900さんの抵抗から堕ちるまでの濃厚な心理描写は勉強になりますね! 洗脳されてないのにハイグレに屈服しようとする夕雲の姿に時雨がどれ程絶望したかと思うと興奮が収まりませんね〜 |
満足 | ■2017-09-24 01:15:23 | om126212133014.14.openmobile.ne.jp | |
執筆お疲れ様です 何とか完成した自分の作品を投稿しに来たら、まさか同じ日に投稿されてるとは何たる偶然(^_^;) しかも、私のお気に入り艦である時雨と夕雲がハイグレ人間へと転向してしまう話とは(*ノωノ) 別府を追及しながら不意打ちで光線を浴びてしまう時雨もよいですが、自ら進んでハイグレ人間への転向を申し出る夕雲姉さんもエロいです(その手があったか! さて次は誰がハイグレの餌食になってしまうのか、楽しみです(゚∀゚) |
冬みかん | ■2017-09-23 23:13:49 | fl1-119-240-51-196.ygt.mesh.ad.jp |
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