艦娘ハイグレ洗脳5(神通編)
月も出ていない真っ暗闇の中、海面を進む川内型軽巡洋艦二番艦「神通(じんつう)」。朱色と白を基調としたセーラー服に後頭部には緑のリボンという女性らしい出で立ちではあるが、その表情は真剣そのもの。自らが女であることを否定しているかのように、右腕には単装砲と水上機射出機、左腰にはまるで刀を携えるように四連装魚雷発射管を二基装着。そんな姿はまさに「武士」にすら例えられるほどだ。
そして彼女の後ろを睦月型駆逐艦の「文月(ふみつき)」「弥生(やよい)」「望月(もちづき)」が続いていく。
第二水雷戦隊、通称「華の二水戦」旗艦を任されている彼女は、姉の「川内(せんだい)」や妹の「那珂(なか)」に比べ、“少々内気で控えめな性格”などと提督には評されているが、彼女の戦隊はその訓練の厳しさと苛烈さで駆逐艦娘らから畏怖の対象とされ、別名「鬼の二水戦」とすら呼ばれていた。
そんな彼女は今夜、従来の二水戦メンバーではなく睦月型艦娘らを率いて、鎮守府近海の訓練海域で夜戦訓練を敢行していた。
艦隊決戦型である特型駆逐艦や、防空駆逐艦である秋月型などに比べて海戦経験の少ない睦月型艦娘らの技量維持・向上の為、訓練の計画そのものは以前からなされていた。しかし、急な任務や遠征部隊でのローテーションの関係も重なり、何度も延期が続いていた。
だが、参加予定艦娘全員の都合が良い日が、まさか厚い雲に覆われた新月の夜になろうとは、神通自身も思わなかった。演習海域からは陸地は見えず、辛うじて確認できるいくつかの島影も見えるがすべて無人島。近くを通る船や航空機も居らず、正に灯りは皆無だった。

「更に速力を上げます! 周囲への警戒を怠らず、続いて下さい!」
「「「はいっ!!」」」

灯火管制を布いているため、速力や艦同士の間隔を誤れば接触時を起こしかねない。だからと言って間隔を開けすぎれば、闇夜の中では文字通り迷子となってしまう。神通は後に続く3人それぞれの位置や、速力に細心の注意を配る。

(何も見えない・・・、まるであの時の様に・・・)

こんな闇の中を進んでいると、まるで海の底に居るような錯覚に神通は襲われる。
彼女自身が船だった頃の、最後の瞬間のおぼろげな記憶。
集中砲火を浴び、2,000発以上の砲撃を船体に受け、炎上しながら船体が鋼鉄の悲鳴を上げる。そして身体が引きちぎられ、何も見えない海の底に引きずり込まれていくその瞬間を・・・。

(私らしくありません・・・ね)

神通はそんな昔の記憶を振り払い、改めて前を見据えた。
艦娘として図らずも生を受け、もうあのような思いは二度としない、と心に強く誓ったのだ。
だから厳しく接するのは、生き残って欲しい一心から。「鬼の神通」などと怖がられても、あんな思いを他の娘達にはしてほしくはない。
そんな秘めたる思いを胸に、神通は纏わりつく闇夜を振り切るかのように速力を上げていった。



――――――。
――――。
――。



「・・・睦月ちゃんたち、見つからないですねぇ。訓練海域の随分端の方まで来ちゃいましたけど・・・」

神通の後ろに続いていた文月が、不安そうにする。

「そろそろ接触できるはずです。島影と誤認しないように気を付けて」
「は、はい!」

今は演習中。特に危険を伴う夜戦訓練だ。
事故などあってはならない。
神通は気を引き締め直すつもりで、パチリと自分の頬を叩く。

「・・・・・・!」

水上電探が、島影から現れた列をなす艦影をはっきりと捉える。敵艦隊旗艦役の「睦月」を先頭に「如月」が続き、「皐月」「三日月」がその後ろに付いていた。

「敵艦接近、探照灯照射!」

神通は左足に備えた探照灯(サーチライト)のシャッターを開く。
光の筋が伸びて、接近してくる先頭の睦月の姿を照らし出す。先頭の睦月はすぐさま転進するが、神通はそれに惑わされることなく照射を続ける。

「射撃開始・・・撃てッ!!」

神通の号令の下、文月ら3人の単装砲が射撃を開始する。
殺傷力のない訓練用のペイント弾を使用しての射撃ではあったが、反動や弾道性能は実弾とほとんど差はないものだ。
それぞれの単装砲が火を噴くと、探照灯で照らされた睦月らの戦列付近で水柱が上がる。

「・・・島影に隠れましたか。撃ち方止め!」

探照灯で追っていた睦月たちの戦列が見えなくなり、同時に水上電探でも反応が消える。
恐らく無人島の蔭へと逃げ込んだのだろう。
神通はそう判断して、距離を保ちながら反応の消えた地点を他の3人を引き連れて回り込んでいく。
向こうも同じ様に無人島を回り込んで距離を距離を保ってくるのか、それとも・・・。
神通は睦月たちの次の出方を読もうとしたが、それが直ぐに不要だと理解する。

「敵艦隊、急速に接近!」

神通の備える電探が、一気に距離を詰めてくる4つの影を再び捉えたのだ。
だが、あろうことか神通側の戦列の側面に、ほぼ直角に接近してくる。図らずも、神通側がT字有利の形となってしまっていた。無論これを神通が見逃すはずがない。

「全艦、敵艦隊先頭艦へ指向!」

探照灯が再び先頭の睦月を照らし出す。
だが、今回は睦月らの戦列は引き返すことはせず、そのまま真っすぐ突っ込んでくる。
加えて、睦月らの手元でチカチカとピンク色の光が見えた。

(新型の探照灯? しかし、今回の演習では敵艦隊役に探照灯は装備させていなかったはずでは・・・?)

神通が不審に思った次の瞬間、向こうの戦列の4人全員の手元で再びチカチカと小さな灯りが零れたかと思うと、まず先頭の睦月が探照灯を照射してきた。

「う、うわぁぁぁああぁぁぁぁ!!!!!」

最後尾の望月の悲鳴が耳に入る。
神通はそれを、探照灯に照らされてパニックになったものと思った。

「望月さん! 落ち着いて下さ・・・い? え? え??」

落ち着かせようと振り返るが、神通は言葉を失った。
探照灯に照らされた望月が、両手両足を伸ばして身体を大の字にして居るからだ。
しかもおかしなことに、照射された探照灯の光は既に消えているにも関わらず、望月の身体を包むようにピンクの光が点滅を繰り返していた。
そして望月の着用していた制服や艤装が徐々に薄くなり、消えて行ってしまっていた。

「これはどういう・・・?!」

一瞬、望月の制服が燃えてなくなってしまったのかと神通は思った。
探照灯の光源は膨大な熱が発生し、その熱を持った部分に制服が触れて燃えてしまったという事故が以前発生していたからだ。
だが、それはあくまでも照射した探照灯使用者側の話である。
己の考えを一瞬であり得ないと否定するのとほぼ同時に、望月の新たな変化によってその考えを完全に否定される。
消えていった制服の代わりに、ピンク色の水着が浮かび上がって来たからだ。

「望月ちゃん! 大丈夫?!」
「望月っ・・・!!」

望月の異変に気づき、戦列を離れて足の止まった望月のもとへ近づく文月と弥生。

「皆さん、止まってはダメ!!」

神通が止めに入った時には既に手遅れで、直後文月と弥生にもその光が浴びせられていた。

「ふぁああんっっ!!??」
「っ・・・・・・!!??」

二人も望月と同様に身体を大の字にすると、着用していた制服や艤装が消え去り、同様に水着姿となってしまった。
その瞬間、神通は確かに見た。ピンク色の光が、まるで砲弾の様に断続的に放たれ、望月らの身体に纏わりつくのを。
これは探照灯などではない。
得体のしれない、人知の及ばない何か。

「中止! 状況中止! 睦月さん! 一体何を・・・!」

神通は無線封鎖を解除して呼びかけるが、返答の代わりに立て続けにピンク色の光の帯が自分めがけて飛んできた。

「くっ!!! かわし切れな・・・きゃぁああああぁぁっっっっ!!!!」

濃密に撃ち込んでくるピンク色の光線をかわし切ることが出来ず、遂に神通の身体に当たってしまう。
命中した個所から身体全体へとピンク色の光が広がり、一瞬にしてピンク色の光の球体が神通を包む。そして神通の制服や艤装は消え去り、いとも簡単に文月らと同じピンク色のハイレグ水着姿となってしまうのだった。



――――――。
――――。
――。



鎮守府や訓練海域から少し離れた沿岸部。水産物加工工場の倉庫として利用され、今は放置されてしまった廃屋。内部は鉄骨が剥き出しで床はコンクリート、換気扇が数か所ある以外は窓もない。そう、パンスト兵がこの星に来た初日に駆逐艦娘「電」の洗脳に際して利用した、あの倉庫である。
深海棲艦の出現によって周辺の住民は避難して皆無であり、夜間ということもあって倉庫周辺はやはり寂しげな印象を受ける。
そんな誰も居ないはずの倉庫の鍵は開錠され、中にはこの場所に不釣り合いな幼い少女たち。いや、正確にはピンク色のお揃いのハイレグ水着を着た少女たちと、頭一つ分等身の高い女性が一人。
内4人の少女たちは腕組をしたり腰に手を当てたりと、思い思いの姿勢でいる一方で、残りの3人の少女と一人の女性は気を付けの姿勢のまま直立不動で横一列に並ばされている。
照明が天井から申し訳程度に倉庫内を照らしてはいるが、意に反してハイレグ水着を着せられ、自分で自身の身体を動かすことが出来ない4人からすれば、灯りなど点けないで欲しいと言うのが本音だろう。

「皆さん、目を覚まして下さい! あなた達は深海棲艦に操られているんです!」

訓練海域から連れて来られた直立不動の4人の一人、神通が叫んだ。
水辺でもプールサイドでもない、コンクリート打ちっぱなしの倉庫で、切れ込みのキツイハイレグ水着を着たまま気を付けの姿勢をしている光景は、最早冗談か何かにしか見えない。
しかし、神通の顔は羞恥心を帯びた苦しげな表情を浮かべている。それは両隣に同じ様に並ぶ文月や弥生、望月も同じであった。

「ふふふ❤ 別にボクたちは深海棲艦なんかに操られていないよ❤」
「そうですよ、私たちはご主人様の命令を忠実に実行しているだけです❤」

皐月と三日月がくすくすと笑いながら、神通に応える。
どこか小ばかにする様な、哀れみともとれる笑い方に、神通は嫌悪感を抱かずにはいられなかった。

「ご主人様ですって・・・? 私たちに命令ができるのは提督だけです。すぐにこの拘束を解きなさい」

謎の光を浴びて艤装や制服を失い、体の自由を奪われてこんなところに連れて来られた。直ぐに沈める様なことをしないということは、鹵獲や情報収集が目的なのかも知れない。この水着も、身体を拘束するための得体の知れない装置か何か。
そう考えた神通は毅然とした態度で、出来るだけ感情的にならぬよう説得を試みる。が、目の前で余裕の表情を浮かべる4人は、ただ不敵な笑みを浮かべるだけだった。

「な、何が可笑しいのです?」
「ふふふ❤ 完全に洗脳が済んでいないとはいえ、何て愚かなのかしら❤ でも、そろそろ・・・❤」

幼い印象を受ける睦月型駆逐艦娘の中にあって、控え目ではあるが大人の女性らしい身体の曲線を有している如月。そんな彼女が異性からの目を意識したハイレグ水着を着て、露骨に哀れだと言わんばかりに笑う。

「は・・・、ハイグレッ! ・・・?! え? え? な、何これぇ!?」
「ふ、文月さん?! 何を・・・??」

神通の右隣で気を付けをしていた文月が、突如自分の肩幅以上にがに股となって腰を落とし、ハイレグ水着のVライン上に両手を当てたかと思うと、奇声を上げて両腕を引き上げた。
幼い少女が多い睦月型の中でも、特に幼げな容姿をしている文月。恐らく絶対に着ることなどないハイレグ水着で身を包み、長い茶色のポニーテールを振り乱しながらがに股になってポーズを繰り返す姿は、正に異様でしかなかった。

「身体が・・・ハイグレ! 勝手にハイグレ! 神通さんハイグレ! 助けてぇ! ハイグレ! 止めてぇ! ハイグレ!・・・」

一方の文月は、勝手に動きだした身体に混乱し、涙目になりながら旗艦に助けを求める。しかし、助けを求められた神通も指一本動かすことができず、ただ励ますしか出来なかった。

「文月さん! しっかりして下さい! 何とか止められませんか?!」
「ふぇぇ・・・ハイグレ! 止めようとハイグレ! 力を入れてもハイグレ! 身体がひとりでにハイグレ!! 口も勝手にハイグレ!!」

泣きじゃくりながら、おかしなポーズを繰り返す文月。
最初は抵抗していたからか、姿勢も悪く、ぎこちないポーズを繰り返していた。しかしそれは、神通らが見ても判るほどに、徐々にスムーズなものへと変わっていっていた。

「ふぇぇ・・・ハイグレ!! ハイグレ!! やだぁ・・・ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!・・・」
「文月・・・はっ、あ、だ、ダメ・・・はい・・・ハイグレッ!」

今度は神通の左隣で直立不動だった弥生が、ガパッと両足を開いて腰を落とし、同じ様に奇声を上げてVラインをなぞり上げた。物静かで感情をあまり表に出さない仏頂面の弥生も、その股間をアピールするような動作から、流石に顔を赤らめていた。

「弥生さん!?」
「ふ、文月ぃ・・・、弥生ぃ・・・しっかりしろよぉ・・・」

弥生の更に左隣で姉妹艦の痴態に顔を青くする望月。
アンダーリム眼鏡の奥の茶色の瞳に涙を溜めて、姉妹らに必死に声をかける。

「あ、あぐっ! う、うそっ・・・?!」

と、望月は動かすことのできない自分の身体に、新たに訪れた変化に気づく。

「・・・うぅ、は、はい・・・あうっ! ・・・ハイグレッ!」

しかし、気づけたからと言って、何か出来るわけでもない。気を付けをしていた望月も、がに股となって同様の動きを繰り返し始める。

「くっ・・・ハイグレ! ふっ・・・ハイグレ! ・・・ハイグレ!」
「うああっハイグレ! マジで止まんなハイグレ! う゛う゛〜っハイグレ!」

弥生と望月も抵抗しているためか、文月のものに比べれば、両手足の角度や腰の落とし具合は浅く、コールもぎこちない。だが、これも何れ文月のものとそん色無くなるだろう。

「にゅふふぅ❤ 流石ハイグレ魔王軍の技術にゃしい❤」

睦月のセリフから、どうやら先ほどのピンク色の光線は、その主人を名乗る者が関与していることが窺えた。
しかも駆逐艦とはいえ、いとも簡単に3人の艦娘の身体をコントロールしてしまう術を持った者のようだ。

「ふん・・・、悪趣味ですね。このようなはしたないことを幼い少女たちにさせるなんて、そのご主人というのは、余程屈折した趣味をお持ちのようですね」

次は自分があの醜態に塗れたポーズを繰り返しやらされるのではという恐怖が、神通の頭の中を支配していく。直ぐそこまで迫る悍ましい未来に、文字通り抵抗も反撃も逃亡もできない。
それでも神通は、不安や恐怖を顔に出すようなことはしない。

「あなた達、今すぐにこの変なポーズを止めさせなさい! これは命令です!」

毅然とした表情を維持しながら、旗艦として命令を下す。その口調や表情は、訓練や海戦で見せるものと遜色ないものだった。
しかし、睦月ら4人はニヤニヤするだけで、命令を聞く気など初めから無いような態度を続けている。

「ふふっ❤ それより神通さんこそ、がに股になってはしたないですよぉ?」
「え? がに股? 何を言って・・・きゃっ?!」

いつの間にか神通の下半身は、文月らと同様にがに股となっていた。神通本人も、皐月に指摘されるまで気づかなかった。

「い、いつの間に・・・う゛ぅ・・・!!」

自身のがに股姿に戸惑う中、今度は神通の両腕が勝手に動き始める。やはり同じように、両手は勝手にハイレグ水着のVライン上に移動しようとしていた。

「う゛う゛っっっ・・・・!!! は、はっ・・い・・・・ぐっっっ!!!」

だが、ここからは違った。
神通の必死の抵抗によってか、Vライン上で両手はそれ以上の動作を行うことはなかった。
全身がプルプルと震えてはいたが、文月らがしていたような奇声も上げることはなく、逆に睦月らを睨みつけるほどだった。

「ねぇ睦月ちゃん、やっぱりパンスト兵様が仰った通り、探照灯に偽装したハイグレ洗脳銃の出力が弱かったみたいね。後でデータを報告しなくちゃ・・・」
「うーん、良いアイディアだと思ったんだけどなぁ・・・やっぱりロスが大きいにゃしい?」

一方で、この神通らにすれば最低の状況においても、睦月らはまだ不満があるような素振りを見せている。
どうやら手にしていた装置の不具合で、体の自由を完璧に奪えていないようだった。

「ふ・・・、これしきのことで・・・、私は・・・!!」

キッと睨み返す神通。
その鋭い眼光は、正に鬼の異名を表していた。

「ハイグレ! はいぐっ・・・、じ、神通さん!」
「はい・・・ぐ・・・、ううぅ・・・!」
「はいぐ・・・、ま、負けるもん・・・か!」

絶望的とも言えた状況下でも、決して諦めず抵抗する。
そんな神通の姿に勇気づけられ、文月ら3人もポーズがぎこちないものへと再度変化していった。

「皆さん、この様なものに屈してはいけません! 必ず鎮守府に・・・、帰りますよ!」
「「「はい!」」」

4人の瞳に、再び火が灯る。
それは決して屈しないという意思表示。

「・・・ふぅ、やれやれにゃしい❤」

そんな徹底抗戦の意思表示を受けてもなお、睦月らは余裕の表情であった。

「仕方ありませんね❤ それじゃあ、一番反抗的な神通さんから墜ちて貰いましょうか❤」

そう言いながら如月が何かを手に、神通らの前へと歩み出てくる。
拷問でもされるのか?
神通は旗艦として、覚悟を決める。

「ふふふぅ❤ じゃーん❤ これは何でしょう?」

如月は背中に隠していたものを、4人に見せつけるように取り出した。
肌色で約30センチ前後の円筒形の物体。
拷問具か何かを覚悟していた文月、弥生、望月らは、それが何なのか分からずにキョトンとする。

「―――っっっ!!!!!」

一方で神通は、あからさまに動揺し始めていた。

「くすくすくす❤ ごめんなさいね、神通さん❤ 私室から拝借してきちゃいました❤」

如月が手にしていたのは、一般的に“ディルド”と呼ばれている性具。いわゆる「大人のおもちゃ」というものだった。シリコン(軟質合成樹脂)製のそれは勃起した状態の男性器を再現しており、一方の先端は亀頭を模し、反対側には床や壁に取り付けられるように吸盤が付いていた。

「ベッド下の衣類ケースの中なんて、ベタなところに隠してちゃダメですよぉ? こうしてすぐに見つけちゃいました❤」

神通の持ち物なのか?
文月ら3人の視線が、神通へと向けられる。
先ほどまで力強い視線を向けてきた子らのそれが、神通には今度は刺さるように痛く感じる。

「あ、あんなもの・・・私は知りません・・・」

明らかに赤くなった顔を伏せ、先ほどとは打って変わって弱弱しく否定する。その動揺具合からそれが嘘だという事は、誰の目にも明らかであった。

「もぅ・・・誤魔化しちゃ駄目ですよぉ❤ 表面は何度も擦れて色が変わってきてますし、軽くヘタっちゃってますね❤ ふふっ❤ これを誰に見立てて何度もオナニーに耽ってたんですか? 鬼の神通も、やっぱり雌だったってことですね、くすくすくす・・・❤」

自分よりも幼い少女たちの前で、己の自慰行為の内容を暴かれ、紅花の染め物の様に顔を真っ赤にして、神通は顔を伏せ続ける。身体が動かせない状況では、もうそれ位しか抵抗の術がなかった。

「神通さんって、ホントはエッチな人だったんですね❤ 普段はあんなに厳しいのに・・・❤」
「むっつりスケベってことにゃしい❤」
「神通さん、オナニーはどのくらいの頻度でするのぉ?」

神通の反応を見て、睦月らから次々とからかう様な質問が飛ぶ。

「・・・あ、そうだ、これをどうやって使うのか、神通さんに見本を見せてもらおうよ♪」

そんな中、皐月が無邪気そうに、神通にとっては悍ましいことを提案する。当然拒否する神通だったが、そんな願いなど聞き入れてはくれない。

「ぺちゃぺちゃ・・・、準備おっけー❤」

如月はそう言うと、軽く舌先で愛撫していたディルドをがに股姿の神通の両足の間に設置する。その雄の象徴を象り吸盤のついたそれは、床に張り付いて自立し神通へ亀頭を向ける。

「にゅふふふ❤ それじゃあ神通さん❤ オナニーってどういう風にするのか、みんなの前で実演するにゃしい❤」
「ふぐっ・・・いや! んんっ!! いやぁ!! いやぁあああぁぁっっっ!!!!」

髪を振り乱して泣き叫んでみても、やはり身体は言うことを聞かない。
それどころか、睦月の命令を遂行するために、身体はがに股からゆっくり腰を沈めていく。Vラインに添えられていた両手は、秘部を辛うじて隠している水着をずらし、自らの女性器を露出させる。

「はぁい❤ 今神通さんが露出させているのが女性器で、ここでパンスト兵様のチンポを咥え込んでご奉仕するのよ❤ よりパンスト兵様にお喜びいただけるように、“おまんこ”、若しくは少し下品に“まんこ”などと呼びましょうね❤」

そんな神通の横で、如月が見守る文月らに対して解説を入れていく。完全に神通をおもちゃにして楽しんでいるわけだが、文月らも当の本人も止めることなどできない。
卑猥な保健体育の講義は、涙で顔をぐちゃぐちゃにした神通を生きたサンプルにして進んでいく。

「そして、神通さんがいつもオナニーで使っているこれが“ディルド”❤ 殿方のペニスを模したおもちゃで、これをおまんこへ挿入して楽しむのよ❤ まぁ、パンスト兵様のものには敵わないですけど❤」

M字開脚の姿勢となり、ディルドの先端と膣口が触れるまで腰を落とした神通。かなりキツイ体勢ながらふら付いたりしないのは、日頃の訓練やトレーニングによるものだろう。

「ふっ! ふっ! ん゛おっ!!・・・」

一方の神通は、何とかディルドを加えこんでしまわない様に踏み止まろうと必死であった。抵抗によってブタ鼻を鳴らすことも構わず、全力で下半身をコントロールしようと試みている。

「ぐれ・・・! は・・・神通さん! はいぐ・・・頑張って!」
「うぐっ・・・、神通・・・さん!」
「負けないで・・・神つ・・・はいぐっ・・・」

文月ら3人にも、このまま腰を下げてはいけないということは直観的に理解できていた。上手く動かない口を何とか動かして、神通を励まそうとする。
そんな神通の努力や文月らの応援を小ばかにした様な笑みを浮かべた如月が、ゆっくり神通の背後へと回り両手を神通の両肩へと乗せる。

「はーい❤ 抵抗しちゃ駄目です・・・よっ❤」

優しげな口調のまま、神通の両肩に置いた両手に体重をかける。
当然、耐えきれなくなった神通はそのまま腰をストンと落としてしまう。

「んぐっ!!!! んあ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!」

ディルドを深く咥え込み、まるで獣のような野太い嬌声を上げる神通。
頬は涙が伝い、両足はがくがくと震えている。
続いて腰が少し浮いたかと思うと、再度ストンと落とす動作を開始する。抵抗していた精神に、スキが生まれていた証拠であった。

「んっ! んっ❤ くっ、止まってッ・・・んんっ!!」

一度緩んでしまったそれは、徐々に大きくなっていく。
言うことを聞かない神通の身体は、いつもの刺激に素直に反応して動きを滑らかにさせ、睦月の命令を実行していく。

「そうそう、言い忘れていたわ❤ この神通さんのディルドは、ただ形を模しているだけじゃないのよ❤」
「おぐっ・・・っ!! え? え! ま、まさかっ?!」

如月のその言葉に、神通は一気に血の気が引いた。

「なになに? どういうこと? 如月ちゃん?」

一方、神通の露骨な同様具合に、いったい何が始まるのかと皐月や三日月は目を輝かせる。

「実はこのディルドには、ちゃんと射精が出来るように尿道がついているのよ❤ 睾丸を模した部分の中は空洞になっていて、そこにローションを入れておいてギュッと握ると先端から射精するってわけ❤」
「にゅふふ❤ しかも、ちゃんと中にローションなんかじゃなく、本物のザーメンを詰めておきましたぁ❤ 睦月と如月ちゃんとでご奉仕した時に中出しして頂いた、パンスト兵様の濃厚ザーメンにゃしい❤」

その言葉に神通はカチカチと歯を鳴らし、顔は絶望色に染まり上がる。
頭の中のどこかで想像していた最悪の事態。それが現実のものとなってしまった。先ほどまでの凛々しさを保っていた表情が嘘のようで、大きなリボンが解けそうなのも構わず頭を横に振って拒否を示した。

「待って!! いやぁ!! それだけはやめてっ!! お願いしますっ!!! お願いしますっ!!! いやぁあああぁぁぁっっっ!!!!」

深海棲艦との、文字通りの死闘。
駆逐艦娘らに対する教導。
皆の見本にならねばと、気を張り続ける毎日・・・。
そんな日々のストレスを、自慰行為へと向けるのにそんなに時間はかからなかった。
最初は指で弄るだけだったが、徐々に物足りなくなり、ディルドやローターなどのおもちゃにも手を出した。
だが、そんな淫らな中にあっても、初めての男性は心の奥で決めていた。

「大丈夫ですよ神通さん❤ パンスト兵様のザーメンは洗脳・催淫効果もあって、転向途上の雌が中出しされれば一発でハイグレ人間へと転向できますから❤」
「そうですよ、神通さん! みんなでパンスト兵様に仕えようよ! 神通さんみたいなスケベな雌は、パンスト兵様に好まれるそうですから❤」

叫びながら上下運動を繰り返す神通の前に、三日月と皐月が優しく説く。
一方の神通に、そんな言葉が通じるワケなどなかった。

「やめて下さい!! やめて下さい!! やめてぇ!! やだやだやだぁああぁぁぁぁ!!!!!」

“ぱんすとへい”などと言う顔も知らない者の精など、受け入れたくはない。海戦でどんなに被弾し、傷が増えていこうとも、それだけは絶対に守ってきた。

「ん゛っ!! ん゛ーーっ!!」

ならばいっそと、神通は舌をかみ切ろう試みるが、やはり力が入らずそれは叶わなかった。

「あ❤ あとパンスト兵様の技術を使わせて頂いて、そのディルドの睾丸部分に手を加えておきました❤ 見た目は変わっていませんが、容量を1/100までに圧縮できるよう改造してあるので、中出しの瞬間は正に天国に昇るような絶頂が味わえますよ❤ 無論、パンスト兵様のザーメンもそれに合わせてナノマシンで培養済みです❤ 羨ましいわぁ・・・❤」

神通にとってまったく嬉しくない情報のみを優しく語りながら、如月は片足を出して踵を支点にディルドに足の先端を軽く乗せた。

(いやだいやだいやだ!!! 助けてっっ!! 提督っっっ!!!)
「それでは神通さん・・・、ようこそ❤」

神通が腰を一番下に下げたタイミングを見計らい、執行人は足先でディルドの睾丸を模した部分を一気に踏みつける。当然、中で圧力がかけられたそれらは、唯一の出口へと殺到するしかない。

ぶびゅるるるるるるるるっっっっ!!!!!!!!!

「ん゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉっっっっっ!!!!!!!!!!!」

膣内にパンスト兵の培養ザーメンを受け入れた途端、子宮から脳へと一気に駆け上がっていく性的快楽に、あれほど抵抗していた神通の脳は、あっという間にハイグレ人間へと書き換えられていった。神通がそれまで信じていた常識や正義、深海棲艦と戦う艦娘としての強く気高い意志、そして提督への思いが簡単にハイグレ魔王やパンスト兵への忠誠心に置き換わっていく。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!・・・・・・」

一方で脳からの抵抗の命令が途切れた身体は、代わって流れてくるハイグレ魔王への忠誠を示したいという衝動を受けて、今まで抵抗していた分を取り戻さんとするかのようにハイグレポーズを繰り返した。

(んおおおぉぉぉぉぉぉ・・・・・・❤ ハイグレポーズ気持ちいい!❤! ハイグレポーズ気持ちいい❤! ハイグレポーズ気持ちいい❤❤!! 気持ちいい❤❤❤!!! 気持ちいい❤❤❤!!! 気持ちいい❤❤❤!!!)

ハイグレポーズによってハイレグ水着が股間に食い込み、乳首を擦り上げる。それを再び性的快楽として脳が受け取り、それがハイグレ人間への転向を加速させ、そしてまたハイグレポーズを繰り返すように身体へと脳が指令を出す。
洗脳と転向が完了するまで、快楽の永久機関の中に放り込まれた神通の精神は、どろどろの白濁液に身体を塗りつぶされていくような感覚に見舞われる。

「ハイグレ❤❤❤!!! ハイグレ❤❤❤!!! ハイグレ❤❤❤!!! 抵抗していた神通がおバカでした❤❤❤!!! この身体のすべてをハイグレ魔王様に捧げますっっっ❤❤❤!!! ハイグレ❤❤❤!!! ハイグレ❤❤❤!!! ハイグレェェェエエッッッ❤❤❤❤❤❤!!!!!!」

絶頂の瞬間、子宮内の許容量を簡単に突破した培養ザーメンは、下品な音を上げながらディルドを咥えたまんこの隙間から噴き出していく。上下運動の際に空気も入ったのか、ブブッ!!とおならの様な音も同時になっているが、神通の獣のようなアクメ声と直後の絶叫にも近いハイグレコールは、それらを簡単に掻き消していた。




(あ・・・あぁ・・・、神通・・・さん・・・)
(そんな・・・嘘だ・・・)
(あの神通さんが・・・)

自分たちの目の前で、唯一縋りつける存在が無様に堕ちた。
叱られると怖かったが、褒めてくれる時はニコリと優しい笑顔を見せてくれた神通。
上手く行かないときは、最後まで訓練に付き合ってくれた神通。
大人の女性らしい容姿と共に、絶対に敵に屈しないという強い意志を抱く神通。
そんな憧れでもあった女性が、自身の女の部分にディルドを突っ込み、白目になりながら奇声を上げてしまった。

「もう・・・、む、無理だよぉ・・・は、ハイグレ! ぐずっ・・・ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」

自分はもう助からない。だってあの神通すら耐えられなかったのだから・・・。
すっかり心が折れ、抵抗する意思を失ってしまった文月の精神は、ハイグレ洗脳による転向が簡単に進んでいった。

「うぅ〜、マジ気持ちいい。もうダメだ、もうダメ。水着が食い込んでくるし、乳首擦れるし・・・もうダメだ!」

神通が堕とされたショックとハイグレポーズによる性的快感、そしてハイレグ水着が身体の性感帯を擦り上げる刺激で、望月の脳内もあっという間に快楽に染まり上がっていく。水着の上側は涎や涙、秘部はどんどん溢れ出てくる愛液で嫌らしく染まっていた。

「「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!・・・」」

二人とも涙目になっていた顔はハイグレポーズを繰り返したことで、下半身からの快楽によってどんどん緩んでいく。ハイグレコールも艶のある声へと変わっていき、先ほどまでの抵抗が嘘のようである。

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ・・・んきゅううぅっっ・・・❤❤❤」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ んおおおっっっっ❤❤❤」

僅か数分後、文月と望月は自身にとって初めての絶頂を迎える。
洗脳によって不必要になった記憶や思いを排泄するかのように、秘部より潮を勢いよく噴き出しながらハイグレ人間への転向を完了するのだった。

「ぐっ!・・・はいぐ・・・れ・・・っ! うぐぐ・・・っ!」

そんな二人の姿を見てもなお、ただ一人弥生は何とか抵抗を続けていた。
ぎこちないハイグレポーズを繰り返そうとする身体はガクガクと震え、ハイグレコールも途切れがち。

「・・・弥生は・・・負けない! 今度こそ・・・睦月を・・・如月を失わないって・・・決めたんだから!」

弥生も、前世の船であった記憶を微かだが覚えていた。
睦月、如月、望月と共に開戦を迎えたことを。そしてどうすることもできずに如月、睦月を失い、自身も爆撃機によって沈められたことを。

「絶対に二人を・・・みんなを助けて見せる!」

いつも表情の読めない弥生だが、今は先ほどよりも強い闘志の炎を宿す。

「・・・あら? 睦月さん、そろそろ鎮守府に戻らないと怪しまれる時間になりますよ?」
「え? もうそんな時間にゃしい? 仕方ない、もう少し遊んでたかったけど・・・」

時計を確認した如月が、睦月に耳打ちする。
遊びはお終いとばかりに残念そうな表情をした睦月は、偽装探照灯とは別の光線銃を取り出すと、弥生へとその銃口を向けた。

「頑張っているところ、ごめんねぇ弥生ちゃん❤ 時間がないみたいだから・・・」
「え? ちょ・・・?!」
「それっ❤」
「あべべべべべべべべべべべべべべっっっっ❤❤❤❤!!!!」

二度目の、今度は正真正銘のハイグレ洗脳銃の洗脳光線を浴びてしまう弥生。
弥生の強く抱いていた戦う理由や仲間を思う心を、引き金を引くという簡単な動作によって真っ白に染め上げていく。そしてそこにハイグレ人間としての存在意義や、弥生には不釣り合いな雌としてパンスト兵へと仕える術と喜びが上書きされていった。

「ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤!・・・・・・」

ピンク色の洗脳光線の光が消え去ると、弥生は誰も見たことでないだろう淫らに歪んだ表情で、ハイグレ人間への転向を完了すべく最後の仕上げとしてハイグレポーズを繰り返すのだった。




「にゅふふ・・・❤ 任務完了にゃしい❤」
「神通さんと言えども、ハイグレ洗脳に抗うことはできなかったわね❤」
「ねぇねぇ、次に誰かを洗脳する時はボクにやらせてよね!」
「ふふふ❤ パンスト兵様のお喜びになる様子が目に浮かびます❤」

敬愛する主人より与えられた任務を無事遂行し、喜びを分かち合う4人のハイグレ人間たち。
そしてそこに、新たにハイグレ人間となった者たちが加わることとなった。

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間文月、転向完了しました」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! 同じくハイグレ人間弥生、転向完了・・・です」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間望月、転向完了したよぉ」

文月、弥生、望月の3人が堂々としたハイグレポーズで転向を完了したことを宣言する。
絶頂を迎えたことで、3人の股間部には愛液や潮によるシミが出来ていた。だが、それを隠すことなく、むしろ誇らしげに股間を突き出してハイグレポーズを繰り返す。

「おめでとう、三人共! これで同じハイグレ人間にゃしい!」
「ふふふっ みんな素敵なハイレグ水着姿ね、よく似合ってるわ」

姉妹艦であった過去など睦月たちには関係なく、同じハイグレ人間へと転向させることが出来た喜びに満ち溢れていた。
それは転向したての3人も同じ様子で、精奴隷として自分が奉仕できる喜びから、みな感謝の言葉を口にする。

「・・・・・・」

と、そんな輪に加われないでいる者が一人。
神通だった。
あれ程まで必死に抵抗していた姿が嘘のようで、子供が叱られることを悟って泣き出しそうになる姿にそっくりであった。

「わ、私・・・、未洗脳でハイグレの素晴らしさを知らなかったとはいえ、なんて酷いことを口に・・・」

抵抗していた際の自身の発言を思い出して、下半身が精液や愛液まみれなのも構わず神通は立ちすくんでいた。心の底から申し訳ないという気持ちが溢れ、それが今にも目から涙となって零れ出しそうだった。

「あぁ・・・、神通さん泣かないで下さい。ね?」
「し、しかし・・・グスっ・・・うぅ・・・」

そんな神通に、睦月らや同じくハイグレ人間へと転向したばかりの文月らが駆け寄って慰め始める。

「パンスト兵様は大変寛大な方で、未洗脳だった頃の粗相は気になさらないと仰ってましたから、以前の自分の行為をあまり責めないで下さい」
「そ、そうでしょうか・・・」
「そうですよ神通さん! これからハイグレ人間として頑張って、挽回すればいいんだよ!」
「ハイグレ魔王様のお創りになる世界の為に、みんなで頑張りましょう!」
「わ、わかりました。この神通、ハイグレ人間として精一杯ご奉仕・御奉公させて頂きます! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間神通、残りの人生全てをハイグレ魔王様の為に捧げます!!」

常人からすれば歪んだ価値観だが、ハイグレ人間となった神通にすればそれはまさに希望となった。
一方の睦月たちも、立ち直った神通の姿に安堵し、同じく笑顔を見せる。

「すみません皆さん、そろそろ鎮守府に戻らないと怪しまれます」

時計を再度確認した三日月が、水を差して申し訳ないといった様子で進言する。どうやらいよいよ帰投しないと、提督や他の艦娘から怪しまれる時間帯のようだ。

「それじゃあ、最後にみんなでハイグレ魔王様とパンスト兵様にハイグレを捧げるにゃしい!」

睦月の号令を受けて、倉庫の中心で輪を作るハイグレ人間たち。今度は神通も加わって、8人全員ががに股で腰を落として準備を完了する。

「それじゃあ始めるよ〜、ハイグレっ!」
「「「「「「「ハイグレっ!!」」」」」」」

睦月の掛け声を合図に、全員で声高らかにハイグレコールをしながらハイグレポーズを開始する。洗脳作戦成功と新たにハイグレ人間となった喜びを示すかのように、8人は笑顔で腰を突き出して水着のVラインを両手でなぞり上げる。
8人のハイグレ人間のハイグレポーズとハイグレポーズはすぐさまシンクロし、お互いに高ぶらせていった。

「す、すごいですっ❤ 皆さんとするハイグレが、ここまで気持ちの良いものだったとは・・・❤」

ハイグレポーズは、複数のハイグレコールとハイグレポーズがシンクロすることにより、より大きい快感と快楽が得ることができる。8人という少なくないハイグレ人間らのハイグレは、直ぐにハイグレ人間自身へと快感と快楽という形で現れた。

「ハイグレっ❤ ハイグレっ❤ 神通さん、お喋りしてはいけないにゃしい❤ 今はハイグレ魔王様とパンスト兵様への忠誠を示すときにゃしい❤!」
「失礼しましたハイグレ魔王様❤ パンスト兵様❤ ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤!」

増幅された快楽の波によって全員のハイグレコールが艶のあるものへと変化するのに、そう時間はかからなかった。

「「「「「「「「ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤!・・・・・・」」」」」」」」

(ハイグレ魔王様❤ パンスト兵様❤ 抵抗していた愚かな私をお許し下さい❤ この神通、必ずやハイグレ魔王軍のお役に立ってみせます❤❤❤)

すっかりハイグレ人間としての考えに染まった神通。
最早艦娘であった頃の思考など持ち合わせてはおらず、ただただ奴隷として、雌として仕えることへ胸躍らせていた。そこに、あれ程想いを募らせていた男のことなど、これっぽっちも残されてはいない。
そして再び訪れる絶頂の気配を感じながら、全力で駆け上がっていくのだった。



――――――。
――――。
――。



一個分隊のパンスト兵が乗船した兵員輸送艦が、大気圏へと突入していく。
事前の調査から、この星の生物が赤外線や電波を利用した“レーダー”を目として観測・監視を行っていることは分かっていたので、赤外線シールドや電波吸収材を利用しての降下だった。
夜間降下とあって地上での目撃者をゼロにすることは不可能だろうが、耐熱シールドと同時に冷却装置を作動させたことで、小さな流れ星程度としか観測できないだろう。

「・・・進入コース適正。予定ポイントへ向かいます」
「おーし♪ 観測士、探知された様子はないか?」
「はい、通信量を傍受・監視していますが、これといって増加してはいません」

輸送船は予定通り探知されることなく侵入に成功したのち、光学迷彩を展開しながら事前に知らされていた予定ポイントへと機首を向ける。
程なく予定通り陸地が見えてくる。沿岸部にある、以前は水産物加工工場の倉庫として利用され、今は放置されてしまった廃屋。その倉庫前の駐車場へと着陸態勢へと入った。
周辺には住宅などの建物が並んではいたが、灯りはついておらず寂しい印象を受ける。だが、人知れず何かを行うにはぴったりの場所でもあった。

「よう♪」

軟着陸した輸送艦のハッチが開くと、一人のパンスト兵が下りてきた。
この星の調査を行っているパンスト兵の、例の同期の男だった。

「すまないな、またお前さんの世話になるとは思わなかったよ」

それを出迎えたのは、この星での調査を依頼されたパンスト兵。

「気にするな、上からの正式な依頼だ。それに、まさかお前が分隊長とはな」
「ははは、任務中止で暇になったやつを遊ばせておくつもりはないそうだよ」

同期の男も含めたパンスト兵一個分隊は、訓練専用キャンプ惑星での訓練を終えて原隊に復帰するはずだった。しかし、現在侵攻中の星への増加派遣が急遽決まり、休暇の予定が延期となってしまったのだった。ハイグレ魔王への忠誠と絶対服従を誓うパンスト兵らではあったが、やはり休み無く働かせるのは酷だとして白羽の矢が立ったのがこの星であった。

「整列! 気を付け!」

輸送艦のカモフラージュを完璧に行うと、下りてきたパンスト兵が一列に並び点呼を取り始める。

「・・・以上、俺を含めた10名。今日一日だけだが、世話になるよ♪」
「急遽だったので集められる洗脳者は限られたが、楽しんでいってくれ」

倉庫の入口から中へと通されるパンスト兵ら。
長らく使われていない様に偽装していることもあって、こんなところで楽しめるのかと、訝しむ者もいた。
が、内部の防火扉を開き倉庫内に足を踏み入れた途端、そんな心配は消え失せることとなった。

「「「「「「「「ハイグレ❤!! ハイグレ❤!! ハイグレ❤!! ハイグレ❤!! ハイグレ❤!!」」」」」」」」

神通以下、文月、弥生、望月、睦月、如月、皐月、三日月の計8人の元艦娘、今はパンスト兵らへ奉仕を行えることに胸躍らせるハイグレ人間たちが、横二列に並びながら綺麗なハイグレポーズで出迎えた。幼げな少女が多かったが、皆整った顔立ちの美少女ばかりということもあって、パンスト兵らからは「おおっ!」と軽くどよめきが起こる。
数週間も女も含めた娯楽の一切を絶たれた禁欲生活。兵士として統制が取れていることもあって、いきなり襲い掛かるような事をする輩は居なかったが、すでに股間を膨らませている者も少なくなかった。
一方のハイグレ人間たちは、ハイグレポーズによる出迎えを終えると、パンスト兵らと対峙する形で横並びとなる。

「「「「「「「「ようこそお越し下さいました❤ この度は僭越ながら、私たちがパンスト兵様の精処理を担当させて頂きます❤ どうぞ心行くまで、私たち肉便器をご利用下さいませ❤」」」」」」」」

8人のハイグレ人間たちは横一列のまま膝立ちの姿勢となると、神通の号令を合図に口を開けて口腔を見せつけ始める。まるで雄を招き入れる穴は、ここだと催促するかのように。

「はじめまして、ハイグレ人間神通と申します。このような形ではございますが、ハイグレ魔王様の侵攻前にパンスト兵様へ奉仕できる喜びで、皆胸が一杯でございます。それではまず、皆さまのおチンポを清めさせて頂きますので、どうぞお好みのハイグレ人間をお選び下さい❤」

神通に促されたパンスト兵たちは、それぞれ自分の好みにあったハイグレ人間の元へと足を進めていった。

「って、あれ? お前はしていかないのか?」

一緒に中に入るのかと思っていた同期の男は、扉を外側から閉めようとするパンスト兵に声をかけた。

「一応俺は接待する側だからな。それに一応任務は継続中だし、他にもやらねばならないこともある。後のことは中の者に任せてある」
「そうか? じゃあ、遠慮なく♪」

ガチャリと鉄製の扉が閉められる。
一見普通の錆びが所々浮いた外扉だが、よく見ると対人センサーや振動感知装置が備え付けてあり、セキュリティーは完璧であった。

「ふふん♪ 相変わらず抜け目ないな♪」

嬉しそうに微笑んだ同期の男は、クルリと向き直ると倉庫内に足を進めるのだった。




「はじめまして、ハイグレ人間弥生・・・です」

ハイグレ人間弥生の前に、少し下腹が出た中年パンスト兵が己の逸物を取り出しながら立った。

「こちらこそ初めまして弥生ちゃん・・・、って何だか怒ってる? 俺じゃ不満だったかな・・・?」
「え? 弥生、怒ってなんかないですよ? すみません、表情硬くて・・・」

誤解させてしまったと戸惑う弥生の表情と仕草に、パンスト兵はいじらしさを感じずにはいられなかった。
一方の弥生はそんなパンスト兵の心情に気づけないまま、上目遣いにチロッと舌を出して雄を誘う。下を見れば、既に股間は濡れて水着にシミを作り、乳首はアピールするように固く勃起して水着を押し返していた。

「それじゃあ・・・失礼します」

弥生はそんな淫靡な自分の姿を隠すことなく、目の前の雄の象徴に躊躇することなく自分の唇を寄せていった。




「あたし、ハイグレ人間文月っていうの。よろしくぅ〜❤」
「よ、よ、よ、よろしく、ふ、文月ちゃん!」

ニコニコと口を開けていたハイグレ人間文月の前に、短躯肥満で腹の出たパンスト兵が立った。
膝立ちで見上げる格好の文月からは、大きなお腹でパンスト兵の顔があまり見えていない。

「すご〜い、大きなお腹ぁ〜」
「ごごごごごめんね文月ちゃん、デブで汗臭いボクの相手で・・・」
「ううん❤ あたし、パンスト兵様の汗の匂い好きぃ❤ ・・・わあ❤ 皮被りチンポはパンスト兵様の雄の匂いを一杯味わえるから、もっと好きぃ❤」

男の腹の下を弄っていた文月は、顔を出した雄の象徴に嬉しそうに声を上げる。
自分の脂肪で埋没し、皮が余り気味になる肥満者特有のチンポを、文月はキャンディーの包み紙を開けるかのように嬉しそうに舌先で丁寧に皮を剥いて、亀頭を露出させてから奉仕を開始する。




「んぁ? ぁあ、ハイグレ人間望月でーす」

自分の前に立った背の高いパンスト兵に、やる気のない挨拶をするハイグレ人間望月。

「うぁー、あたしなんかでチンポそんなにして、パンスト兵様もしかしてロリコン?」
「うん、あと眼鏡属性も」
「マジかよー」

などと、いつもと変わらずやる気のなさそうな望月だが、実際はパンスト兵の天井を向く逸物から目が離せないでいた。パンスト兵の精処理の役に立てることへの幸福感、そして目の前の力強い雄の象徴に、望月の身体はすっかり雄を受け入れる準備が出来上がっており、平静を装った顔は上気し、控え目な胸の頂は触ってもいないのにプクリとハイレグ水着を押し返していた。




「・・・あれ、叢雲ちゃんは居ないの?」
「申し訳ありません、他の者はどうしても都合がつかず、連れて参ることが出来ませんでした・・・」

同期の男は、以前自分も加わってハイグレ人間へと転向させた元艦娘の顔を探したが、どうやら今回は参加していないらしい。

「それは残念・・・、じゃあ俺は新顔の神通ちゃんの口マンコ、味わっちゃおうかな♪」

まったく残念そうには見えないが、同期の男はまるで商品棚に並ぶオナホを選ぶかのような気軽さで神通を指名し、自分の足元へ跪かせる。

「はい❤ 失礼致します❤」

外観は皆同じに見えるが、一応兵士だけあって階級が存在する。そこにパンスト兵としてハイグレ魔王に仕えている期間などが加わって、分隊内の彼らだけで通用する序列があるらしく、取り合いになるようなことはなかった。睦月、如月、皐月、三日月の4人にもそれぞれパンスト兵が付き、早速奉仕をし始めていた。
こうして一人のパンスト兵に一人のハイグレ人間が奉仕する形となったのだが、先輩に遠慮していた若手二人があぶれてしまっていた。
そんな二人に気づいた同期の男は、自身の口で肉棒への奉仕を開始しようとしていた神通に一旦ストップをかける。

「・・・? どうかされましたか、パンスト兵様?」

訝しむ神通に、男はある提案をする。

「それは素晴らしいアイディアでございますね❤」

神通は一旦その場から離れると、壁際で誰か空くのを待っていた若手二人の元へと駆け寄っていく。

「ハイグレ! この度は奉仕可能なハイグレ人間の数を十分に揃えることが出来ず、誠に不徳の致すところでございます。この責任はこの神通がとらせて頂きます、さぁこちらへ❤」

「これも下っ端の辛いところ」などと諦めていた若手二人に、神通の申し出を断る理由などなかった。
そう、同期の男は若手二人を加え、4Pで楽しもうというのだ。

「それでは改めまして、ハイグレ人間神通です❤ どうか、宜しくお願い致します❤」

三人の男に囲まれる中、膝をついて口を開けながら物欲しげに誘う神通の表情に、特に若手二人の逸物をはち切れそうなほどに拡張していた。

「どうか、この哀れな雌ブタ神通に、パンスト兵様の濃厚プリプリな・・・ザーメンの施しを・・・ッッッ!!!❤❤❤」

熱くパンパンに膨らみ、己のほうに向けられた3本の肉欲。その下にぶら下がった睾丸の中では、今か今かとぶちまけられる時を待つ特濃子種汁。そして自分を包む雄の汗の匂い。
今から始まる淫らな宴を神通の脳は容易に想像して、ペニスに触れてすらいないのに一度目の絶頂を神通は果たしてしまう。

「おいおい♪ 勝手に気持ちよくなっちゃだめだよ、神通ちゃん♪」
「も・・・❤ 申し訳ありませんパンスト兵様❤ 皆様のおチンポがあまりにも力強く逞しいもので・・・❤ この様な凶悪な肉棒に侵されては、神通はすぐに轟沈してしまいます❤」

だが、求められる限りこれらを解放して差し上げるのが、ハイグレ人間である自分の役目。
そんな歪んだ己の存在意義と、ハイグレ洗脳によって更に増幅された性欲で染め上げられた神通は、まず自身の左右に立つ若いパンスト兵のチンポを両方の手で扱き始める。そして、目の前に立つ最初に自分を示したパンスト兵の逸物に舌を這わせ、奉仕をスタートさせるのだった。

それほど大きくなく、元々倉庫としての利用が前提だったともあり、申し訳程度に備えられた数か所の換気扇では、総勢18名の男女の淫らな熱気をどうにかできるワケがなかった。30分ほどでパンスト兵もハイグレ人間たちも汗まみれとなり、汗だくセックスが倉庫内各所で行われていた。
倉庫内はこの日の為にとハイグレ人間らによる掃除が行き届いており、不潔な印象は受けなかった。そのためか、早速ハイグレ人間を床に四つん這いにさせたり、やまんぐり返しさせる者もいるほどだ。

「おおおおお! ふ、ふ、文月ちゃん!!! し、舌出して!!! ベロチューしよ!! しよ!!」
「んあっ❤ んあっ❤ パンスト兵様❤ 文月にもっとザーメンくださぃ❤ んんっ❤ ちゅるるるるるっっっ❤❤❤」

先ほどの巨漢のパンスト兵に、所謂種付けプレス状態になりながら奉仕を行うハイグレ人間文月。
両手足をパンスト兵の背中に回す「だいしゅきホールド」の姿勢でパンスト兵への忠誠を示しているが、相手が脂肪の塊ということもあって、文月の手足では全く背中に届いておらず、肉塊に埋もれて文月の身体自体よく見えないほどだ。




「・・・・・・ッッッ❤❤❤」

ハイグレ人間弥生は、黙々と次々と差し出されるパンスト兵の肉棒を、口やまんこ、アナルで受け入れていた。白濁液に髪の毛から足の先まで身体を染め上げており、その控え目な胸元以上に胃とお腹がポコリと膨らんでいる。中身は無論パンスト兵の放った精液で、弥生はパンスト兵のザーメン臭しかしない己の身体に幸せと誇りを抱きながら、更に加わったパンスト兵への奉仕を積極的に行っている。




「えー、またぁ・・・? マジでパンスト兵様は変態しか居ないじゃんか・・・あーんんんっ❤」

悪態をつきながらも、望月は膝立ちのまま先ほどとは違うパンスト兵の後ろに回って、肛門への奉仕を開始する。
両手は前へとまわしてパンスト兵の逸物を扱きながら、舌を肛門内へと進入させて射精を促す。
初対面の男であっても、求められたらどんなことでもハイグレ人間として奉仕する。そんな歪んだ自分の存在意義を植え付けられた望月は、今回も喜んで舌先でパンスト兵の前立腺を刺激していく。




「んお゛っ❤!! んお゛っ❤!! んお゛っ❤!! んお゛っ❤!!・・・」

4人のパンスト兵に囲まれ、リズミカルに下品な嬌声を上げる神通。
仰向けの状態で床に寝そべり、まず膣を肉棒で突かれながら、左右の手で側面に立つパンスト兵の竿を扱き、更に口で頭上に立つパンスト兵の逸物を咥え込んでいる
腰も頭もそれぞれのパンスト兵ががっちり掴んで、まるでオナホでも扱うかのように自分のペースで扱いている。それでも両手のストロークは乱れることはなく、程なくして側面に立っていたパンスト兵は神通に向けて濃く大量の精液をぶっかけていた。
続けて、神通の上と下の口を使って扱いていたパンスト兵も絶頂を迎える。

「お゛・・・お゛ぉ・・・っっっ❤❤❤❤❤❤」

竿を引き抜かれた神通はひっくり返ったカエルの様な姿でびくんびくんと痙攣をしていたが、一分も立たないうちに上半身を起こして再びパンスト兵の肉棒を望んで懇願し始めていた。

「ゲップ! ・・・んあっ❤ 失礼しました❤ パンスト兵様❤ ハイグレ人間神通のお口もおマンコも空いております❤ どうか肉便器神通を、もっと使ってくださいませ❤」

ザーメン臭のするゲップをしつつ、再び雄の精を懇願する神通。全身をザーメンで塗られ、呼吸の度に鼻や口からは提灯が膨らんでいたが、精奴隷としての役割を果たせる幸福感に包まれていた。

「へへへ、ドロドロですげーエロいw」
「あーやべぇ、また勃ってきたわw」
「今日は玉の中を空にするまで犯してやるよw」
「神通ちゃん、次は俺のをしゃぶってくれよ」

そんな神通の姿に中てられたのか、次の相手を探していたパンスト兵が次々と加わってくる。絶頂してもさせても終わらない、まるで永久機関の中に組み込まれたかのような錯覚すら抱く神通。だがそれは、ハイグレ人間として最高の幸福の中にあることを意味していた。

「んあっ❤ んあっ❤ んお゛っ❤ パンスト兵様ぁ❤ ザーメン便器神通に、もっと❤ もっと❤ ザーメンぶっかけて下さいっ❤ ごぼっごぼっ・・・❤」

まるで舞いでも踊るかのように跨ったパンスト兵の上で乱れ狂う、鬼の神通と恐れられた一匹の雌。

(あああっ❤ 逞しいパンスト兵様たちのチンポが、私を向いて・・・❤)

刹那、射精の集中砲火を全身に浴びて、神通はそれまでのものとは比べ物にならないほどの絶頂を迎える。

「んお゛お゛っっ! いぐっ❤ いぎますっ❤ パンスト兵様のザーメンでいぎますっ❤ んおおおおおおぉぉぉぉぉっっっっっ❤❤❤❤❤❤❤❤❤!!!!!!!」

そして意識が白く白く塗りつぶされていく瞬間、神通は確信する。
再び女として生を受けたのは、この為だったのだと。この身体は戦うためではなく、パンスト兵へ肉便器として捧げるため、そしてハイグレ魔王の理想郷を創るための礎となるためにあるのだ・・・と。
そのためにも、もう沈まない。絶対に沈まない。
神通はそう胸に誓いながら、快楽の海へと深く深く沈んでいくのだった・・・。




「はにゃあ・・・神通さん、すごい・・・」

相手をしていたパンスト兵の休憩に付き合い、椅子代わりに用意された小型コンテナに腰掛けながら、傍らのパンスト兵のチンポを扱きつつ水分補給をしていた睦月は、自分がとんでもない人の洗脳に加担してしまったと同じハイグレ人間として畏怖すら抱いていた。

「確かにすごいね・・・。ハイグレ洗脳した雌は何人も見てきたけど、あそこまで性欲がバケモノな娘は滅多に居ないよ・・・」

ハイグレ人間は、ハイグレ洗脳によって常識の書き換えやハイグレ魔王への忠誠心の植え付けと共に、性欲を高める調整がなされる。だが、神通の底なしとすら思える性欲は、幾度となく洗脳を行ってきたパンスト兵ですら、目を見張るものであった。

「あれは余程自分を抑圧してきたか、元々素質があったかだな・・・と、睦月ちゃんおかわり貰えるかな?」
「ハイグレ❤ 失礼しました❤ ・・・くぷっ❤」

会話を中断し、水分のおかわりを求めるパンスト兵。嬉しそうにペットボトルの水を口に含んだ睦月は、パンスト兵の口元へ自分の口を近づける。そして、なんの躊躇もなく口に含んだ水をこぼさぬ様に唇を重ねて、パンスト兵に水を飲ませるのだった。



――――――。
――――。
――。



「・・・おっはよ、神通!」
「姉さん、もうお昼ですよ?」

提督への訓練の報告を終え廊下を歩いていた神通に、姉の川内が挨拶をした。
神通と姉妹艦という事もあって神通とほぼ同型の制服を着用し、マストを模した髪飾りが左前髪で揺れている。夜戦の為に昼夜逆転の生活をしている川内からすれば、先ほど起きたばかりなので「おはよう」なのだろうが、神通は少し呆れた様子であった。

「聞いたよ聞いたよ、神通の訓練に参加した睦月型の子たちが、随分と活躍しているみたいだって。流石我が妹、いや、鬼の神通だね」

神通が指導した駆逐艦娘たちが着実に成果を上げていることに姉として鼻が高いのか、川内はまるで自分のことのように嬉しそうにしている。

「それは違うわ姉さん、元々あの子たちには素質があったのよ。私は指導しただけ。実戦で結果を残した、あの子たちこそ褒めてあげて」

それでも謙虚に教え子を褒めてほしいとの言に、川内はますます嬉しそうにする。

「もう、素直じゃないんだから・・・ん?」
「どうしたの? 姉さん?」

不意に川内が鼻をひくひくさせ始める。

「いや・・・、何か・・・変な匂い・・・? すえた匂いというか・・・イカ臭いというか・・・」

くんくんと鼻を鳴らす川内。
一方の神通は少々困った顔で、一歩彼女から離れる。

「恥ずかしいのでやめて姉さん、私、訓練から帰ったばかりなの・・・」
「え・・・? あ、ごめん!」

川内は困った顔の神通から、その匂いの元が彼女だったと悟る。そして、姉妹とはいえ失礼なことをしたと素直に謝った。

「入渠まだだったんだ、ごめんね。じゃあ、あたしは行くからゆっくり休みなよ」
「ええ、ありがとう、姉さん・・・」

気を使って行ってしまった川内の姿が見えなくなり、一人残された神通。
その表情は先ほどとは打って変わり、艶のある笑みを浮かべていた。

「・・・・・・ふふ❤ バレるんじゃないかと、凄く・・・❤ ドキドキしました・・・❤」

川内が察した通り、すえた匂いの原因は神通にあった。
だがそれは、川内の予想した彼女の汗や体臭が原因ではない。もっとも、異性経験も知識もない川内には、その匂いが何なのか判る筈もなかった。

「んっ❤ 少しでも油断すると、パンスト兵様のが漏れ出てきちゃう❤」

その瞬間、スカート下の内股を、ツーッと白くドロッとした液体が垂れ出てくる。
匂いの原因であり、先ほどまで神通が奉仕していた証でもある、雄の白濁液。ディルドやアナルプラグで栓をしていても、やはり完璧とはいかなかったようだ。

(ごめんなさい、姉さん❤ あなたの妹は姉すら快楽の為に利用する、はしたない雌ブタだったんです❤)

だが、それが神通を逆に高ぶらせていった。
匂いなどから誰かにこの痴態がバレてしまうのでは?とのドキドキに、興奮を覚え始めていたのだ。

(でも安心して、姉さん。いずれ姉さんも那珂ちゃんも、みんなパンスト兵様の肉便器として同じ様に使って頂けるのですから・・・❤)

遠くない未来を想像しながら、神通は内股を伝う精液を指で拭うとそれを口へと運び、踵を返してその場を後にするのだった。
冬みかん
2017年09月23日(土) 23時08分07秒 公開
■この作品の著作権は冬みかんさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
5作目投稿させて頂きました。
前回の続きで、今回は軽巡洋艦の神通ほか、睦月型の文月、弥生、望月の4人に犠牲になってもらいました。
リアルが忙しかったので、全く執筆が進みませんでしたが、何とか完成しました。
以前から乱交っぽいものも書いてみたかったのですが、なかなか難しいものですね(^_^;)
さて、次回は誰にハイグレ人間になってもらいましょうか・・・。

また、前作へコメントを下さった皆様、ありがとうございました。
この場にて、お礼申し上げますm(_ _)m

この作品の感想をお寄せください。
新作お疲れ様です。
連作故にバリエーションを保つのが難しいかと思いきや、愛用ディルドで陥落させるとは素晴らしい発想ですね!
それまでの凛とした立ち振る舞いからの落差が股間に響きましたし、4Pも楽々こなす堕ちっぷりがもう最高でした。
次回作を匂わせる封入プレイも気になる所、楽しみにしていますね♪
牙蓮 ■2017-09-30 22:51:46 38.117.168.203.megaegg.ne.jp
執筆お疲れ様です。
まさか、同じ日に投稿してくるとはこっちも驚きです(>_<)

凛とした神通さんが、淫らに堕ちていくのも、
神通さんの洗脳が、引き金になって、文月や望月が
どんどん堕ちていくのも、
洗脳へ誘導する睦月たちも、エロくて素晴らしいです!!(*''ω''*)
008900 ■2017-09-24 09:54:35 softbank221079234150.bbtec.net
オレンジはpixiv側でしたね(汗)
よく見ずにすいませんm(__)m
満足 ■2017-09-24 01:25:28 om126212133014.14.openmobile.ne.jp
執筆お疲れ様です!
まさか神通を書いてくださるとは(泣)
随所にある下品な描写が普段の神通との落差が激しく半端ないエロさを醸し出してますね!
またオレンジは川内三姉妹のパーソナルカラーなイメージなのでその色のハイレグを着させるのもグッときました!
満足 ■2017-09-24 01:07:06 om126212133014.14.openmobile.ne.jp
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