不死鳥と宴
―――どうしてこうなった。

陽炎型 19番艦 駆逐艦の秋雲は大声で叫びたい気分だった。
今日は楽しかったコミックマーケットから鎮守府へ帰ってきて、お風呂に入って
お部屋でTwitterでも見て・・・のはずだった。

なのに、夕雲が『お疲れ様』と渡してきた珈琲を飲んだ後、眠くなって
眼を覚ました時には―――――

ハイレグ姿の駆逐艦達に囲まれているなんてーーーーー!!!

『やぁ、気分はどうだい?』
嘲笑うかのような微笑を浮かべ、白いハイレグ姿の響が秋雲に近づいてきた。
『———最悪だね・・エロ同人でも見ている気分だよ・・・』

『ふふ・・❤怖がることなんてないさ、君もハイグレ人間になるだけなんだから
私達と同じようにね』

『『『ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレ!!!』』』
響の声にあわせるかのように、周りの駆逐艦達が奇妙な掛け声とコマネチのようなポーズを
取り始めた。

落ち着いて、見てみると見知った顔が変なポーズを光悦の表情を浮かべながら取っている。
――――藍色のハイレグ姿は時雨、赤色のは初霜・・・黒色の初月、黄緑色の雪風
そして緑色は夕雲・・・
あぁ、成程・・・夕雲姉さんは既に”そっち側”だったんだ・・・

親愛なる夕雲に裏切られたという真実が秋雲の心をへし折りはじめたその時・・・
『ハイグレ!!ハイグレ!!やめてよ・・・風雲さん・・!』
『ハイグレ・・くぅ・・・なんで、こんな恥ずかしいことを・・!!』
『もぅ、 2人共恥ずかしがらずにもっと股間をアピールするように!ね?』

紺色のハイレグ水着に包まれたドイツのZ1・・レーベレヒト・マースことレーベ
そして、赤色のハイレグ水着の天津風に支持をだしているのは、
小豆色のハイレグ姿の風雲だった。

『風雲!?』
『あれ?秋雲、まだハイグレ人間になってなかったんだ・・・もう、駆逐艦で
ハイグレ人間じゃない方が少ないというのに・・・』

平然とハイグレポーズを取る風雲に、秋雲は驚きの表情を隠せない。
しかし、秋雲を無視するかのように響はおもちゃのような銃を秋雲に向ける。

『さて、やりますか』
淡々と作業するかのような声で、ピンク色の光線を放った。
『ちょーーー!!いやぁあああああああああああああ!!!!』
大きな悲鳴をあげながら、ピンク色の光に包まれた秋雲が、目を開けると
着ていた制服は消え、黄色のハイレグ水着の姿になっていた。

しかも、それだけではない―――
身体が勝手に動き始め、風雲や夕雲がとっていたハイグレポーズを
あの掛け声と共に叫び始めた。

『は・・ハイグレ!ハイグレ!!はいぐれ!!!』

自由がきかない身体に加え、黄色のハイレグが彼女の身体を愛撫するかの如く締め付ける。

―――なにこれ、胸も股も締め付けられて・・ヤバい❤
こんなのたまにやっているアレなんて非じゃない、びっくりだよぅ・・・
って駄目駄目!なに、秋雲さんがエロ同人みたいな展開になっちゃ!でも・・!

『ハイグレ!ハイグレ!!』
必死に抵抗する秋雲を見て、初霜が響達にそっと耳打ちをする。

『響さん・・・提案なんですけど・・・❤』
『・・・成程、実にハラショーだ、やってみようか』

『秋雲、レーベ、天津風・・・ゲームをしないかい?
もし君達が勝てば、他の皆もハイグレ洗脳から解放してあげてもいいよ?』

響は抵抗を続ける3人を集め、ハイグレポーズを止めさせた。

『え・・・本当なの・・?』
希望が見えたと言わんばかりの顔を浮かべるレーベに夕雲が近づき、
『じゃあ、レーベさん❤これを飲んでくださいね❤』

その言葉だけを残し、レーベに息を与える暇もなく強制的に錠剤の薬を飲ませた。

『な!?何をするのよ、夕雲!!』
激昂する天津風を横目に夕雲は言葉を続ける。
『これですか?夕張さんや明石さんが悪戯で作った”一時的に男性器を生やす薬”です❤』

『———そう、ゲームとは簡単。アレが生えたレーベを秋雲と天津風が10回射精させること。手段は何でもいいよ、・・・無論、そういう知識はあるだろう?秋雲』

悪戯っ子のような笑みを浮かべながら響はレーベの股間を触り始める。
すると―――今までなかった”ペニス”が紺色のハイレグ水着ごし大きく姿を現した。

『そ・・・そんな・・・でも、これで皆が救われるなら・・・!』
『大丈夫・・・レーベ、秋雲・・必ず洗脳されずに終わらせましょ?』


『やるしか・・・ないよね・・・』
覚悟を決めた秋雲と天津風は、早速レーベの股間に手を伸ばし始める。

レーベの紺色のハイレグ水着をずらし、ペニスを露出させると、キャンディーを
舐めるかのように左右から舌で舐め始めた。

淫靡な唾液の音と、ささやかな吐息、ほのかに聞こえる喘ぎ声が鳴り響く声、
そして他の駆逐艦のハイグレコールが、
3人の思考を狂わしはじめる――――

(あれ・・・おかしいな・・・本当は嫌なのに、なんでこんなに楽しいの・・?
なんで、こんなにハイグレもしていないに、寂しい・・・❤)

微かな淫靡な行為から、”楽しみ”を見つけてしまった天津風は、
フェラチオをしながらも自然にハイグレポーズをとろうとする。

(んん・・・これ、ちょっといいかも・・・❤少し位なら・・・もうちょっとヤっても
問題ないよね?あ・・・レーベくん、でそう・・)
淫靡に溺れかける天津風を見る余裕もなく、秋雲もフェラチオのスピードを早める。

『ちょっと、2人共・・あっ❤ハイグレェエエ❤』

強すぎる2人の攻めに耐え切れず、レーベの主砲が火を噴きだす。
白濁の愛液が秋雲と天津風の顔を汚したというのに、2人は嫌悪するどころか
美味しいモノを求めるかのように、妖艶な笑みを浮かび始めた。

荒い息をあげる3人は、休む暇もなく次の行為へと進み始める。
そうしなければ――――ハイグレ洗脳からは逃れられないのだから

『ねぇ、レーベ?今度は私が上にのるわ❤』
天津風がレーベを押し倒し、自身の水着をずらし、ペニスを挿入させ―――
『あああ❤なにこれすごい!!!ハイグレぇええん❤』
騎乗位の体勢でレーベを絶頂させようとハイグレポーズを取りながら腰を動しはじめる。

ーーしかし、この異変は天津風だけのことではなkった。

レーベが2度目の射精をむかえた時、、秋雲が
『じゃあレーベくん・・・今度は秋雲さんの番だね❤』
と、天津風と同じハイグレ騎乗位で攻め始めた。

『ハイグレ!ハイグレ!!なにこれっ❤いい!いいよぅ❤れーべきゅん❤』
『ハイグレ❤はぐれぇ❤だめ、搾り取られちゃうよぉ❤あきぐもぉぉ❤』

3人は、お互いを求めあうかのようにハイグレと叫びながら、快楽を貪り始めたのだ。
交互に同時に、挟んで、挟まれて・・・秘所を合わせ始める

挙句の果てには、秋雲と天津風同士で貝合わせをする始末。

それもそのはず――――ハイグレ洗脳は快楽が進めば進むほど、洗脳が早くなる。
ハイグレ人間にとっては常識の事だが、未洗脳である3人は知らない。

つまりゲームなど”最初”から成立していなかったのである。
こうなってしまっては、もう後の祭り・・・

もはや、最初の目的など消え去ってしまった。
地面に飛び散った白濁の精液と透明な潮が混じりあった愛液のように
艦娘の誇りも、理性も、恥じらいをも置き去りにして――――




―――――開始から1時間・・・
レーベのペニスは10回射精を終え、なかったかのように消えさった。
だが、荒い息を立て3人に喜びの表情はない。

『・・・さて、私達の敗北だね。じゃあ、まず君達から洗脳を・・・』

『『『待って!!!!』』』

響の声を遮るように、3人が大きな声をあげる。
『響、僕・・まだ物足りないよぅ・・・ハイグレやらせてよ‥❤』
『お願い!!もう、抵抗しないから・・・ハイグレ人間にならせて・・❤』
『もう限界だよぅ・・・ハイグレさせてください・・・❤』

レーベ、天津風、秋雲は自身を洗脳するように懇願してきたのだ。

その様子を見た響達―――ハイグレ駆逐艦達は笑みを浮かべ
光線銃を3人に向け始め、再洗脳の光線を放った。

『『『あああああああああああ❤』』』

ーーーーあぁ、気持ちいい。僕、なんでずっと抵抗していたんだろう?
もっと早く洗脳されてれば、ハイグレエッチがもっと早くできてたのに・・❤

――――ああ❤よかった・・・幸せ。これで魔王様やパンスト兵様のお役に立てるのね・・・あぁ、愛おしい貴方・・お先にハイグレ人間になってごめんなさい❤

――――もぅ、夕雲も風雲もずるいよ❤こんなの知っていたら早く教えてくれればいいのに・・・❤でも、これでやっとハイグレ人間に―――――❤

ピンクと青が交互に点滅し、光が消えると・・・

『『『ハイグレ!!!ハイグレ!!ハイグレ!!』』』
『ハイグレ人間、レーベレヒト・マース!』
『ハイグレ人間、天津風!』
『ハイグレ人間、秋雲!!』

『『『ただいま、洗脳完了いたしました!!!
ハイグレ魔王様とパンスト兵様に永遠の忠誠を誓います。
ハイグレッ!ハイグレ、ハイグレェ!!!』』』

今度こそ、本当のハイグレ人間として生まれ変わったのである。

『良かったね、ようやく3人もハイグレ人間になれたんだね』
時雨が声をあげて喜び、夕雲も安心したかのように胸をなでおろし、
ハイグレポーズを構えはじめ、声をかける。

『じゃあ、皆さんで祝福のハイグレを!・・・せーの❤

「「「ハイグレ!!ハイグレッ!!ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレ!!ハイグレェ♥ハイグレッ♥ハイグレ♥ハイグレ・・・
ハイグレェェェェ♥♥♥♥♥!!!!ハイグレェェェェ♥♥♥♥!!!ハイグレェェェェ♥♥♥♥!ハイグレェェェェ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥!」」」」





盛大なハイグレコールが響きあう中、響と初霜がハイグレをしながら語り合う。

『どうやら、あの薬はハイグレ人間でも有効なようだね・・ハイグレ!!』
『えぇ、これでパンスト兵様への奉仕の練習もできますね、ハイグレッ!!』

ハイグレポーズを取りながら、響が淫靡な表情を浮かべ・・
『ねぇ初霜、あの3人を見ていたら・・・君を洗脳した時のことを思い出したよ❤
あの時は、私が主導だったけど・・・たまには受け身になろうかな・・ハイグレ❤』

『————じゃあ、この後・・・私の部屋で・・ハイグレ❤』

初霜も妖しい笑みを浮かべ、2人で部屋を後にする。

―――この先のことなど語る必要もあるまい。
淫靡な夜が幕を開け、溺れる宴がはじまるだけなのだから――――
008900
2017年12月31日(日) 09時05分35秒 公開
■この作品の著作権は008900さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
前回の続きのような何かです。

今回も、駆逐艦です。
いや、新グラの秋雲先生が可愛かったので・・

前作、コメントくださった皆様、
本当にありがとうございます。

この作品の感想をお寄せください。
執筆ご苦労様です。
008900さんの鎮守府は、順調に(元駆逐艦娘を中心に)ハイグレ人間への転向が進んでますね。
私の鎮守府は、遅々として進んでおりませんが(;^ω^)

レーベ君に後付け単装砲を生やして3人共勝手に快楽に溺れていき、最後は自ら望んでハイグレ人間へ転向する描写は最高でした。
今後の鎮守府内に暗躍する、ハイグレ人間たちの行方に注目です(*'▽')

遅くなりましたが、当方の作品へのコメントありがとうございました。
リアルのほうが忙しくて、執筆活動が全然進んでおりませんが
008900さんに負けない様に何とか頑張りたいと思います。
冬みかん ■2018-01-01 19:15:57 fl1-119-240-51-74.ygt.mesh.ad.jp
執筆お疲れ様です!
ハイグレ駆逐艦だらけの空間って相当な背徳感があるのでしょうね〜
ふたなり薬を使った三人の絡みも斬新かつエロくてとても良かったです!
来年もお互い頑張りましょう!
満足 ■2017-12-31 20:12:06 om126161022013.8.openmobile.ne.jp
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