艦娘ハイグレ洗脳7(多摩編)
軽巡洋艦「多摩」が、工廠へと向かう通路をルンルン気分で歩いていた。
これより少し前。
いつもの遠征終了の報告後、提督執務室から遠征メンバーらと共に退室しようとしたところ、旗艦である多摩だけが呼び止められたのだ。

「ついに・・・、ついに改二になれるにゃ♪」

大本営より、正式に改二改装の許可が下りたことが、提督から多摩自身に伝えられたのだ。
「改二改装」
通常の改装・改修とは異なり、艦としての基本性能や能力の大幅な向上が可能な改装作業の事である。
艦娘たちの目標にすべきものの一つでもあり、この改装によって前線で戦果を上げた艦娘も少なくはない。
球磨型軽巡洋艦の5姉妹中、多摩より下の妹たちは全員が改二への改装を済ませ、敵海域深部での作戦に従事していた。
そんな妹たちの活躍の一方で、多摩自身は輸送任務や支援任務など、主に裏方としての務めが多かった。
無論、軍隊とは最前線で弾を撃つことだけが仕事ではない。
主力部隊として前線に赴くのは全艦娘の約2割ほどで、それ以外の約8割が後方任務・輸送任務・支援任務などで前線の部隊を支えているのだ。
だが、やはり戦闘で活躍してみたいというのも、艦娘としては当然の欲求だった。
多摩自身、それを口に出したりはしなかった。
しかし、妹たちに身を案じつつも、自分もいつかと夢に見ていたのである。

「ふぅ・・・、失礼するにゃ」

工廠入り口で一度呼吸を整え、少々緩んだ顔を元に戻してから扉を開けた。
中では既に工作艦「明石(あかし)」が、改修作業を行う準備の最中だった。

「あ、多摩さん、お待ちしておりました。提督から既に話は伺ってますよ。改装設計図も材料も先ほど届きましたので、この明石にお任せて下さい!」

邪魔にならない様にと、そのピンク色の長い髪を後ろで束ねた工作艦「明石(あかし)」が、自分の胸をポンと叩いて多摩を工廠内に招き入れる。
いよいよだ、と少しずつ早くなる胸の鼓動を感じながら、多摩は工廠内へと足を踏み入れた。



――――――。
――――。
――。



「おめでとうクマ!」
「多摩姉、おめでとさん」
「多摩姉さん、おめでとうございます」
「多摩姉さん、改二おめでとう」

話を聞きつけた他の球磨型姉妹達に、工廠から出てきたばかりの多摩は取り囲まれてしまう。皆が任務や作戦から帰投したばかりだったが、居の一番に駆けつけてくれた。

「みんな、あ、ありがとうにゃ!」

北方迷彩仕様の新たな制服に身を包んだ多摩は、両目を潤ませながら喜びを露わにする。
そんな多摩を揶揄う者などいない。
黙々と任務をこなしながらも、技量維持の為に人知れず鍛錬に励んでいたことを知っていたからだ。

「これで改二になってないのは、球磨姉だけだね」
「気にするなクマ! 姉として、妹たちの努力が認められて嬉しいクマ! ほら多摩、胸を張るクマ!」
「まぁ・・・、球磨姉さんは改のままでも十分・・・あら?」

大井が、駆逐艦たちが少し離れた所からこちらを見ているのに気づく。

「すみません、声をかけて良いのか迷っていました・・・」

駆逐艦吹雪だった。
更に後ろには、同じく駆逐艦の五月雨、荒潮、長月、村雨も一緒だ。

「にゃ? お前たち、どうかしたのにゃ?」

多摩は、直ぐに自分が旗艦となって今日一緒に出撃したメンバーだと気が付いた。
そのため、報告書に何か不備があったのか、それとも任務で何かミスでも起こしてしまったのかと、つい悪いイメージが頭に浮かんでしまう。
しかし、そんな心配は駆逐艦たちの笑顔と共に吹き飛ばされていった。

「せーの・・・」
「「「「「多摩さん、改二改装おめでとうございます!」」」」」

お祝いの言葉と共に、いつの間に用意したのか、メッセージカード付きの花束まで渡される始末。
不意打ちを受けて、多摩の涙腺はもう限界であった。

「み、みんにゃ・・・あ、ありがとうにゃ・・・」
「えへへ、それとですね。いつもお世話になっているお礼も兼ねて、私たち第3艦隊のメンバーでパーティーを用意させて頂きました」
「にゃ! パーティー??」

思ってもみなかった吹雪の言葉に、多摩は目を丸くする。

「秘書艦の電さんから許可は頂いています。細やかではありますが、是非いらして下さい」

旗艦として、これほどうれしいことはない。
しかし、多摩はチラッと自分の姉妹たちに目線を向けた。
姉妹たちからの祝福と、苦楽を共にしてきた部下からの祝福。
天秤にかけられるものでもない。

「あ、私たちはこれから再出撃ですので、姉妹水入らずでのお祝いは後日にしましょう」
「そだね。多摩姉、今日は楽しんできなよ」

多摩の心情を察した大井と北上が、多摩の背中を押すように言った。
こうして多摩のパーティー出席は決まったのだった。



――――――。
――――。
――。



『多目的室』。
鎮守府内駆逐艦娘向けの宿舎内に設けられた、窓のない20畳ほどの部屋。
小会議やミーティング、軽い運動等その名の通り様々な用途での使用を想定して作られた部屋である。
改二改修を終えてから数時間後、多摩はこの部屋の前へと来ていた。
手渡された花束のメッセージカードには、ここに来るよう書かれていたからだ。
入り口には「使用中。第3艦隊メンバー以外入室禁止」と書かれたボードが掲げられている。

「・・・なんだが緊張してきたにゃ。いやいや、今日はお呼ばれしたんだから、更に気を使わせちゃまずいのにゃ・・・。いつも通りいつも通り・・・」

改二改装の嬉しさに、祝って貰えるこそばゆさ。
複雑な感情が入り混じる中、旗艦としての威厳と立場が何とか緩みかけた顔を整えていく。
廊下の壁に掛けられた時計を再度確認し、一呼吸おいてからノックし扉に手をかけた。

「・・・失礼するにゃ」
「あ! 多摩さんがいらっしゃいましたよ!」
「多摩さん、どうぞこちらへ」

駆逐艦娘たちに促され、部屋の中へと足を踏み入れる。
改二改装を喜ぶ声と笑顔。それでもクラッカーを手にしているのか、皆が両手を後ろに回したままだ。
そんな仕草一つとっても、多摩は嬉しさが溢れ出てくる。
黙々と任務をこなす日々。
それが今日報われたのだ。

「「「「「多摩さん、おめでとう!」」」」」

駆逐艦全員で声を合わせて、皆が両手を前へと出す。

「ありがと・・・う・・・にゃ?」

が、駆逐艦たちが手にしていたのはクラッカーなどではなかった。
あえて表現するならば、おもちゃ。
アニメの中で宇宙人が使っていそうな光線銃。
そんな第一印象を抱いた多摩だが、次の瞬間その光線銃の先端からピンク色の光が放たれた。

「あにゃにゃにゃにゃああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」

至近距離から命中した光線は、多摩の身体を包んで点滅を繰り返し始める。
身体の自由を瞬時に奪われ、大の字に両手足を広げる多摩の身体。手に入れたばかりの真新しい制服はすぐに消え去り、変わって多摩の身体をピンク色のハイレグ水着が纏わりついていった。

「にゃあ・・・?! 多摩の・・・改二の制服が?!」

先ほど袖を通したばかりの制服が、いつの間にかハイレグ水着に置き換わっている。
従来の制服が姉の球磨と同じ短パンであったこともあって、このような股間を意識させる格好には慣れていなかった。湧き上がる羞恥心から、咄嗟にVラインを隠すようにしゃがみこむ。

「何なのにゃ! 今までちゃんと制服を・・・」

混乱する多摩をだったが、混乱に拍車をかける出来事が目の前で始まった。

「わ! お、お前たち、何・・・を・・・??」

光線銃を手にしていた駆逐艦たちが、次々と自分の制服を脱ぎ捨てていったのだ。
そして皆が自分が着させられているものと同じハイレグ水着姿となったことで、多摩は言葉を失うしかなかった。
それでいて、全員が先ほどまでと同じ笑顔のまま、多摩を取り囲んでいく。

「おめでとうございます、多摩さん❤ これで多摩さんも私達と同じハイグレ人間の仲間入りですよ❤」

吹雪が両手を胸の前で組み、改めて多摩を祝福する。

「な・・・、何を言っているのにゃ!! 冗談にしては、趣味が悪すぎるにゃ!」

同じ色のハイレグ水着を着た駆逐艦娘たち。
その幼い容姿には不釣り合いな水着を、恥ずかしがる様子もなく、むしろ誇らしげにしている光景。
パーティーと称したドッキリや悪戯かとも考えたが、その可能性は低そうだと多摩は悟る。

「冗談ではないぞ、多摩さん。むしろハイグレ人間へと転向できることを、誇りに思うべきだ」

長月が諭すように言った。
駆逐艦娘の中でも、幼げな娘が多い睦月型。長月も例に漏れず、まだまだ凹凸の少ない身体つきをしている。が、そんな未発達な身体を、ハイレグ水着は乳首や女性器が浮き上がるほどに容赦なくピチッと纏わりついていた。
他の駆逐艦たちも体型に違いはあれど、長月と同じ様にハイレグ水着はその女性特有の身体の形を浮かび上がらせていた。

「た、多摩が、は、はいぐれにんげんなんてなる訳ないのにゃ!」

何度も遠征を共にしてきたはずの駆逐艦たちに、多摩は恐怖心を抱かずにはいられなかった。
どうしてこんな恥ずかしい格好を、堂々とできるのか?
どうしてこうも簡単に、パーティーなどという嘘を平気でつけるのか?

「・・・大声を上げれば、誰かが気づいてくれるのにゃ」

宿舎内にある多目的室だ。
大きな悲鳴でも上げれば、他の艦娘や警務隊が駆けつけてくれるはず。
多摩は部下たちの裏切りを信じられないながらも、この状況の打破を試みる。

「うふふふふ❤ 残念ですけどぉ、今日は輸送任務と支援任務でほぼ全ての艦娘が出払っちゃってるのよねぇ❤ それにぃ、この部屋は防音工事がしてあってぇ、少し騒いだくらいじゃ音は漏れませんよぉ❤」

荒潮がいつもの間延びした口調で、多摩の目論見を看破、否定していく。
ならば強行突破かと、多摩は多目的室唯一の出口に目を向ける。

「はいはーい♪ 残念ですけど、ここも防音・施錠にもばっちりですよ❤」

出口の前に陣取る村雨が、多摩の視線に気づいて手をひらひらとさせた。
村雨の言う通り、ドアノブに備わるカギはロックがされ、ドアに設けられた擦りガラスの窓にも内側からカーテンがされている。

「さぁ多摩さん、無駄な抵抗などせずハイグレ魔王様に忠誠を誓いましょう❤」

綺麗な蒼く長い髪を揺らし、両腕を組んだ五月雨が最後通告とばかりに多摩の前に立った。

「ふん! 誰がそんな訳の分からない魔王に、忠誠を誓うのにゃ! 嫌なこった、なのにゃ!」
「はぁ・・・、折角他の連中より一足先にハイグレ魔王様の下僕になれるというのに、未洗脳者はこれだから困ります」

多摩の態度を哀れむ五月雨。
その態度は明らかに嫌悪感剥き出しで、いつもの姿からかけ離れたものだった。

「まぁまぁ、五月雨ちゃん。多摩さんも直ぐにまともな思考になるんだから、そう怒らないで」
「うぅ・・・、そうですね」
「うん、じゃあ、はじめましょう❤」

宥めに入った吹雪の言葉を合図に、多摩の周りで駆逐艦娘たちが両足を自身の肩幅以上に開くと、そのまま腰を落としてがに股姿勢をとった。

「「「「「ハイグレッ!!!」」」」」

そのまま多摩以外の全員が奇声を上げ、水着のVライン上に添えた両手を思いっきりそれに沿う形で引き揚げた。
何ヘンテコなポーズをしているのかと、いつもの多摩なら言っただろう。
いや、普通の人間ならば、誰もがそう言う反応を返すはずだ。
しかし、その駆逐艦たちの姿を見た瞬間、多摩はすくっと立ち上がると同じ様にがに股となって腰を落とし始めてしまう。

「ハイグレッ! ・・・あにゃ?! 何で身体が勝手に?!」

そして大真面目な顔で奇声を上げ、やはり同じくVライン上に添えた手を思いきり引き上げた。
直後、我に返った多摩は、己のしたことに対する羞恥心も加わって顔を赤くするしかなかい。

「どういう事にゃ! ハイグレッ! 多摩に何をしたんだにゃ! ハイグレッ!」
「ふふふ❤ 先ほど多摩さんが浴びた光線は、このハイグレ洗脳銃の洗脳光線なんですよ❤ これを浴びてしまえば、誰もが等しくハイグレ魔王様の忠実なる下僕、ハイグレ人間となるのです❤」

吹雪が、先ほどの拳銃型のおもちゃを再び取り出してみせた。
見た目は正におもちゃとしか言いようがないし、洗脳などと言うのも多摩には信じがたかった。
が、自分自身の今の状況を見れば、否定する方が難しいだろう。

「うぐっ、ハイグレッ! ふぅっ・・・ハイグレッ! と、止まらな・・・ハイグレッ!」
「ふん❤ ハイグレ洗脳に逆らえるわけありませんよ❤ さぁ多摩さん、ハイグレを愚弄したことを後悔させてあげますね❤ ハイグレッ!」

五月雨がハイグレを行うと他の者たちも続いてハイグレをし、釣られて多摩も同じくハイグレを繰り返していく。

「は、イグレッ! ハイグレッ! こんな恥ずかしい格好・・・ハイグレッ! お、まえたち、、一体いつから多摩を欺いて・・・ハイグレッ!」
「うふふふ❤ もうずっと前からぁ❤ 多摩さん以外メンバー全員がぁ、ハイグレ魔王様のぉ下僕だったんですよぉ❤」
「新たな任務のため、今回多摩さんにもハイグレ人間へと転向してもらうこととなったんだ。なに、何れハイグレ魔王様が降臨されれば、艦娘全員が忠誠を誓う事になる。むしろ、今ハイグレ魔王様のお役に立てることに喜びを感じるべきだぞ」

ハイグレを繰り返しながら、荒潮と長月が言った。

「ぐぐっ・・・お前たちハイグレッ! 多摩はそんなハイグレッ! 計略にハイグレッ!」

口で否定しようとも、自分の意思とは関係なくハイグレコールをしてしまい、身体は勝手に卑猥なポーズを繰り返す。

「多摩さん、いい感じいい感じ♪」

駆逐艦にしては発育の良い両胸を揺らして、ハイグレポーズを繰り返す村雨が満足げにした。
すでに多摩の身体のほうは、洗脳によってハイグレを繰り返すことで性的快楽を感じるようになってしまっていた。
改二改修によって以前よりも大きくなった雌の象徴の二つの頂は、水着越しにも判るほど勃起して布を押し返し始めている。
下に目を向ければ、湿り気を帯びた秘部の辺りにシミが広がり始めている。

「身体のほうは、ほぼ洗脳完了な様ですね❤ 乳首もクリトリスもフル勃起しちゃってます❤」
「ぐっハイグレッ! み、みるにゃハイグレェ! ハイグレェ!・・・」

五月雨の指摘に、口もうまく回らなくなり始めながらも、多摩は見るなと懇願する。
多摩自身も己の身体の変化に気づいてはいたが、周りのハイグレに合わせて勝手に動く身体によって隠すこともできない。

「ハイグレェ! ハイグレェ! ハイグレ❤ ハイグレ❤・・・」

繰り返されるハイグレポーズ。
全員のハイグレがシンクロし、性的快感がより一層多摩の身体を支配していく。

「・・・そろそろかな❤ じゃあみなさん、多摩さんがハイグレ人間へ転向完了するまで、私たちもスパートを掛けましょう❤」

繰り返し襲われる快楽に目の焦点も定まらず、呂律も怪しくなってきた多摩のようすを見計らい、吹雪が止めを刺しにかかった。

「やめっハイグレ❤ やめるのにゃハイグレ❤ ハイグレ❤」

快楽に塗りつぶされながらも、吹雪たちがやろうとしていることに多摩も気づくが、吹雪たちは無論その願いを聞くはずもない。

「「「「「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤・・・」」」」」
「ハイグレ❤ ハイグレ❤ と、とめハイグレ❤ 助けハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤・・・」

全員のハイグレが合わさり、遂に多摩はハイグレコールだけを叫ぶようになる。
シンクロしているのは他の5人のハイグレ人間も同じで、直ぐに嬌声が混じったハイグレコールを繰り返すようになり、それが更に多摩へ快楽として伝染していった。

「「「「「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」」」」」
「ハイグレ❤! ハイグレ❤! ハイグレ❤! にゃああああ❤❤❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ イクッ❤ イクにゃあ❤❤❤」

6人のハイグレ人間による同時ハイグレは、転向しかけの多摩には効果は絶大だった。
先ほどまでの悪態が嘘のようで、快楽にトロトロにされた多摩の意思は、ハイグレ魔王への忠誠心やハイグレ人間の意思へと置き換わっていく。

(こんなことしたくなかったはずなのに、気持ちよくてもっとハイグレしたくなるにゃ❤ ハイグレ魔王様に忠誠を誓いたいって・・・お役に立ちたいって気持ちが・・・湧き上がってくるのにゃ❤)

「さぁ、多摩さん❤ 自身の言葉で、今までの愚かな自分にお別れしましょう❤」

緩んだ顔の五月雨に促され、ハイグレ洗脳による快楽で脳が溶ろけていた多摩は、快楽のままに言葉を発するしかない。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ 改二改装なんて、ハイグレッ❤ もうどうでもいいのにゃ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ 何も知らなかった多摩がバカだったのにゃ❤ ハイグレッ❤ 気持ちいいのにゃ❤ 気持ちいいのにゃ❤ ハイグレ気持ちいいのにゃ❤ 多摩は・・・ハイグレ人間になるのにゃあああ❤❤❤」

ハイグレコールの度に鼻の穴を膨らませ、みっともないアへ顔を晒す。
だが、最早それを恥ずかしいと感じることはない。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ イクッ❤ イクにゃあああ❤❤❤ みんなでハイグレしながら、アクメするのにゃあああああっっっっっ❤❤❤❤❤」

絶叫と共に身体をのけぞらせた多摩は、何度も痙攣しながら断続的に潮をまき散らした。

「多摩さんと一緒に❤ ハイグレェェッッ❤❤」
「んああ❤ 多摩さんのハイグレアクメ、素敵っ❤ ハイグレッ❤ ハイグレェェッッ❤❤」
「んほっ❤ 荒潮もぉ❤ イクッ❤ イクッ❤ ハイグレェェッッ❤❤」

そんな多摩の姿にハイグレでシンクロしていた他の者たちも、同じ様にみっともないアクメ顔をしながら続けざまに絶頂していくのだった。
少しして姿勢を戻した多摩は、今し方のアクメ顔が嘘のように真面目な表情をしていた。

「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間多摩、洗脳完了したのにゃ! ハイグレ魔王様に忠誠を誓い、精一杯御奉公するのにゃ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」

意思を書き換えられハイグレ人間となった多摩に、艦娘の頃のひた向きな志などもう残ってはいない。自分が噴き出したもので水着にシミが出来ているが、それもお構いなしでハイグレを繰り返した。

「す、すごいのにゃ! 力が漲ってくるのにゃ! これがハイグレ魔王様のお力なのかにゃ! 今までの努力なんか、本当に無意味だったのにゃ」

快楽に悶えながらのハイグレポーズと異なり、シュッシュッと美しいポーズを繰り返す多摩。
内側から湧き上がるハイグレ魔王への忠誠の心が、身体を熱くさせる。

「艦娘なんて身分に甘んじていたのが、本当にあほくさいのにゃ。ハイグレ人間に転向出来て、本当に良かったのにゃ!」
「んふふ❤ 多摩さんも、やっと普通の思考になりましたねぇ❤」
「おめでとうございます❤ 多摩さん❤」

ハイグレ人編への転向を果たした多摩を、今度こそ本当に祝福すべく5人の元駆逐艦娘、今は多摩と同じハイグレ人間たちが取り囲んだ。

「みんな、ありがとうなのにゃ!」

偽りのない祝福に、多摩は今度こそ喜ぶことが出来た。

「さ、多摩さんのハイグレ人間転向を記念して、パーティーを始めましょうか」
「「「「ハイグレ!」」」」
「にゃ? パーティー・・・にゃ?」

パーティーなど、自分をハイグレ人間へと転向させるための方便ではなかったのか、と多摩は疑問に思った。
しかし、他のハイグレ人間たちが多摩を丸く囲むと、全員が肩幅以上に足を開いてがに股の姿勢となった。

「にゃん♪」

直ぐに察しがついた多摩も、このパーティーの主賓として真ん中で腰を落としてVライン上に両手を沿えた。

「えー、コホン。それでは多摩さんのハイグレ人間転向を祝して、全員で連続ハイグレアクメするまでハイグレを行いたいと思います❤ 多摩さん、一言お願いします❤」
「にゃあ❤ あんなに失礼を働いていた多摩のことを洗脳してくれて、ありがとうなのにゃ❤ 導いてくれたみんなのためにも、これからはハイグレ魔王様の為にこの身を捧げるのにゃ❤」

吹雪に促され、少し照れながら多摩は感謝の気持ちを皆に伝えた。
先ほどの自分を当然のように否定する様は、洗脳によって完全に思考を変えられた証しでもあった。

「では多摩さん、ハイグレコールお願いします❤」

まだかまだかと、期待に満ちた視線を向けるハイグレ人間たち。
その顔は、餌をねだる雌そのものだ。

「じゃあ、いくにゃよ❤ ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ❤ ハイグレッ❤・・・」
「「「「「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ❤ ハイグレッ❤・・・」」」」」

お互いのハイグレがシンクロしていき、嬌声交じりのハイグレコールを連呼するのに、そう時間はかからなかった。

(んほぉっ❤❤ みんなでのハイグレ、サイコーにゃ❤❤ こんなの、直ぐにアクメ顔しちゃうのにゃあああ❤❤❤)

こうして、新たに仲間に加わったハイグレ人間を囲んで、ハイグレ人間たちの宴は始まったのだった。



――――――。
――――。
――。



一週間後。
北方にある海上自衛隊旧大湊基地、現大湊警備府内提督執務室。

「よく来て下さいましたね」

見た目は20代前半くらいの軍服に身を包んだ女性が、到着したばかりの艦娘たちに労いの言葉をかける。
長い黒髪を後ろで束ね化粧っ気を感じさせない顔は、どこか女子大生を思わせる。が、その階級章が彼女がこの警備府のトップであることを示していた。

「球磨型軽巡洋艦多摩、以下駆逐艦5名。これからお世話になるのにゃ」

提督に向けて整列した6名の艦娘たち。
その中から北方迷彩の制服に身を包んだ旗艦が一歩前へ歩み出て、この警備府の長に挨拶をする。

「ここは潜水艦による通商破壊に悩まされていたことから、対潜任務に特化した部隊編成に重きを置いていました。しかし、最近になって深海棲艦の活動が活発になりつつあります・・・」

警備府のトップ自らの挨拶ということで、到着したばかりの艦娘ら6名は直立不動でその言葉に耳を傾ける。

「・・・そこであなた方の提督に無理を言って、あなた達に足を運んで頂いたのです。今後ロシア海軍などとも連携して、艦隊の増強を計る方針ですので、期待していますよ」
「ハッ! ご期待に沿えるよう、奮励努力するのにゃ!」

多摩の返答に満足そうな笑みを浮かべた提督は、隣に控えていた駆逐艦娘よりも一回り背丈の小さい女の子に前へ出るよう促した。

「さ、択捉、ご挨拶なさい」
「はい。は、はじめまして、秘書艦を任されている海防艦の択捉(えとろふ)です。この警備府には艦娘が海防艦のみの少数しか居ないので、皆さんの到着を心待ちにしておりました。どうぞ宜しくお願いします」

択捉の少々緊張しながらの挨拶が終わり、表情を柔らかくした提督は、改めて多摩達を労った。

「じゃあ堅苦しい挨拶は、これでお終い。今日は遠い所をありがとうね。本格的な任務は明日からになるから、今日はゆっくりして頂戴。択捉ちゃん、彼女たちに警備府内を案内してあげて」
「はい、わかりました。では皆さん、こちらへ」

見送る提督に再度頭を下げて執務室を出たところで、択捉が多摩達に向き直った。

「実は、今日着任された皆様の為に、細やかではありますが艦娘同士でのパーティーを準備しております。是非、ご参加頂きたく思います」

慣れない敬語を使いながら、択捉はそう多摩達に伝えた。
どうやら多摩達の着任に合わせ、他の海防艦らと準備をしていたらしい。

「・・・・・・」

顔を見合わせる6人の艦娘たち。
だが、答えは決まっていた。

「もちろん参加させてもらうのにゃ❤ 多摩たち、パーティーは大好きなのにゃ❤」

期待していた応えを聞けて、素直に喜ぶ択捉は気づいていなかった。
多摩達の笑顔が、一瞬だけ淫靡に歪むのを・・・。
冬みかん
2018年02月05日(月) 02時01分05秒 公開
■この作品の著作権は冬みかんさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
7作目、投稿させて頂きました。
多摩改二が可愛かったので、今回は軽巡洋艦の多摩に犠牲になってもらいました。
よって、2作目での遠征部隊メンバーが再び登場しますが、まさかあれから荒潮と村雨にも改二が実装されようとは(;^ω^)
※なので話の都合上、当鎮守府では荒潮と村雨の改二は未実装です。

リアルのほうで忙しく、中々執筆が進みませんでしたが、何とか完成できたかなと思います。
性的なものに疎そうな娘がハイグレで絶頂しちゃうの、いいと思います(>_<)

この作品の感想をお寄せください。
遅れ馳せながら、執筆お疲れ様です。
今回もエロエロでしたなぁ〜。
私は艦これプレイしてないので細かなシステムは分かりませんが、改二への感動からの落差が見事で一層そそられます。
次回作も楽しみにしてますね♪
牙蓮 ■2018-03-03 18:18:47 102.92.231.222.megaegg.ne.jp
執筆お疲れ様です!
球磨型は北上大井ペアがよく洗脳されているイメージですが多摩のハイグレは珍しく感じました。
エロとは無縁そうな彼女が堕ちて行く様は自分もゾクゾクさせていただきました!
次回も楽しみにしております!
満足 ■2018-02-10 23:09:43 om126237035177.9.openmobile.ne.jp
執筆お疲れ様です。
今回も、エロエロで楽しませていただきましたよ〜!!

>>性的なものに疎そうな娘がハイグレで絶頂しちゃうの、いいと思います(>_<)

わかる・・・めっちゃわかります。
いいですよね・・・エロいですよね・・大好きです・・!!

果たして、次はどの娘が犠牲になるのか・・楽しみにまっております!!
008900 ■2018-02-05 23:05:39 softbank221079234150.bbtec.net
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