侵略後の街で
つい先程、ハイグレ魔王軍から地球撤退の放送が流れた。
既に民間施設は制圧されたらしく、街の放送機材から魔王軍の声を耳にする。
放送によると侵略率は99%。
残り1%に労力を割くのは無駄だと判断したらしく別なる星を侵略する事に決めたそうだ。

つまり、俺はその1%。未洗脳の純粋な人間だ。
無事に逃げ切る事が出来た。
暗い廃屋の奥底で隠れて暮らす事ももう終わり、外を出歩ける。

そう、この時の俺は侵略率99%という現実から本能的に目を背けていた。



「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

街中はカラフルな単色水着の人間しかいなかった。
老若男女問わず皆してハイグレポーズをとり続けている。
中年男性やご老人のハイグレは視界に入れたくないが、若い女性のハイグレには惹き付けれる。

というわけで俺は適当に歩いて若い女性のハイグレを観察する事にした。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
俺は一人の女性の前でその女性のハイグレを眺めている。
胸の高さまで伸びた金色の髪がハイグレの度にゆらゆらと揺れる。
足元には学校の校章の入った鞄が転がっていて、高校生だとわかる。
高校生にしては際どくそしてダサイ無地のハイレグ水着。
しかしスラッと背の高めで胸も大きくスタイルの良いその身体を包む水着の色は紫であり、年齢には不釣り合いな色気を醸し出している様に思える。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
綺麗な顔立ちを崩す事なく真剣な表情でハイグレを刻んでいる。
紫のハイレグ水着は彼女の巨乳により生地が伸びてしまっている。
そしてハイグレの度に彼女の胸はブルンブルンと暴れていて、更には乳首が勃起しくっきりと水着の下から存在感を出している。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
「綺麗な人なのに胸の動きは下品だねぇ…」
彼女の胸を眺めているうちに独り言が溢れる。
感情を感じないハイグレからは機械的な印象しか覚えない為、はっきりと下品さが浮き彫りになる。

俺の目線は彼女の股のほうへ下がっていく。
「うわ……びしょ濡れだ」
彼女の股間は水着の生地をじっとりと湿らせるだけでは足りず溢れ出る愛液が回りに撒き散らかる。
股の下の地面も彼女の愛液で湿っている。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
俺は水着の端を掴んでみた。
生地から水分が滲み出てくる。
ここまで水着が濡れているとなると数日はハイグレし続けている事になると思うと哀れにすら見える。

「………触ってみたい」
俺は彼女の淫らな身体を堪能したいという考えに染まり出していた。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ジロジロと眺めていても一切の反応も無い。
ただひたすらハイグレするだけ。
それなら触ってみても大丈夫ではないのか?
そう思った俺は恐る恐る彼女の暴れる胸に手を添える。

「…………おお、これは」
ぴったりと貼り付く水着の上からでも添えた手を通じて乳房の柔らかさが伝わる。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
彼女はハイグレを続けている。
つまり、添える程度ではハイグレの動きですぐに俺の手は空に放たれる。

「……このっ!!」
暴れる胸を抑える様に乳房全体を大きく手で掴む。
掴むとそのまま揉みしだく。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
「やわい……」
高校生の張りのある巨乳は揉むと指の隙間から逃げ出そうとする。
逃がさないようにまた揉みしだく。
繰り返す、柔らかな乳房との追いかけっこ。
柔らかい中に硬い突起が二つ。
「こっちはガチガチだな…」
二つの突起を摘まんでみる。
硬く浮き上がる乳首は柔らかな胸の中でベクトルの違う感触を楽しませる。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
「……んだよ、無反応ってつまんねぇな…」
触る前には女体におどおどしていたはずが無反応を良い事に立場を上に認識し始める。

「このっ、淫乱女ッ!」
俺は彼女の股間を締め付ける水着をぐいっと上に持ち上げる。
水着の布地は横に狭まり彼女の割れ目に一直線に食い込む。
今まで股間を覆っていた生地がなくなり、愛液まみれの恥丘が姿を現す。
「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
「ははっ、陰毛丸見えで上も下も下品な女だな」
水着に隠されていた陰毛も晒され、なおも無反応の彼女に俺は苛つきを覚えるだけだった。

「反応する女はいないかな…」
ギチギチに股間に水着を食い込ませたままの彼女の元を後にし俺は欲望任せに街を歩いた。
kirikiri
2018年06月29日(金) 23時25分06秒 公開
■この作品の著作権はkirikiriさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
オリジナルのモブ男とモブ女で作ってみました。続きそうですが続くかは未定です。

拙いSSですが感想等お待ちしています。

この作品の感想をお寄せください。
新作投稿、お疲れ様です。
ただハイグレポーズを繰り返すばかりの肉人形、軽くホラーですね。
追われる恐怖から一転、無人に等しい街中へ放り出された主人公。女体を舐め回すかの如き事細かな観察眼はまるでフルコースを味わっているかのようなエロさを感じました。
これもまた、kirikiriさんの嗜好が色濃く反映された結果なのですかね(笑)

ハイグレ洗脳を行っただけで「撤退」してしまった後の世界。この設定は開拓していけばまだまだ面白そうなネタが眠っているような気がします。
今後の新たな展開を、ひっそりと楽しみにしております。
牙蓮 ■2018-06-30 22:59:41 81.103.168.203.megaegg.ne.jp
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