不死鳥の誘惑〜翔鶴とサラトガ編〜
―――正直な話、今見ているこの光景は夢だと思った。
いや、普段から艦娘として深海棲艦として戦う私がいうのも変な話だけど
まさか、 “あんな光景”を目にするなんて―――

駆逐艦寮の倉庫を物置から覗きながら、翔鶴型航空母艦の翔鶴は
息を呑まざるを得なかった。
「・・・最近、駆逐艦の娘達の様子がおかしいと思ったんです。それで・・
ちょっと、跡をつけてみたら、その・・・」
言葉を詰まらせながら、翔鶴に説明するのは、レキシントン級航空母艦のサラトガ。
頬を赤らめながら、翔鶴に問いかける
「もしかしなくても、これって日本の風習とかじゃ・・・」
「そっ、そんな風習あるわけないじゃないですか・・・!」
翔鶴が躍起になって、否定するのも無理はない。
それもそのはず――――
色とりどりのハイレグ水着を着た駆逐艦達がコマネチみたいなポーズを、一心不乱にとりながら、「ハイグレ!ハイグレ!」と笑顔で叫ぶ光景なぞ普通ではない。

「Oh my・・・これも深海棲艦の仕業なのでしょうか。あんな幼い子達にこんな
卑猥な真似をさせるなんて・・・なんとかしなきゃ・・!!」
「ハイ!はやく提督やみんなに知らせなきゃ・・・ってあれは・・・」
この事態をいち早く伝えようとした翔鶴とサラトガだったが、
倉庫部屋の雰囲気が変わったのを感じ、もう少しだけ様子を見ると・・
大正時代の女学生風の着物を身に着けた神風型駆逐艦の神風が
ハイレグ姿の艦娘達に囲まれていた。
「ちょっと!!皆してなんて格好してるのよ!!!女の子でしょ!?」
顔を真っ赤にしながら騒ぐ神風を嘲笑うかのように、エメラルドグリーンのハイレグ水着の朝潮型の霞がため息を交えて吐き出した。
「もぅこれだから未洗脳者はクズなんだから・・!!ハイグレの良さがわからないんて・・」
「別にいいじゃない!これから洗脳すれば神風さんもわかってくるるわよ!」
霞の愚痴に対し、オレンジの水着を着た暁型の雷が笑顔で、おもちゃの銃を手にかけ、
迷いなく、神風にむけてピンク色の光線を打ち出した。
「—―――え、嘘・・・いやぁあああああ!!!!」
神風の悲鳴もむなしく、ピンクの光線が神風を包み、ピンクと青の光が交互にあらわれては消えた時・・・


「ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレぇ!!こんなかっこういやぁ・・」
紅色のハイレグ姿を着た神風が、涙を浮かべながらコマネチのような
ハイグレポーズを取り始めた。
「洗脳されたばっかりなのに、キレがいいわ!!もっと恥ずかしがらないで❤
もっと、両手はキビキビと動かして、胸や股間を強調させて❤ ハイグレ!ハイグレ!」
雷をはじめ、ハイグレ艦娘達がハイグレポーズをとり、神風を
快楽の渦に溺れさせようとする。

最初は必死に抵抗していた神風だったが、だんだん表情がとろけ始め、
快楽の波に身を任せるようになりはじめ、ハイグレコールも艶がこもった声になる。
そして、
「はいぐれ❤はいぐれっ・・・ハイグレ!!もうだめ・・・ハイグレェエ❤❤❤」
嬌声共に身体をのけぞらせ、何度も痙攣し、地面に潮を盛大にまき散らした。
まさしく、残っていた艦娘としての誇りを捨てさるかのように・・・
―――そして
「よし!ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレ人間 神風。洗脳完了しました!
魔王様とパンスト兵様に永遠の忠誠を誓います!!」

抵抗していた様子とは打って変わって、神風は笑顔でハイグレポーズを
自ら快楽をむさぼるように、まわりの艦娘達と取り始めた。

一部始終を見たサラトガと翔鶴は愕然――――と思いきや、
その様子は、まるで手に入れられないモノを目にしたかのような光悦に近い顔をしていた。

「ねぇ・・サラトガさん・・ハイグレってどんな感じなんでしょうね・・」
「そんな不謹慎ですよ・・でも、気持ちはわかります。
なんか、その・・・・神風ちゃん、気持ちよさそうでしたね・・・」
お互いにしゃがみ込み、こそこそ話をするかのように、一部始終について語り始めたのだ。
光線の仕組みはどうなっているのか、痛いのか、気持ちいいのか、当たったらどれぐらいで洗脳されるのだろうか、何色のハイレグになるのだろうか――――

まるで、ガールズトークでもするかのようにはしゃぐ翔鶴とサラトガ
そんな彼女たちを飲み込むように、甘い言葉が囁かれた

「―――――ハイグレ人間、なってみます?」

その声に、驚いた翔鶴とサラトガが振り返ると
そこには黄緑のハイレグ水着を着た夕雲と白色のハイレグ水着の響が
妖しい笑みを浮かべ、そこに立っていた。
「Ah・・えっとこれは・・その・・・」
弁解する2人の言葉を遮るように夕雲が言葉を続ける。
「いいんですよ、私もハイグレに興味をもってハイグレ人間になったんですから❤

その言葉に、翔鶴とサラトガは思わず唾をのむ。
―――自分たちが感じた欲情は、決して異常なんかじゃない
そんな歪んだ思考が彼女たちの思考を狂わせはじめる。

「実は駆逐艦全員、洗脳したら・・と思ってたけど、これはこれで悪くない」
響がおもちゃのような銃―――いや、ハイグレ光線銃を2つ取り出し、
翔鶴とサラトガに手渡した。

「―――使い方はわかるはずだよ❤じゃあ、私達の同志になってくれることを
期待しているよ、ハイグレ!ハイグレ!」
淫靡と歓喜が入り混じった笑みを受かべながらハイグレポーズをとると
その場を立ち去った。

深夜2:00
―――――駆逐艦寮から立ち去り、翔鶴とサラトガは大浴場に向かった。
この時間帯なら誰も入渠することはない、
もはや、彼女たちに迷いはなかった。
「サラトガさん・・・覚悟はできてますね・・❤」
「off course・・・なんか、ドキドキしちゃいますね・・❤」
2人は相対するように向かいあい、光線銃を構える。

1・・・2・・3・・・のカウントの合図とともに、各々の銃からピンク色の光線が
放出され、2人を染め上げようとしはじめる。
神風が洗脳されたときと同じように、ピンクと青の点滅から解放されると――――

「「ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレ!!!」」
フロスティホワイトのハイレグ水着姿の翔鶴と呂色のハイレグ水着姿のサラトガが
ハイグレポーズをとり、嬌声がまじったハイグレコールをあげる

――――あぁ、神風ちゃんや皆が感じたハイグレがこんな気持ちいいものだったなんて・・
水着が胸や股間を締め付けて、こんな感覚味わったことない・・・!!
サラトガさんも、あんな蕩けた顔で、股間も濡らして・・とっても気持ちよさそう・・❤

自慰を遥かに上回る強烈な快楽に、翔鶴はハイグレポーズのペースをあげはじめる。
もはやそこに、空母としての誇りはもうない。

一方のサラトガも

――――あぁ神様、いや今だ見ぬハイグレ魔王様❤サラと翔鶴を
ハイグレに導いてくれて、ありがとうございます!この身体も心もすべて捧げます。
翔鶴さんも、洗脳が順調そうでよかった・・・❤

「「ハイグレ!haigure! ハイグレ!haigure! ハイグレ!haigure! ハイグレ!haigure!」」
お互いの掛け声がお互いを絶頂へとエスカレートさせていく。

――――あぁ、この快楽を知らないなんてなんて愚かだったのでしょう。
過去も国も関係ない、全ての人類はハイグレを着て、魔王様に忠誠を捧げるべきなのだ
そのためにも、私達も・・・駆逐艦達の娘と同じように・・❤
「サラトガさんっ❤はいぐれ!はいぐれぇ❤いっしょに・・・❤」
「えぇ・・❤いっしょに、ハイグレ!堕ちましょう・・!」

「「ハイグレ!!ハイグレ!!ハイグレ!ハイグレ!!ハイグレ!
ハイグレ!!ハイグレ❤ハイグレ❤❤ハイグレ!!ハイグレぇえええええええ!!!」
大きなハイグレコールをあげ、2人はついに身を震わし絶頂を迎えた。
潮を盛大に、吹き出しみっともない蕩けた顔を晒しながらも、快楽の余韻を味わう。
そして、意識を取り戻した2人は存在を確かめるかのように名乗りあげる

「ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ人間翔鶴、洗脳完了いたしました❤」
「ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ人間サラトガ、同じく洗脳完了しました❤」


お互いが、無事にハイグレ洗脳が完了したことを確認すると
手を取りあい、喜びを噛み締めるかのように抱き合う。
その最中、サラトガがか細い声で囁く。
「翔鶴さん、折角同じ時にハイグレ人間になったことも何かの縁です・・
過去のこともあるでしょうけど・・私と友達になってくれませんか・・・?」
面くらった顔をした翔鶴だったが、それに返すかのように

「―――なにをいっているんですか。過去は過去です、それにもう今、私達は
共にハイグレ魔王様の下僕。私達とっくに友達ですよ、サラ❤
響ちゃんたちといっしょにハイグレ魔王様のために・・❤」
と同時に、親愛を込めたキスをサラトガの唇に捧げた。

―――それから先は2人だけの極楽か?桃源郷か?
「ハイグレぇ・・・❤ハイグレ❤❤ハイグレぇ❤」
夢幻のような快楽を味わう、狂乱のハイグレポーズ
互いの親愛を確かめるかのような深いキス
秘所を合わせ、互いの蜜で骨まで溶かしそうな貝合わせ
肉体をぶつけ、欲望のまま獣のように快楽の渦へ堕ちていく・・・

そんな最中、2人だけの舞台に水をさすかのような音が鳴り響く
「え?翔鶴さんとサラトガ・・さん・・?そんな恰好でお風呂場で・・
いっ・・いったいなにを・・・?え、ハイレグ・・・?」

―――夜間の警備をしていたのだろう。
香取型練習巡洋艦鹿島がハイレグ水着姿の翔鶴とサラトガが貝合わせしている現場を
目撃された――――
目撃した鹿島は、現在の状況に追いつけず、ただひたすら困惑し、慌てふためくばかり。

こうなってしまったら、いや――――もう最初から遅かれ早かれ、世界はハイグレに染まる。いや、そうなるべきなのだ。だからこそ、私たちがやるべきことは1つだけ

翔鶴とサラトガは淫靡な妖しい笑みを浮かべ、光線銃を鹿島にむける。
小さな歯車は、大きな歯車を動き出しはじめた。もはや止まることはない
2人は揃って、光線銃を放つと同時に鹿島に甘い誘惑を口ずさむ。

「―――ハイグレ❤ハイグレ❤さぁ、鹿島さん?あなたもハイグレ人間になって
私達といっしょにハイグレしましょう?」

008900
2018年09月25日(火) 22時23分41秒 公開
■この作品の著作権は008900さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
久しぶりの投稿です。
駆逐艦ではなく、たまにはえっちい空母の
お姉さんのハイグレが見たくなったので・・

9/25追記 字の抜けを見つけたので修正しました

この作品の感想をお寄せください。
執筆お疲れ様です!
駆逐よりも大人な空母組が淫乱というのは良いですね!
本来ならしっかりしなければならないのに自らハイグレに染まる、そんな情けない様子がたまりません!
次の作品も楽しみにしております!
満足 ■2018-10-21 18:35:22 softbank126194130193.bbtec.net
執筆お疲れ様です
駆逐艦娘達への洗脳が着々と進んでおりましたが
遂に他の艦種へと広がしましたね
落ち着いた大人な女性である翔鶴とサラトガが抱いた
ちょっとした快楽への興味を
響らがほんの少し背中を押しただけでハイグレ洗脳へと堕ちていく様
堪りません( *´艸`)ドキドキ
また、最後に登場した鹿島のその後も気になります

私の執筆のほうは遅々として進んでいませんが
008900さんに続けるよう頑張りたいです(;^ω^)
冬みかん ■2018-09-20 21:58:34 fl1-125-197-56-206.ygt.mesh.ad.jp
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