艦娘ハイグレ洗脳8(第七駆逐隊編)
「わぁ・・・!!」
「貸し切りだぁ!!」

避難区域内の沿岸部、以前は夏となれば若者や家族連れで賑わったであろう海水浴場。
夏も後半に入ったとはいえ、朝から日差しは強く、沖合には大きな入道雲すら見えていた。
そこへと足を踏み入れた特型駆逐艦綾波型の朧(おぼろ)、曙(あけぼの)、漣(さざなみ)、潮(うしお)の4人、第七駆逐隊の面々。
全員が普段のセーラー服ではなく、私服姿だった。

「電秘書艦に感謝ですね…」

白いワンピース姿の潮が風にその長い髪を靡かせて、秘書艦への感謝を口にする。
大規模作戦を目前とし、彼女らの鎮守府では輸送部隊・護衛部隊が休みなくフル稼働状態となっていた。
鎮守府に運び込む燃料・弾薬を満載した輸送船の護衛に、第七駆逐隊も例外なく駆り出された。勿論休憩は設けられるのだが、第七駆逐隊の4人全員が同じ日に休めるというのは、本当に久しい。
これもすべて、働き詰めの4人を労おうと提督へ進言してくれた、電秘書艦の配慮であった。

「ふん・・・、散々こき使われたんだから、休暇くらい当然の権利だわ」

腕組をした曙が悪態をつくが、その手には水着の入ったバッグ、背負ったリュックには釣り道具一式がしっかりと収められていた。

「さて皆の衆、この後はどうするつもり?」

ヘタに弄るとへそを曲げることは分かっているので、曙へのツッコミは横に置いて漣は皆に話題を変えることにする。

「アタシは泳ごうかな、とりあえず沖のブイまで」

枯草色のショートボブ頭に、右頬に絆創膏を付けたスポーツ少女の朧が、沖に浮かぶ今日の目標を指さして言った。

「私は浜で日光浴・・・かな」

折り畳んだパラソルとシートを手にした潮は、朧とは逆の浜辺を指さした。

「あたしはこれよ! 今日のお昼は期待していなさいな!」

他の面々より一段高いテンションの曙は、鈴と花飾りのついた髪留めを揺らしながら、釣り具を取り出して胸を張って桟橋のほうを指さした。

「おーし、じゃあお昼頃まで自由時間ってことでおk?」

こうして4人は思い思いに波辺で過ごすこととなった。



――――――。
――――。
――。



この海水浴場を含めた付近の沿岸地帯は、深海棲艦の艦砲射撃や爆撃が激しかった地域の一つだ。
避難指示が出され、住民が去った後は立ち入り禁止区域に設定されたことで、誰もこの地域に踏み入ることはない。遠くには大きく崩れたホテルや旅館だった建物が見えるが、人や車の走る気配はもちろんなかった。
聞こえるのは何度も打ち寄せる波の音と、深海棲艦との戦いなど関係のないとばかりに鳴く海鳥の声のみ。
誰にも邪魔されずに羽を伸ばせると、この浜辺に立ち入る許可が下りるように働きかけてくれたのも、電秘書艦だった。

「さてと、ここら辺で良いかな・・・」

砲撃によって破損した堤防の一角。その崩れたコンクリート片に水着の入ったバッグを置いた朧は上着に手を掛ける。

「ちょちょちょ、朧氏! こんなところで生着替えしちゃだめだお!」

そこへ慌てて漣が止めに入った。

「えー、そう?」

第七駆逐隊の仲間たちとは、入渠の際は裸の付き合いをしている。そんな仲なのだからと、朧は特に気にもせず水着に着替えようとしていたのだ。

「ダメダメ! 年頃の娘っ子が肌を見せちゃ駄目よ!」
「肌って・・・、これからアタシ水着に・・・」
「ほら、こっちゃ来い!」

そういいながら漣は、朧の手を引いて歩き出す。
少し歩いたところで、倒壊した海の家が見えてきた。

「ここの更衣室は無傷で残ってるから、そこで着替える様に!」
「強引だなぁ・・・?」

半ば背中を押されながら、併設された更衣室へと入室する朧。
外の壊れた海の家とは対照的に、更衣室内は比較的綺麗な状態だった。広さは8畳ほどあるが、壁には荷物を入れるための棚が備え付けられていたため、少々狭く感じる。

「・・・・・・❤」

朧が中に入ったのに続いて、漣も更衣室内へと足を踏み入れる。
そして朧に気づかれぬ様、そっと内側から扉に鍵をかけた。

「あ、漣も水着になるの?」

自分に続けて入室してきた漣に気づく朧。

「ん? そうだよ❤」
「でも手ぶらじゃない?」
「ふふふぅ❤ 実は最初から水着を着てきているのだ!」
「水泳の授業がある日の小学生じゃないんだから・・・」

朧は半分呆れながら、棚の中段に水着の入ったバッグを置いて水着を取り出した。今日の為に新しく購入した、セパレートタイプの可愛らしい水着だ。
大きな作戦を控え、今年の夏は第七駆逐隊全員での休暇はもうないかも知れない。だからこそ朧は、皆での海水浴を楽しみにしていた。
そんな嬉しさが、今日しか着ることがないかもしれない水着を新調させたのだった。

「・・・よし」

水着に問題がないことを改めて確認した朧は、漣の方向に向き直る。そこにはどこに隠し持っていたのか、おもちゃを手にした漣がこちらを向いて立っていた。

「朧のお着換え、手伝ってあげる❤」

如何にも光線銃といった形のおもちゃを朧に向け、ニコッと漣は微笑んだ。

「手伝うって・・・漣ったら、またふざけ・・・」

またふざけていると思った朧だったが、次の瞬間朧の視界がピンク色に包まれた。

「えぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺっっっっっ❤❤❤❤❤!?!?!?!?」

漣の手にした光線銃から放たれた光が、朧の身体を貫いた。
すると間抜けな叫び声を上げながら、朧の身体は大の字に両手足を投げ出す格好となった。

(え?! え?! 何が起こっているの??!!)

痛みは感じなかったが、自らの意志では身体を動かすことが出来なくなる。しかも漣は光線銃の銃口を下ろしているにも関わらず、ピンク色の光が点滅を繰り返しながら朧の身体を覆っていた。
混乱する朧を更に驚かせたのは、自身が着用していた服や下着の変化だった。
服が徐々に色を失うように透けて、文字通り消えて無くなっていったのだ。
代わってピンク色の水着が朧の身体の表面に現れ、そのトレーニングによって引き締まった身体を包み込んでいく。

「うぅ・・・、一体どうなってるの・・・?」

時間にして僅か数秒足らず。
私服姿だった朧は、瞬時にハイレグ水着姿となっていた。
ジムで朧自身も何度も着用したこともある、競泳水着などよりも露骨にキツイVラインの切れ込み。
股間や胸元は締め付けられて、その部位の形が水着越しに露わとなっていた。

「おめでとう、朧❤」

自身が気に入って今日のために用意していたローレグな水着とは、正反対のデザイン。
確かに競泳水着と似た形状ではあるのだが、大事な部分を隠すというよりも、ピッチリと張り付いたり食い込ませることで、逆にアピールすることを優先したデザインと言えた。

「さ、漣っ?! 見ないでっ!!」

朧は漣の目を気にして、両手で胸元や股間を隠そうとする。一方の漣は、そんな朧の姿に満足げな様子だ。

「あー、いけませんぞいけませんぞ❤ 漣、朧のハイレグ姿を見てたら・・・❤」

羞恥心でいっぱいな朧の気持ちをよそに、もう我慢できないとばかりに、漣は自身の着ている上着やスカートに手をかけて、少々乱暴に放った。
先ほど漣自身が言った通り、事前に着用していた水着が現れる。が、その水着も朧のものと同じピンク色のハイレグ水着だった。

「はぁ・・・❤ やっぱハイレグ水着半端ないって❤」

やはりハイレグ水着は、漣の身体のラインを浮かび上がらせている。
しかし、縮こまる朧とは対称に、漣はその水着姿で居ることが幸福であるようにうっとりと、そして堂々と自分の姿を朧に見せつけていた。

「では、早速・・・❤」

漣は朧の正面1mほどのところに立つと、がばっと両足を自身の肩幅以上に開き、腰を落としてがに股の状態となる。
そして水着のVラインに沿わせる様に、両手を股間に沿えた。

「ちょっと漣?! なんて格好してるよの!」

力士の四股を踏むかのような動作を始めた漣に、朧は咄嗟に止めに入った。
無論、女子相撲という競技があることは朧も知ってはいた。しかし、それもそれに相応しい場・恰好で行うものである。
ハイレグ水着の様な、Vラインが急角度で切りこまれた格好で行うには、あまりにも破廉恥に見えた。

「なんて格好・・・って、そんなこと言っちゃだめよ。これはハイグレ魔王様への忠誠を示すポーズで、ハイグレ人間であること示す大事な所作なの」

止めに入った朧に、ふざけた格好とは対照に大真面目な顔で漣は説明する。

「はい・・・ぐれ? ハイレグじゃなくて? って、ホントに何なの!? 悪ふざけにもほどが・・・え?」

いくら仲間とは言え、度が過ぎた悪ふざけだと、朧は怒りにも似た感情が沸き上がって来る。
が、朧の思考とは関係なく、再び身体のほうに変化が現れはじめる。

「や、やだっ・・・身体が勝手に・・・?!」

抗議の声を上げた矢先、朧は漣と同様に両足を自身の肩幅より大きく開くと腰を落とし始める。
そのままがに股の姿勢となると、今度は身体を隠そうとしていた両腕を開いて水着のVラインに沿うような形に両手を添えた。
これが漣のハイグレポーズに反応して起こったことだとは、朧にはまだ分かるはずもない。
朧に対するハイグレ洗脳は徐々に、そして確実に進行していた。

「まぁ見てなさいって❤ 朧も直ぐに“理解”できるよ❤ ・・・ハイグレッ!」

向かい合わせでがに股でポーズをとっていた2人の少女のうちの片方、漣が奇声を上げて股間に添えた両手を引いてVライン上をなぞり上げた。

「何を・・・あ・・・あ・・・、ハイグレッ」

訳が分からないといった表情のまま、朧は奇声を上げながら、やはり同じ様に股間部に添えた両手をVライン上に沿わせてなぞり上げた。

「うーん、まぁ始めはこんなものかな? これはハイグレポーズと言って、ハイグレ人間が行うことを許された神聖な所作なのよ❤ ハイグレ人間はこれを繰り返してハイグレ魔王様やパンスト兵様を讃えるの❤ ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

なぞり上げた両手を戻し、再びなぞり上げるを繰り返す漣。その度に「ハイグレ」と奇声を繰り返した。

「ちょ?! 訳がわからなハイグレッ、どうして身体がハイグレッ、口も勝手にうごハイグレッ」

それに呼応するかの様に、朧も同じ奇声と動作を繰り返す。ハイグレ洗脳によって朧の身体は、漣のポーズにシンクロしようと朧の意思とは関係なく動き出したのだ。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! イイですぞ朧氏❤ そのままハイグレに身を委ねるのだぁ❤」  
「止めてハイグレッ、こんなことハイグレッ、したくないハイグレッ、止めてよハイグレッ」

2人きりの更衣室内で、奇声を上げながら卑猥なポーズを何度も繰り返す。
勝手に動く身体や口に翻弄されながらも、抗議の声を上げる朧。だがそれを無視して、漣はその動作を繰り返させていった。
すると、2〜3分ほどでハイレグ水着を着た2人の少女の額や首筋はもちろんの事、腕や足からは汗が吹き出し始めた。
外の気温は既に30℃近くまで上がっていたことから、扉や窓を締め切っていた更衣室内の室温は、見る見るうちに上昇していったのだ。そんな環境下で、汗をかかない方が無理だろう。

「何なのハイグレッ、何かの悪戯ハイグレッ、いくら漣ハイグレッ、許してあげなハイグレッ」
(・・・なんだか頭がボーっとしてくる・・・暑さのせい・・・かな・・・?)

あっという間に密室内には、2人の熱気と汗の匂いが充満し始める。
が、ハイグレ人間へと転向済みの漣の汗には、僅かだがハイグレ粒子が含まれていた。これはハイグレ人間へ転向途上の朧にとっては、洗脳を大いに促す作用がある。
ハイグレポーズという動作による身体への洗脳促進と共に、鼻孔より侵入した粒子によって身体の内側からも洗脳が進んでいく。侵入したハイグレ粒子は、肺から血液に乗って脳はもとより体の隅々まで運ばれる。これにハイグレポーズという運動で血流が増加することで、洗脳は更に促進さてれていった。

「もう・・・ハイグレッ、止め・・・ハイグレッ、うぅ・・・ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ」
(ボーっとして・・・意識が・・・保てな・・・い・・・)

そんなことが自身の身体の内側で起きていることなど露知らず、思考能力の低下し始めた朧は抗議の声を上げる事も出来なくなり、遂にはハイグレポーズを繰り返すのみになっていった。それでも普段のトレーニングによって朧の太ももから腹筋・背筋は引き締まっており、ふら付くこともなくがに股を維持し続けている。

「ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ・・・」

決められたセリフを喋るおもちゃの様に、朧はハイグレを淡々と繰り返す。その瞳は淀み、視線はどこを向いているのかわからない。半開きとなった口からは涎が、その口元を伝っていた。

「ふふふ❤ 頃合いね❤」

漣はそう呟きながら、不敵な笑みを浮かべた。
朧の秘部を辛うじて覆っていた布が、汗以外のもので濡れ始めているのに気が付いたからだ。微かだが、汗以外の香りも漂い始めてもいる。

「はい朧氏、ハイグレは一旦ストップよ」

漣はハイグレポーズを続ける朧にストップをかけた。朧は虚ろな表情のまま、がに股のポーズをした状態で動きを止める。

「ハイグレはどう? 朧氏?」
「え・・・どう・・・って・・・」

ハイグレという単語以外を久しぶりに口にした様に、朧は覇気のない返事を返す。

「ハイグレって気持ちイイと思わない?」
「・・・あ・・・う、うん・・・そう・・・だね」
「気持ちイイこと、朧氏は嫌いじゃないよね?」
「え・・・と、うん・・・嫌いじゃない・・・」

ニヤニヤと質問を繰り返していた漣は、不意にがに股の朧に近づくと、その秘部に指を軽く這わせた。

「ぉひっ❤」

虚ろだった朧の表情が崩れ、真面目な彼女には不釣り合いな嬌声を上げてしまう。そんな朧の反応に満足げな漣は、這わせた指を自分の口に運ぶと質問を再開した。

「こんな気持ちイイこと、もっとやりたいよね?」
「うん・・・もっと・・・やりたい・・・」
「じゃあ、漣と同じハイグレ人間に❤ なろうよ❤ ね❤」
「あぅ・・・でも・・・私は艦娘ぁんっ❤」

今度は水着の布を押し返そうと固くなっていた乳首を漣に弄ばれ、朧は再び甘い声を上げる。
朧の身体は既に、与えられる刺激を快楽として変換して認識し始めていた。

「ハイグレ人間になってハイグレ魔王様、パンスト兵様の下僕になれば、こんな気持ちイイことをずっと味わえるんだよ?」
「ずっと・・・気持ちイイ・・・?」

漣は甘い言葉を並べて思考能力を失った状態の朧を惑わし、艦娘としての意思を崩していった。

「うん・・・ずっと気持ちイイことしていたい・・・ハイグレ・・・やりたい・・・」
「じゃあ、忠誠を示さないと❤ ハイグレ、止まってるよ?」
「あ・・・そうか」

自分で止めておいて、白々しくも漣はハイグレをしていない朧を指摘する。
が、そんな指摘に疑問を抱くことなど、今の朧には出来なかった。

「あ・・・う・・・はい・・・ぐれ・・・はいぐれっ・・・はいぐれっ・・・」

たどたどしくも、朧はハイグレポーズを再開する。

「はいぐれっ・・・はいぐれっ・・・ハイグレッ・・・ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ」

最初はやはり覇気のないポーズが続いたが、徐々にそれは“様に”なっていく。
普段からトレーニングを欠かさないだけあって、腕の動きはキビキビとしており、ハイグレ人間である漣から見ても満足のいくハイグレポーズとなっていった。

「ああぁ❤ 漣も我慢できんとです❤ ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

朧のハイグレポーズに感化され、我慢できなくなった漣もハイグレポーズを開始した。

「ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ、ハイグレッ!! ハイグレ!!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

2人きりの更衣室内で、股間部分を強調するポーズを繰り返す。その度に、2人の身体には性的快楽が駆け抜けていく。
徐々にハイグレポーズもシンクロし始め、朧のハイグレコールは力強いものへと変わっていった。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

自慰行為もほとんどせず、ましてやこういった事に疎かった朧にとって、怒涛の様にもたらされる快楽に耐えられることなどできなかった。
両手をなぞり上げる度に、思考がハイグレ人間のそれに塗りつぶされていく。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! 漣、ハイグレ凄い❤ 気持ちイイよぉ❤」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! でしょでしょ❤ さ、ハイグレ魔王様とパンスト兵様に忠誠を誓っちゃいなよ❤」

漣が促すと、朧は緩んだ顔を整えて高らかに宣言した。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! 朧は艦娘であった過去を捨て、ハイグレ魔王様に忠誠を誓い、パンスト兵様の奴隷となります!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
(言っちゃった❤❤❤ ハイグレ魔王様に忠誠を誓っちゃった❤❤❤ パンスト兵様に奴隷宣言しちゃった❤❤❤ でもこんなに気持ちイイんだもの❤❤❤ アタシの判断は間違ってなんかないよね❤❤❤)

宣言した直後、朧は幸福感に包まれていくのを感じた。
それは艦娘だった時には味わったことのない、心を優しく包み込むような温かいもの・・・。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ・・・んひぃっっっっっっ❤❤❤❤❤❤!!!!!!」

朧はピンッとつま先立ちとなり、身体を仰け反らせてビクンビクンと身体を震わせた。
ハイグレ魔王に忠誠を誓えた幸福感から、達してしまったのだ。股間からは水着越しに潮を噴き出し、更衣室の床を更に濡らし染めていく。

「はぁ・・・❤ はぁ・・・❤」

己の新たな主人を讃えるハイグレポーズを中断し、朧は絶頂の余韻に浸った。その呆けた表情には、羞恥心といったものは勿論見られない。
少しの間の後、姿勢を戻した朧の表情は先ほどの緩み切ったものとは一転、大真面目な顔をしてハイグレポーズを再開する。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレ人間朧、洗脳を完了しました!! ハイグレ魔王様の理想郷実現のために朧のすべてを捧げ、パンスト兵様の肉便器として精一杯奉仕させて頂きます!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

朧は晴れ晴れとした表情で、ハイグレ人間への転向を完了したことを宣言する。ついさっきまで抵抗していたことが嘘のようで、海戦で活躍していた頼もしい姿は見る影もない。

「洗脳完了キタコレ! 朧! おめでとう!」
「ありがとう漣。アタシをハイグレ人間にしてくれて・・・」
「えへへ、イイってことよ♪」

漣も新たな仲間の誕生を祝福する。
自身もハイグレ魔王への忠誠を誓ってから、この日がくるのをどんなに待ち望んだことだろう。
それが今日やっと叶ったのだ。嬉しさも一入だった。

「はぁ❤ ・・・素敵❤」

一方、更衣室内の壁に掛けられた姿見の前に立ち、朧はハイレグ水着に包まれた身体のラインをなぞりながら、うっとりとそう呟いた。ハイグレ洗脳によって思考を書き換えられたハイグレ人間にとって、ハイレグ水着は唯一着用が許された水着であり、ハイグレ魔王への忠誠の証し、そしてハイグレ人間としての誇りそのものである。それに身を包んだ自身の姿に、思わず見とれてしまったのだ。
そんな彼女の足元には、洗脳時の振動で棚から落下したのか、今日の日のために選んだはずの水着が落ちていた。
が、もう彼女の目にそれが映ることはない。
そして、何れ皆が自分の様にハイレグ水着に身を包んで、ハイグレの良さを理解するのだと、改めて確信するのだった。



――――――。
――――。
――。



避難指示が出され、立ち入り禁止区域が設定された海岸線。
ここに繋がる道路や鉄道は通行止めとなり、海側も海上保安庁や海上自衛隊が封鎖しているため、誰もここに立ち入ることはできない。
つまり、誰もここで漁や釣りに興じることが出来ないという事だ。

「・・・全然釣れないじゃないのよ!」

所々壊れてはいたが、浜から沖へ向かって20mほど伸びた桟橋。その先で腰を落とし、釣り竿を垂らしていた曙がぼやいた。

(誰も居なくなった立ち入り禁止区域の沿岸部では、競争相手がいないことで、釣り糸を垂らしたそばから魚が釣れる)

「って言ってたのに・・・もう!」

昨夜、漣から聞いた噂を信じた曙は、私物の釣り用具一式を用意して今日に臨んだわけだが、目的の魚がかかる気配が一向にない。

「場所が悪いのかしら・・・。坊主じゃ、漣たちに笑われちゃうわ」

曙は湧き上がる軽い焦りと不安を振り払い、針に餌を付け直してから釣りを再開する。

「・・・それにしても静かね。深海棲艦と戦っているのが嘘みたい・・・」

釣り糸を垂らしてから改めて顔を上げると、海からの侵略者が現れる以前と変わらない、静かな海が視界いっぱいに広がっていた。
沖には入道雲。聞こえるのは、ウミネコと波音だけ。
最前線は南方海域や北方海域と、本土からは離れているとはいえ、戦時下とは思えないほど平和に見えた。

ぽこ・・・ぽこっ・・・。
「・・・ん?」

不意に、桟橋の先端から投げ出した足の下から泡音が聞こえた。

ぼこぼこぼこ・・・ザバーン!!
「ちょっ!? し、深海棲艦!?」

曙が海面を覗き込むのと、海中から何かが顔を出すのは同じタイミングだった。

「しまった! 艤装が! ・・・って、何やってんのよあなたたち」

海面には深海棲艦の姿はなく、自分とそう年の変わらない、水着を着た2人の少女の顔が浮かんでいた。

「釣りの具合はどうよ?」

2人のうちの片方、漣が片手をあげておどけて見せる。

「え? あ、ぼ、ぼとぼちかしら・・・。って、あなた達が居たんじゃ魚も逃げちゃうわよ! ほら! とっとと移動するか上がるかしてよ!」

何も入っていないバケツから目を逸らしながら、曙は2人が釣りの邪魔だと手を振って追っ払おうとする。

「そいつは失礼・・・よっと!」

桟橋の縁に漣は手をかけ、上半身を持ち上げようとする。
そんな漣に、曙はやれやれといった表情で手を差し出す。

「大丈夫・・・うんしょ・・・と」
「っっ?!」

桟橋へと上がってきた漣の姿に、曙は動揺した。

「どうかしたの?」
「え、いや、何でもない・・・わよっ」

明らかに動揺した声色で、平然を装う曙。
漣の着ている水着は、彼女の知る水着のどれとも似つかないものだったからだ。
上半身部分の形状こそ、スクール水着や競泳水着などと然程変わらない形状をしている。一方で、下半身部分は脚刳りの位置がウエストラインの上まで鋭く切り込まれているのだ。
加えて、漣の着ている水着は少々サイズが小さめなのか、海水に濡れた水着はキュッと股間や尻に食い込み、女の身体の形を露骨に浮かび上がらせている。

「ほっ・・・と」

続いて朧も桟橋に手をかけ、上半身を持ち上げて片足をかけて上がって来る。
すると、漣と同じVラインの角度の鋭い水着が露わとなった。
ぽたぽたと滴を足元に落としながら、漣と朧の2人はそれぞれ片足に体重をかけて曙の前に立った。それはモデルがポーズをとる様に、足先から腰までのラインを強調させていた。

(わ! わ! 2人共、なんて水着着てるのよ!)

重巡洋艦や戦艦といった者たちよりは幼く、かと言って海防艦らの様に幼過ぎない微妙なお年頃である曙にとって、その女性の部分を露骨にアピールするような水着は、自分たちには早過ぎると考えていた。
いや、正確にはそんな男に自らアピールしていくようなデザインの水着は、自分とは縁がないものだと思っていたのだ。
それなのに同じ第七駆逐隊のメンバーが、しかも恥ずかしげもなくそれを着用している。
同じ様な精神年齢だとすら見ていた仲間が、先に大人への階段を登ってしまったかのような感情が、曙の中で湧き上がってくる。

「ところで、見ない水着ね? そ、そんな水着着てて、恥ずかしくないわけ?」
「そんなって、この水着はこれからみんなが着る様になるのよ? ね? 朧氏❤」
「えぇ、そうだよ曙❤」
「え? そ、そうなの・・・? 知らなかった・・・」

特に漣から揶揄われると思って隠してはいたが、曙は暇があればファッション誌に目を通していた。最近は物流網が回復したおかげで、ほぼ毎月ファッション誌が発売日に店頭に並ぶようになっていた。
だが、今日の日の為にと自分なりにリサーチした雑誌の中で、漣らが着ている水着は見たことがなかった。
そのため、自分の知らない人気の水着のデザインなのかと、勘違いしてしまったのだ。

「どう? 曙も着てみたくない?」
「え? そ、そんな急に言われても・・・、興味がないわけではない・・・けど」

その言葉を待っていたとばかりに、朧は隠し持っていた洗脳銃を取り出して銃口を曙に向けた。

「それなら話は早いわ❤」
「へ?」
「えいっ❤」

自身をハイグレ魔王の下僕へと転向させてくれた洗脳銃の引き金を、朧はとても嬉しそうに引いた。
銃口からはピンク色の光が放たれ、無防備で居た曙に何の苦もなく命中する。

「おほおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっっ❤❤❤❤❤!?!?!?!?!?」

嬌声を上げて、曙の身体はピンクの光の球体に包まれた。
身に着けていたベスト、その下に着用していた私服やスカートが見る見るうちに消えていき、引き金を引いた朧や漣と同じハイレグ水着が浮き上がってくる。
光が晴れると、ピンク色のハイレグ水着が朧の身体を包み終わっていた。その肉付きの少ない身体をハイレグ水着はピッチリと包んでおり、あばら骨が水着越しでも浮き出ててわかるほどだった。

「はぁ?! ちょ、ちょっと! どうなってるのよ! 説明しなさいよ!」

いきなり自身の服を奪われ、強制的にハイレグ水着を着させられていた曙は、怒りを露わにしてその犯人と思われる2人に説明を求めた。

「おめでとう曙❤ これで曙もハイグレ人間の仲間入りよ❤」
「はぁ? はい・・・ぐれ?」
「曙のハイレグ水着だわっしょい! さぁ、曙もハイグレポーズをとるべし!」

そう言うと漣は、がばっと両足を開いて腰を落とす。朧もそれに続いて、ハイレグ水着を着た2人の少女はがに股の姿勢となった。
続いて、両手を己の股間を覆う水着のVラインに合わせる様に添える。
訳が分からないといった表情の曙に見せつける様に、朧と漣は両手を引いて奇声を上げ始めた。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

ハイグレ人間の主であるハイグレ魔王、そしてパンスト兵を讃えるポーズを恥ずかしげもなく繰り返す2人の表情は至って真面目。
それがハイグレ人間にとって当然の行為で、当たり前の所作だった。
しかし、

「な、な、何がハイグレよ! バカじゃないの? それに朧まで一緒になって、何考えてるのよ! 見損なったわ! 明石さん辺りにでも頼んで作ってもらった仕掛けか手品かは知らないけど、冗談にしては品が無さ過ぎよ! それに、あたしがそんなヘンテコで下品なポーズ、やる訳ないでしょ!? やるならあなた達だけで勝手にやって!! 下らない!! ホント、ばっかじゃないの?!!」

曙は着たくもなかった水着を両手で覆うように隠しながら、罵声を2人に浴びせた。
またタチの悪い、漣の悪戯だ。
これから流行る水着だというのも嘘っぱち。
しかも久しぶりの休日を、不愉快な思いにさせられた。
そんな仲間の怒りや、(勝手に勘違いしたのだが)嘘をつかれたことへの侮辱感が曙の心を包んでいった。だから曙の口から、そんな罵詈雑言が出てしまうのも、仕方がなかったのかも知れない。

「曙、黙って」
「・・・っ??? ・・・っ!? ・・・っ!!!」

だが、曙に洗脳光線を浴びせた朧は、怒りを押し殺した低い声でそう命令する。
直後、曙は金魚の様に口をパクパクさせるものの、声が一切出せなくなってしまった。

「・・・ハイグレへの侮辱はハイグレ魔王様への侮辱。いくら曙でも・・・、そんなこと許さない!」
「っ!?!?」

殺気すら漂わせた朧が、ギロッと曙を睨みつける。
こんな朧の姿など見たことなかった曙は、びくりと身体を震わせた。

「朧氏すごい迫力ぅ(;'∀')」

その迫力は同じハイグレ人間であるはずの漣すら、背筋が一瞬寒くなったほどだ。
先ほどまで朧も同じ様な態度をとっていたはずだが、流石に今ここで先ほどの件を持ち出して茶地を入れるほど、漣は空気が読めないわけではなかった。

「ふぅ・・・まぁ、これもすべてハイグレの素晴らしさを理解できていないからですね、仕方がありません。でも大丈夫よ曙。これから曙を、艦娘という愚かな呪縛から解放してあげる」

一度深呼吸し、朧は曙の無礼な態度は仕方のないことだと自分に言い聞かせた。未洗脳者にハイグレ魔王様の偉大さ、ハイグレの素晴らしさは深遠で計り知ることができないのだ、と。
ならば、先にハイグレ人間として転向を果たした者として、一刻も早く導いてあげねばならない。
歪んだ使命感を抱いた朧は、仲間だった少女へ卑猥な命令を下すことにした。

「命令します、ハイグレ洗脳が完了するまで、全力でハイグレをしなさい!」
「・・・っ?!?! は、ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

命令を受け、曙は猛烈なスピードでハイグレポーズを繰り返し始めた。そして股間をなぞり上げる度に、曙の身体を快感が駆け抜けていった。

(んひっ?! な、なんで気持ちよくなるの?! わけわかんない!!)

下品で卑猥とはいえ、ただがに股となって股間の上で両手を上下させただけ。身体には触れてすらいないのに、自身の股間部分から全身にかけて、快感が何度も電流の様に駆けていく。
無論これはハイグレ洗脳が進んでいるからなのだが、そんな自分の意思に反して下品なポーズを高速で繰り返す身体を、曙は何とか止めようと試みる。
しかし、どう力を入れようとも、身体は勝手に動き続けた。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
(やだ! やだ! こんな卑猥な恰好したくないっ!! 気持ちよくなんてない筈なのにっ!! こんなのいやああぁぁぁっっっ!!!)

怒り、恐怖、恥辱、快楽が混ざった表情で、曙はハイグレを繰り返す。だが、彼女のハイグレコールは徐々に艶っぽい声が混じり始めていた。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ・・・おひっ❤ ほっ❤ ぉぉぉおおおっっっ❤❤❤」

苦し気な表情から一転、曙は鼻の穴を膨らませて絶頂し、イキ顔を晒す。

「おっ❤ ぉおっ❤ ・・・ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤」

元仲間の前で無様な絶頂を晒してもなお、曙のハイグレポーズは止まることはなかった。洗脳が完了していないのだ。
朧からの命令を遂行するため、アへ顔のままの曙は全力でハイグレを続ける。

(なんでこんなのでイッちゃうの❤ ありえない❤ でも、オナニーより気持ちいい❤ ハイグレ気持ちいい❤ ・・・ち、違う! こんなの間違ってるわ! おかしいのは朧や漣のほうよ! ・・・でもオナニーなんか目じゃない❤ おまんこ気持ちいい❤ ハイグレ気持ちいい❤ ハイグレ気持ちいい❤ ハイグレ気持ちいい❤)

無意味な葛藤の後、今度は潮を吹いて曙は二度目の絶頂を迎えた。

「ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ハイグレ❤ ほおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっっっ❤❤❤❤❤」

その表情は緩みきっており、快楽で精神を塗りつぶされた浅ましい雌の顔そのものと言っていいだろう。
断続的な潮吹きが収まると、曙はがに股のまま静かになった。
上半身は前のめりになり、両腕はだらんと力なく垂れ下がっている。
漣や朧からは下を向いた曙の表情を窺い知ることはできなかったが、恐らく涎か涙か、滴がポタポタと滴り落ちているのが見えた。
がに股となった両足には股間より沁み出したものが伝って、足元に小さな水溜まりを作っている。
動かなくなって十数秒、上半身を起こした曙の表情は引き締まったものに戻っていた。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレ人間曙、洗脳完了致しました!! ハイグレ魔王様、万歳!! パンスト兵様、万歳!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

洗脳が完全に完了し、曙はハイグレ魔王の下僕の一人になり果てた。

「ぼのの洗脳完了キタコrいふぇふぇふぇふぇ・・・!」
「何でもっと早く洗脳してくれなかったのよ! お陰でハイグレ魔王様に無礼なことを言っちゃったじゃないのよ! どうしてくれるのっ!!」
「わわっ、落ち着いて曙!」

新しい仲間の誕生に歓喜の声を上げた漣の頬を、曙はぎゅーっと引っ張った。朧が止めに入るが、曙はその手を放さない。

「ひ、ひかたないぢゃない、パンスト兵様が慎重に事を運べと仰ったんだもの! 急に仲間を増やして、未洗脳者に気づかれぬ様にって・・・」
「ぱ、パンスト兵様が?! ・・・そう、な、なら仕方ないわね」

主人の名前を出され、頬をつねっていた手を曙はさっと引っ込めた。

「でも、ハイグレを侮辱しちゃったのよ? ど、どうすれば・・・」
「いててぇ・・・、そこはパンスト兵様が「未洗脳時の無礼は不問に付す」って仰ってたから、無問題だと思うよ?」
「そういうわけにはいかないわ! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレ魔王様の偉大さ、ハイグレの素晴らしさを理解できず暴言の数々、大変申し訳ありませんでした!! どの様な罰も、甘んじて受ける所存です!! 愚かだった私目に、どうか罰をお与え下さい!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

曙は改めてハイグレをここに居ない主人に捧げながら、ハイグレの事を散々こき下ろしていた自身の態度を詫び、許しを請うのではなく罰を受けることも構わないと宣言した。直前まで嫌悪していたハイグレポーズをキビキビと繰り返す姿から、艦娘としての意思・思考は完璧に塗りつぶされ、ハイグレ人間としての歪んだ思考が上書きされてしまったのが分かる。

「そんなに自分を責めないで。アタシもついさっきまで、ハイグレの素晴らしさを理解できていなかった。でも今は違う。こうしてハイグレ人間になれたんだもの、ハイグレ人間としての罪の償い方があると思わない?」
「朧・・・」
「さぁ、早く潮もハイグレ人間にしてあげないと・・・そうでしょう? ね?」
「うん・・・そうね。そうよね!」

朧に諭され、曙の顔がパァっと明るくなる。
女のハイグレ人間の主な任務はパンスト兵の性処理であるが、もう一つ重要な仕事がある。
静かに、そして確実に仲間を増やすことだ。
そして今、こうして第七駆逐隊のメンバーだけがこの浜辺へと導かれてきた。自分たちの務めを確実に果たすことが、己が今出来る償いなのだと曙は理解したのだ。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレ魔王様!! パンスト兵様!! 見ていて下さい!! 曙はハイグレ人間としての務めを、しっかり果たします!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! その調子よ、曙!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! おーし、やっちまうのねぇ♪ ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

こうして最後の一人を仲間へ加えるため、3人のハイグレ人間は己らを鼓舞するようにハイグレポーズを繰り返すのだった。



――――――。
――――。
――。



「・・・もう! 全然見つからないじゃないのよ!」

漣を先頭に右翼に朧、左翼に曙が位置する形で編隊を組んでいた3人の、その左翼から文句が上がった。

「まぁそのぉ・・・取り逃してしまいましたがぁ・・・」
「漣、ちゃんと捜してね・・・」

少し砕け気味に謝罪の言葉を述べた漣に、朧は呆れながらツッコミを入れる。
曙の冷たい視線を気にしながら漣はそそくさとコンソールを指でなぞり、空中投影型のディスプレイ画面を表示させた。
3人は今、地に足が付いていない。3人で編隊を組み、空を飛んでいた。

「(>∀<)やるよ〜! ポチっとな!」

『パンストオマル号』。
パンスト兵がこの星に着任した際にも使用していた個人用飛行ツールで、もしもの時の為にパンスト兵がハイグレ人間様に用意していた物だった。
形は正に、小さな子供がトイレの練習に使用するアヒル型のオマルだ。しかし、用を足すための穴部分に、彼女たちは自身の下半身を挿入していた。オマルをパンツの様に履いている、と表現した方が正しいかも知れない。現にオマルの底から、がに股気味に両足が生えている。アヒルの頭を模した部分の左右にはスティックが備わり、二輪車のハンドルの様に両手で掴んで操縦する。高性能なアシスト機能もあり、今日初めてオマル号に乗り込んだ朧や曙にも問題なく操縦可能であった。
年頃の少女たちが、まず着ないであろうハイレグ水着を着用しているだけでも突飛であろうが、更にオマルを履いているなど、普通ではない。
が、彼女たちには自身の今の姿が奇異なものであるなどとは、これっぽっちも思ってはいない。なぜなら3人は、思考を書き換えられたハイグレ人間なのだから。

「むむむ・・・熱反応無し、生体反応も・・・無し」

アヒルの後頭部に浮かび上がったディスプレイには、漣のオマルが地上をスキャンして得られた情報が瞬時に表示されていた。

「どこかに隠れちゃったみたいね」
「で? どうすんのよ?」

しかし、彼女たちが探している“獲物”は見つからなかった。

「うぬ〜、このエリアから逃げ出してはいないのは、確かなんだけど〜」

第七駆逐隊の面々がこの浜辺へ来た時に、既に漣は小型の監視用ドローンを放っていた。空中待機型のこのドローンは、浜辺から半径1キロのエリアに出入りするものの監視を担っていた。このドローンのおかげで朧や曙への洗脳を、邪魔を気にすることなく遂行できたのだ。
そのドローンの監視網に引っかからないという事は、まだこの付近に潜伏しているという事になる。

「仕方ない。あまり派手なことはするなってパンスト兵様に言われちゃってるけど、あれを使いますか」
「漣がヘマしなきゃ、オマル号を使って捜索なんてしなくて済んだのにね」
「ぐぬぬ・・・なんも言えねぇ・・・」

曙のチクリと刺す言葉に、漣は正に口籠るしかなかった。
朧が仲裁に入り、漣は改めてディスプレイを指で撫でていく。そして、自分のオマル号を朧、曙のオマル号とデータリンクさせ、遠隔操作でとある装置を作動させた。

「じゃあ2人とも、下半身の力抜いて♪」

3人のオマル号の内部では、搭乗者の股間に接する部分から一本の突起が起立していた。材質はシリコンともゴムともとれる軟性素材で、男性器を模した形状をしている。装置は全自動で搭乗者のハイレグ水着の布を横にずらすと、それぞれの膣内に突起を一気に突き入れた。

「は〜い、ちょっとチクッとしますからねぇ・・・んんっっ❤❤」
「え? なに? お尻の辺りで何かが・・・おんっ❤❤」
「ちょっと! 痛いのは・・・んあ゛っ❤❤」

オマルに乗って浮いたままの3人が、軽く甘い声を漏らした。
先ほどのハイグレによって3人の秘部は既に濡れていたため、突起は難なくそれぞれの膣の奥深く、先端は子宮口まで到達する。

「おk❤」
「もう❤ びっくりするじゃない❤」
「まったく・・・❤ いきなり入れないでよっ❤」

頬を赤らめた漣が全員の装置接続を確認すると、再度ディスプレイを操作した。

「――じゃあ、アプローチは出来るだけ低空から。地形追従モードがあるから落っこちる心配はないけど、一応気を付けてこー」

漣による説明が終わると3人のオマル号は編隊を組んだまま、第七駆逐隊の面々で訪れていた海水浴場上空へと移動し、一気に高度を落とす。
そして機首を倒壊したホテルや、破壊された商店街が見える方向へと向けた。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! 徹底的にやっちまうのねっ!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! 朧、行きます!」
「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! いっけぇー!」

オマル号のスロットルを手前に引き、漣を先頭に逆Vの字の編隊を維持したまま3機は加速し始める。

「投下開始!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」
「「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」」

漣の号令を受けて3機のオマル号のお尻部分にある開口部が開くと、まるでフンを落とすように円柱型のカプセルを繰り返し産み落としていった。
カプセルは等間隔に落下し、地上1mほどのところで信管が作動すると、ピンク色の光を放って炸裂した。飛翔する3機のオマル号に僅かに遅れて、地表はピンク色の光に塗りつぶされていく。

「「「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ハイグレッ❤」」」

爆撃が続く中、ハイグレ人間たちのハイグレコールは徐々に艶を帯びたものへと変わっていった。
ハイグレ人間3人に突っ込まれた突起は、愛液を採取するチューブとしての役割を果たし、採取した愛液からハイグレ粒子を抽出、ハイグレ爆弾として投下するのである。爆弾との名称だが殺傷能力は皆無で、ハイグレ洗脳光線を周囲にまき散らす洗脳兵器の一種だ。
更に膣内のチューブは常に振動しており、的確にハイグレ人間たちのGスポットを弄繰り回して、愛液の分泌を促していく。
本来はパンスト兵が駆るオマル号を母機として無人攻撃機を管制するシステムを転用した、ハイグレ人間を燃料源に自動で洗脳攻撃を行う代物と言える。
操縦者ではなく、燃料の供給源として彼女たちは扱われているのだが、ハイグレ人間たちはハイグレ魔王やパンスト兵らの役に立つなら、命すら捧げることも厭わない。なので、膣内にチューブを突っ込まれてアへっていればいいので、ある意味楽な仕事とも言えるかも知れない。

「ハイグレッ❤ ハイグレッ❤ ・・・なかなかいいかも❤」

漣のディスプレイは、マップ上の遮蔽物が多いとみられるエリアが、爆撃済みを表すピンク色に完全に塗りつぶされたことを示していた。
カプセルの投下が完了するとオマル号はUターンして機首を爆撃エリアへ向け、空中で停止する。地表は最後のカプセルが洗脳光線の発光を終えたところで、爆撃前の静けさを取り戻しつつあった。

「・・・むむっ! ハイグレ反応あり!」

オマル号のセンサーが、地上からのハイグレコールを探知する。どうやら、最後の獲物を捕捉することが出来たようだ。

「(゜∀゜)やったね」
「言っとくけど、パンスト兵様がオマル号を貸してくれたから取り逃さずに済んだんだからね」
「わ、分かってますって・・・」

3機のオマル号は綺麗な編隊を組んだまま、ゆっくりと目標地点へと降下を開始するのだった。



――――――。
――――。
――。



「はぁ・・・はぁ・・・、何とか鎮守府に連絡を取らないと」

浜から離れた倒壊したホテルの瓦礫の陰で、肩で息をした潮は上空を伺いながら呟いた。
朝までは普通に見えた第七駆逐隊の他のメンバーが、突如豹変した。
変な水着を着て、変なポーズと奇声を上げたかと思ったら、漣が銃の様なものを向けてきたのだ。
恐らく、深海棲艦の仕業に違いない。
本当は助けてあげたい。
だが、1対3で向こうは武器の様な物すら持っている。
苦渋の決断だが、逃げるしか選択肢はなかった。

「ごめんね、漣ちゃん・・・」

咄嗟に立てていたパラソルで視線を遮り、漣が怯んだ隙に砂を投げつけたところ、それが顔に命中。砂が目に入ったのか銃の狙いを付けられなかったようで、間一髪砂浜からここまで逃げて来られた。
だが、あまりにも突飛な出来事に、スマートフォンなどを入れたバッグは浜辺に置いたままだった。鎮守府はおろか、警察や自衛隊へ助けを呼ぶ事も出来ない。
周辺を見れば、やはり破壊されたり倒壊した建物が続く商店街。中を探せば固定電話くらいは見つかるかもしれないが、ライフラインが寸断されているエリアでもあるため、外との連絡がとれるかは望み薄だろう。
いや、仮に連絡が取れたとしても、果たして“3人が変な水着を着て、変なポーズを繰り返しながら襲ってきた”などと言ったところで、真面に取り合ってくれるものなのだろうか?
頭の整理がつかないままの潮は、身の隠せそうな場所、倒壊したホテルまで逃れて来ていた。

「このまま身を隠せそうな場所を伝って、人のいる所まで行ければ・・・あっ!」

何かの気配を感じて、潮は再び瓦礫の陰へ身を潜める。

「え? えぇ・・・?!」

潮は言葉を失う。
何せ仲間の3人が、空を飛んで居たのだから。

「あれはオマル? え? え?」

アヒルを模したオマルの様なものに跨り、3人が上空を通過していった。

「もう本当に・・・みんなはどうしてしまったの・・・?」

潮は先ほどの3人の姿を思い出す。
朝の時点で来ていたそれぞれの私服ではなく、脚刳りの位置がウエストラインの上まで切り込まれた水着。
はしたないことに、そんな姿でがに股となって股間部分で両腕を上下させていた。

「あんなの普通じゃない、やっぱり深海棲艦が操ってるのかも・・・」

無理やり、あんなことをさせられているに違いない。
信頼する仲間が、自ら進んであんなことをするはずがない。
潮の心には、仲間をあんな姿にした犯人に対する怒りが芽生えていた。

「・・・あ、また来た」

上空を伺うと、3人がやはりオマルに乗ってこちらに向かってくるのが見えた。自分が見つからず、旋回して戻って来たのだろう。

「え? あれは・・・爆弾?!」

先ほどより高度を落とした3機のオマルから、何かを投下しているのが見えた。
潮は辺りを見渡し、何かの店舗だろうか、比較的破損していない建物に飛び込んだ。入り口を閉め、奥にあるカウンターらしきモノの裏へと避難する。これで爆風や飛んできた破片から、少しでも身を守ることが出来る。

「・・・・・・・・・?」

が、飛び込んで数秒、潮はある違和感に気が付く。
爆弾が落とされているにしては、外がやけに静かなのだ。

「爆弾ではなかったのでしょうか・・・?」

だが、何かをばら撒いていたのは確かだ。
外の気配を伺おうとカウンターから少し頭を出したところで、

「んばばばばばばばばっっっっっっっっ❤❤❤❤❤❤❤❤?!?!?!?!?!」

潮の視界はピンク色の光に包まれた。
白いワンピースに身を包んだ潮の身体を、纏わりつくようにピンク色の光が包み込んでいく。

(被弾した?!)

被弾したのかと潮は勘違いするが、それが間違いだと直ぐに気付く。自身のワンピースや下着が吹き飛んだりせず、身にまとったままの状態で徐々に透明になって消えていってしまったからだ。一方で、逃げ込んだ建物には破損など被害は見られず、光だけが外から潮を襲ったのが分かる。

(ひゃあ! ふ、服が・・・え? これ、漣ちゃんたちと同じ・・・?!)

代わって、漣たちが着ていたものと同じピンク色のハイレグ水着が、駆逐艦にしては発育の良い両胸から女性らしいラインを帯びた腰までを包み込んでいく。
僅か数秒で、ワンピースを着ていたはずの潮はハイレグ水着姿となっていた。

「え? えぇ・・・?! な、なんで?! いやぁっ!!」

ゆったりとしたワンピースとは対称の、身体にピッチリと張り付いてくるハイレグ水着。特に駆逐艦どころか巡洋艦や戦艦らにも迫る豊満な乳房を、水着はギリギリと締め付けていた。まだ幼い顔つきの一方で、大人の女性のラインを帯びた身体をハイレグ水着は厭らしく引き立て、潮を羞恥心で苦しめる。
潮は着たくもない水着を脱ごうと肩紐に手を掛けるが、徐々に体の自由が利かなくなり、脱ぐことが出来なかった。

「あれ・・・身体が・・・? こ、これって」

自分の意思で動かせなくなったはずの身体が、勝手に動いて腰を落としがに股姿となった。肩ひもにかけていた両手は、下方向に移動するとその鋭い水着の切れ込みの上へ添えられる。
潮が先ほど漣ら襲われた際に見た、卑猥なポーズと同じ姿勢をしていたのだ。

「ひぐっ・・・は、はい・・・ハイグレッ! ・・・嫌っ!! 嫌ぁっ!!!」

そして漣たちと同じ様に、水着のVラインに沿わせた両腕を、勢いよく引くと共に奇声を上げた。

「ハイグレッ! 嫌っ! ハイグレッ! やだぁっ! ハイグレッ! 止まらないハイグレッ! ハイグレッ! 止まってハイグレッ!」

どう抵抗しようとも、その豊かな乳房をブルンブルンと揺らして潮の身体は卑猥なポーズを繰り返し、口も喋っていようと構わずハイグレと叫んでしまう。

「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「―――ここだね♪」
(ひっ!!!???)

外に何者かの気配を感じ、涙目になった潮はどうにかハイグレコールだけでも止めようと抵抗する。が、やはりそれは叶わず、ハキハキとハイグレと叫び続けてしまう。

(来ないで! 見ないで! お願いっ!! 来ないでぇ!!!)

こんな破廉恥な自分の姿を、例え同性の仲間であっても見られたくはない。だが、自分で身体も口も止めることが出来ない以上、最早祈ることくらいしかできない。
そして、そんな懇願も意味をなさず潮が身を隠した建物のドアを、ハイレグ水着を着た少女たちがゆっくりと開くのだった。



――――――。
――――。
――。



気を付けの姿勢を取り、両手を脇にぴっとつけて直立不動の姿勢の少女が一人。先ほどまで、繰り返しハイグレポーズをとっていたはずの潮だった。
背筋を伸ばし胸を張るような姿勢のため、少し小さ目のハイレグ水着は潮の身体のラインを露骨に浮かび上がらせていた。正直、その男受けしそうな身体つきにエロティックなハイレグ水着は“似合っていた”が、当人は羞恥心で一杯だった。
漣に発見された後、漣の指示を受けると止めることの出来なかったハイグレポーズは簡単に止まり、しかもキビキビと身体が動いてそのまま逃げ込んだ建物の奥へと連れていかれてしまった。
奥には扉がなくカーテンで仕切られた個室がいくつもあり、その中でも損傷などが見られない綺麗な部屋が選ばれた。
中は浴槽が備わったお風呂場のような場所だったが、同じ空間にベッドも備え付けられていた不思議な空間になっていた。よく見れば、風呂桶や溝の付いた椅子、エアーマットなどが置かれている。
知識の無い潮にはここが何なのか理解できなかったが、所謂「ソープランド」などと呼ばれる風俗店に潮は逃げ込んだのだ。

「奥の方にあったよ♪」

店内を物色していた漣が、数本のボトルを手に戻ってきた。

「電気は通ってるみたいだから照明は良いけど、流石にお湯は無理みたいだね。この暑さだから問題ないとは思うけど・・・」

ボイラー室と配電盤を確認していた朧も、後に続いて入室してくる。

「・・・ふぅ、こんなものかな」

蛇口やシャワーのノズルに問題がないか確認し、室内を軽く掃除していた曙が言った。

「じゃあ準備オッケーだね♪ さてさて、これから潮氏にはハイグレ人間になってもらうからねん❤」

直立不動の潮の前に、ハイレグ水着を着た3人のハイグレ人間が立った。
こんな水着など、今すぐ隠してしまいたいと思っていた潮とは違い、3人は堂々としており、その水着を見せつけてすらいるようだ。

「うぅ・・・ぐすっ・・・どうしてこんなことするの? お願い、みんな目を覚ましてっ!」
「何言ってるのよ、目を覚ますのは潮のほうよ。これから潮はあたし達と同じ、ハイグレ魔王様の下僕になるんだから」

潮の必死な懇願も、曙に鼻で笑われてしまう。

「はいぐれ・・・まおう?」
「そうよ、この宇宙で一番偉大なお方よ」

深海棲艦の仕業とばかり思っていた潮には、その魔王というのがどういう者なのか分からない。
だが、気の強い曙やしっかり者の朧ですら、こうしてさも当然とばかりにハイレグ水着を着ていること、そして自身も身体の自由を奪われていることからも、かなり進んだ技術を有しているのが潮にも伺い知れた。

「っと、これをしておかないとね。えーと、パンスト兵様からのリクエストは・・・あった♪」

そこで思い出したように漣が、先ほどの光線銃とは別の器具を取り出した。
一見すると、スーパーやコンビニのレジなどで見られるバーコードリーダーの様な形をしていた。
漣はそれにピッピッと何かを入力すると、潮に向けた。

「ほいっ❤」

それから放たれた黄色い光は、潮の胸辺りに命中する。
照射は数秒で終わり、痛みや熱などは感じなかった。

「?」

何をされたのか理解できなかった潮だが、直ぐに身体に変化が訪れる。

「んっ・・・ はぁっ・・・っ」

光線の当てられた乳房の内側がムズムズとする感覚。そして徐々に、それが熱を帯び始めていた。
元々自慰の際に弄っていたこともあって感度の良い潮の胸は、更に過敏になっていった。内側にサポーターなど付いていないハイグレ人間用の水着、その豊かな二つの頂の固くなった部分がぷくりと布を押し返している。

「んんっ❤ 漣ちゃん! な、何をしたのっ?!」
「いやぁ、この前パンスト兵様達にご奉仕したときに、おっぱいが大きい潮の話をしたら是非って言われちゃってさ❤」

甘い声の混じった抗議のさ中も、潮の胸は熱く疼いていく。そしてその疼きが徐々に全体から、先端へと移っていく。

「んひっ❤ な、なに? なにが・・・あ❤ あぁっっっ❤❤❤」

水着を押し返している先端に疼きが達した瞬間、潮の両胸から白い液体が噴き出した。
気を付けの姿勢のままではあったが、潮の身体は軽く痙攣するようにビクンビクンと震え、その顔も苦悶の表情から緩んだものへと変化する。

「お、おっぱいが・・・なんで?」

潮は妊娠などしていないので、当然母乳など出るはずなど無い。
ということは、漣の放った光線が原因なのは明白だ。

「おぉ❤ 流石パンスト兵様の肉体改造銃だね❤ 試作品でも効果は抜群❤ じゃあ、2人とも味見してみて❤」

漣は手にした器具の効果に満足そうにすると、朧と曙に指示を出す。
朧と曙は潮の正面、それぞれ左右に立つとその先端にシミが付いた乳房を揉みしだく。

「ひやぁああっっ❤ 2人とも! 止めてぇっ!!」
「大丈夫よ潮❤ 直ぐに気持ちよくしてあげるから❤」
「ホント、無駄に大きいわね! パンスト兵様直々の指名なんだから、光栄に思いなさいよね」

2人の手を振りほどきたくても、潮の身体は動かない。
そればかりか弄繰り回される乳房はますます過敏になり、刺激が快楽となって潮の身体を駆け巡っていく。
そこを見計らう様に、朧と曙は水着越しに潮の乳房に吸い付いた。

「ん゛?!?! おひぃぃぃぃっっっっっっ❤❤❤❤❤❤」

一段と強烈な刺激が、潮の頭を麻痺させていく。

「ん〜・・・ちょっと薄いかな?」
「そうね、あと出も悪いみたい」
「そう? じゃあ、ほいっと♪」

まるでレストランで定員に注文でもするかのような感覚で、朧と曙からの注文を受けて、漣は再度器具を操作してから光線を照射する。

「ああんっ❤ や、止めてぇ❤ 潮の身体を弄らないでぇっ❤」

潮は熱を帯びた抵抗の言葉を吐くが、強烈な快楽が潮を翻弄するように前進を駆け巡る。
一方、朧と曙はやめる筈など無く、乳搾りのように手で揉みながら搾乳を続けた。

(やだぁ❤ やだぁ❤ おっぱい出る度に❤ 頭がぁ❤ やだぁ❤ やだぁ❤ やだぁ❤ 潮が・・・消えちゃう❤ 消えちゃ・・・う・・・❤)

母乳が噴き出すたびに、潮の思考は麻痺していく。それはまるで、艦娘としての思考や記憶、尊厳を母乳として吐き出しているかのような感覚。

「お゛お゛お゛お゛っっっ❤❤❤ おっぱいっ❤ おっぱい出したくないのにぃぃっっっ❤❤❤ やだやだやだぁぁぁっっっ❤❤❤ あ゛っ❤ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっっっっ❤❤❤❤❤❤❤❤」

ビュクッ!! ビュルッ! ビュビュビューーーッッッ!!!

「きゃっ❤」
「わわっ❤」

潮が一段と大きな嬌声を上げた後、水着の布越しながらまるで射精でもしたかのように濃厚な母乳が噴き出した。それは朧と曙の顔を白く染めるに止まらず、浴室の床や壁すら白く染めるほどの量だった。
自慰など足元にも及ばない快楽が潮の思考を塗りつぶし、股間部分の布は母乳とは別のもので出来たシミが広がっていった。

「ぺろっ・・・んん〜濃厚❤ イイ感じじゃない潮❤」

朧の顔にぶっかけられた潮の母乳を手で掬い、口に運んだ漣はその味に満足げにする。が、無様に呆けた顔を晒す潮にそんな声は聞こえていないのか、肩で息をしたまま焦点も合わないでいる。抵抗の際に振り乱したか髪は乱れ、幼さの残る顔は涙や涎でぐちゃぐちゃだ。

「さぁ潮❤ あなたの身体はもう自由よ❤ あとは何をすればいいのか、解るわよねん❤」

漣は指令を出し、潮の身体の拘束を解いた。これで潮は、逃げ出すことも可能となった。
だが、潮は逃げ出すなどという考えはとっくに消え去っていた。
呆けた顔を整え、大真面目な表情をするとがに股となって腰を落とした。

「ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレ人間潮、洗脳完了しました!! パンスト兵様に奉仕できる喜びで胸が一杯でございます!! ハイグレ魔王様のお創りになる世界のため、ハイグレの奴隷となって精一杯お仕え致します!! ハイグレッ!! ハイグレッ!! ハイグレッ!!」

そのたわわに実った両胸をアピールするように、胸を張ってハイグレポーズを繰り返してハイグレの奴隷の一員となったことを宣言する。当然ながら、先ほどまで抱いていたハイグレ魔王への敵意は綺麗に消え失せ、むしろ下僕に加われた喜びが支配している。普段はその大きな胸がコンプレックスとなり、猫背気味でいた鎮守府での姿からかけ離れたその様子から、思考がハイグレによって書き換えらたのが見て取れる。

「洗脳完了キタコレ!おめでとう潮氏♪」
「これで潮も立派なハイグレ人間、アタシたちの仲間だね」
「お、おめでとう潮。無事にハイグレ人間に転向出来て、よかったじゃない?」

新しい仲間が加わり、3人のハイグレ人間は祝福の声を掛ける。

「漣ちゃん、朧ちゃん、曙ちゃん・・・あの・・・お世話になります」
「なに畏まってるのよ、あたしたち仲間じゃない」
「曙ちゃん・・・あ、あの、ありがとう」

抵抗し、逃げ出してしまった自分を温かく迎えてくれたことに、潮は改めて感謝の言葉を述べるのだった。




「ああん❤ 曙ちゃん、赤ちゃんみたい❤ 可愛い❤」
「う、うっさいわね❤ 潮は黙って母乳出して、よがってればいいのよ❤ んんっ❤」
「潮の母乳ウマー❤ これは病みつきになりそう❤ ちゅるるるるっ❤」
「もう・・・❤ 2人ともズルい❤ 朧にも早く変わってよ❤」

先ほどの潮がまき散らした母乳によって、朧や曙の身体はベトベトだった。潮も絶頂によって全身母乳や愛液塗れである。当然、鎮守府に戻れは艦娘としての偽りの自分を演じなければならない。
部屋の浴室に備わったシャワーや、水を張った浴槽に代わり番こで一旦身体を綺麗にする4人。といっても、ハイグレ人間の誇りであるハイレグ水着は着たままであった。
が、それで終わりにする気など誰もなかった。
今日、ハイグレ魔王に忠誠を誓った3人のお祝いと称して、元第七駆逐隊の元艦娘4人によるレズセックスが繰り広げられていた。
敷かれたエアーマットの上に仰向けになった潮の左右から、その両方の乳房に漣と曙が左右からむしゃぶりついて母乳を味わっていた。母乳が噴き出すたびに潮は幸福感が溢れ、吸い付いてくる2人に対して母性にも似た感情すら抱く。
一方、ハイグレ人間の母乳には当然ハイグレ粒子が含まれており、それによって漣や曙も徐々に高められていった。
あぶれてしまった朧は、足をV字に開き潮の下半身と自身の下半身を交差させ、所謂「貝合わせ」の体制でお互いの女性器を擦り合わせる。
しかも4人皆が先ほど漣が見つけてきたボトルの中身、ローションによってテラテラに濡れており、摩擦が軽減されたことによる愛撫効果も相まって、既に4人の股間は水や汗以外のもので濡れていた。

「ん゛ん゛ん゛❤ またイクっ❤❤ おっぱいでイクっっっ❤❤❤」

身体を震わせて、潮は今日何度目か分からない絶頂を迎える。それでも漣と曙は吸い付くのはやめず、力の抜けた潮はされるがままの状態となった。

「ねぇ漣。お祝いとはいえ、これじゃあ潮の負担が大きいわ」
「むむむ、それもそうだね。では次は曙にでも・・・」
「え?! あたしなの?! 言い出しっぺの朧が・・・あっ!」
「わっ!! あ、あらららっ!!」

先ほどの改造銃を取り出した漣に、朧の手がぶつかる。
が、悪いことにローションによって手滑り、漣は改造銃を落としてしまった。

「きゃっ!」

落下の衝撃で光線銃が暴発。
放たれた光線が仰向けになっていた潮以外のハイグレ人間に命中する。
効果はすぐに表れ、ハイレグ水着越しに母乳を3人はまき散らした。

「もう・・・何やってるのよ!」
「そう言われましても」
「・・・あ、曙ちゃんもおっぱい出るようになったのね❤」
「う、潮?」

むくりと上半身を起こした潮が、その慎ましい両胸から母乳を垂らした曙の姿を見るや、覆いかぶさった。

「え、潮・・・さん? ちょっとコワイ・・・」
「えへへぇ❤ 曙ちゃんのおっぱい❤ いただきま〜す❤」
「ちょ・・・ん゛ん゛っ❤」

肉食獣が捕らえた獲物に止めを刺すかのように、潮は曙の胸に食らいつく。

「じゃあ、朧は漣のを・・・❤」

負けていられないと、朧も漣の可愛らしい乳房に顔を寄せて吸い付いた。

「ちゅるるるるっっ❤ ぷはぁ、漣のおっぱいも美味しい❤」
「はにゃああぁぁぁ❤ おっぱい吸われるのも、癖になりそう❤」

お互いの胸を吸い、吸われ、母乳を噴き出すたびに快楽が全身を舐め上げる。
部屋の中は4人のハイグレ人間の汗や愛液の甘ったるい匂いに加え、母乳の香りも混ざり始める。それが更に思考をピンク色に染め、絶頂へと導いていった。
太陽はまだ、頂点を少し過ぎたばかり。
4人のハイグレ人間らのレズセックスは、まだまだ終わりそうになかった。
冬みかん
2018年11月24日(土) 07時37分43秒 公開
■この作品の著作権は冬みかんさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
8作目、投稿させて頂きました。
前作より大分期間が開いてしまいましたが、何とか書き上げることが出来ました。
今回は第七駆逐隊所属の駆逐艦の朧、曙、潮の3人に犠牲になって頂きました。これで3作目叢雲編での伏線(らしきもの)をやっと回収?できたかなと思います。第七駆逐隊の秋刀魚祭り限定グラ、可愛くて好きです('◇')
大分長くなってしまい、少々読みにくいかなと不安ですが楽しんで頂けましたら幸いです(;^_^A

また、前作へのコメントを下さった方々に、遅くなりましたがお礼申し上げます。
大変励みになっておりますm(_ _)m

この作品の感想をお寄せください。
執筆お疲れ様です。
ついに第7駆逐隊全員洗脳完了しましたね・・
三者三様、洗脳の堕ち方に個性がでてて
完全にハイグレに染まる様子が
大変えっちで素晴らしいです。ハラショーです

次も楽しみに待っています!!!!
008900 ■2018-11-24 23:29:25 softbank221079234150.bbtec.net
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