目指せ!!ハイグレ理想郷!!!9【18禁】
注意!・当作品にはオリジナルにない設定がでてきます。

   ・当作品にはTSFや男の娘の要素が出てきます。

   ・書けた分から順に追記していきます。

   ・当作品は18禁です。御了承ください。

   4月15日、連載開始しました。



本編ここから


「パパ〜呼んだ?」

「お、ケイ。来たね」

 その日、私は息子であるハイグレ男の娘ケイを呼び出した。最近大分伸びた髪をポニーテールに結わえ、今日は黄緑色のハイレグに身を包んでいる。その上にハイレグ用のスカート(ハイレグの切れ込みが見えるくらいに丈が短いタイプ)を着こんだ着衣ハイグレ姿だが、良く似合っている。

 男の娘と書いた通り、女の子にしか見えない外見に対して、股間にはちゃんと男性の証である男性器がぶら下がっている。しかし、小さな膨らみのそれは、むしろカワイイと言えるだろう。

 私は田中のような趣味はないが、やはり血は繋がらないとはいえ、我が息子。贔屓したくもなる。

「今日も可愛いいね。髪はお母さんに結ってもらったのかな?」

「ううん。僕、自分で結ったんだよ〜スゴイでしょ?」

「お〜!偉いな!」

「えへへ」

 頭を撫でると素直に喜ぶ。うん、可愛い。生まれてくる子供たちとも、こんなコミュニケーションを取れるといいな。

「で、パパ。僕を呼んだ理由は?」

「ああ。実は、この男の子知ってる?」

 と、私はケイに一人の少年が映った写真を差し出す。

「うん!僕が人間だった時の友達の清司だよ。でも、それがどうかした?」

「いやね」

 このハイグレハーレムは、現実世界とは違う時空の異次元にある。私と田中、そして佐藤君の3人がそれぞれハイグレハーレムの主として、現実世界から連れてきた女性(一部例外アリ)をハイグレ洗脳して、侍らせている。

 さて、そうやって女性を好き勝手に現実世界から、言い方は悪いけど拉致してくるんだから、現実世界側では大騒ぎ・・・にはならない。何故なら、連れてくる際に現実側の世界に干渉して、向こう側の人間から記憶を消している、正確にはいなくなっても不思議に思わないようにしているから。

 でも、発明者の田中によれば何事にも例外はあるそうで、この記憶の干渉に掛からない人間もいるらしい。

「子の清司君が、その例外らしい。どうやらケイが消えて色々嗅ぎまわってるらしい」

「そうなんだ」

「あまりにも騒ぎたてれば厄介だからね。だから強引にでも彼からケイの記憶を消すのが一番なんだけど」

「う〜ん。何だかそれも寂しいよ」

 片手で頬に手をやりながら、悲し気に言うケイ。その顔も可愛いぞ。それとそのやさしさ、お父さんそう言う子に育ってくれてうれしいぞ。

「そう言うと思った。そこでだケイ。ケイは現実世界に行って、清司君と会ってきなさい」

「え?清司に?でもどうするの?清司もハイグレ人間にするの?」

「それをするかしないかはケイ、お前に任せる。田中から預かった記憶を消す薬を渡すから、必要ならそれも使いなさい。お前の友達と言うなら、ケイ自身が決断するんだ・・・できるね?」

 ケイは少し考えたけど。

「うん!パパ!」

 と力強く言ってくれた。




「はあ〜。啓介のやつ、どこに行っちまったんだろう?」

 俺は溜息を吐いた。

 啓介は俺の友達で、一番仲のいい奴だった。まるで女みたいな可愛い顔に、小さな体。それをネタにからかわれもして、俺がからかった奴をぶん殴ったこともあった。

 自分で言うのも何だけど、俺は啓介とは対照的だ。体もデカいし、荒っぽい。だけど、啓介はそんな俺とも仲良くしてくれた。他の連中とは大違いだ。

 だけど、その啓介がある日学校にこなくなった。だけじゃない。家に行ってみれば、あいつのお袋ともどもいなくなっていた。しかも、先生や同級生に啓介のことを話すと、皆「誰それ?」と、まるで最初からあいつがいなかったみたいな顔をしやがる!

 俺自身の頭がおかしくなっちまったのか?でも、確かに啓介と過ごした日の記憶はちゃんとある。

 それに・・・俺は。

 その日以来、何か手掛かりがないか啓介の家の周りを調べてるけど、何も見つからない。今日も学校帰りに寄ったけど、やっぱり同じだった。

 俺はガッカリして、家に帰ろうとした。

 その時。

「清司!」

「!?」

 俺の耳に久しぶりに聞く、そして聞きたかった声が飛び込んできた。慌てて振り向くと。

「久しぶり」

 啓介が立っていた。

「啓介!?お前本当に啓介か?」

「うん。ケイ・・・すけだよ」

 なんか一瞬変に区切ったけど、そんなことどうでも良かった。

「啓介!お前一体どこに行っちまってたんだ!?心配したぞ!」

「うん。ごめんね。それでね、そのことを話したいから、ちょっと来て」

「ああ」

 啓介が事情を話してくれると言うので、俺は啓介に言われるままついて行った。ところが、啓介が俺を連れて行ったのは、俺たちがお化け工場と呼んでる古い工場だった。

「なあ啓介、こんな所に来てどうするんだ?」

「うん・・・実はね、清司。僕は君に言わなきゃいけない秘密があるんだ」

「秘密?」

「そう、それはね」

 そう言うと、あいつはどこからかおもちゃの銃を取り出した。そしてそれを自分に向けた。

「アアアアン!」

 啓介が引き金を引くと、ピンク色の光線が飛び出て啓介の体を包み込んだ。啓介がカワイイ悲鳴を上げる。

 その声にドキッとしたけど、でもすぐに別のことで驚いた。

「え!?」

 ピンク色の光の中で、啓介の姿が変わっていった。髪が延びて、女の子がするような一本の、確かポニーテールとか言ったやつになった。顔も何となく可愛くなってる。それに服が変わった。シャツとズボンが消えて、女子がプールの時に着る様な・・・いや、あれよりも脚の付け根のあたりがもっと開いてる。とにかく、水着になった。

 そして光が消えると、啓介は蟹股になって腰を落として。

「ハイグレ!ハイグレ!」

 とコマネチみたいな動きをし始めた。




「ハイグレ!ハイグレ!」

 僕は清司の前で堂々とハイグレポーズを取った。初めて他の男の子に見せるから、ちょっと恥ずかしいような、嬉しいような。

「けいすけ?・・・」

 清司が呆然としながら僕を見てる。そうだよね、普通の人間がハイグレ人間見たら驚いちゃうね。

「ハイグレ!ハイグレ!清司、僕はねもう啓介じゃないんだ。今の僕はハイグレ人間ケイだよ!ハイグレ!ハイグレ!」

「ハイグレ人間?」

「そう。ハイグレ人間は、こうやってハイレグを着てハイグレポーズをとるんだよ!ハイグレ!ハイグレ!」

 僕は一通りハイグレポーズを清司に見せつけたあと、説明をしてあげる。

「ハイグレ人間になった以上、もうこの世界では暮らしていけないんだ。だから僕とママは、ハイグレ人間だけの理想郷にお引越ししたんだよ」

「そ、そうだったのか・・・でも、なんで言ってくれなかったんだよ?」

「理想郷のことは秘密なんだ。だから僕もママも、こっちの人たちの記憶を消して理想郷に行ったんだ」

「じゃあ、啓介のことを皆覚えてなかったのは?」

「そう言うこと。でも清司だけは特別だったみたいだね・・・ごめんね清司」

 僕は清司に謝る。確かにハイグレ人間になれたのは嬉しいけど、やっぱり一番の友達に何も言わなかったのは心苦しい。

「水臭いじゃないか。俺とお前は友達だろ!」

「清司は僕がハイグレ人間になっても友達だと思ってくれるの?」

「もちろんだ。お前がどんな姿になっても、友達は友達だろ!」

 僕は清司の言葉が素直に嬉しかった。

「えへへ。ありがとう・・・でもね、清司。さっきも言ったけど、ハイグレ人間のことは秘密なんだ。だから、ごめん。僕のことは忘れてね」

 僕はパパから渡された薬を取り出す。

「何だよそれ!?」

「記憶を消す薬だよ。これで僕のことは忘れてね」

「嫌だよ!俺お前のこと忘れたくなんかないよ!」

「だけど、秘密は守らなきゃいけないから」

 ハイグレ人間と理想郷のことは絶対に秘密。たとえ、清司が友達でも。

「・・・なあ」

「何?」

「だったら・・・俺もそのハイグレ人間にしてくれよ」

「ふぇ・・・えええ!?」

 予想外の清司の言葉に、僕は驚いちゃった。
2019年04月15日(月) 14時02分55秒 公開
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まさかまさかの展開になりましたね。もしかするまでもなく、2人は事実上の恋人同士に?! 密かに応援 ■2019-04-19 21:44:08 opt-123-254-11-221.client.pikara.ne.jp
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