スイミングスクールの罠
僕は矢田幸太。小学4年生だ。家の近くにスイミングスクールが新しく建設され、そこに通う予定だ。

しかし、そこのスイミングスクールが独特で、条件があった。

・スイミングスクールに通う子は男子であること。

・着用する水着は全員女子用のスクール水着を着用すること

以上だった。

何でも昔女子もいたが、いじめがあったらしく、水着も男子が着る局部だけを覆う水着だと、上半身が見えてそれもいじめに繋がってしまったのでということらしい。

僕はそれを了承して通うことにした。

受付を終えて、受付の人から水着、水泳帽、ゴーグル、ロッカーの鍵を受け取った僕は、更衣室に向かう。

更衣室で、ロッカーの前まで来た。鍵を開け、扉を開く。まだ袋に入っている水着、水泳帽、ゴーグルを取り出す。
水泳帽はオレンジ色、ゴーグルは黒色、そして水着はどこにでもありそうなごく普通の紺色の女子のスクール水着だった。
水着を広げてみると、股関の切れ込みは深くなく、背中はUバックタイプだが、腰ぐらいまで露出がある。
早速着替えるために靴を脱ぎ、靴下も取った。脱いだ靴はロッカーの下に入れた。脱いだ服はハンガーに掛けた。
これで僕は裸だ。そのまま水着を着るため、水着を取る。どう着ればいいかわからなくて困っていると、更衣室の壁に着方が書いてあった。

水着の着方
・前後に気をつけて、水着の肩紐を持ち、左右どちらからでもいいので足を入れます。
・両足を入れたらそのまま股関に密着するまで引き上げます。
・次に上半身まで引き上げます。
・肩紐を左右どちらからでもいいので腕を両方通し終えたら着用完了です。

説明にはご丁寧に絵も書いてあった。

すぐにその通りに着た。

股関まで水着を上げると、水着はすぐにチンチンに張り付いた。次に上半身まで着せ、肩紐も通し、着用し終えた。

何だかとっても気持ちいい!
生まれ変わったみたいだ。

次に水泳帽を被り、ゴーグルも頭に掛けた。

壁に矢印でプールこちらと書いてあったので、すぐに向かう。その途中、大きな姿見があった。
足をとめ、自分の水着姿をよく見てみた。

何だか人間じゃなくなっちゃった感じ。
水着を触るとサラサラしてて凄く気持ちいい!

僕は自分の水着姿をしばらく見たあと、プールに向かった。

プールに行くと、僕の他にも4人いた。

その4人も僕と同じ女の子のスクール水着姿で恥ずかしそうにしており、横一列でプールサイドに並んでいた。

どうやらスクールの生徒は僕を含めて5人みたいだ。

スクールの先生
「さ、君、早くこっちに並んで!」


「あ、はい」

僕は列の一番左のほうに並ぶ。

スクールの先生
「じゃあこれから何をするか説明するから、あっちの大きいテレビ画面を観ててね。」

先生がそう言うと、テレビが点いた。

するとそこには変なお面を被った人が出ている。

ハイグレ魔王
「初めまして、私はハイグレ魔王。早速だけど、あなたたちには私のかわいいしもべになってもらうわ。」

いきなりのことで戸惑う僕たち。

すると、さっきまでそこにいたはずの先生がおらず、代わりにパンストを被ったような、全身赤タイツを着た変な人が10人ぐらいいた。

その人たちは僕たちのところへ来て逃げられないように手足を押さえつけてきた。

スクール生徒
「うわーっ、何をするんだ!離せよーっ!」

みんな無我夢中で抵抗するが、パンストを被った人の力は強く、逃げれそうもない。

ハイグレ魔王
「あらあら、元気があっていいわね。さあ、ハイグレ人間に転向よ!パンスト兵!」

ハイグレ魔王がそう言うと、天井から手術台のようなものが降りてきた。

手術台は僕たち5人の目の前に降りてきた。

パンスト兵たちは僕たちを手術台に張り付けにする。

スクール生徒
「やめろーっ。離せっ、離せよーっ!」

抵抗も虚しく、まず手術台に大の字に張り付けられて、両手をロックされる。続いて両足もロックされる。

張り付けが完了したところで、また天井から何か降りてきた。

今度は色々な配線が降りてきた。
太いコードや細いコード。黒色もあれば赤色や青色もある。

パンスト兵はそれを取ると、僕たちの被っている水泳帽に取り付けていく。

スクール生徒
「やめろーっ!」

少年たちは頭を振って抵抗するが、すぐに押さえつけられてしまう。
カチャカチャ音がする。
どんどんコードが装着されていく。

ハイグレ魔王
「準備できたようね。さっ、転向開始!!」

ハイグレ魔王がそう言うと、ビビビビビという音とともに、すごい電流が流れる感じがした。

スクール生徒たち
「うわーーーーーっ」

頭からすごい情報が入ってくる。

謎の声
「ハイグレは気持ちいいよ。受け入れちゃいなよ。」

(何だ?この声は?)

どうやらそうやってハイグレ人間に変えていくみたいだ。

謎の声
「ほらほら、我慢しないで。」

謎の声はさらに僕をハイグレに誘う。

僕は必死に抵抗する。

そんなときだった。

1人の少年が、

スクール生徒
「も、もうダメーーーーっ」

緑色の水泳帽を被った子がこの刺激に耐えられず、首が前に垂れて気絶してしまった。

どうやらハイグレ人間に転向してしまったようだ。

そうすると次々に、

スクール生徒
「ぼ、僕もダメ……」

スクール生徒
「僕も……」

紫色と黄色の水泳帽を被った子が洗脳完了したみたいだ。

スクール生徒
「あああああーーーーっ!!」

僕の隣の茶色の水泳帽を被った子も転向完了してしまった。

残るは僕だけだ。

僕は必死に耐える。


「うううううーっ!」

ハイグレ魔王
「あら、この子結構強いじゃない。嬉しいわ!こういう子は洗脳しがいがあるわ!パワーアップよ!」

ハイグレ魔王がそう言うと刺激が凄く強くなった。

僕「うわーーーーーっ」

刺激に耐えられず、思わず声を出してしまう。

しばらくして僕ももう耐えられなくなり、


「うわーーーーーっ、ああああああああーーーっ!」

断末魔のような声で僕もハイグレ人間に堕ちてしまった。
スイミングスクール生
2021年05月24日(月) 11時34分08秒 公開
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