適当英雄 (ハイグレヒーロー? ミア)
ヒーロー物!!!
この世にヒーローは存在するか?
いると思いたい。
だから書いてみました。
でも、今から作者が紹介するヒーローといっても・・・いろんな意味で、アレだからねぇ・・・。

この世界の舞台は、いかにも犯罪都市という街。
中央部には、大きな高層ビルが立ち並んでいる為、一見治安は良さそうに見える。
しかし、そこから少し離れれば、悪い兄ちゃんが沢山いそうな、スラム街が存在する。
そのスラム街は、一言で言うと物騒の極み。
その怖さを知らない人が近づこうものなら、悪い兄ちゃんたちがわんさか出てきて、あんなことやこんなことをしようとする。
今まさに、それをされんとしているターゲットが一人。
「ヘッヘッヘッ・・・」
いかにも、北○の拳の悪党ボイスで、手をワキワキさせながらそのターゲットに近づく、ザ・悪党。
そのターゲットはもちろん、か弱くも若い女性。
「たっ・・・助けてぇ・・・」
助けを求める女性、しかし周りは誰もいない。
「助けを求めてもなぁ・・・ヒヒヒッ。だぁ〜れもきやしねぇぜ」
「助けてぇ・・・(鳴き声)」
その女性の叫びは誰にも届かないのか?
本当に誰も助けに来てくれないのか・・・

ピキィィィィィィンッ!!
「誰かが、助けを求めているみたい」
たまたまその近くを通っていたある女性に、それは聞こえた。
この女性の名前は、ミア。(適当に考えてつけました)
とりあえず主人公、一応ビジネス会社のOL。
リクルートスーツを着て、なぜこんな所いるのか?という突っ込みは、とりあえず後で。
「嫌な予感がするけど・・・」
とりあえずそのミアは、その現場を覗いてみる。
「ゲッ・・・やっぱり・・・」
正直うんざりした顔で、どうしようかと考える。
見て見ぬふりもできるけど・・・とりあえず助けておこうか。
一応それ出来るだけの力あるんだし・・・
「はぁ〜ッ・・・とりあえずやりましょうか」
リクルートスーツのブラウスに胸元に両手を掛ける・・・
そして・・・・・
ブチブチッとブラウスを左右に破いて、両腕を広げると、胸元が赤い布に覆われていて、更にグッとそれを強調するように、より左右に広げる。
「とりあえず正義の味方の出番でしょうし」
なんとミアは、リクルートスーツの下に、赤いハイレグ水着を着込んでいたのだ・・・

「もう観念しろぉ・・・」
「イッ嫌ぁ・・・助けてぇ」
ザ・悪党から何かされようとしている若き女性。
大体、男と女二人で悪党がしそうな事は、見当は付くが・・・
「とりあえずオ・イ・タは、そこまでにしてもらおうかしら」
どこからか聞こえる声にザ・悪党は、お約束の一言。
「ダッ・・・誰だッ!?」
そこに現れる、一人の女性それは・・・
「私?一応正義の味方ってことで」
「テメエ、俺をなめてるとなぁ、痛い目をみるぜぇ〜」
「あっそう?」
「その態度だと痛い目を見ないと分からないみたいだなぁ〜。ヘッヘッヘッ・・・」
ミアの挑発?にキレた、ザ・悪党はズボンのポケットから、ナイフを取り出す。
「やめといた方がいいと思うけど・・・」
「ヒャッハーッ!!!」
そこは悪党らしく、ミアに勇ましくかかっていく。
「事実なんだけど・・・」
ため息をつくミア、それは確かにそうだった。
ミアは、難なくその繰り出されるナイフをよけると、一瞬にしてやっつけてしまった。
所詮は、ザ・悪党だったということだろう。
その後・・・。
「大丈夫?」
ミアは、とりあえず先ほどまで襲われていた若き女性に、手を差し伸べる。
「はい・・・大丈夫です」
「ならいいけど」
「あの・・・助けてもらってなんですけど。あなたは何者ですか?」
それ、言われると思った。
しかしミアは、とりあえずこう言っておくことにする。
「とりあえず正義の味方ってことで、じゃ」
それだけ言うとミアはそそくさと、その場を去った。
その去り際に一言
「とりあえず、二度とこうならないように気を付けて」
と言い残して・・・。

ミアは、適当な所で隠れて、さっきまで着ていた服を取り出すと、さっさと着てその場を後にした。
「全く・・・出勤途中に数人の悪党に襲撃され拉致されて、そのアジトに連れ込まれたところで、私の記憶を失うぐらいの見事返り討ちをしたのはいいけど・・・」
ブツブツと独り言をつぶやくミア。
「そしてアジトを出たらスラム街で、道に迷って、さっきのあれねぇ・・・」
愚痴っているが、とりあえずまぁ人助けをしたんだし、まぁいいかと開き直ろうとした時に・・・
「キャァァァッ!! 助けてぇ」
さっき助けた女性が、また別の悪党に追いかけられていたのだ。
「またかというか。さっきなんだかんだで、スラム街の出口まで誘導しなかった、やっぱ自分にも非があるか・・・」
先ほどのことで自問自答していた、ミアだが・・・
「キャァァァァッ!!誰か助けてぇぇぇ!!というかさっきの正義の味方さぁぁぁん助けてよぉぉぉっ!!」
「まぁやってしまったことを悔やんでも仕方ないか、今度こそちゃんとやるべき事やって、彼女をスラム街の出口に送り届けてあげればいいか」
そう言うと、また衣服を脱ぎ棄ててハイグレ人間に変身して、助けを求める彼女のリクエストに、応えるべく出て行ったのだった。
今度こそ、ちゃんと最後までやろうと心に秘めて。
何かと詰めの甘い、ハイグレヒーローミアの話は、これにて終わり。(この結末だめ?)


この主人公のミアは、ある日力を授かった。
建前
その代償は、赤いハイレグ水着が、体と一心同体になってしまうことだ。(基本脱げない)
常に服の下に、ハイレグ水着を隠して、いざという時にその衣服を脱ぎ棄てて、強大な力を持つヒーローに変身するのだ。

事実
建前では、かっこいい事を書いている。
だが実際は、この世界に来ていたハイグレ魔王に偶然遭遇して、ハイグレ光線でハイグレ人間にされたという事は、内緒だ。
ハイグレ魔王からすれば、この世界を侵略する際に必要なスパイとして考えていたみたいだが、突然気が変わって別の世界に行ってしまったので、彼女はほったらかしにされている。
とりあえず、ハイグレ人間になったことで得た力を生かそうと考えたら、なぜか正義の味方路線も悪くないかと思い、そうしているにすぎない。
だが、作中で見て分かる通り彼女が、正義の味方に向いているかを考えたら、怪しい限りである。
ハイグレ好き
2009年07月01日(水) 04時40分12秒 公開
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■作者からのメッセージ
新作書いてみました。
コンセプトは、ヒーローものでありがちな王道路線です。
しかしそのコンセプトもどこにやら、だんだん書いているうちに、かなりカオスな内容になりました。
多分、読みぐるしいところがあると思いますが、最後まで読んでもらえたら、幸いです。