美しき海のハイグレ船長

沖縄に住む高校1年生、僕の名前は『黒木 奈々』茶髪、ショートヘアの僕っ子でーす。女の子ですよ〜。趣味は海水浴ですよ、根っからのビキニ派ですね。
「あはは〜、おはよう優香ぁ。」
僕は今、黒髪3つ編みの親友の『宮井 優香』を海水浴に誘ってまーす。
「奈々・・・気持ちは嬉しいんだけど私は泳ぐの嫌いだって・・・。」
優香は両手の平を僕に向けて全否定してる、恥ずかしがり屋さんはこれだから困りますねぇ。
「優香、今日はいい天気だよぉ、泳ご、泳ご、泳ご♪。」
「だから海水浴以外だったら遊んでもいいって。」
僕は海水浴が大好きなのに優香は大嫌い、困っちゃいます。
「泳がないと僕泣いちゃうもん。」
「奈々が泣いて済むならそうして。」
うぅ、優香酷い・・・
「こうなったら実力行使をします。」
僕は優香の腕をつかみました。
「ちょっと奈々、ふざけないでよ。」
「今応援を呼びました。」
「は?・・・まさか。」
すごい勢いで僕のもとに走ってくる金髪少女、『氷川 由美』僕の泳ぐときのパートナー。
「奈々ちゃーん、お困りですか?」
「実は僕の友達が海水浴に行ってくれないんだよぉ。」
「それは大変ですね、協力しますよ。」
「あー、もう、わかったわよ。行くだけよ、泳がないからね。」
泳いでくれないのは残念ですが海に行けばこっちのものですよ。
僕と優香と由美ちゃんは海水浴場へ。

「わ〜い、今日は空いてるぅ。」
僕は服を脱ぎ捨てて、海に向かってダッシュ。
「ちょっと、奈々ちゃん。」
由美ちゃんも水着姿になって海にダッシュ。
「・・・ふぅ、相変わらずね。」
優香はパラソルの下で休んでる。泳げばいいのに・・・。
「奈々ちゃん、競争しましょ。」
「いいよ、僕が勝っちゃうから。」
『きゃあぁぁああ!』
突然女性の悲鳴が聞こえた。
「え?何?何が起きたの?」
「向こうの岩場の奥よ。」
由美ちゃんがごつごつした岩場を指さす。
「奈々、どうしたの?」
優香が心配そうに僕たちの方を見てる。でも心配するのは岩場の向こうの人だよ。
「由美ちゃん、行こう。」
「えぇ、行きましょう。」
僕と由美ちゃんは泳いで悲鳴のした方へ向かった。

『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!』
「ふぇ?何なの?」
僕と由美ちゃんが見たのは紫色のハイレグ水着を着て仕切りにコマネチをする女性だった。
「奈々ちゃん、大人を呼ぼうよ。」
だけど僕は女性に近づく。
「うわ〜、お姉さんおっぱい大きい、羨まし〜。」
「・・・奈々ちゃん、大人を・・。」
「すごい、ハイレグ水着だ切れ込みがすごい。」
「ちょっと奈々ちゃ・・・。」
由美ちゃんの動きが止まる、どうしたんだろ?
『あなたもハイグレ人間にしてあげる。』
気づいた時には私は女性に両腕をつかまれていた。
「やめてよ、放してよ!」
『うふふ、逃がさないわよ。素敵な姿にしてあげる。』
「奈々ちゃんを放して!」
由美ちゃんが僕を助けようとしてる。
『あなたもハイグレ人間になりたいの?』
「きゃっ!」
由美ちゃんも捕まっちゃった。
『ついてきなさい。』
僕と由美ちゃんは女性に連れられ、大きな船の前に来た。
「大きな船・・・。」
『さぁ、あなたに合わせたい人がいるの。』
僕と由美ちゃんは船上に縄で縛られた状態・・・
「新しい娘を連れてきたか。」
僕の眼に映ったのは右目にアイパッチをしていて、とってもボインな背の高い水色の髪をした・・・水色のハイレグ姿の女性だった。
「お前の名前は?」
水色の髪をした女性が僕を指さす。
「黒木奈々です。」
「ふん、そうか。お前は?」
今度は由美ちゃんを指さす。
「あの、帰してください・・・。」
「名前を言え。」
「お願いです、帰してください!」
由美ちゃんは取り乱してる。
「由美ちゃん、ここはおとなしく・・・。」
「嫌、嫌・・・私は・・・・。」
由美ちゃんの精神状態が正常じゃないよ・・・。
「こいつは使えない、ハイグレにしろ。」
『お任せを。』
女性が由美ちゃんを船内に連れて行こうとしている。
「やめてよ!嫌だよ!誰か助けて!」
「お願い、由美ちゃんを連れて行かないで。僕の大切な友達なの。」
僕が必死に頼んでも、水色の髪をした女性は笑う。
「はははは、安心しろ、次こいつと会うときは立派なハイグレ人間だからな。死ぬわけじゃないんだ。」
「奈々ちゃん助けて!!」
「・・・・・由美ちゃん・・。」
縄で縛られている僕には何もできなかった。
「・・奈々・・・・ちゃん・・・・・。」
由美ちゃんは船内に引きずり込まれていった。
「酷いよ、僕と由美ちゃんの仲を引き裂くなんて・・・。」
「黙れ、奈々。」
「うぅ。」
(きっと優香が助けに来てくれる・・・)
僕は何をさせられるんだろう。
「奈々、お前は九州地方ハイグレ化の役を任されるのだ。」
「へ?意味が分からない・・・。」
「これからはこの船長ことハイグレ人間テールがお前を教育する。」
何?何なの?ハイグレ化?九州地方ってことはほかの地方もこんなことが起きてるの?
「はははは、そんなに警戒するな。奈々はハイグレ人間にはしないから。」
「・・・ハイグレ化の話、お断りします。」
「ふん、いいだろう。」
『パチン。』テールが指を鳴らすと船内への扉が開く。そこから人が出てくる。
「ゆ、由美ちゃん・・・。」
船内から出てきたのは青いハイレグ水着に身を包まれた由美ちゃんだった。
「ハイグレェッ♪ハイグレェッ♪お呼びですか?テール様。」
「えぇ、あなたのお友達がこの地域のハイグレ化をしたくないって言うのよ。」
「なんて無礼な。テール様に逆らうなんて、これは犯罪なみですね。」
違う・・・こんなの僕の知ってる由美ちゃんじゃない・・・。恥ずかしがりもせず、腰を落とし、蟹股になって、ハイレグ水着の切れ込みに沿って激しく手を動かす由美ちゃん・・・。
「由美ちゃんを元に戻して。」
「奈々が仕事をしっかりできたらな。」
・・・僕はどうすればいいんだろう・・・・・。
「一晩でいいから考えさせてほしいんですが・・・。」
「ふん、問題を先延ばしにするか。まぁいいだろう。奈々にはハイという選択肢しかないんだからな。」

(優香、助けに来てくれるよね?)

続く


new002
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2010年03月18日(木) 18時14分00秒 公開
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■作者からのメッセージ
new002です。
閲覧数の差が妙に気になりますね。
最終的にどうなるか・・・
とにかく頑張ります。