狙われたハイグレ学園




狙われたハイグレ学園

───プロローグ:堕ちたマドンナ━━━━━━━━━

ここは埼玉県郊外にある私立聖蓮奈(セレーナ)学園。中流家庭以上の比較的豊かな家柄の子供達が通う中学校である。
3年前まで女子校だったが、去年赴任してきた女性の校長の意向により今年から共学になったのだった。共学になりたて故か、男女の生徒数の比率は1:3くらいである。


ここはその聖蓮奈学園の保健室。整然と並べられた薬品が置かれた棚にかすかにただよう消毒液の匂い。
綺麗に整理されたデスクに向かっているこの部屋の主、校医の遠藤順子はご機嫌だった。

「明日から水泳の授業が始まるぞっと♪楽しみ♪楽しみ♪」

この学校の校医と保健体育の担任をかけもちし、臨床心理士の資格すらも持ってる順子は頭脳明晰でスポーツ万能。
長い黒髪に切れ長の目、厚めの唇が印象的な彼女は誰もがを美人と称するところだろう。
学校の生徒はもちろん、同僚の先生や上司である校長からも信頼されるまさに学校のマドンナだった。

「でも、この学校のスクール水着って地味なのよねー。どうせ女生徒の担当なんだし、もっとセクシーな水着が着たいわぁ。」
などとひとりごちていると、心を溶かしてしまいそうなほど妖艶な声が順子の耳に聞こえてきた。いや、脳に響いてきたというべきか。



「貴女のその欲望・・・・・叶えてあげましょうか?」



「誰?!誰なの?いたずらしないで出て来なさい!」

今は授業中のはずだ。今ここに自分以外に誰かいるとしたら、常連のサボり魔の生徒だろう。

順子はイスから立ち上がり、あたりを見回しながら、厳しい口調でそう言った。


すると順子の背後の空間が歪んでいく。
順子がその様子を驚きの表情で振り返りじっと見つめていると、そこから黒いマントを纏い奇妙なデザインをした仮面をかぶった「何か」が現れた。

「それ」は呆然としている順子を見つけると、「地球に住む人間」であれば聞くはずのない質問をする。



「ここがこの星の教育機関かしらぁ?」



呆然としていた順子は「それ」との会話が可能であるとわかると、我に返った。

「え?ええ、そうですけど。そう言うあなたは何者なの?」

すると「それ」は意外なほど丁寧な返事をした。

「あら、失礼したわ。こちらから名乗るべきよね。私はね・・・」

そして、おもむろにサーカスの道化がつけていそうなその仮面を脱いでいく。


そこには、青い肌をしていることを除けば地球人と変わらない顔があった。しかも美女と言えるだろう。
ピンクの口紅にアイシャドウ、左目の下にピンクのペイントが入ったそのメイクは、順子の価値観に照らし合わせれば少々厚化粧に思われる。
が、しかし順子はその妖艶な雰囲気、そして自分にない上品な支配階級のオーラをかもし出す「それ」に見惚れていた。


(ああ・・・・・・・なんて素敵な人なんだろう・・・・)


しかし、その異形が取った行動でまた順子は混乱してしまう。

「地球より遠く離れた星、ハイグレ星の女王・ハイグレクイーンよ」

そう言うと、マントを脱ぐクイーン。そこには腰まで見事に切れあがった真っ赤なハイレグの水着姿があった。

そして、深く腰を落としガニ股になると、その水着の切れ込みに沿って開いた手を動かし体の前で交差させながら叫んだ。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

普通に見たら滑稽な仕草だが、ハイグレクイーンに心が侵食されつつある順子の瞳には、とてもセクシーに映った。

(な・・・・何?何なの・・・・・・・・?)
唖然とする順子。

だが順子のその戸惑いも、クイーンの吸い込まれるように蒼い瞳を見ているうちに溶解していく・・・。

(ハイグレ星の女王様・・・?ということは、地球人じゃないのね。ならこの奇妙な仕草もきっと挨拶か何かだわ。それにしてもセクシーな挨拶ね)

突然の異形の来訪者への異常なまでの理解の速さ。そして本来なら抱くはずのない敬愛の感情。
順子はそれらに気づくこともなく、宇宙人とのコンタクトという体験にときめきを覚えつつ抱いた疑問を口にする。

「あ、あの、こんにちは。先ほど私の望みを叶えると言いましたけど、どういうことなの?」


「あら、貴女言ってたじゃない。セクシーな水着を着て子供たちを支配したいって。それともこのガッコウという教育機関すべてを支配したいのかしら?」



 ドクン


ハイグレクイーンの言葉に、順子の中の何かが疼いた。

(な、何?何なの?この心の奥底から湧き上がる衝動は・・・!)

「そ!そんなことあるわけないじゃないのよ!教育と支配は全く違うわ!教育というのは・・・!」

ムキになって否定する順子だが、動揺は隠せない。


(今よ!さあ、ジュンコ。素直な子におなりなさい!)

すると不意にハイグレクイーンの瞳がピンクに妖しく光り、それを見た順子の抗弁は止まってしまう。今や順子にはハイグレクイーンの姿と声しか認識できていなかった。

「ふあー・・・・・なんかフワフワして気持ちいい・・・・。」

どんよりと霞んだ瞳をした順子の半開きの口から、よだれが落ちていく。

「さて、ジュンコ。私の声が聞こえるかしら?」

虚ろな表情でこくりと頷く順子。

「いい子ね。では聞くわ、順子。貴女が子供たちを教育するのは何の為なの?」

「・・・・・社会に出ても人の役立つ人間に育てるためです・・・・・・・。」

「そうね、でも少し間違っているわ。『人の役に立つため』じゃなくて、この星の支配者のしもべとして役に立つための洗脳をしているのではなくて?」


「・・・・・支配者の役に立つしもべ・・・・・に洗脳・・・・。」

「その通りよ、いつの時代もどんな星でも存在するのは支配者と被支配者だけよ。可哀そうなジュンコ。何も知らないのね?」

「何も・・・・・・知らない?」

「そう。貴女は何も知らずにこの星の支配者にいいように利用され、このガッコウという機関で教育という名の洗脳を子供たちに施していたのよ。支配者の都合のいい洗脳をね」

「利用されていた・・・・・悔しい・・・・悔しい・・・・」

爪が食い込むほどに手を強く握り、歯ぎしりをして悔しがる順子。

「でももう大丈夫よ、ジュンコ。私が貴女を開放してあげる。この私、ハイグレクイーン様が新しい支配者となってね。貴女は私の忠実なるしもべとなり、この星の支配階級に君臨するのよ!」

「新しい支配者・・・・ハイグレクイーン様・・・・。貴方様のしもべ・・・・ありがとうございます、クイーン様・・・・」
ハイグレクイーンの言葉に、心底嬉しそうな表情で微笑む順子。

「うふふ、可愛い子・・・。手始めにこのガッコウの全ての人間達にハイグレを着せて、貴女のしもべとするのよ!貴女の上司もその足元に跪かせておやりなさい!」


その言葉に順子は、彼女の脚元に学校関係者全員が跪いてる光景を想像してしまう。


ドクンドクン!


──隷属する悦びと支配する悦び。この2つの感情が順子の心の内にある、どす黒いオーラを増幅させていく。彼女自身を塗りつぶさんとするほどの勢いで。

「さあ、ジュンコ?これを着て、チキュウの未来の支配者たる私に忠誠を誓いなさい!」

クイーンが順子の前に見せつけるように広げたのは、紫のハイレグ水着だった。

「はい、ハイグレクイーン様の仰せのままに。」

「オホホ、さあいくわよ!それっ!」

クイーンが念じると、その手の中にある紫のハイレグは紫の光になり、順子の体を覆っていく。

「あああああああああああああああぁあああぁあああああああああああん!」

あまりの快楽に絶叫する順子。


光がおさまると、そこには紫のハイレグを纏い、顔には紫のアイシャドウと口紅、左目の下にはハイグレクイーンと同じ星形のペイントをした順子がたたずんでいた。

「おーほっほっほっほっほ!どうかしら、ハイグレティーチャージュンコ?生まれ変わった感想は?」

それを聞いたジュンコは、勢いよく腰を深く落としガニ股になると、

「ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!あはあああぁあぁん!!!気持ちいいですわ、クイーン様!!」

と、叫びながら激しく手をハイレグの切れ込みに沿って動かし、体の前で交差させる。

「そう、喜んでもらえて良かったわ。あら?もう貴女のお股、グショグショね?」


新しいしもべの痴態を笑みを浮かべて見やるクイーン。

ジュンコのハイグレの股間の部分は明らかに変色し、透けていた。そこには陰毛と割れ目がくっきり浮かび上がっていた。

「ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!あふぅぅぅん!だ、だってクイーン様、とっても気持がいいんですもの!!ハイグレッッッ!!!
 この快楽を今まで知らなかっただなんてっ!!!ハイグレッッッ!!!なんて愚かだったんでしょう?!ハイグレッッッハイグレッッッ!!!」



「そうね、なら今までの分もその美しい体でハイグレして、それを見た地球人たちをハイグレ人間にしていくのよ!さぁ、わかったならそのままおイキなさい!」



「ハハッ!!!全てはハイグレクイーン様の仰せのままに致します!!!ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!!ハイグレッッッ!!!ハイグレッッッ!!!
 あああああぁぁぁぁああああああああぁぁ!!!ジュンコ、イっちゃう!!!ジュンコ、ハイグレ気持ち良すぎてイっちゃうぅぅぅぅ!!!!」

ビクン!ビクン!ビクン!プシュー!

ジュンコは体を痙攣させながら弓なりに反らすと、淫裂から噴水のように愛液を撒き散らして自らの愛液の海の上に座り込んだ。

「オホホ、まだよジュンコ?貴女には私の能力を少し分けてあげないとねぇ・・・・。ハイグレェ・・・ハイグレェ・・・ハイグレェン」

クイーンは腰に手を当てガニ股になると、甘ったるい声を上げて腰を前後に動かし始めた。

と、クイーンの赤いハイレグの股間の部分がムクムクと膨らんでいき、遂には地球人の男性器の形になった。

(あぁ・・・・・・・・。なんて素敵なオチンポ様なの・・・・・?)

その様子を頬を上気させ、熱っぽい瞳で見ていた順子は無意識のうちに唇を舐める。

そんなジュンコを見やると、ハイグレクイーンは悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「さあ・・・・・・、言ってごらんジュンコ?何処をどうして欲しいのか、詳しくね?」

その言葉にジュンコはゴクリと喉を鳴らすと、

「はい・・・クイーン様・・・。クイーン様のその逞しいハイグレオチンポ様を、このいやらしい雌犬のハイグレマンコにぶち込んでください。グシャグシャに掻き回して私をハイグレクイーン様で染めてください」

そう言うと座ったままM字に開脚しつつ紫のハイレグの股間の部分をずらし、指でグッショリと濡れた秘部を露わにする。

クイーンは保健室のベッドに座ると、指を湿らせ赤い男根を扱きながら、

「よくできたわね、いい子だわ。じゃあ、自分で挿れて御覧なさい」

「はい・・・、畏まりました。クイーン様・・・・」

ジュンコはふらふらと覚束ない足取りでベッドに上がると、

「失礼致します」

クイーンの上に跨り、大事なものを扱うように両手で自らの秘部へ男根を導いていく。

ずぶじゅぽじゅぷ

「んん・・・・・・んなぁぁぁぁ・・・・・」

既に濡れそぼっていたせいか、ハイグレクイーンの男根はなんの抵抗もなく肉壺へ吸い込まれていく。

「さあ、自分が気持よくなるように動いてご覧?」

「お、仰せのままに・・・・・んん・・・・あああん!」

ぐじゅじゅぽじゅぶじゅぶ

授業中の中学の保健室に響く卑猥な水音。

「あん・・・・んん。いいわ、貴女の中最高よ。私のハイグレチンポ蕩けちゃいそうよ」

「あああふう・・・・・お褒めに・・・ああん・・・預かり・・・あふ・・・光栄で・・・んん!ございます・・・・あひいいい!」

涎を垂らし、言葉にならない言葉を吐くジュンコ。


じゅぷじゅぷじゅぷ

白い天井が広がる保健室に、暫くジュンコの嬌声と肉同士がぶつかる音、そして卑猥な水音のワルツが響いているのだった。


やがて2人の限界の到来と共に契約の儀式は佳境を迎える。


「あん!あん!クイーン様ぁ!ジュンコもうだめです!イっちゃいそうです!クイーン様のハイグレオチンポ様でイっちゃいそうです!」

「んふう・・・ああん!いいのよ?イっちゃいなさい!そして私の分身を受け入れるのよ!」

「あああああん!イク!イっちゃう!ジュンコまたイっちゃうの!ハイグレェッ!あはああ!ハイグレェッ!」

騎上位の体制でハイグレをするジュンコ。


「そ、そんなことされると・・・・!あはぁん!私もイっちゃう!!!ハイグレチンポからハイグレザーメンどぴゅどぴゅしちゃうのぉ!」

「「あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」」


どぷどぷどぷ・・・・

クイーンの男根から白濁液が飛び出し、ジュンコの子宮を満たしていく・・・。
赤と紫のハイレグの結合部分から精液が溢れ出し、2人を卑猥な白色でコーティングしていく。
目一杯体を仰け反らせて絶頂に達したジュンコは、バネのように跳ね返るとそのままクイーンの上に倒れこんだ。


最早、彼女は学園のマドンナなどではなく、ハイグレクイーンに身も心も捧げつくしたしもべ━━━━快楽と欲望に忠実なハイグレ人間だった。

クイーンは幸せそうに眠るジュンコの頭を撫でながら、

「オーッホッホッホッホ!、貴女にはたーっぷりと働いてもらうわよ?ハイグレジュンコ先生・・・」

邪悪な笑みを浮かべるのだった・・・・。




                   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



━━━━━エピソード1:表裏の少女━━━━━


「くしゅん!うぅ・・・・風邪引いちゃうよぉ・・・・」


ショートカットにメガネをかけた女の子が、ずっしりと湿った制服から感じる冷気に身を震わせながら保健室を目指して歩いていた。

彼女の名前は虹浦双葉。この学校の2年生だ。





彼女がこんな格好をしているのには理由があった。
それはその日の1時間目の休み時間でのこと。双葉がトイレで用を足している時だった。

コンコン。

不意にトイレのドアが叩かれる。
「・・・・・・・・?入ってまーす」
他の部屋が空いているのに自分のドアが叩かれたのを不審に思いながらも、生真面目な双葉はそう返事をしてしまう。
しかし、返ってきた返事は悪意に満ちたものだった。


「あんた、生意気なのよ!これでも浴びて頭冷やしな!」

バッシャーン。

そう声がした後、彼女に容赦なく冷水が浴びせられたのだ。

「キャハハハハ!ばーか!」
去っていく足音と共に浴びせられる罵声。それを双葉は恐怖に震えながら聞いていた。

「何?なんで私がこんな目に・・・・?」

内気な彼女だが、自分がいじめにあうことにまるで心当たりがなかった。ふと教室に戻ろうとして彼女は気づく。
こんなビショ濡れで教室に戻ったら、皆にどう思われるだろう?特に幼馴染のとしあきには、こんな姿は見られたくなかった。

「下着までビショビショだわ、どうしよう・・・・・・・?そうだ、保健の遠藤先生ならきっと相談に乗ってくれるわ」

浮かんだのは笑顔で出迎えてくれる校医の遠藤順子。
彼女は、もう双葉の知っている遠藤先生ではないのだが、それを知る由もない双葉は保健室へと重い歩を進めていった。


キーンコーンカンコーン

2時間目の始業のチャイムが鳴り終わるころ、双葉は保健室の前に立っていた。

自分の状況を見て遠藤先生はどう思うだろう?そんなことを思いながら双葉は保健室の扉を叩く。


コンコン。


「・・・・失礼します」


「はーい、どうぞー」


返ってきた順子の声にホッとして中に入る双葉。


ガラガラガラピシャン。

丁寧に両手で扉を閉めた双葉は、ちらりと順子のほうを見やる。そこには普段と変わらない笑顔の学園のマドンナ━━━遠藤順子が、椅子に座ってこちらを見ていた。

その笑顔につられるようにしてぎこちなく微笑む双葉。

「あ、あの・・・・こんにちは、先生。えっと・・・・・その・・・・あの・・・・・」

「あら?あなたビショビショじゃない。どうしたの?まあいいわ、事情は後で聞くわね?とりあえずこれに着替えなさい」

順子は言葉に詰まる双葉を見かねて、冷たく濡れた制服を着替えるように勧めるのだった。
手渡されたのは何の変哲もないこの学園指定のスクール水着。

(・・・・・?なんで先生が生徒用の水着なんて持ってるんだろ?)

双葉が訝しげな顔をしていると、

「どうしたの?そのままだと風邪を引くわよ?温かい紅茶を淹れてあげるからあっちで着替えて来なさいな」

順子の優しい笑顔に、

(・・・・そんなことどうでもいいよね。とにかく着替えないと風邪引いちゃう」

双葉は自分に言い聞かせると、保健室の奥にある個室へと向かった。

順子は双葉が個室に入ったのを見届けると紅茶を淹れ始める。

(はぁぁああん。あんなに内気で可愛い子が私の忠実なしもべ━━━ハイグレ人間になるなんて・・・・なんて素敵なのかしら・・・あはぁぁん」

順子は、欲望のままに恍惚とした表情でハイグレをする双葉を想像して邪悪な笑みを浮かべる。
その顔には紫のハイグレクイーンのメイクが浮かんでいるのだった━━━━


その頃、双葉は個室でスクール水着を着終わると奇妙な感覚に捉われていた。

(はぁ・・・・・・・。何これ・・・・・・?まるで私の体の一部になったような・・・。体から力が溢れてくる・・・さっきまで感じてた寒気がなくなったわ)

うっとりとした表情の双葉は、自然と手をスクール水着の股の食い込みに手を伸ばす。

その時━━━「紅茶淹れたわよ〜。着替え終わったら冷めないうちにおいでなさいな」

順子の声に我に返ると、

(・・・・はっ。何ボーっとしてるんだろ?私・・・。行かなきゃ)

個室を出るといきなり順子の黄色い声が飛んできた。

「きゃーー!かわいー!あ、そう言えばあなた、名前はなんて言うの?クラスは?」

「か、かわいいだなんてそんなことは・・・・。え・・・・あ・・・あの、2年C組虹浦双葉・・・です」

顔を真っ赤にして俯きながら答える双葉を見て、

「・・・・・ほんと、可愛いわぁ・・・・・。犯してしまいたいくらいに・・・・・」

思わず呟いてしまう順子。

「先生?何か言いました?」

「いえいえいえ!なんでもないわよ!と、ところで何があったの?先生に話して御覧なさい?」

「その、実は・・・・・・・」




━━━━「・・・・そう、そんなことがあったのね。大変だったでしょう?」

「・・・・はい。えっと、でもなんで私がこんな目に遭うのか、全くわからなくて・・・・」

「そうねえ・・・・・・。ちょっと手を貸して」

順子は差し出される双葉の手を取ると、目を瞑る。怪訝そうな表情を浮かべて戸惑う双葉に眼を開けた順子は開口一番、

「虹浦さん、あなた嫉妬されてるのよ!」

「・・・・・え?私が?なな・・・・・なんでです・・・・?」

「あなた、西川敏明君の幼馴染なんでしょ?告白するのにあなたの存在が邪魔だったわけ。わかるわぁ、彼可愛いものね。うんうん」

1人で納得する順子に双葉は慌てたように、

「ちょ、ちょっと先生!私が敏明のこと、好きみたいじゃない!」

珍しく大声を出す双葉に順子はしれっと、

「あら?違ったかしら?じゃあ、私も立候補しよっかな♪」

双葉は顔を真っ赤にしながら腕をブンブン振りまわして、

「ダメダメダメ!敏明は私の・・・・・私の・・・・・・!」

「お、落ち着いて!紅茶でも飲みなさい」

「ぜーぜー、はーはー。は・・・はい・・・・」

息を切らしながら紅茶を一口飲む双葉━━━━━━━






付き合っちゃえば?






ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

盛大に紅茶を噴き出す双葉。

「きゃあああ!熱!熱いぃぃぃ!」

その様子を妖艶に微笑んで見ていた順子は、舌で軽く唇を舐める。

すると不思議なことに順子の唇は艶やかな紫色に染まっていき、顔にはハイグレクイーンのメイク━━━紫のアイシャドウと星形のペイント━━━が施されていた。

「うふふふ・・・・。双葉ちゃん、かーわい♪」

熱さにのたうちまわる双葉の顔を両手でガッシリ掴み、メガネをそっと外すと突然唇を奪う。

「!!!んーーーーーーー!!!んん!んふ・・・・・んふぅ・・・・」

驚愕に目を見開いてジタバタと抵抗していた双葉だったが、ジュンコに水着の上から乳首を愛撫されると体は弛緩していった。

そしてジュンコの舌が双葉の唇の隙間から入っていき、歯茎を軽く舐めると、観念したように双葉はジュンコの舌を受け入れていく。

「あむ・・・・・ちゅぶ・・・・ちゅぶ・・・・れろ・・・・んふ・・・・」

「ちゅぶ・・・・ちゅぶ・・・ちゅる・・・ちゅる・・・・ちゅるる・・・」

どちらからともなくお互いの舌を絡ませる2人。ジュンコが双葉の胸━━━まだ膨らみきっていない双丘━━━を水着の上から愛撫すると、双葉は鼻にかかったような甘い声を出す。
ジュンコは「あるモノ」とたっぷりの唾液を口の中に溜めると、双葉に流し込んでいった。それを双葉は甘露のように飲み下していく。そんな2人だけの饗宴は延々と続いて行くのだった。



━━━どれくらい経っただろうか。ゆっくりと唇を離していく順子。だらしなく伸ばした2人の舌の間にかかる唾液の架け橋は、自重に耐えきれず床に落ちていく。

「んふふふふふ。どう?気持ちよかったでしょう?」
順子は小悪魔のように微笑む。

「ふぁい・・・・しぇんしぇー・・・・・・・・・」
惚けた表情で返事をする双葉。口の端から唾液が零れている。

最早双葉の瞳には順子しか映っておらず、順子の声しか聞こえていなかった。

順子は双葉の瞳に意志の輝きが無くなったのを確認すると、夢見心地の双葉を現実に引き戻すかのように囁く。

「そう、それはよかった。でもね、敏明君はいつまでも貴女の傍にいるわけじゃないのよ?」

「え・・・・・・・・?そ・・・・・・そんなことないもん・・・・」

「あらあら、思った通りの甘ちゃんなのね。この学園には貴女より可愛い女の子はいくらでもいるのよ?いいえ、学園の中だけじゃないわ。それなのに貴女がそんなことじゃいつかは敏明君も貴女の下から去って行くわね。それでいいの?」

「い、嫌・・・・・・そんなのいやぁ・・・・やだやだやだぁ・・・」

頭を過る認めたくない事実を振り払うかのように、双葉は頭を抱え横に激しく振る。

そんな双葉の両肩に優しく手を置くと順子は、悪魔の囁きを始める。

「うふふ、大丈夫よぉ・・・・。そうならないための方法を私が教えてあげるわぁ」

それを聞いた双葉はピタリと動きを止めて涙を浮かべた瞳で順子を見やる。

「・・・・・ホント?ホントなの?先生ぇ?ねぇ!教えて!教えてよ!ねぇ!」

狂気を孕んだ瞳で必死に順子に縋り付くその様は、あたかも砂漠で遭難した旅人が水を求めるかのようだった。

順子はせっつく双葉をなだめるように、

「まあまあ、落ち着きなさい。それはね・・・・・・・」

ゴクリと唾を飲み込んで順子の言葉の続きを待つ双葉。しかし、言葉の続きは彼女の予想もしないものだった。




━━━━━敏明君を洗脳して貴女のしもべにしちゃえばいいの━━━━




洗脳?しもべ?聞きなれない単語を耳にして固まる双葉に順子はさらに言葉を続ける。

「つまりね、彼の思考を書き換えて貴女の言いなりにするの。貴女の言葉しか聞かない、貴女しか見えないようにするのよ」


「言いなり・・・・・・?私の言うことしか聞かない・・・・・?私しか見えない・・・・・?」


ゾク!

その言葉━━━普通に考えれば俄かには信じられないモノ━━━を聞いた瞬間、双葉を下腹部から背中に突き抜ける電流のような快感が襲う。

「きゃうっ!!!」

思わず声をあげて体を痙攣させる彼女の様子を見て取ると、順子はその形の良い顎に手をあてておかしそうに、

「ウフフフフフ、やっと貴女に飲ませた『種』が蕾になったようねぇ・・・・・・・苦労したわぁ」

「?!私に何をしたの?って先生その顔は?」

憧れの教師の変貌に気付いた双葉は1歩後ずさるが、次の瞬間にはその妖艶さに見惚れていた。
だが彼女は気づいていなかった━━━━━少し前よりも切れ込みが激しくなった自分のスクール水着に━━━━━

(ああ・・・・・・・順子先生とても綺麗・・・・)

「あら、やっと私の変身に気づいたのね、綺麗でしょう?それとさっき私の唾液と共に貴女に飲ませたのはね、『欲望の種』っていうの。植えられた者の欲望の力が一定値を超えると開花するのよ」

「・・・・・開花するとどうなるんです・・・・?」

順子はその質問には答えずに、

「それより、私のように綺麗になれば敏明君も貴女のものになると思わない?」

ゾクゾク!!

「きゃああああああああああああああ!でも!でもでもぉ・・・・・・私は・・・・私は!」

押し寄せるこの世のものとは思えない快楽と共に双葉の着ているスクール水着の切れ込みは激しくなっていく。

「私は?私はなーに?言ってごらん?」

「ハァハァハァハァ・・・・・私は・・・・・私は・・・・・・・・」

「オホホホ、『敏明君に、フタバ様って呼ばせたい』でしょ?』

ゾクゾクゾク!!!

「ぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ、そうなのぉ!私、順子先生みたいに綺麗になって敏明をしもべにするのぉぉぉぉぉ!あはぁぁぁぁああああああ!」

プシャー!!!!

双葉は絶頂に達すると、ジュンコに体重を預けるようにして気絶する。

そして、彼女の着ているスクール水着は彼女の淫裂とアナルに食い込むほどに切れ込んでいた。そう、それは超「ハイレグ」と呼べるものだった━━━━

「やっと素直になったわね。さあ、仕上げといきましょうか♪」

気絶した双葉をゆっくりと保健室のイスに座らせると、ジュンコはどこからか真紅のルージュを取り出し、まだ幼さの残る双葉の唇を染めていく。

不思議なことに、ジュンコがルージュを引いて行くのと同時に双葉の着ているハイレグも赤く染まっていくのだった━━━━━




やがてルージュを塗り終えたジュンコは、おもむろに白衣を脱いで紫のハイレグ姿になると、

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!さあ、目覚めなさい!生まれ変わりし我が忠実なるしもべ、ハイグレ人間フタバよ!そしてハイグレクイーン様、そして私に忠誠を誓うのよ!」

ハイグレをしながらそう宣言する。

それに呼応するように瞼をゆっくりと開けたフタバはスッと立ち上がるとガニ股になり、

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!おはようございますジュンコ様!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレェ!私ことハイグレ人間フタバはハイグレクイーン様、ジュンコ様に身も心も捧げます!ハイグレッ!ハイグレッ!」

淫裂に食い込んだ股間の切れ込みに沿って手を元気よく動かしてハイグレをしながら隷属の誓いを立てるのだった。

「よろしい。どう?ハイグレ人間に生まれ変わった感想は?」

「ハイ、とても清々しい気持ちです!この悦びを敏明にも教えてあげたいですぅ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

「そうね、次は貴女の欲望を叶えるために敏明君をハイグレ人間にしましょうか。それに貴女をいじめてた奴等もしもべにしてこき使ってやりなさい」

「ハイッ!お心遣いありがとうございます!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!復讐が楽しみです!ハイグレッ!ハイグレ!」

「オホホホホ!赤にした甲斐があったようね・・・。それではまず・・・・・」





「オーッホッホッホッホ!計画は順調のようね?ジュンコ・・・・」

ジュンコの言葉を遮るようにして2人の脳髄に直接声が響くと、空間が歪み、そこからハイグレクイーンが現れた。

「ハ、ハイグレクイーン様!」

突然のことに2人は驚きつつもすぐに腰を落とすとガニ股になり、

『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!』

手を体の前でクロスさせながらハイグレをすると、左手を胸に沿えるようにしてその場に恭しく片膝をついて跪いた。

「流石ね、ジュンコ。私が見込んだだけのことはあるわ。早速私のためにひと働きしてくれたのねぇ」

「ハッ、お褒めに預かり恐悦至極にございます。それにこの娘は中々の素材でございますわ、クイーン様」

「どれどれ・・・・・・この子は・・・・・!・・・・ウフフフフフ、なるほどね。貴女が種を使ってまで引き込んだ理由が分かるわぁ。楽しみね・・・・オホホホ」

「ハハッ!御意にございます。」

フタバは2人の会話の意図が分かりかねていたが、どうやら褒められているようだと分かると興奮からか頬を赤く染めて、

「ハイ!このハイグレ人間フタバ、クイーン様のために働かせていただきますわ。ハイグレッ!ハイグレッ!」

一段と気合の入ったハイグレをするのだった。


「フフ、頼もしいしもべね、期待してるわよ。この調子で少しづつこの学園の人間を秘密裏にハイグレ人間へ転向させていくのよ」

「恐れながらクイーン様、何故一息にこの学園の人間全員をハイグレ人間になさらないのですか?」
深々と頭を下げながらジュンコが訊いた。

「あら、ごめんなさいね。言ってなかったかしら?先日この街に送り込んだ私の精鋭部隊『アミタイツフォース』が何者かの襲撃によって壊滅しているのよ」

「なんですって?!」
思わずハモる2人のハイグレ人間。

「でね、相手が年端も行かぬ小娘達って言うのはわかっているの。だから貴方達に調査と偵察を兼ねてここの人間の転向を任せたいのよ、私には他にやることがあるしね」

「私たちにお任せください。必ずやクイーン様のご期待に答えておみせしますわ」

「では、頼んだわよ。その小娘達は見つけ次第、ハイグレ人間にしておしまい!」

『ハハッ、畏まりました!クイーン様!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

2人のハイグレを見届けるとクイーンはまた歪んだ空間を作り、そこへ消えていった。

クイーンが見えなくなるまでハイグレをしていた2人は、完全にその気配が消えると作戦を話し合うのだった。



              ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


━━━━━━━━エピソード2:魔女たちの玩具━━━━━━━━━

「で、敏明君をどうやってハイグレ人間に転向させましょうか?ジュンコ様」
顔を紅潮させ、もう待ちきれないといった表情でフタバはジュンコに聞いた。

「そうねぇ、ではまず彼を保健室に・・・・・ん?」
答えようとして何かに気づいた様子のジュンコ。

「?どうかなさいました?ジュンコ様」

「誰かがここに向かってきているようね。急いで制服を着るのよ、フタバ」

「ハーイ!かしこまりましたー!」

突然の来客に、急いで服を着始める2人であった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「ったく、授業なんてかったりーんだよなあ・・・・・・・」
ぶつくさとひとりごちながら保健室への廊下を歩いている長髪の少年。

彼の名は、坂下速人。この学園のサッカー部のキャプテンである。お世辞にも品があるとは言えない風貌だが、それでも顔立ちは整っており女生徒からの人気もある。
それ故に、彼の周りに女性関係のスキャンダラスな噂が絶えないのも無理からぬことかもしれない。
勿論彼の保健室への用事は、退屈な授業を早々に切り上げ、午後からの部活のための体力を保健室のベッドで蓄えることである。
保健室でのサボりの常連である彼が足しげく保健室に通う理由は、他にもありそうだが。


ガラガラガラ


「ちわーっす、年増はいるかー?」


教師に対して余りにも無礼な挨拶だが、彼にとっては親しみと好意を込めた挨拶らしい。それはあたかも、好きな女の子をなぜかいじめてしまう男の子の心理にも似たものだった。
いつもだったら、「年増で悪かったわね!」と怒鳴られるはずなのだが。

速人の声を聞いた順子は、丸い回転イスをキキッと鳴らして入口から入ってきた速人に体を向けた。
その顔はなぜか上気しているのだった。

「あらぁ、坂下君じゃないのぉ。どうしたのぉ?お熱でもあるのかしらぁ?」
その切れ長の目をわずかに細めて微笑む順子。

「へっ?!」
順子の予想だにしない程に甘ったるい声返事に、思わず素っ頓狂な声をあげてしまう速人。

おかしい。いつも俺がサボりで来ていることくらい知ってるはずなのに。知った上で、サボりに厳しいが生徒に優しい遠藤先生はお茶を1杯煎れてくれるはずなのに。そして、「一息ついたら、授業に戻りなさい」って言うはずなのに。



順子はそんな考えを巡らせているせいか固まる速人に追い打ちをかけるかのように。
「とりあえず、そこのベッドに横になってなさぁい。今体温計持って行くからぁ」
潤んだ瞳に熱っぽい表情を浮かべ、艶のある声で指示を出す遠藤保健医。


「え?あ、う、うん」
順子の異様なまでの色気と迫力に圧倒され、思わず従ってしまう悲しいまでの男のサガ。戸惑う表情を見られないように、速人は俯きながら小走りで言われたベッドに潜り込んだ。

一方その隣のベッドでは――――――

「ジュンコ様、一体どうなさるおつもりですか?」
フタバが念話でジュンコと話をしていた。

「ふふ、まあ見てなさい。後で貴女も参加させてあげるから」

「はーい、かしこまりましたぁ」

「ふふ、楽しみだわ」
何やら含み笑いを浮かべて思わせぶりなジュンコだった。


その頃、速人は懸命に現状を理解しようとしていた。

(一体なんなんだ?!アイツ、なんか悪いもんでも食べたんじゃねーのか?!まあ、いいか。サボれるならゆっくりさせてもらおう)


「はーい、お待たせ〜♪お加減はどう?」


と、妖艶な笑みを顔に張り付けたままの順子がベッドを囲うカーテンを開けてやってきた。


「お加減も何も、別に体調悪いわけじゃねーし。っていうか体温計は?」
手ぶらな順子に訝しげな表情を浮かべる速人。

「オホホ、野暮なこと言わないの」

突然急に速人の視界が順子だけになる。

「わわっ?!」

コツン

順子がおでこをベットに横になっている速人のおでこにくっつけたのだった。思わず顔を真っ赤にする速人。

「ん〜、ちょっとお熱があるみたいね。じゃあ上全部脱いで頂戴」

「そ、そりゃお前、そんなことされたら誰だって・・・・・ってちょっとまてこら!」
順子は速人の言葉を無視して、彼のワイシャツのボタンを外しはじめた。

「だ〜め♪んふ、やっぱりサッカー部だけあってたくましい体してるのね。どれどれ♪」
順子はサワサワといやらしい手つきで胸板を撫でさすったり、乳首を摘まむ。

「ちょ、こら!まじでやめろって!」

速人の抗弁を無視して「触診」を続けていた順子は、やがて手を止めると悪戯っぽい笑みを浮かべて、

「んー、どうやら病気みたいね。それも重症の。これは『手術』しないといけないわ」

「大丈夫だっつってんだろ!っていうか、病気なのはお前だ!」

「そんなことないわ。だって貴方、病気としか思えないんだもの」






「 ハ イ グ レ 人 間 じ ゃ な い な ん て 」





「へっ?!」
思わず間抜けな声を出してしまう速人をよそに、順子はスッと立ち上がるとおもむろに上に羽織っていた白衣を脱ぎ始めた。



バサッ!


やがて白衣を脱ぎ捨てると、そこにはやっぱり紫のハイレグがあった。そして速人に見せつけるように大きな胸を揺らして、

「ハイグレェッ!ハイグレェッ!ハイグレェッ!あはぁ、やっぱりハイグレ姿が1番ね!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

「・・・・・・・・・・・ど、どうしちゃったんだ?先生?」
いつもは理知的な遠藤教諭の変貌、そして痴態。そして余りにも突然の出来事にこれくらいの言葉を紡ぐのがやっとだった。
だが、速人は気づいてしまう。この普段ありえない場所でのありえない格好、間抜けとも思える動作に股間を固くしている自分に。


「別にどうしもしないわよぉ。そうね、強いて言うなら本当に自分に生まれ変わったというべきかしらぁ。ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!うふふ、速人君。貴方もハイグレになるのよ」

「ば、ばかばかしい!付き合ってらんねーぜ!」
そう吐き捨てて膨らんだ股間を気取られないようにベッドから体を起こし、その場から立ち去ろうとする速人だが、そうはいかなかった。


「うわぁ!」
不意にジュンコにベッドに押し倒されてしまった速人はジタバタと抵抗するが、馬乗りになったジュンコに女性とは思えない力で押さえつけられてしまう。

「放せよ!放せ!」

「うふふふふ、逃がさないわよぉ。ん?あらあら、口ではそう言ってるけど、ここは正直ね」
ジュンコはズボンがテントを張っているのを目ざとく見つけ、ズボンの上からスリスリとさすっていく。

「やめろ!やめてくれ・・・・んぷ!」
速人の抗議を突然のキスが遮る。口内に侵入してくるジュンコの舌を必死に拒む速人だが、乳首を愛撫され、歯茎を丁寧に舐められると観念したかのように舌を受け入れた。
そして、どちらからともなくお互いの舌を絡めあう。

「んむ・・・・ちゅぶ・・・・あむ・・・」


「ぷはぁ」
やがて速人の抵抗が治まったのを確認すると、ジュンコは口を離した。2人の口の間には、どちらのものともわからない唾液がアーチを描き、そして自重に耐えきれなり速人の口元にこぼれた。

「そんなに嫌がってるけど、本心なのぉ?じゃあ聞くけど、何故毎日のように保健室にサボりに来るのかしら?サボるだけなら屋上でもいいんじゃない?」

「そ、それは・・・・・・」

さらに追い打ちをかけるように、耳たぶを舐め、乳首を撫ぜながら、
「本当はこうされるのを望んでいたんじゃないの?私にこうやって玩具みたいに弄ばれて犯されるのを。で、こうなるのを想像してオナニーしてたんじゃないの?こんな風に」

ジュンコは少し体を離すと、今度は左乳首をレロレロと舐めながらズボンのチャックを開け男根を取り出す。

「あ・・・・ああ・・・・・」
性欲という名の欲望がジワジワと速人の心を侵食していく。

「さあ、大きな声で言ってごらん?どうして欲しいの?素直に言えたらもっと気持ちよくしてあげるわよ?」
まだ成長しきっていない、お世辞にも大きいと言えないそのモノをゆっくりゆっくりと擦っていく。


「うあ・・・・ああ・・あああ・・・でも、でも・・・・」

すると、ジュンコは突然ピタリと愛撫の手を止め、
「残念ね、私素直じゃない子は嫌いなの。もう気持ち良くしてあげるのも止めたわ」



ヤメナイデ キモチヨクナリタイ オカシタイ オカサレタイ シャセイシタイ


思春期の性欲を持て余した年頃の男の子がその欲望に打ち勝つのは無理だったのかもしれない。


「あああああああああああああ!素直に!素直になるからあああああ!気持ち良くしてくれえぇぇぇ!」
ついに速人の理性は崩れ落ちてしまう。

ジュンコはいたずらっこのように微笑んで、
「やっと素直になってくれたわね、いい子いい子。でもいいのかしら?気持ち良くなるってことはハイグレ人間になるってことなのだけれども」

そんな悪魔の誘惑も、ハイグレ人間であるジュンコの唾液によって性欲を限界まで高められた速人には女神の救いのように感じられた。
「ハ、ハイグレ人間になるから!なるから、気持良くなりたいんだ!早くしてくれ!」

「あらあら、せっかちな子ね。でも言葉遣いがなってないわ。『気持ち良くハイグレ人間にしてください、ジュンコ様』でしょ?」
そう言いつつ乳首を軽くつねるジュンコ。

「ひぎぃ!気持ち良くハイグレ人間にしてくださいぃ!ジュンコ様ぁ!」
涎を垂らし涙目で懇願する彼が、プライドの高いサッカー部のキャプテンだと言っても誰も信じないだろう。

「よくできました。ご褒美に2人で気持ちよくしてあげるね♪フタバちゃ〜ん、入ってらっしゃい」


「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!もう待ちくたびれましたよぉ、ジュンコ様ぁ」
赤いハイレグを身に纏い、ハイグレをしながら姿を現すハイグレ人間フタバ。メガネの奥の瞳は、情欲に燃えているかのように妖しい光を湛えていた。

「ふふ、ごめんねぇ。その代わりに色々教えてあげるから許してね?とりあえず、彼にハイグレマンコを舐めてもらいなさい」

「はーい!私はハイグレ人間フタバ。ジュンコ様のしもべなの。君の先輩になるのかしらね?よろしくね〜♪よいしょっと」

「ちょ!ちょま・・・・・・・・・んぷっ!」
いきなりのフタバの乱入で戸惑う速人を他所に、あっという間に速人に顔面騎乗してしまうフタバ。

ジュンコはその様子を見て苦笑いを浮かべて、
「ふふふ、ちょっと2人を焦らしすぎたようね。速人君、今私が気持ち良くしてあげるから先にその子を気持ち良くして頂戴」

「んふ・・・・ふぁい、ひゅんふぉふぁば」(はい、ジュンコ様)
速人は上に乗られたまま答えると、フタバの赤いハイレグの上から淫裂を丁寧に舐めながら乳首を愛撫する。

チュルチュバチュチュ・・・。

「ふぅ・・・ふああ・・・・気持ちいい!ハイグレマンコ気持ちいいよぉ!」
快楽を貪るのに夢中なせいか、舌を出してだらしない表情で喘ぐフタバの股間は既にグショグショになっており、速人の顔を伝ってベットにシミを作っていた。

「あらあら、もうそんなになっちゃって。よっぽど速人君のクンニが気持ちいいのね。で、気持ちいいところ悪いんだけど、先生が今からフェラチオを実演してるから見ててね?」

「ふぁい・・・・あぶ・・・ふああ・・・」

頬を真っ赤に染め、恍惚の表情で頷くフタバにジュンコは軽くため息をついて、
「まぁ、いいわ。良く見てるのよ」
そう言うと、丁寧に残りの衣服を脱がして速人を全裸にした。そして、ジュンコは硬くそそりたった男根にその紫の唇を近付けていく。



チュ。


「んむあああああああ」
ジュンコが速人の男根にキスした瞬間、フタバの下でビクンと痙攣し呻く速人。

「あふう・・・・速人君ったらよっぽどジュンコ様のキスが気持ち良かったみたいですよ。ああん」

「うふふふ、嬉しいわ。もっと愛してあげる♪はむ・・・・」
ジュンコは亀頭を軽く舐めあげると、カリ、サオと赤い舌を絡ませて丁寧に唾液を塗していく。

ちゅぶ・・・ちゅぱ・・・ちゅるちゅるちゅる・・・・。

何とも淫猥な水音━━━━━━速人がフタバの秘唇をクンニする音とジュンコの淫口の音━━━━━━が清潔であるはずの保健室に響いていく。

やがてジュンコのフェラは深く男根を咥え混み、唇、口腔内、舌、頬の裏全部を使ったディープスロートへと移行する。
頬を窄ませて、舌で速人のモノ全体を舐めあげていく。

「はああん、ジュンコ様の口から速人君のチンポが出たり入ったりしてるぅ。凄くエッチ♪あはああん」
自分の主であるジュンコの艶姿を目の当たりにしてさらに興奮したフタバは、段々と上り詰めていくのだった。

「んむううう、むあああああ」
(ああああああ、気持ちいい!気持ちいいよおおおお!)
一方の速人もまた、ジュンコの熟練したフェラによって射精感を強めていく。


そして2人同時に絶頂を迎える。


「イ!イク!イっちゃうううううううううう!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」

「うむうううううううううううううううう!ではふ!ではふ!いふうううううううう!」


プシュ、プシュー!  ドクドクドク・・・・!

フタバは速人の顔の上でハイグレをしながら盛大に潮を吹き、彼の顔面を愛液まみれにしていく。
速人もまた、熱く白い液体をジュンコの喉奥に溢れさせる。

「ほふもふほふ、んくんくんく。ぷはー!んふふふ、速人君のザーメン美味しかったわー!青臭くて苦くて若いって感じ♪」
口腔内に出された速人の精液を味わうように舌の上で転がすと、残さず飲み干すジュンコ。

「さてと、このまま放っておいてもフタバちゃんの愛液でハイグレ人間に転向するんだけどそれじゃ私が満足しないのよね。というわけで、ちょっと手伝ってねフタバちゃん」

「はあはあはあ、ふぁいジュンコ様・・・・・」
荒い息をついていたフタバだったが、主の命令に従い、同じく虚ろな表情で喘いでいた速人の上半身をジュンコと一緒に起こしていく。

そして、2人の股間の間に速人の頭を挟む体制になると2人は舌を絡ませてディープキスを始めた。口の中に残った速人の精液をフタバに流し込んでいく。

「うむちゅぶちゅるちゅぶ、どう?速人君のザーメンの味は?とっても美味しいでしょ?フタバちゃん」

「ちゅぶちゅむはむ、ふ、ふあい。とっても美味しいでしゅ。ちゅぶちゅぶ」

やがて口を離したジュンコは、
「さあ!仕上げをするわよ!速人君、私をフタバちゃんと同じように気持ち良くして頂戴。さあ、フタバちゃん始めるわよ」

「はい・・・・ジュンコ様。レロレロレロ・・・・」
早くもまた怒張した自分のモノを扱きながら、うっとりとした表情でジュンコの紫のハイレグの上から淫豆を舐めまわす速人。



「んふ、はーいジュンコ様!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」


「あはあああああああん!いいわ、いいわよ速人君。ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
ジュンコとフタバは、彼女たちの股間の間に挟んだまま、向かい合ってハイグレを始めた。

『ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!』

「ふぁいふれ・・・・ふぁいふれ・・・・・ふぁいふれ・・・・・ふぁいふれ!ふぁいふれ!」
無意識のうちなのか、2人に挟まれながらも速人は確かに「ハイグレ」と言っていた。

それを聞いたジュンコは嬉しそうに、
「うふふ、もう頭はハイグレのことでいっぱいね?さあ、スパートかけるわよ、フタバちゃん!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!あはああん!いいわよ、速人君。先生もうイキそう!」

「はーい!ジュンコ様!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ふああああああああ、わ、私もイキそうです、ジュンコ様!さっきイったばかりなのにもうイキそうです!」

「ふぁいふれ・・・・・ふぁいふれ・・・・ふぁいふれ・・・・・・ふむむう!ふぉういふふぉうでふ、ふんふぉふぁばぁ!(もうイキそうです、ジュンコ様!)」


「オホホホホ!いいのよ!イっちゃいましょう!さあ、みんなイクのよ!あっ!あっ!あっ!あっ!私もイク!イっちゃう!ハイグレェ!ハイグレェ!ハイグレェ!」


『イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
「ふああああああああああああああああ!!!」

プシュ!プシャー!ドピュドピュ!

勢いよく噴き出す3人の痴液。それが混ざり合いながら、速人の体の真ん中に集まっていくと、途端に速人の体が黄色い光に包まれる。

光が収まると、そこには黄色のハイレグを着てボーっとした速人がいた。

それを見たフタバは玩具を買ってもらったような子供の笑顔で、
「やったー!うまくいきましたね、ジュンコ様!これで速人君も私たちの仲間ですね!」

「ふふふ、そうね。これで彼もハイグレ人間。これからは私たちの忠実なしもべとして働いてもらうわ。時には性玩具として使わせてもらうけどね」

2人が会話をしているさなか、速人はスッとベッドを降りてガニ股になると、

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!僕をハイグレ人間にしていただいてありがとうございます!ハイグレクイーン様、ジュンコ様、フタバ様に忠誠を誓います!何なりとご命令を!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」
余程気持ちがいいのか、ハイグレをする度にハヤトの股間のモノはハイレグを持ち上げていく。


「あらあら、もう2回出してるのにまた勃起したのね。うふふふ、元気なのねえ。じゃあ、早速さっきの続きをしましょうか」
ジュンコは目を細めて赤い舌で紫の唇をペロリと舐める。

少し大きめの玩具を使った2人のハイグレ人間のアソビはまだまだ続くのだった。







━━━━━━━━エピソード3:教育刺導━━━━━━━━

「ほら、いくよー!」「きゃ、いたーい」

体育館に黄色い声が響く。即席のネットが張られ、ブルマ姿の女子がはしゃぎながらバレーをしていた。今は3時間目の体育の授業中だが、近くに男子の姿はない。
ここ聖蓮奈学園の体育の授業は特殊で学年単位でまとまって行われ、さらに男女に分かれて行われるのだ。つまりここには3年生の女子しかいない。男子は校庭でサッカー中だ。


「ハァハァ・・・・・・・、早くあの子達とハイグレがしたいわ・・・・」
体育館の様子を一望できる壇上から、女生徒の様子を潤んだ瞳で見つめる黒髪の女教師。彼女━━━校医と保健体育の担任教師を兼任している遠藤順子━━━は学校指定の緑ジャージ姿でモジモジと挙動不審だ。
彼女の脳内は女生徒達と一緒にハイレグ姿でハイグレする妄想で一杯だった。勿論、ジャージの下は紫のハイレグ水着だ。


「ねぇ、なんか今日の遠藤先生、変じゃない〜?」
間延びした声をあげたのは、3年1組の飯塚まひろだ。くりくりとした大きな瞳と黒く長い髪をお団子状に結んだ髪型が印象的だ。
話し方と見た目は中学3年生としては少し幼いように見える。


「そうかしら?どんなところが?」
凛とした声で答えたのは3年3組の柏木ルキア。彼女はフィンランド人の母と日本人の父を持つハーフだ。蒼い瞳と肩で綺麗に束ねられた銀髪が一際目を引く。
母譲りの芯の強い彼女は、余り感情を表に出さない故に冷たい性格だと誤解されやすい。だが、彼女がまひろをはじめとする周囲から慕われてるのは彼女の心根には優しさがあるからだろう。

2人は3学年女子の体育委員だ。教師からの連絡事項の伝達や、負傷した生徒の保健室への付き添い等が主な仕事だ。しかし、ルキアは元々華道部。文化系だ。まひろに至っては帰宅部である。
そんな彼女達が体育委員をしているのは、断れない性格なのをいいことに周りから押しつけられたルキアとそれにくっつくようにしてまひろが立候補したからだ。
重度の天然であるまひろと可憐で大人びた雰囲気のルキア。彼女達が幼馴染であることを知らない人からは、さしずめ出来の悪い妹とよくできた姉に見えるだろう。
2年前まで女子校であった故か、2人の関係にはそのテの噂は絶えなかった。当の本人達は全く意識することはなかったが。


「ん〜〜〜、なんてゆ〜のかな〜?色っぽいってゆ〜か〜、恋する女ってゆ〜か〜?」
心なしか頬を赤く染め、相変わらず間延びした声でわけのわからないことを言うまひろ。

こんなやり取りは慣れっこといった様子のルキアは軽くため息をついて、
「もう・・・何言ってるんだか、この子は。いつもと変わらない遠藤先生よ」

それを聞いたまひろはいたずらっこのような笑みを浮かべ、長身のルキアの顔を下から上目づかいで覗き込むと、
「あ〜、ルッキーったらヤキモチ妬いてる〜♪」

ルキアは珍しく焦ったようにまひろから視線を逸らして、
「な?!何言ってるのかしらこの子は!別にそういう意味で言ったんじゃないんだから!」

「ちょっ、なにムキになってるの〜?ルッキーったらかわい〜♪」

などと長閑な会話をしていると・・・・・


ピィー!


突然鳴り響く笛の音。

「そこの二人!!何やってるの?!もうとっくに集合かかってるわよ!」
少し遅れて順子の怒号が木霊した。

「「す、すいません!」」
驚きのあまり異口同音で謝罪をし、バタバタと駆け足で生徒達が集合している順子の元へ急ぐ二人。
順子の前には既に3年の女子生徒が整列をしていた。体育委員である二人は気まずそうにその列の前に並んだ。

その様子を険しい表情で睨んでいた順子は二人が並ぶのを確認すると急に笑顔になって、
「えー、それでは今日の体育はここまでにします。明日から水泳の授業が始まるので、各自水着を忘れないように」

「「「「「ハイ!!」」」」

「それから・・・・・・」
急に声のトーンが低くなり体育委員の二人を睨みつけた順子。

「体育委員の二人は後で体育準備室にいらっしゃい。いいわね?」

「「はい・・・」」
二人は少しうつむき加減で元気なく答えた。

「では、これで解散します。体育委員、号令を」

「「気をつけー!礼!」」

「「「「「ありがとうございました」」」」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「ね〜、ルキアちゃん先行ってよ〜」

「はいはい、わかったわよ」


数分後、二人はブルマ姿のまま体育準備室の扉の前にいた。体育準備室とは教師が授業の準備をしたり、体育委員を呼び出して連絡事項を伝えたりするところだ。もちろん生徒指導にも使われたりもする。
この準備室は扉を閉めてしまえば外と隔絶されてしまうため、学園で禁止されている体罰が行われているのではないかと噂が絶えない場所だ。

無論二人もそういった話を聞いたことがあり、まひろに至ってはこれから肝試しにでもいくかのようにルキアの長身の陰に隠れている。
まだ新任でまだよく知らない先生だが、こんなに怒っている遠藤先生を見るのは初めてだった。二人が戸惑うのも無理はない。

ルキアは少し躊躇したあと、意を決して扉をノックした。

コンコン

「体育委員の柏木・飯塚参りました」

「お入りなさい」
敢えてなのか、自然なのか。感情を押し殺したような返事が返ってきた。

ゴクリ

ルキアは唾液を一飲みすると、恐る恐る扉を開いた。


ガチャ・・・・キィィィィィ・・・・・・

ドアのノブを時計回りに回し、恐る恐るドアを引くと金属の摩擦音が木霊した。いつもは気に止めないその音もなぜかルキア達の耳に不気味に響いた。

ルキアがそーっと中を覗くとパイプ椅子に座っている遠藤先生の後姿が見えた。少しホッとして後ろで躊躇しているまひろを手招きで呼ぶ。
そして、ルキアを先頭にして中へ入るとまひろがそっと扉を閉めた。


キィィィィ・・・・バタン。
扉の閉まる音はあたかも二人を現実とか違う異世界へ閉じ込めたかのように低い音で響いた。



「・・・・・・・・・・・・・・・・」


二人に背を向けたまま無言のままの順子。自然と姿勢を正して順子の言葉を待つ二人。
暫くの間そんな状態で時が流れた。ジッと順子の背中を見据えたままのルキアに対し落ち着かない様子でキョロキョロと辺りを見回すまひろ。
静寂を破ったのも彼女だった。

「あ、あの・・・・・・・・遠藤先生・・・・・?」

と、今まで沈黙していた順子が二人に背を向けたまま口を開いた。

「二人は何故呼ばれたと思う・・・・・・・・・?」

「体育の時間におしゃべりをしていて集合に遅れた件では・・」

「違うわね」

ルキアの発言の途中で割り込むようにして低くそして短い言葉で否定する。


「あ、あの〜、じゃぁなんで・・・?」

「あなた達二人にはやって欲しいことがあるの」

二人は目を見合わせる。もちろん心当たりなどあるはずもない。


「「やって欲しいこと・・・・・?」」


「そう。あなた達にはこれを着てもらうわ」
遠藤はそう言うや否や、

キィィィィィ・・・・・・

椅子を鳴らして振り返った。そこには紫のハイレグ水着の上に白衣を纏い、水着に合わせたように紫のガーターストッキング・ヒールのパンプスを履いた遠藤順子が口元に手を添え微笑んでいた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

先程のジャージ姿を想像していた二人は思わぬ順子の姿に固まってしまう。順子は立ち上がり固まっている二人の手を取り、ルキアには黒・まひろには黄色の布のようなものを手渡した。

「あ・・・あの、これは・・・?」

「新しい学校指定の水着よ。体育委員の二人に試着してもらおうかと思って♪」

恐る恐る二人はそれを目の前で広げてみた。
(やっぱり・・・・・・)
予想通りそれはスクール水着とは全く別の急角度で切れ込んだハイレグ水着だった。下手をすれば色んなモノが見えてしまう、そんな角度で。


「新しい水着だなんてそんな話は聞いていません」
ピシャリと言い切るルキア。

それを聞いた順子は、フフッと小さく笑って踵を返すと、再び椅子に座り長い脚を組んだ。
「あら、あなた。教師である私の言うことが聞けないっていうの?」

「こんな卑猥な水着を着ろだなんて承服できません。それこそ教師の言うことではないと思いますが?」

「あらあら、卑猥だなんて随分ね?室内プールで女の子しかいないのにこの水着を着て何か問題でもあるのかしら?それとも女の子しかいないから問題があるのかな?」
ニヤリと笑うと順子は左手で自分の大きな胸を揉み、右手は股間をゆっくり愛撫しだした。

「・・・・教育上良くないのではないですか?それに水泳の授業でこのようなものを着る意味がわかりません」
顔色一つ変えずに順子の行動を無視するルキア。

「んふ・・・私は教育方針を変えたのよ。あぁん!意味だなんて・・・ハァハァ、着てみればわかるわよぉ。んん!」
さらに行為をエスカレートさせる順子。左手はコリコリと乳首を擦り、右手は水着をずらしクチョクチョと秘裂の中をこねくり回していた。

「お断りします。一人でやってください」
ピシャリと言い放つと踵を返し入ってきたドアの前までつかつかと歩くルキア。

「・・・・・・・・・?」
おかしい。後ろに付いてくるはずのまひろの足音が聞こえない。
不思議に思い振り返ってみると、
「ハァハァ・・・・んん・・・んふぅ・・・はぁん」
ルキアの眼に入ってきたのは両手で体を丸めて胸部と腹部を押さえて鼻にかかったような声で呻いているまひろの姿だった。

「・・・どうしたの?まひろ」
どこか具合でも悪いのか。慌ててまひろの肩を掴んで顔を覗き込もうとするルキア。

━━━━━━その刹那━━━━━━━━

「!!!ひぁあぁぁぁぁぁぁあああああん!!!」
まひろは狂ったような嬌声を上げてルキアの腕を振り払った。

「ちょっと?どうしちゃったのよ、まひろ」
普段冷静沈着なルキアも流石に驚き、戸惑いを隠せないようだ。

「来ないで!触らないで!ルキアちゃん!お願い!」
振り向いて涙声で懇願するまひろの顔は涎・鼻水・涙・・・・・・存在する孔という孔からありとあらゆる分泌物を垂れ流しグショグショに汚れていた。

そしてルキアは気づいてしまう。自分が今立っている場所━━━━先程までまひろが蹲っていた場所━━━━には少し粘り気を含んだ水たまりができていた。
その蜜が辺りに撒き散らす淫臭━━━━━女であるルキアにも身に覚えのあるその臭い━━━━━は、発情した牝だけが放つ雄の欲情を促す原始の臭いとでも言うべきものだった。

ゴクリ。

思わず唾を飲み、自然とその水源を目で追ってしまう。それは不自然に変色したまひろの紺のブルマから白い太腿を伝い靴下を経て床に溜まっていた。
そして、まひろの乳首は体操服の上からでもはっきりと分かるほど大きく膨らんでいた。

「まひろ・・・・・・あなた・・・・・」
明らかに侮蔑を含んだ視線で蹲るまひろを上から見下ろすルキア。

「やめて・・・ルキアちゃん・・・そんな目で見ないで・・・・」

ゾクリ

(なに・・・・・これ・・・・?)

溢れるばかりの涙を滲ませた目で訴えるように懇願するまひろの姿を目の当たりにしたルキアは、自分の中の奥底にある黒い感情に戦慄する。

マヒロヲモットイジメタイ・・・・・。マヒロヲフクジュウサセタイ・・・・・・。マヒロノスベテヲノミホシタイ・・・・・。

ノドガカワク・・・サァノマセテ・・・・モットモットモット・・・・。

「アーッハハハハ!どう?親友の痴態を目の当たりにした気分は?」

(・・・・・・・ハッ)

ルキアは順子の嘲笑で我に返った。順子のほうに向きなおり、再び敵意を目一杯に込めてキッと睨みつける。そして冷静さを取り戻すように大きく息を吸い込むと、

「まひろに何をしたの!!」
動揺していることを悟らせたくないためなのか、つい大声で叫んでしまった。

目ざとくその動揺を感じたのか順子は目を細めて、
「あらぁ?いつもクールなルキアちゃんが大声出しちゃって。まひろちゃんのオナニー見てなんか感じちゃったのかな?」

「・・・・・・・・」

「うふ、まぁいいわ。まひろちゃんはね、この匂いを嗅いでエッチになっちゃったのぉ」
順子は深い胸の谷間からピンクの液体の入った霧吹きのようなものを取り出した。

「これはね、魅了の魔液と言って異性の相手を限界近くまで欲情させることができるのぉ。ハイグレ魔王様に頂いて試しに使ってみたんだけど流石校内で噂のレズカップルね。同姓でも効果覿面だわ」

「レズ・・・・・・・カップル・・・・・・?」
(そんな・・・・私達がそんな風に思われてただなんて嘘に決まってるわ・・)

「あらぁ?知らなかったの?あなた達デキてるって噂よ?ま、貴方には効かなかったみたいだけどね。というわけでまひろちゃんから堕ちてもらいまーす♪ルキアちゃんはちょっと待ってねっ」
順子がそう言ってパチンと指を鳴らすと、ルキアの持っている黒いハイレグ水着がひとりでにルキアの体に巻きついた。

「なっ、なにこれ・・・・・」
ジタバタともがくが余計に体に食い込んでくる。

「大人しくしててねぇ。さて、と。イキたいけどイケない。そうでしょ?まひろちゃん」

「ハァハァ・・・・・・・」
最早しゃべることも儘ならずコクコクと頷くことしかできない状態だ。

「そのハイレグ水着を着るととぉーっても気持ち良くなれるわよぉ・・・・・。さあ、着て御覧なさいな」

ゴクリ。

思わず口いっぱいに溜まった唾液を一気に飲み干してしまう。チラリとルキアのほうを見てみると、彼女は悲しそうな表情をしていた。
「やめて。そんな女の言うことを聞かないで」
ルキアの眼はそう言っている。しかし、まひろの火照った体と抑えられない肉欲はもう彼女自身ではどうしようもなかった。
(ごめんね・・・・ルキアちゃん・・・・あたしもう・・・・)
ルキアの表情に罪悪感を覚えながらも視線を反らし、緩慢な動きで着ている体操服を脱いでいく。

ベシャリ。

ぐっしょりと濡れた体操服とブルマを脱いで生まれたままの姿になったまひろ。乳首は限界まで膨らみ、下腹部に僅かに生えた茂みからは止めどなく秘液が流れていた。

(まひろ・・・・なんてエッチな体・・・・・・)
親友ゆえに下着姿は見たことはあっても、裸をこんなにまじまじと見ることはなかった。
微かに膨らみ始めた乳房。一層の丸みを帯びる体。生え始めた膣毛。そのどれもがまひろを少女から大人へ変化する刹那にたゆたう存在であることを物語っていた。
ルキアの眼はそれらに釘付けになってしまっていた。

まひろは順子に渡された黄色のハイレグ水着を広げ脚を通し始めた。二人の視線を感じて羞恥で耳まで真っ赤になりながら。だが本人の意志に反して股間から溢れるお汁は増える一方だった。

キュ。

そして、肩ひもを肩にかけて着替え終わるとまひろを不思議な幸福感と心地よい締め付けが包み込んだ。
(ふぁああ・・・なにこれ・・・。キモチイイ・・・・)
まるで自分の中に何か得体の知れないものが入りこんだような、体だけでなく魂すらも縛られてしまったような。そんな感覚だった。

(・・・・・・・・・・)
しかし、何か物足りない。満たされない。
内股でモジモジと忙しなく体を揺すりながら何かを訴えるように順子を見つめる。

それを見た順子は「フフッ」と微笑むと椅子から立ち上がり、蟹股になって大きく息を吸い込むと、

「ハイグレッ!!!ハイグレッ!!!ハイグレッ!!!」

ポカンとする二人に構わず、長い黒髪を振り乱し大きな胸をユッサユッサと揺らしながら一心不乱にハイグレを始めた。

「ハイグレッ!!!ハイグレッ!!!ハイグレッ!!!ひあぁぁあぁ!!ハイグレとおっても気持ちいいわぁん!ハイグレッ!ハイグレッ!」

ビチャビチャビシャ。

飛沫をあげて回りに散布されていく液体。それは汗なのか?涙なのか?愛液なのか?腸液なのか?尿なのか?あるいはその全てなのか?
その得体のしれない液体は順子から数メートル離れている二人にも軽くかかるくらいの勢いで撒き散らされていた。

ゴクリ。

まひろは、ほっぺたについたその液体を思わず指で口に運んだ。もう彼女に他に選択肢は残されていなかった。ゆっくりと蟹股になると・・・・、

「やめなさい!まひろ!そんな破廉恥で非常識で変態的な行為をしてはだめよ!」

だが悲痛なルキアの叫びも今のまひろには、羞恥心を煽り快楽を増大させるものでしかなかった。

(ハァ・・・・ルキアちゃんが私のことあんな目で見てる・・・。そう・・・もっとあたしを軽蔑して。こんな淫乱で変態なまひろをもっともっと)

こ れ が あ た し の ハ イ グ レ な の 。

「ハ・・・・・ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!ふぁぁぁあああ!!!」

まひろがハイグレを始めると、彼女の纏っている黄色いハイレグはあたかも意思を持ったように彼女の淫裂と菊門に食い込み刺激し始めた。

「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレ、オマンコとオシリに食い込んで気持ちいいのぉぉ!!!ハイグレッ!ハイグレッ!見てぇ!ルキアちゃん!ハイグレッ!マヒロ、こんな格好してこんなポーズ取ってルキアちゃんに見せてこんなに濡れちゃってるんだよぉ!」

(私にはどうすることも・・・・)
親友の痴態を目の前にルキアには自分を責めることしかできはしない。そう、自分の股間の疼きと心の奥底から湧き出るドス黒い衝動を誤魔化すように。

「ハイグレッッ!ハイグレェン!だ、だめぇええぇ!ハイグレ気持ち良すぎてイッちゃううううう!!あたしおんなのこなのにぃぃこんなことしてぇイっちゃうのぉぉお!!あぁぁああぁぁあああ!!」

両手を股間のV字から一気に引き上げると撓る竹のように体を仰け反らせたままの態勢でマヒロは絶頂に達したのだった。



・・・・・・・・・・・。



イった体勢のまま固まったマヒロとその傍らで崩れ落ちて俯いたままのルキア。そしてそれを微笑んだまま見守るジュンコ。まるで静止画像のように誰一人として動く様子はない。


どれくらい時が経っただろうか?俯いていたルキアが顔を上げた。その瞳は赤く染まり、目の周りは涙の跡で汚れていた。彼女は固まったままのマヒロに向けて何か呟いた。

「・・・・・ろ。・・・・・ひろ」

蚊の羽音のようだったそれはだんだんと大きくなっていった。

「まひろ!大丈夫?まひ・・・」

「さぁ、ハイグレ人間マヒロ!ハイグレ人間になった感想を"元親友"に聞こえるように言ってごらん?」

「はい、ジュンコ様。最高の気分です。ハイグレ人間にして頂いたお陰で湧き上がってくる衝動に素直になれます!それもこれもハイグレクィーン様のご加護とジュンコ様の洗脳のお陰。御二方に永遠の忠誠を誓います!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」


ルキアの叫びを掻き消すように誓いの言葉は紡がれた。そして、


「さぁ、こっちへいらっしゃい。可愛がってあげるわ、マヒロ」

ペロリ、と紫色に光る唇を真っ赤な舌で舐めながら人差し指で誘うジュンコ。

マヒロはコクリと頷くと、まるで熱病に冒されたようなフラフラとした足取りで歩きだした。最早彼女にはルキアの声など聞こえるはずもない。

やがてマヒロが目の前に来ると、ジュンコはその豊満で凶悪なバストに顔を埋めるようにして彼女を抱きしめた。

「ジュ、ジュンコ様?!」

「んふ、可愛い子・・・・・」

胸の中で戸惑うしもべに構うことなくその白くしなやかな手でマヒロの黒い髪とうなじの産毛を撫で始める。

さわさわさわ・・・さわ・・・・。

「んふ・・・」

マヒロは幸せそうな吐息を漏らし主の手の温もりに目を細めて身を委ねる。それはあたかも主人が飼い猫を愛でるようだった。

ジュンコは不意に体を離すとマヒロの顎を親指と人差し指でクイッと持ち上げると突然唇を奪う。

「んむ!・・・・んふぅ・・・ちゅるちゅ・・・」

最初は驚いていたがジュンコの舌がマヒロの歯茎を丁寧に舐め始めると、うっとりとした表情で自らも舌を絡ませていく。


「んふふふ・・・じゅるじゅる・・」
キスをしながらふとルキアのほうを見やるジュンコ。彼女は目を見開いて親友が女教師と淫らに絡み合う様に釘付けになっていた。それが面白かったのかわざと見せつけるように角度を変え、ありったけの唾液をマヒロに流し込む。

「ちゅる・・んくんく・・」
そしてそれを甘露のように飲み干すマヒロ。ジュンコが口を離すとマヒロが飲みきれなかった唾液が口の端から溢れ、糸を引くように床に落ちた。
マヒロは慌ててそれを床に這いつくばりながら舐めとる。豊満とは言えないがそれでも少女から大人になりつつある色気のある尻をフリフリと振りながら床に落ちたソレを舐める姿は、発情した牝猫にしか見えなかった。

「いい子ね・・・・。ご褒美あげちゃうわぁ」
その様を微笑を絶やすことなく見ていたジュンコは胸の谷間からゴソゴソと何かを取り出した。

































































































AI改
2010年08月01日(日) 03時21分24秒 公開
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■作者からのメッセージ
おひさしびりです。バ・・・じゃない年増のお姉さんが三度のメシより大好きなAIです。少ない追加&寸止めですが生存報告を兼ねて更新しました。いやぁ他のSS職人の方の勢いが凄いですね。感心せざるを得ないです。自分はモチベーションを維持しつつまったりと書いていこうと思ってますですよ。某絵師さんから頂いたリクのSSも書きたいですし。ではでは。