水面の鏡 |
「ねー、おにーちゃん?どれがいいとおもう〜?って・・・、ねー聞いてるの?」 「あー、はいはい。それでいいんじゃないんですかね?」 今日何度目かの妹の「どれがいいとおもう?」に少しうんざりしながら答える。 「んも〜、おにーちゃんったら買い物に付き合ってくれるなら選ぶの手伝ってくれてもいいのに〜」 ほっぺをプク〜、と膨らませながらジト目でぼくを見ている。 ハァ・・・・・。 今日は休日。妹の藍にテレビゲームで負けた罰として、付き合いの買い物をしに駅前のデパートに来てる。 そして買い物のターゲットがよりにもよって水着だというのだからため息のひとつでもつきたくなる。 おっと紹介が遅れたね。ぼくの名前は御園礼。れっきとした男です。それなのにやたらと女と間違われるんだ。 同級生からはレイちゃんなどと、ちゃん付けで呼ばれる始末。妹と二人で歩いてると、「妹さんとお出かけかい?偉いねぇ、お姉ちゃん」などと近所のおばぁちゃんにすら言われる。 だから違うってば!男だってば!確かにTシャツ、半ズボンに野球帽って感じの服装だけど母親似で完全に女顔だし・・・。 ボーイッシュな少女だと思われても仕方ないけど・・・。こんなコンプレックスを持ったぼくを女物の水着の買い物に付き合わせるだなんて、妹のSっぷりも半端じゃない。 などとブツブツと言っていると、手伝わないぼくを見限った藍は店の店員と何か話し終えたみたいだ。カツカツとハイヒールの音をさせて肩まである髪の店員がぼくの元へ歩いてきた。 そして開口一番、「お姉ちゃんはどんな水着がいいのかなぁ〜?」 予想通りというか。なんというか。頭を抱えるぼくを遠くからニヤニヤしながら小悪魔が見物してる。 「あのですね・・・・」 呆れながらも反論しようとしたその時。 「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 突然の悲鳴。そして、 「ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」 訳のわからない掛け声。その場は既にパニックだった。女性用ファッションフロアーの階だけあってパニックになった女性客が雪崩のように押し寄せてきて、ぼくたちはあっという間に飲み込まれた。 「おにーちゃーん!どこー!」 「藍ー!こっちー!」 「キャッ!おにーちゃーん!」 お互いの名前を呼ぶけど、一向に合流できない。 やがて妹の声は客の悲鳴に掻き消され聞こえなくなった。きっと先に逃げたんだろう。ぼくも逃げなきゃ!恐怖に染まりそうになる心を妹への思いで奮い立たせる。 「キャアアアアアアアアアアアアアアアアア、ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」 ぼくのいる後方の人ごみからあの悲鳴と掛け声が聞こえてきた。何がどうなっているのか全くわからない。とにかくここにいてはまずい。本能の訴えに従い人ごみから抜け出すように夢中で逃げた。 気がつくと同じ階層の個室のトイレに逃げ込んでいた。1人用なのにやけに広い。 ハァハァハァ・・・・・。 やれやれこれでなんとかなりそう。そう思ったのも束の間だった。 カツカツカツカツ・・・・・。 足音がどこからともなく聞こえてきた。急いで息を殺す。扉を開け閉めする音がする。どうやらぼくみたいな逃げた客を探してるらしい。もしかして店員の人かな?そう思い、扉を開けようとしたけど・・。 ドタドタドタ。 さっきの足音とは違う慌ただしい足音が聞こえてきた。 「ハラマキレディー様!この階の人間は全てハイグレ人間に転向させた模様です!」 「そう、よくやったわ。さぁ他の階へ行くわよ!」 「ハッ!かしこまりました!」 男女の会話が終ると再び慌ただしい足音がして、辺りはシーンと静まり返った。ふう、やれやれ行ったかな?さて急いで妹と合流しなきゃ。 ガラガラガラ。 勢いよく扉を開けて外に出ようとした。が、目の前には女性が立っていた。一見どこにでもいる普通の女性に見えた。青い肌と緑の髪を除けば・・・。 「あらあら・・・。残念だったわねぇ、お譲ちゃん。さぁ、ハイグレ人間におなり!」 その人はトイレから出てきたぼくを確認すると嬉しそうに微笑んだ。そして手に持っていたおもちゃの銃をぼくに向かって発射した。 その瞬間目の前はピンク色に染まる。それと同時に物凄く頭が痛くなる。 「うわああああああああああああああああああああああぁ」 ありったけの声をあげる。苦しい。助けて。パパ。ママ。藍。そしてぼくの意識は真っ暗な闇に沈んでいった。 ん・・・・?何か聞こえる・・。どっかで聞いた声。この声はもしかして・・・・。 「・・・・グレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」 ぼくの意識を呼び覚ました声。それはぼく自身の声だった。ぼくの口は勝手に動き、先程聞いた訳のわからない掛け声を連呼してる。思わず口を押さえようとするが、体も言うことを聞かないみたいだ。 ふと近くにある大きな姿見をみた。するとそこに映っているぼくは青いハイレグを着て蟹股になり、体を上下させながらその鋭い切れ込みのラインに沿って腕を動かしていた。なんだこれ!恥ずかしい・・・。 目の前には先程の女の人が嬉しそうにぼくの恥ずかしい格好を眺めている。なぜだろう?ぼくはこのお方を知っているような気がする。あれ?お方?何言ってるんだ、ぼくは。 「あらぁ?あなた、男の子だったのね。女の子かと思っちゃった。・・・・そうだわ、あなたは可愛いから特別なハイグレ人間にしてあげるわ」 ぼくの股間を見て何かを思いついた模様の女の人。ってどこ見てるんですか! 「どう?生まれて初めてハイグレした気分は?おちんちん気持ちいいでしょう?」 なんだろう。この人の声はなんだか頭に響く。・・・・・あれ?なんだか股間が熱くなってきたよ。ハイグレをするたびに布地がおちんちんに擦れて気持ちいい・・・。 ちらりと姿見のほうを見やると、やっぱりぼくのおちんちんはハイレグの股布を持ち上げていた。 「はい、おちんちんハイグレで擦れてとっても気持ちいいですぅ。ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!」 おかしい。この女性・・・ハラマキレディー様の言うことを聞いて素直になると恥ずかしさも相まってどんどんおちんちんが気持ち良くなってくきがする。 「そう、いい子ね。ご褒美あげるわ」 ハラマキレディー様をそう仰るとヒールブーツを脱ぎ捨て、綺麗なおみ足をお出しになった。 綺麗なおみ足だなぁ。とか思ってたら、ハラマキレディー様は右足でぼくのおちんちんをハイグレ越しにお扱きになられた。あっ、あっ、あっ!ぼ、ぼくのハイグレの上下運動と合わさって気持ち過ぎるぅぅ!ハイグレの腰が止まらないよぉ! ぼくの股間は濡れて色が変色している。くちょくちょ、という水音がしはじめた。 「気持ちいいのぉ?気持ちよかったらハイグレ魔王様への忠誠を誓いなさい」 「あああああああああああ!ハ、ハイグレッ!ぼ、ぼくはハイグレ魔王様の忠実なるしもべ・ハイグレ人間レイとして永遠の忠誠を誓います!ハイグレッ!ハイグレッ!あぁああ!ハラマキレディー様の足コキでハイグレオチンポがイっちゃいそうですぅ!」 あれ・・・イっちゃうってなんだろ・・?あはぁ・・・もう何も考えられない。頭が真っ白になりそう。おちんちんに何かこみあげてくるのを感じてる。なんだろうこれ・・。でも出したくてしょうがないんだ。ぶちまけたいんだ。そうしたら・・・うふふ。 「ほぉーらぁ!イっちゃいなさい!ハイグレショタっこのハイグレオチンチンからハイグレザーメンどぴゅどぴゅ出すところみせてごらん?」 もう限界です。これを出してしまったら、ぼくはもうぼくじゃない。でもいいんだ、この気持ちよさがこれからも味わえるのなら。 「あっあっあっ!!もう駄目ですぅ!ぼく男の子なのにこんなエッチなハイグレ着てハイグレして、ハイグレオチンポからハイグレせーし出しちゃう淫乱なんですぅ!あああああああああああああああ気持ちいいい!イっちゃううううううううううぅぅぅ!」 ドピュドピュ!ドピュ! ぼくは思いっきり自分の黒いハイグレの中にハイグレザーメンぶちまけて果てた。 |
エリート兵
2010年08月07日(土) 08時49分33秒 公開 ■この作品の著作権はエリート兵さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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