ハイグレヒロイン大決戦!!オールMAIKAヒロイン 対 大アース・ジェイド
<オールMAIKAヒロイン 対 大アース・ジェイドのOPを見ますか?>

見ないでスタート。

(見るぜッ!)



この世界のどこでもあり、どこでもない場所
そこには一人の人物が立っていた。

『・・・世界とは幾重にも重なり、様々なドラマを生み続ける・・・』

その人物は途切れ途切れにつぶやきながら。幾つかの世界を俯瞰している。

悪の組織と超光戦隊が死闘を繰り広げる『ジャスティスブレイドの世界』
悪しき神話獣と正義の女神たちが戦い続ける『ペルソナドライバーの世界』
宇宙人犯罪者たちに宇宙刑事が敢然と立ち向かう『ソルディバンの世界』
魔王軍と学園妖精が新地球を舞台に戦う『テトラスターの世界』

それら全ての動向をここから窺うことができた。

『・・・それら世界には「正義」と「悪」があり、そして、その争いはある一つの結果へと収斂する♪』

その人物はとても楽しそうに唇を動かすと、自分の腋下にある愛用の『得物』を手に取った。

『すなわち、絶対的な支配者の下に統治されたもっとも美しく正しい世界のカタチへ・・・』

そのまるでオモチャのピストルのような代物に口づけをして、陶然と野望の句を継いだ・

『ハイグレのハイグレによるハイグレのための・・・ハイグレ世界へと!』

眼下に映る世界では既に幾つかのクライマックスを迎えている。
同時に、これから始まるであろう滑稽な舞台の開幕を待ち望んであるのだった。

『ホホホホ、そろそろ頃合・・・ワタシの出番のようね♪』

その人物こそは『魔王』、空間を越え、世界を侵食する『ハイグレ魔王』であった。




ある一つの世界で正義と悪との戦いに今、終止符が打たれようとしていた。

「アース・ジェイド大首領、とうとう年貢の納め時のようね」
「ぐっ・・・バカな!こんなハズでは・・・」
狼狽するアース・ジェイド大首領。
大挙して眼前に押し寄せてきているのは、忌まわしき『正義』の戦士たち、
宿敵『超光戦隊ジャスティスブレイド』であった。
フェニックス、クロコダイル、パンサー、スワン、ドルフィン・・・五獣神を象徴した仮面と
コスチュームを身に纏った戦士たち。さらに後方支援部隊であるジャスティス・ストライカージャスティス・グランザーの計7人がアジトの最深部に到達していた。
ふと後ろに目をやると、戦闘員やアバタールが死屍累々と積み重なっている。
『フフフッ・・・詰めが甘かったか』
自分の陥った状況を再確認し、大首領は覆面の下で自嘲した。
怪人を用いた都市部掌握戦略も、ヒロインを洗脳し、各個撃破する作戦も、その全てが失敗し、今に至る。
簡単に言えばただそれだけのこと・・・だからこそ悔やまれる。
「大首領様、お逃げください。ここは私が」
傍らに控えていた最後の部下、アース・ジェイド大幹部の卯月久遠が
よろよろと立ちふさがる。
既に決戦で満身創痍となった体であるが、彼女の忠誠心は全く揺らぐことはなかった。
「久遠よ・・・、嬉しいがどうやら私の野望もここまでのようだ」
大首領は静かに言い放つと、久遠を押しのけて前に出た。
「最後の勝負だ、ジャスティス・ブレイド!私の執念、見るがよい!」
「望むところだ、行くぞっ!」
リーダーのジャスティスフェニックスを中心に、オーラが収束していく。
「ジャスティス・ブレイカーッ!― ファイナルリリースゥッ・・・!」
ジャスティス・ブレイド全員のオーラを収束させた火の鳥型エネルギー光弾が
大首領と卯月久遠に襲い掛かる。

どっごぉぉぉーーーーんっ・・・!

ものすごい轟音と目の眩むような閃光が辺りを覆いつくし・・・悪の組織アース・ジェイドは滅び去った・・・

・・・そして、物語はここから始まる。

『ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!
本来ならここから導入部後半が入りますが、中盤の折り合いで
時間がかかりそうでしたので、先に仕上がった本編からどうぞ
ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!』(作者代理:ハイグレスクリプター 新 分子


第1話 大アース・ジェイド来襲 ジャスティスブレイド最後の日!?

悪の組織『アース・ジェイド』が壊滅して早一月・・・
各地で起こったテロによる破壊や要人暗殺、誘拐、詐欺、カツアゲetc・・
首謀者であった大首領の失踪により、それらは徐々に減っていき
人々には笑顔が戻りつつあった。

しかし・・・・悪は滅んではいなかった。

XXXX年4月16日  PM2:00 

「キャアァァァァ!!」
高級住宅街に女性の叫びがこだました。
「「イ゛ー、ハイグレ!イ゛ー」!!」
上品なセレブ婦人「雪城雪乃」は怪しげな一団に取り囲まれていた。
一団の総数は7人。
皆一様に地球を模した仮面を被り、手足を黒いタイツで包み、さらにその上から男女区別なく灰色の切れ込みの入った、いわゆるハイレグ水着を身に着けていた。
「な、何ですか、あなた達は・・・私をどうする気なの・・・!」
怯えた声で雪乃は体を震わせる。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、我々は・・・」
「通りすがりの変質者だーーー、忘れろッ!ハイグレ、イ゛ー」
バキィ!
「イ゛ー、bR、ふざけとる場合か!早く実験を済ませるのだ」
「イ゛ってぇー、殴るなよッ、bV!」
リーダー格の鉄拳を鳩尾に受けたbRと呼ばれた変質者は、雪乃の背後に回り、彼女をがっしりと拘束した。
「や、やめて下さい。おまわりさんを呼びますよ!」
瞳を潤ませながら、精一杯の虚勢を張る雪乃であったが、変質者たちは全く意に介さず
下卑た笑みを浮かべている。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、いいねぇ、その恐怖にひきつった顔・・・
それがそのうち、全く違うお顔になると思うとアタチ、興奮しちゃうよぉ♪」
小柄な女性と思しき変質者は、ハイレグ水着の上から自分の小振りな乳房と
局部をまさぐりながらハァハァと荒い息を吐いていた。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、・・・bT、発情するな。早く「種」の準備をしろ!」
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、りょーかーいっ。でーもさ、めんどーだよねぇ、この作業。光線銃なら一発で済むのに・・・」
ブツブツ文句を言いながらも、bTと呼ばれた女性変質者は、路上オナニーを中断し、仮面の裏からスタンプのようなものを出した。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、文句を言うな。偉大なる大首領様・魔王様の壮大なる計画の下準備には色々と手がかかるのだ」
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー・・・洗脳は一日にして成らず。光線銃を使った洗脳は他の作家さん達に任せる
という解釈でいいのかな」
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、メタ発言は止めろ、bQ。我々は今日中に50の被検体を用意せねばならぬのだ。
さっさと終わらせるぞ」
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー・・・了解」
bQと呼ばれた変質者は、bTからスタンプを受け取ると、自分のハイレグ水着の胸板部分に表面を押し付けた。
 プシュッ!
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、準備よし。さぁて、さっさといきますか」
bQはそのまま、有無を言わさず、迅速丁寧に、かつ正確無比に、拘束された雪乃の額にスタンプを押し付けた。
 ブシュッ!
「あ゛っ・・・」
スタンプを押された瞬間、雪乃は白目を剥き気絶した。bRが腕の拘束を解くと、そのまま舗装されたアスファルトにうつぶせに倒れこむ。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、これでこのおねいさんも平穏な生活とはおさらば。我々との新性活を楽しむことができるのですよぉ♪」
bTが突っ伏した雪乃の頭をくしゃくしゃと撫でながら、うっとりと楽しそうに言った。
「イ゛ー、ハイグレ、イ゛ー、さぁ、次に行くぞ」
「「イ゛ー、ハイグレ!イ゛ー」!!」
変態集団は叫ぶと、空間に溶けるように消え去った。
後には雪乃が残されただけである。

同様の事件が全く人知れず確実に起こっていた。

そして、同時に都心部でも同様に恐るべき事件が発生していた。

    ブッ

その日、首都圏を中心に全ての公共電波が約10秒ほど完全に停止した。

        ブッ

その10秒が地獄へのカウントダウンであった。

『ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ』

10秒停止した後にラジオから流れてきたのはそんな意味不明な単語の羅列
であった。

『ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ』

10秒停止した後にテレビ画面を見ると、そこには色とりどりのハイレグ水着を身に着けた
男女の一団が、一心不乱に蟹股になり変態的なポーズをとっていた。
ある女性は、まるで石膏で固めたような無機質な笑みを浮かべながら、また、隣の少女は
髪を乱し、口の端からよだれを垂らしながら、さらに隣の夫人は体を狂ったように揺すり、瞳の
焦点は合っていなかった。皆、一様に狂っていた。

『ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ
ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ』

某駅前に設置されている巨大モニターに映し出されている異様な光景に
通行人たちは足を止め見入っていた。

『ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ
ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ
ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ
ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレ』

そのうち、画面は紫色にピンク色に怪しく妖しく輝き始めた。
そして、画面は切り替わる。
画面は青い海と砂浜に変化し、傍らには小麦色の肌をしたハイレグ姿の少女がいた。

『ハァイ、皆サン、コンニチハーーー!』

不自然なまでの明るい声で少女は挨拶をした。

『僕ノねぇむハ「キャラカ」ッテ言イマス。マダコノ「星」の言語ヲ完全ニますたぁ
シテナイカラ聞キニクイケド最期マデ聞イテネ、オニイチャン』

奇妙なイントネーションに、意味不明の言葉を話す少女はとても楽しそうであった。
カス人間第一号
2010年09月05日(日) 23時05分12秒 公開
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■作者からのメッセージ
カス人間と申します、生まれてきてすみません。
ハイグレ→洗脳ということでこの題材で、話を進めます。遅筆ですが、最後まで書けるようがんばります。