無力な人間達から見た侵略景色 それでも時は流れてゆく
無力な人間達から見た侵略景色 それでも時は流れてゆく
ある日世界中でハイグレ魔王軍が侵略を開始した。
ハイグレ銃で、民衆たちをハイグレ人間に洗脳していくパンスト兵。
その逃げ纏う民衆の中に一人の少女がいた。



時刻 AM 8:00 1秒・・・2秒・・・3秒・・・



はぁはぁはぁ・・・
息が切れそうになりながら、一人の少女は逃げていた。
前方では、きゃーだの助けてくれだのの悲鳴など、人間の醜い感情がむき出しなのに
後方では、老若男女を問わず ハイグレハイグレハイグレ と言う声が聞こえてくる。
自分は、無力な人間だ。
今、自分にできる事だけは、前方に向かって走り続ける事だけだ。



一人の20代前半の女子アナウンサーは、その少女のはるか前方でリポートをしている。
正に大変なことが起きたと、これは異星人の侵略だと。
いままで、映画やテレビドラマの世界でしか
起きていない出来事を、彼女は体験していて、興奮を覚える。
でも同時に思う。
あんな姿になりたくないと。



まだ侵略が及んでいない地方では
そのニュースでその女子アナが、報道している内容を見て思う。
愉快なことだと。
三十路手前のニートは、未だに親のスネをかじり
大抵は一日中インターネットをしているか
テレビゲームをしているかのどちらかである。
彼にとっては、テレビとはゲームをする為に買ったものにすぎず
テレビ番組を見るためのものではなかった。
今回たまたま見たのは、ふっ・・・たまには世俗の内容を理解しておくのは悪くないな
という実に痛々しいような理由からだ。
見ていると、どうも現実?映画?という非現実感が否めない。
ただテレビカメラがたまたまだろうが、遠くで映っていた。
オレンジ色のハイレグ水着姿で、コマネチをしている姿を見て
そのニートは、ハッ・・・ハッ・・・ハッ・・・と息を荒くさせ
下半身を勃起させながら
そのテレビの液晶画面に顔面をくっ付けて
こりゃおもしろくなりそうだと
早速パソコンをつけて2チャンネルを開いた。



ビジネスマンは、会社の同僚全員でその異常事態に大慌てだった。
おいおいまさか、うちの社員の中にも、あの姿になった奴はいないだろうなぁとか
なぁなぁ うちのOL美女コンテストナンバー1の長澤さんが、あの姿だったら俺やべぇ勃起する。
そういえば、長澤さんまだ出勤してない・・・もしかすると と男達は、下の話
女性陣は、それを見て最低と男たちを白い目で見る。
という感じで、男女問わず、話題になっている。
その輪から外れた場所で
自分の仕事机の椅子に腰掛けて、趣味で会社に持ち込んだ
小さめのテレビを見ている
一人の青年は、20代後半。
新卒でこの何ともない会社に入社して
次期リーダー候補と言われたものの
その座は、同期のライバルに奪われ
そのライバルからは
ハッ大したことねぇなと、舐められた目で見られ
他の同期の中では アイツ何か今一つだよね と言う評価。
そこそこ仕事ができる存在ならではの、この評価だろう。
今慌ただしい社内では、この男は冷静な部類だろう。
周りから見たら、頼もしそうに見えるかもしれないが
この男の中では、こう思っていた。
早く帰宅してぇ・・・だりぃ・・・そして周り騒ぎすぎ



前例のない非常事態に、自衛隊は第1級の警戒警報を発令
ある自衛隊駐屯基地は、慌ただしい。
その中の陸上自衛隊の新米隊員は、緊張していた。
ガチガチに緊張していた。
先輩隊員の一人は、そんなに緊張するなよと励まし
意地の悪い奴は、そんなに緊張してるんだったら、さっさとこんな所やめて帰れ。お前使えねぇし。
など色々な言葉を受ける中で、隊長から隊員はブリーフィングを受けた。
今から我々は、危機に瀕した民衆を救い。
侵略者と言われる連中を駆逐する。



一人の女子大生は、電車に乗り大学に登校しようとしている。
ワンセグ携帯で、朝のニュースを見るのが日課だった彼女はその光景を見て
やらせと思っていたのかもしれない。
数秒前までは・・・・
電車の窓の外で、キモかわいい部類の内にも入らないであろう
パンスト兵が、電車の速度に並行してついてくる形で
自分達にハイグレ銃を向けているのだから。
銃口から、ハイグレ光線が、電車の窓を打ち破り侵入し
自分の前方にいる女子高生に命中した。
2・3歳年下の少女の悲鳴が社内に響き渡る。
同時にその周りにいた男女が、その衝撃で飛ばされる。
彼女も同じだった。
少女は、赤い光に包まれて
赤と青とで交互に点滅しながら
赤色の時はハイレグ姿
青色の時は制服姿で
大の字姿勢で、それが交互に入れ替わる。
数瞬の後、光は消えて
少女は恥ずかしそうにピンク色のハイレグ姿で
ハイグレハイグレハイグレといいながら、ハイグレポーズをとり始める。
それに恐怖するもの
驚くもの
鼻の舌を伸ばすもの
様々な感情が入り乱れる中でも
パンスト兵は躊躇することなく
ハイグレ光線を男女問わず浴びせかける。
次々に聞こえる悲鳴
自分の周りからは、それが消えていき
ハイグレポーズをとる人々が増えていき
ハイグレハイグレハイグレと言う声が聞こえてくる中で
彼女にも、ハイグレ光線が浴びせられた・・・・



その先の駅のホームでは、おばあちゃんと
その手に連れられた幼稚園児の孫が
その電車を待ち構えていた。
男の子は、今日もおばあちゃんに連れられて幼稚園に行くことを楽しみにしてた。
根っからのおばあちゃんっ子で、今日も一緒に行ってくれる。
おばあちゃんは、孫を見るとニッコリとほほ笑んでくれる。
それがうれしかった・・・
そして、電車がやってきて
停車し、入り口のドアが開く
さぁ一緒に乗り込もうとした時に
なぜか、おばあちゃんの顔が険しくなる。
幼稚園児の男の子には、理解出来ないようだ。
何せ目の前には、
色々な色のハイレグ水着姿をした男女が
片手にハイグレ銃を持って、自分達を見つめている。
隣のいる男の人は、足が震えている・・・なんでだろう?
やべぇよ・・・やべぇよ・・・
その言葉を呪文のように呟いている。
ハイグレ人間になった連中の眼は、殺意を帯びているようだ。
未洗脳者は敵という眼。
男女のどちらかは分からない
誰かが上げた悲鳴を皮切りに
その場から逃げだそうとして混乱が始まる。
逃げる為には手段を選ばない人間達。
そんな状況でも、そいつらにハイグレ光線を浴びせて
次々と仲間を増やしていくハイグレ人間達。
さっきまでほほ笑んでくれた
おばあちゃんは、いない・・・
孫の男の子が、手が痛いよと泣きわめこうが
それに気にかけることなく
孫の手をしっかりと握り
その場から必死に逃げようとしている姿を
駅の監視カメラは捕えていた。

こうしてハイグレ魔王軍の地球侵略は開始されたのだ。

それは、AM8:05の出来事だった。







そして AM8:15 1秒・・・2秒・・・3秒・・・



パンスト兵達から逃げ纏う民衆をリポートしていた女子アナとカメラマンは逃げていた。
最初は、他の数人のスタッフもいた。
だが、さてそろそろ逃げないと自分たちも危ないからと思い、逃げようとした瞬間に、ハイグレ光線を浴びてハイグレ人間にされてしまったのだ。
女子アナは、嫌だった。
男の股間モッコリのハイレグを見てしまった事。
そして、自分がハイレグ姿になりコマネチポーズをとることである。
だから自分は、必死に逃げている。
自分の認識の甘かった事を知る。
さっきまでリポートしていた時は、まぁ大変ね。
でも自分はあんな姿になりたくないし
そこから離れた安全地帯にいるから安心と
パンスト兵軍団、ハイグレ魔王軍団を舐めきっていた事だった。
必死に逃げる・・・必死に・・・・誰があんな姿になりたくないものか・・・
嫌だ・・・嫌だ・・・嫌だ・・・うああああああっ!!!
内心では、不安で一杯だ。
カメラマンもそれは同じだ。
何でこんな時に、こんな所に来ないといけないんだ。
仕事自体は、決して楽じゃない内容だ。
でもね、こんなある意味修羅場的光景を見る為に、カメラマンになったわけじゃない。
どう考えても戦場カメラマンがお似合いだろ? なぁ?
と色々な思いが頭の中で駆け巡っている。
その二人を、別の角度からみている存在が居た。
別のテレビ局のテレビカメラである。
ここの連中は、一足先に逃げていた。
だがその時、パニックを起こしテレビ中継用のカメラは捨てられてしまい
その時の衝撃で、壊れてしまった。
だが何の拍子か、そのカメラの録画テープが回り始めて、レンズの先にその二人がバッチリと映っていた。
その時には、その女子アナとカメラマンはパンスト兵に囲まれていて、カメラマンの方は既に緑色のハイレグ姿でハイグレポーズをとっていた。
ハイグレッ!!ハイグレッ!!ハイグレッ!!
見たくもない男のハイレグ姿を見ながら、嫌よ・・・嫌よ・・・と呟きつつ涙目になる女子アナにパンスト兵は、ハイグレ銃を向ける。
涙は止まらない、でも向こうはそれを知った事じゃない様子。
隣では、ハイグレ人間として洗脳が終わりつつあるカメラマンが、気持ちよさそうな表情をしている。
その場から逃げだしたい。
人間の生存本能がそうさせる。
足が勝手に動く・・・女子アナはその囲いを打ち破ろうと走り出す。
その瞬間、パンスト兵達はハイグレ銃の引き金を引いた。
カメラのレンズから見れば、パンスト兵が囲んでいる中央かで、ピカピカッと光ったようにしか見えない。
でも、それが収まった時涙声で、悔しそうな声で
ふぁい・・・ぐれぇ・・・ぐす・・・ふぁい・・・ぐれぇ・・・・ふぁい・・・ぐれぇ
と言う声が聞こえてきた。
一方で、さっきまでカメラマンが持っていたカメラの方は、ハイグレ光線が当たった時の衝撃で地面に落してしまい、壊れてしまった。



親の脛かじりのニートは、2チャンネルを見て興奮している。
さっきから、もうお祭り状態。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!状態だ
スレには、第3次世界大戦勃発など
俺ちょっと、潜入してくるぜの関係物が乱立している。
インターネットの方が、テレビよりもいち早くの情報が流れてくる。
なので、色々と彼を飽きさせない。
親は仕事に出ていて、多分そこでもこの話題で持ちきりだろう。
自分が住んでいる所は、その場所とは違う県だ。
まぁ俺は、離れた所から高みの見物と行こうか
その近場に住んでいる人たちは大変だけど、まぁ頑張って
とりあえず応援だけは、しておくからさ
そう思いながらも、この男はニヤニヤと笑っていてこの状況を楽しんでいた。



プップー・・・
さっきから車のクラクションの音が、道路中で木霊する。
早く行けェェェェ・・・
前は、何をしているんじゃァァァッ
などなど、罵詈雑言の類も響いてばっかりだ。
はぁ〜・・・俺だってそう言いたいわ
何でこんな目に遭わないといけない。
俺なんか悪い事した? め○ましテレビで星座占いは、今日1位だった俺がだよ
30代前半のちょび髭親父のタクシー運転手は、そう愚痴をこぼす。
昨日、お客さんを他県であるここまで運んできて、少し睡眠をとって
自分の仕事場に帰ろうとしたらこれだよ。
はぁ〜何か戦争みたいだ・・・
テレビでは大騒ぎ。
こっちは、そのおかげで渋滞に巻き込まれる。
それに巻き込まれたくないからという理由は、分かるよ・・・
だって自分もそう思うから。
1分1秒たりともここにいたくないから・・・
前に誰か言ってたな。
常に時間に余裕をもって行動しようと・・・あれ?違ったけ?



自衛隊の新米隊員は、車に乗り込まされ、今から街に先輩達と共に乗り込んでいく。
作戦は、街の人間を救助しながらパンスト兵を倒すというシンプル内容だ。
でもそのシンプルさ故に、難しい内容だった。
分かっていても、やらなきゃいけない。
逃げたい、でもそれ以上に街の人そう思っている事だろう。
だからここで自分が挫けてどうするんだ。
新米隊員は自分にそう言い聞かせていたのだった。



ビジネスマンは、会社の上司に断りを入れて退勤しようとしていた。
ほかの社員達の中には無断で退勤する者もいて、彼はどちらかというと冷静な方だろう。
上司も分かったから分かったからとそう返事するだけで、あっさりと許可してくれた。
この状況だ。
無理もないだろう。
全く・・・自分よりあんたがそれでどうするよ。
内心上司にそう思いつつビジネスマンは、会社を退勤しようとしていた。



はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
息が上がる、脇腹が痛い。
物語の始まりの辺りで、息を切らしながら逃げていた少女は、無事だった。
人生生きてきて、初めての経験だ。
もちろんあちらの方は、まだ経験していないが
ビルとビルの間の狭い路地の背に身を預けて、疲れた体を休めている。
直にこの辺りにも、パンスト兵の魔の手が迫ってくるだろう。
その前に逃げなければ・・・・
今できるのは、それしかないのだ・・・



自分は何をしているのだろうか?
笑っているのだろうか。
でも苦しい、受け入れられない。
でも体が勝手に動いてしまう。
駅前は、悲惨な状況だった。
老若男女が色取り取りのハイレグ姿で、コマネチポーズをとっている。
その中には、あのおばあちゃんと男の子の姿もあった。
それぞれの色は、紫色と赤色のハイレグ水着を身に纏っている。
苦しそうな表情も、徐々に和らいていく。
それがハイグレ光線を浴びた時から決まっている定めだ。
駅前でハイレグ姿の人間達が、ハイグレポーズをとる
見る人が見れば、デヘヘ・・・と気持ち悪い声を出して、涎を垂らしながらその行動を写真に収めていただろう。
特に若い女性をターゲットに。
数分後、駅前でハイグレポーズをとっていた人々は、ハイグレ人間としての洗脳を次々と終えていき、活動を開始した。
仲間を増やす為に・・・

ハイグレ魔王軍の侵略に、成す術もなくやられていく民衆たち姿が、そこにあった。

それは、AM8:15分の出来事だった。







そしてAM8:30 1秒・・・2秒・・・3秒・・・



国会議事堂では、早速会議が行われていた。
もちろん、ハイグレ魔王の進行に対してどうするか否かである。
和平を考える者。
徹底抗戦を考える者。
それぞれの考えを会議で述べる。
だがなかなか決まらない。
そうしている内にも、ハイグレ魔王の侵略活動は進んでいると言うのに



ヘリコプターに他の仲間と共に乗り、ハイグレ魔王軍の先兵のパンスト兵と戦っている自衛隊兵士は、舌打ちをしていた。
ヘリの真下の街の建物からは、あちらこちらで煙が上がり道路では、ハイレグ水着姿の男女が、コマネチポーズをしていた。
中には、その格好のまま自由に動き回りながら、ハイグレ銃でハイグレ人間を増やしていた。
自分達は、先行部隊で奴らを駆除しろとの命令だ。
国会では、色々と審議中のようだがそんなことしている内に、被害は広がるので自衛手段を行使せよと上からの命令だ。
これでは、何の為の内閣か分からんな・・・
もう少ししたら、増援がやってくる。
それまでは・・・・



ビジネスマンは、自分の判断の遅さをこれほど悔んだことは無い。
糞こんな所にまで奴らが来ているとは・・・
会社を退勤して建物から出て数分後には、その方向から煙が上がっている。
まさか!?
嫌な予感がよぎる。
だが、そんなことを確かめていたらどうする?
助けるのか?
おいおい・・・
自分はヒーローじゃない。
一般市民だ。
だから、逃げることにする。
あんな格好、まっぴら御免だ。



親の脛かじりニートは、ハァハァと一人で自慰行為中だ。
ある動画サイトに投稿された女子高生の洗脳シーンに興奮しているのだ。(例えばy○ut○beとか)
誰が投稿した?
知るか!
全くけしからん。
大の字姿勢で光線を浴びて、制服がハイレグ水着に変わっていく過程がエロかった。
何回抜いた?
下手すれば、今日中にティッシュ一箱使い切りそうだ。
ニートは、今人生で最高の瞬間を堪能していた。



さぁ見るがいい愚民共よ。
俺が撮影した洗脳シーンだ。
とくと見て、今夜のおかずの材料にするがいい。
ニートが自慰行為している原因を造った男もニートだった。
現実の彼は、弱い存在。
だがネットでは、自分のUPした動画を見てくれる。
これこそ我の快楽ゥゥゥゥゥ!!!(この人物を見るときは、温かい目で見守ってやってください)
しかしエロイよ。
自分も隠れて撮影していた時は、股間を弄ったよ。
だから今自分の部屋だからこそ弄る。
自分で話題を造りたくて、部屋を飛び出し侵略者の目を掻い潜りとったこの映像。
我の会心の行動力!!
素晴らしいィィィィィ!!
この男が、そう思っているのはこの瞬間だけ。
背後には、彼に洗脳シーンを撮られた女子高生が、息をひそめて気配を消しハイグレ銃を構えていた。
彼は、侵略者の目を掻い潜っていなかった。
逆に付けられてしまい、自分もそうなるのは言うまでもない。
何か大きな出来事を起こすには、それ相応の代価が必要だと言う事だ。



タクシーの運転手は、ある決断をしていた。
いつまでたっても進まない前後の車両。
流石に我慢の限界だ。
ルームミラーを見てみると、遠くのビルから煙が上がっている。
なんかヤバいな・・・
絶対的な危機がやってくる。
車降りて逃げるか?
それともここに残るべきか?
その決断を迫っていた。
もう一つの思考では、助かった暁にはもう二度とココには来ない。
その決意は変わらない。



自衛隊の新米隊員は、怯えている。
恐怖している。
自分の戦いが始まる。
隊長は言う。
もうすぐ市街地に着く。
「貴様ら。全員戦闘準備をしておけ」
新米隊員に、今重大な試練が訪れようとしていた。



少女は、まだ疲れが取れずにいる。
自分の運動不足を嘆くしかない。
どうする?
まだ自分のいる辺りまでは攻め込まれていない。
でもこのままここに居ても奴らはいずれやってくる。
だから、少しでもいい。
遠ざからないと・・・・
少女は、道路沿いの歩行者道を走る。
道路は渋滞をしている。
ハッ・・・何!?
少女は、何かを感じて後ろを振り向くと・・・
まだ遠くだが、ビルから煙が上がっている・・・
オチオチしてられない状況になってきた。



ビジネスマンが先ほどまでいた会社では、一人のハイグレ人間が乗り込んでいた。
水色のハイレグ水着姿の若い女性だ。
その女性とは、社内の美女コンテストナンバー1の長澤さんだ。
自分の両脇には、パンスト兵が部屋の空間の左右ギリギリまで並んでいて、ハイグレ銃を構えている。
その部屋とは、先ほどまでビジネスマンがいた場所。
他の部屋、いやこの社内の連中は、洗脳済みのハイグレ人間とパンスト兵が連携した、人海戦術を駆使して、ほぼ洗脳を終えている。
上司は、嬉しいのやら悲しいのやら、複雑な表情だ。(他の男性も同様だ)
同性の女性軍団は、怒りに満ちた表情だ。(それでも悲しんだりしている者もいる)
「さぁ、みんなハイグレ姿になってくださいね」
長澤さんのその一声で、洗脳活動は実行された。
ビジネスマンは、このとき丁度に煙の上がった社内を見ていたのだった。



おまけ 長澤さんの洗脳シーン
彼女は、出勤途中に乗っていた電車で、パンスト兵からハイグレ光線を浴びせられた。
苦しむ・・・
リクルートスーツの下は、自分のお気に入りの下着。
床に倒れて、全身を丸くして抵抗する。
精神の抵抗は脆かった。
彼女は自覚こそしていないが、心の奥では淫乱な娘だ。
それは、身体にハイレグ水着の装着を早くしてしまった。
早くハイグレ人間になって欲しいのという股布は願っているようだ。
ほらほら・・・早く楽になってしまえよと股間を刺激する。
リクルートスーツのスカートの太腿から、愛液が垂れてくる。
自分は、誰だ?
脱ぎ捨ててしまえよ?
そんな衣服を・・・
だって君は・・・
ハイグレ人間なのだから・・・・
頭が苦しい・・・
早く楽になってしまえ・・・・
いやだぁ・・・私は・・・私はぁ・・・・
ハイグレ人間だろう?
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
自分の精神の抵抗の最終防衛ラインは、崩れ去った。
ハイグレ光線が点滅する。
リクルートスーツ姿とハイグレ水着姿が、交互に入れ替わる。
光が消えて、水色のハイレグ水着姿になった時の長澤の眼は、何が正しい事かと言う事を確かに受け止めていた。
ハイグレポーズをとることによって・・・・。

ハイグレ魔王軍の侵略に人々は、何かしらの決断を迫られていた。

それはAM8:30分の出来事だった。







AM8:45 1秒・・・2秒・・・3秒・・・



上空では、本格的な戦闘が始まっていた。
ヘリコプターに乗りながら、手持ちの自動小銃で上空のパンスト兵と交戦をしていた。
全く厄介な武器を持っている。
あの光線に当たったら野郎の汚らわしいものを見せられた上に、あいつらの僕にされるだとは、ホントに厄介だ。
空から自動小銃を撃ちまくって、地上への被害は?
流れ弾が、民間人にあたらないか?と考える暇はなかった。
相手の持つ厄介な武器のせいで、数機のヘリは敵に乗っ取られて、残りは自分達だけという状況だ。
「おい!!あいつら追ってくるぞ!!」
「下だ!!低空飛行して振り切れ!!」
(ガ・・・早くお前らも・・・ガガ・・・ハイグレ人間になろうぜ・・・)
無線からは、既に洗脳された仲間が呼び掛けてくる。
「くたばれ、糞野郎」
ヘリの操縦士は、返信すると
(我らを侮辱することは・・ガガッ・・・ハイグレ魔王様を侮辱するのと一緒だ・・・その罪万死に値)
ブツン!!
通信を切った。
「何でこんなことに・・・」
「それよりももう俺達だけだ・・・どうする?」
不安に陥る仲間達・・・
そんな状況に
どこからかともなくハイグレ光線が飛んできて、二人の隊員に命中した。
二人は大の字姿勢でハイグレ人間になろうとしている。
操縦士は、一瞬よそ見をする。
馬鹿などこから?という表情だ。
ハイグレ光線が当たった衝撃で、自分と操縦士以外の隊員が、外に弾き飛ばされる。
悲鳴が響く。
高度は、今は低く飛んでいるとはいえ、落ちれば助からない高さだろう。
死んだのは間違いない。
そして操縦士のよそ見は、オフィスビルの一つに激突する結果を招いた。
「チッ・・・畜生ォォォ!!」
気付いた時は、既に遅い。
操縦士は、何も言えず
隊員は、そう叫び
ヘリは、ビルに激突して炎上爆発を起こし、2人は死亡した。
2人のハイグレ人間を道連れにして・・・



ビジネスマンは、どうしようかと悩んでいた。
駅は使えないと判明した。
と言うか奴らが居た。
運がよいのか見つからずに引き返したのだが・・・・
どうしたものか。
会社は戻れない。
だからといって・・・ん?空が黒く・・・あれ?
ビジネスマンはとっさの判断で、それを避ける。
グシャァ!!・・・チュドォォォォン!!!
その後に腰を抜かした。
どうやら自分の真上でヘリが激突炎上して落ちてきたようだ。
なっなんだぁ
普段は冷静でいようとしているが人生初めての経験には、そうではいられない。
ヘリ自体は炎上しているが、前の部分がつぶれているだけで辛うじて原形をとどめていた。
!?・・・なんだろうか?
一瞬目を見張る。
するとどう見てもそこから、二人の人?が炎に包まれながらゾンビ歩きで、こっちの方にやってきた。
ビジネスマンは、非常識なと呟く。
その人らしき存在は、自分の方に一歩一歩こっちの方にやってくる。
そして・・・
「ザァァァァ・・・・ギミモォォォ・・・バイグレ二ィィィィ!!」
炎に包まれながらそいつらは、確かにそう言った。
ビジネスマンは、腰が抜けた自分を忘れていた。
走りだす・・・
逃げ出したのだ。



親の脛かじりのニートは、未だに自家発電中だ。
テレビではどこぞの評論家が、難しい言葉ばかり並べて訳わからん事を言っている。
隣に座る女子アナは、そうですね、うんうんとそれを黙って聞いている。
意味分かって聞いているのか?と訊ねたくなる。
まぁいいかそれよりも・・・・と言う時だ。
テレビの音声は、キャァァァと言う悲鳴を聞いて、画面が赤く点滅する。
それにニートが反応した時は
「ハイグレハイグレハイグレ。皆さんも一緒にハイグレをしましょう」
オレンジ色のハイレグ水着姿でハイグレポーズをとる女子アナの姿だった。



自衛隊の新米隊員は、現場に到着した。
到着したと言っても、まだ街に入ったばかりだが・・・
全員臨戦態勢状態だ。
自分も支給された自動小銃を手に持ち、震えが止まらない。
意地の悪い奴は、ワザと自分に聞こえるように隣の奴にささやいて
「あいつが真っ先にやられそうだな」
といいながら、隣の奴も自分を見て、そりゃそうだと笑う。
自分が馬鹿にされたことに腹は立つが、それ以上に怖い。
情報では、敵は光線銃を持っていて、それに当たったものは敵の仲間になると言う話だ。
それは、恐怖を煽る。
怖い怖い怖い・・・・
逃げたい。
嫌だ・・・・
新米隊員は、心が折れてしまいそうだった。



タクシー運転手は、逃げ出せないでいた。
人間は、一人一人性格が違う。
考え方も違う。
でも共通している事がある。
何だかんだで、我が身が可愛いという点では、万国共通だろう。
背後から襲いかかる危機はみんな気付いていたようだ。
自分が気付くのだ。
他の連中も同様だ。
ただそれが、早いか遅いかの違いだけだ。
自分は決断が遅れたようだ。
その遅れは、車から降りて逃げようと決断した時は、遅かった。
車で逃げようにも、渋滞して逃げられない。
バイクで逃げている奴は、大丈夫と高をくくる。
そんなわけはない。
みんなは、とにかく一刻も早く、遠くに逃げたいのだ。
その為には手段を選ばない奴が出てき始める。
自分は、車から出て逃げるタイミングを逃した。
このままでは、背後で起きている騒動に巻き込まれる。
焦る。
どうする?
手段は選んでいられない。
多少の無茶は、仕方がない。
運転席のドアに手に掛ける。
周りは車を乗り捨てて、逃げ始めている。
ハリウッドのパニックアクション映画を見ているようだ。
後ろからは、退けよてめぇと乱暴な声をかけられる。
一瞬の遅れで、こんな騒動に巻き込まれる。
物事は、最初に上手くいかないものと誰かが言った。
タクシー運転手は、そりゃそうだと心の中で納得するが、続きの一言はより嫌だと思う。
だがな、それは時間がたてばたつほどより面倒な事態になる。
所詮、自分は映画の主人公格じゃないな。
間違いなく、ヤラレ役の一人でしかないと悟った自分が居た。



道路沿いの歩行者道を少女は、走っていた。
周りの人々は、少女を見て?という反応の奴。
もしくは、見て見ぬふりの奴が多い。
人が多い都会だからだろうか?
少なくともここまで、命からがら逃げてきた少女は、少しの休憩の後
まだ被害の及んでいない場所まで逃げてきた。
向こうが、どういう現状か知っているからこそ、少女の決断は早かった。
ここで、周りが騒ぎ始めるより早く。
前に前に走っていた。
でも人間の走る早さには限界がある。
進んだと言っても2K位進んだ時だ。
周りも背後の異変に、気付き始める。
何人かが車から出始めた。
パニックが起きる前触れだろう。
自分は、走り続けようとする。
だが、それは一瞬で感染する。
人間の本能むき出しの行動まで、あと数秒間近だ。
それでも走り続ける。
人間数秒前の出来事は覚えているだろう。
日常では、数秒先の事も予測はできるだろう。
非日常では、どうだろう?
少なくとも少女は、予測できていないだろう。
数秒後に、本格的なパニックは発生する。
少女が走っている歩行者道の横の道路には
今逃げるか逃げまいかと悩んでいる、あのタクシー運転手が乗っているタクシーが存在した。
タクシー運転手は、その1分後辺りから行動を起こすことになる。



テレビ局は悲惨な状況だ。
ハイグレ魔王が居る本拠地から近いテレビ局は、瞬く間にパンスト兵に占拠されていった。
幾ら近いと言っても、若干の距離はあるが。
テレビ局の連中は、男女区別なく全員ハイレグ姿でハイグレポーズをとっていて、最初辺りにハイグレ銃を浴びた者は、洗脳が終えていく。
そして、ハイグレ魔王に忠誠を誓うハイグレ人間が次々に誕生していく。
ハイグレ魔王軍の侵略は、新たな展開を迎えていく・・・・



おまけ 三十路手前のニートが見損ねたテレビ局のニュースの女子アナの洗脳シーン

この女子アナは、まだ二十歳だった。
日々努力を重ねて、偉い人からこのニュースの看板を背負う立場になった。
いろいろ大変だが、頑張ろうとしていた矢先だった。
突然侵入してきたパンスト兵に、隣の人達と一緒にハイグレ光線を浴びせられた。
理解が追いつかない。
でも全身が心地よい。
悲鳴が上がるのは、こう言う理由?
自分で自分に問いかける。
身体は、そうだよ、気持ちいいかい?と返事をしてくれた気がする。
衣服が風船のように膨らんで消えていく・・・
その下は、何があるのだろう?
当然下着でしょ?
違うよ・・・
君は、新たな存在に変身するんだ。
変身?
そうハイグレ人間・・・
その瞬間、衣服が音を立てずに破裂する。
その下からは、下着から変換されたハイレグが、姿を現す。
自分は、それを見ると幸福そうに頷いた。
理由は関係ない。
だって自分はハイグレ人間なのだから・・・・
赤い光から解放された、女子アナは黒色のハイレグ姿で、ハイグレポーズをとり始める。
顔は、赤い。
恥じらいではない。
嬉しさからそうなっているのだ。
そして3分後には、ハイグレポーズを止めた。
そして、ハイグレ人間の一人として洗脳活動を開始した。

ハイグレ魔王軍の侵略に人々は、何かしらの手段で抗い始めようとしていた。

それはAM8:45分の出来事だった・・・







そしてAM9:00・・・1秒・・・2秒・・・3秒・・・



自衛隊の新米隊員を乗せた車両は、突然停止した。
車内の連中は、どうした?と言いだした。
すると・・・隊長から言われる。
すぐ降りて臨戦態勢を取れと。
その瞬間、銃を構えて全員が下りる。
新米隊員は、前方を見る。
絶望する。
帰りたくなった。
若さゆえの甘えじゃなくて、誰が見てもそう思うだろう。
実戦経験があるならいいが、ないものにとっては地獄絵図だ。
前方のあらゆる建物からは、煙が上がりはるか前方で何かの騒動が発生しているようだ。
それがただの殴り合いなら優しいものだ。
そういう風には見えない。
隊長の指示で、全員で近付いていく。
民間人を巻き添えにしてはいけないという理由から、まだ発砲は許可されていない。
でも新米隊員は撃ちそうだ。
アニメ戦争映画でも言うじゃないか・・・
ヤラレル前にヤレ。
じゃないと殺されるぞと・・・・
銃を構える。
敵の光線銃には当たるな。
当たった奴も敵になる。
そうなったら、敵同様
撃ち殺せと命令されている。
新米隊員はその事実を受け入れられない。



三十路手前のニートは、またまた洗脳シーンで自家発電中だ。
あのテレビの女子アナの洗脳シーンを誰かが、動画サイトに上げたのだ。
男としての本能が、最高潮を迎えようとしている。
衣服が薄れていき、その下のハイレグ水着が見えてきた時に、白い液体をぶちまける。
荒く息をする。
事後と言うのは、そういうものだ。
今、この男の見えている景色は、目の前の洗脳シーンの動画だけだった。



タクシー運転手は、遠くから聞こえる爆発音に気を取られる。
というか、自分だけだったのか?
まぁいいか、それよりも周りの連中に合わせるように逃げよう。
万が一の場合は、手段は選ばんさ。
自分自身が生き残る為には、仕方がない。



ビジネスマンは、あの2人の火の玉ゾンビ?から逃げてきて一息つく。
少し休憩がしたい。
百億の現金より一時の休息が欲しい。
昨日までの自分だったら、間違いなく前者をとるだろう。
法治国家も所詮こんなものかと割り切りたくなる。
現在の場所は、市民公園だ。
この街の外側に位置するだろう。
と自分は思っている。
普段の自分は、ここまで来ないからだ。
道で拾った、煙草に火をつけて吸い始めた。
全く、混乱しているとはいえまだ吸える煙草を捨てるとは・・・・
まだ、数本残っているじゃないか。
周りには、敵が居ないようだ。
それよりも・・・
ほら、空には戦闘機が飛んでいる。
どうやら、敵の本拠地にでも攻撃を仕掛けるようだが・・・



少女は、前に走りながら別の方向に逃げていた。
適当な路地を抜けて、一人だけ助かろうとしているのか?
でも、こう言うときって余り自己判断しちゃいけないと、誰かに言われなかったか?
だってほら・・・
路地を抜けた先には
たくさんのハイグレ人間が、こっちを見ていると言うのに
「さぁ、あなたもハイグレ人間になりましょう」
「イィィィヤァァァァァァ!!」
少女は即座に来た道を引き返して、逃げた。
後ろから、ハイグレ光線が自分めがけて飛んでくる。
それを避ける避ける避ける。
超人的な身体能力を駆使して逃げていく。
ハイグレ銃片手に自分を追ってくる、ハイグレ人間が怖い。
何と言うか、目が光っている。
特に赤く、ビカビカッと・・・
そんな気がする。



自衛隊の指令本部では、この事態は大事態と、とらえられていた。
自衛隊全軍を取り仕切る総指揮官は、同時に馬鹿しいと思っていた。
水着姿の連中が、侵略行為だぁ?
この国の連中は、あちらこちらから舐められているが、大概にしろと言いたい。
でも、対応は早かった。
即座に、ヘリ部隊を派遣し状況の把握に努めさせるなどのことだ。
万が一の場合は、実力行使という手段もあったのだが、最悪の結果に終わる。
派遣したヘリ部隊の内、1機を除く他は敵の不思議光線を浴びて、敵に寝返ったのだ。
しかも、搭乗員全員ハイレグ姿になって・・・
その時は、笑っていたが吐き気もする。
誰が好き好んで、男のハイレグ姿を見たいものか・・・
特に股間がズームアップした時は、数人がトイレに駆け込んだほどだ。(男女関係なく)
敵のボスは、確かハイグレ魔王という奇天烈野郎だったな。
連絡を入れてきた時も、さぁ地球人よ。早くハイグレ銃を浴びてハイグレ人間になりなさいと言っていたな。
返信しようとしたが、こっちからは連絡が取れない。
民間人の救出を急がせないとまずい。
だからこそ、陸戦隊を派遣させ敵部隊の対応に当たらせたが・・・
多分最悪の結果に終わるだろう・・・
とにかく、複数の部隊の中でも1部隊でも民間人の救出でも出来れば幸いだ。
とりあえず、空軍を派遣させた。
敵の本拠地を叩く事が出来れば、もしかしたらこの争いに終止符を打つ事が出来るだろう。
それでも駄目だった場合は、使いたくないがあの手しかないだろう。



現在警察署では、バリゲードを張って奴らと戦闘状態に入ろうとしていた。
幸いだった。
湾岸署に移動する途中だった、SATが立ち寄っていたからだ。
民間人がある程度駆け込んできた。
だが、これ以上受け入れられない。
屋上で、一人が監視している。
連絡によると、奴らはこちらに向かって来ている。
中にワンピース水着姿の男女もやってきている。
特に子供はどうするかの対応が問題だった。
人道上の問題もあるが・・・どうするのだ?
署長は決断できないでいた。
奴らが到着するまで、後15分。



おまけ とある有名女優の洗脳シーン

テレビのチャンネルは、全体の半数近くがハイグレ人間になろうと促すチャンネルになってしまっていた。
一人の女性が、ハイグレ人間の輪の中に投げ出された。
全員が、女性にハイグレ光線銃を突きつける。
彼女はあの有名女優の宮崎あお○だ。
彼女は、誰か助けてくれと涙ぐむ。
だが、自分以外はハイグレ人間だ。
返事は、ハイグレ光線で行われた。
自分の体が、赤い光が飲み込んでいく。
否定できない。
自分は強かだと思う。
それで今まで、やってこれた。
どんな時でも負けなかった。
ライバルとでさえ、互角いやそれ以上の存在に成れた。
そんな自分を飲み込んでいく。
衣服が、消えていく。
裸になっていくの?
違うよ。
ハイグレ人間になるの。
目の前には、マネージャーが居て私を包みこんでくれる。
受け入れてくれる。
さっきまで嫌悪の対象だった彼が、私は欲しいと願った。
股間を刺激されていく度に、女としての本能が叫ぶ。
これを受け入れてしまいなさい。
そうしたら、もっともっと気持ち良くなれるよ。
だから、一緒にハイグレしましょう。
ハイグレ・・・ハイグレ・・・・ハイグレェェ・・・
「ハイグレハイグレハイグレ。私宮崎あ○いは、ハイグレ○おいに洗脳を完了しました。さぁ全国のファン達にいいます。私と一緒にハイグレをしよう。ハイグレハイグレハイグレ」
その瞬間。
全国の彼女のファンは、どういう気持ちでこのテレビの画面を見ていたのだろうか?
少なくとも30手前のニートは、俺ファンじゃないしという意見だった。
お隣さんのファン?は、近所迷惑を考えずに道路めがけて、全力疾走していった。

ハイグレ魔王軍の侵略に誰だって生き残りたい。

それはAM9:00の出来事だった。







そしてAM9:05・・・1秒・・・2秒・・・3秒・・・



街中に銃声が響く。
これは結論。
1分前の出来事から始めよう。
自分は悪くない奴らのせいだ。
新米隊員はそう言い聞かせる。
自分に何回も何回も・・・
民間人を避難させる。
その任務自体が、あり得ない。
不可能だ。
殴り合っていた?
違う・・・
奴らに一方的に蹂躙されていた光景だった。
遠くから見ていた時は、自分は安全な場所にいると思い込んでいたのだろう。
自分はそうだった。
だが、誰かがその現場を見た時、危機感を覚えたようだ。
自分がやられるんじゃないかと・・・
それは事実だ。
自分達が、様子見を1分弱決めていた内に相手に気づかれ、歩くような速さでこっちにやってきた。
片手にハイグレ銃を持って・・・
隊長は撃つなと命令する。
自ら味方の一番前方に立ち、拡声器でコンタクトを取ろうとする。
一般的に見れば賢明な判断かもしれない
だが、奴らには無意味だ。
その代わりに隊長は、ハイグレ光線を浴びたのだから・・・
隊長を赤い光が包み込む。
新米隊員は、その近くにいたので、赤い閃光から目を護るべく腕で覆う。
光りが収まった時、そこにはワンピース水着姿でハイグレポーズをとりながら、股間をモッコリさせた隊長の姿がそこにいた。
普段だったら、ウゲッ気持ち悪いなんて言えばいいだろう。
だが、ここは戦場だ。
新米隊員は、経験不足からこの手の判断ができなかった。
気を取られた瞬間、隊長の姿が消えた。
新米隊員の眼には、隊長が違う存在に見える。
彼の手には、いつの間にはあるものが握られていた。
ハイグレ銃だ。
自分の存在の近くにいた存在がターゲット。
それは新米隊員である自分。
恐怖に駆られる。
それと同時に、前方の奴らはすさまじい速さに突進してくる。
前方から、内部からこの部隊の危機が襲う。
それが原因で結論に至ったのだ。



三十路手前のニートは、窓から外の景色を見てみる。
まだ朝だ。
今日は快晴で太陽が照りつける。
夏だから、より紫外線が強いだろう。
後2時間もすれば昼だ。
でも非日常でも、こんな景色なのだろうと思う。
テレビからは、チャンネルを変えればハイレグ姿の女子アナが、ハイグレ人間の素晴らしさを謳う番組が放送されている。
もう片方では、相も変わらず下らん緊急特別番組が放送中だ。
評論家とかここでも自分と同じ年位の女子アナが、ハイグレ人間とはなにか?という内容を話している。
下らない。
どうせお前達が何を言おうと結論は変わらない。
国も、まだ決定が下されないと言っている。
国会議事堂の正門前では、大量のマスコミがどういう決定が下されるかと今か今かと待っている。
何が起きてもこの国は変わらないものだ。
いつまでも永遠に・・・
そんなことを考えながら、脳の片隅では女子高生の洗脳シーンはエロイな。
もう一回見ようとパソコンの画面と向き合うべく椅子に座った。



ビジネスマンは、戦闘機部隊が敵のいる方面に飛んで行くのを確かにみた。
飛行機雲が確かに残っている。
となると・・・
何か嫌な予感がするな。
早く家に帰るか・・・
イヤ・・・なぜか嫌な予感がする。
財布と携帯は持っているな?
確かに持っている。
ならいいか。
この国の法と秩序が乱れない限りは、金は何よりも強い。
急いでこの都内から離れよう。
そう決意した。



タクシー運転手は、逃げている。
若者のバイクを奪ってだ。
奪い合い殺し合いそれで得た戦利品だ。
言葉では簡単だった。
だが、嫌だった。
最初は、ナイフを持った若い奴がバイクを奪う為に、持ち主に襲いかかる。
周りはそれに便乗する。
見ていて人間としての理性を失ってしまう。
冷静な思考ができる自分が居た時には、既にバイクを奪った後だった。
両手には、血がこびり付いていた。
バイクのハンドルがべたべたする。
殺したという実感はわかない。
分からないのだ。
気が付いたらここにいたのだから・・・
過程があるのだが、それが無いという矛盾。
それが怖い。



少女は来た道を引き返した。
それでも背後のハイグレ人間の追跡からは逃れられない。
少女は愚かな事をした。
そこにはまだ未洗脳者が、たくさんいて自分達の背後から襲い来る恐怖から逃げていたと言うのに・・・
それをいち早く連れてきた原因を造ったのだから・・・
もしかしたら、あと数分近くとか三十分位ハイグレ光線が飛んでこなくて済んだはずなのに・・・
それを速めたのだから・・・



警察署では、迎撃準備中だ。
この国の警察では、銃は滅多なことに使わない。
でも使う事にした。
街中から帰ってきた婦警の証言では、まず普通に戦っても勝ち目がないと言いたいぐらいの身体能力を持っているとのこと。
それは女子供も同じとのこと。
SATは、町の住民が避難している大会議室に通じる2か所の通路に、バリゲードを敷き自動小銃を構えている。
機動隊は、暴徒鎮圧で使う大きなシールドを
刑事と警官達は、銃を持ち
署長は、どうしようどうしようと今でも決断に迷う。
でも所員全員の心は一つだった。
自分の身は自分で守ると言う結論に至ったのだ。
屋上の監視班から連絡が入る。
奴らが来るまで後10分・・・



自衛隊の戦闘機パイロットは、攻撃を開始しようとしている。
自分が、この戦闘機に乗ってから度々のスクランブル要請はあったものの、こんなことは初めてだった。
ミッション内容を聴かされた時は、ふざけているのか?と疑問を抱いてしまった。
でも、ここで自分達が何とかしないとこの国全体の危機につながると言うのは理解した。
インペン○ンスデイと宇○戦争を思い出す。
あんなありふれたものが、現実にとは・・・
今度は、自分があの大統領率いる戦闘機部隊の1機のような気分だ。
(全機に次ぐ・・・攻撃を開始せよ)
「了解・・・攻撃開始」
命令通りに全機攻撃を開始した。



司令部では、全員それを見守っていた。
戦闘機から放たれるミサイルが、ハイグレ魔王の本拠地に目掛けて飛んでいく。
ミサイル着弾まで、あと5秒・・・
いけるか・・・・
着弾まで・・・3・・・2・・・1・・・
司令部全体に衝撃が襲ったような状況だ。
監視モニターから聞こえる爆発音。
まるで目の前にいるような感じ。
映画よりもリアルな世界。
総指揮官は成功を確信はしていない。
だが、これで終止符が打たれて欲しいという願いもある。
オレンジ色の爆発が収まろうとしている。
終わるか・・・これで・・・
煙が晴れていく
まるで自分の心を表現していた。
晴れていく・・・
晴れていく・・・
晴れて・・・・・・・・・・・・・・・・
なぁ・・・
晴れてない。
なぜなら
ハイグレ魔王の本拠地である、ハイグレキャッスルは健在だ。



司令部のオペレーターの落胆は大きい。
安心したかった。
自分は、安心したかった。
安定した生活が欲しい。
だから、常に努力をしてきた。
でも、これで無になった。
自分の安定が崩れていく。
夢は見れない。
司令部の全員の表情は、同一だった。
自分と気持ちは一緒かな?
ハイグレキャッスルから、何かが出てくる。
存在の名は、パンスト兵。
戦闘機を撃墜すべく立ちふさがる刺客なり。



綾瀬は○かと竹内○子を洗脳してほしいというリクエストがあったので書いてみました。

テレビ局が襲撃された時に、二人はそれぞれ同じ時間に別々の控室にいた。



綾瀬は○かの洗脳シーン

自分は、バラエティー番組に出演する為に控室にいた。
そこにやってきたのは、パンスト兵だった。
悲鳴は上げようとした。
でも、自分から出した悲鳴じゃない
反射的に出たんだ。
全身を赤い光に包まれた時だった。
いつも通りに来て、いつものように帰る。
そして明日から映画の撮影のメインヒロインだ。
でも、それはかなわない夢。
否定される瞬間。
演技じゃない。
衣服が否定されていく所から始まっているから・・・
下着が打ち消されていく。
パンスト兵は、目の前からいない。
でも自分の肉体には、ハイレグが装着されていく。
股布が、自分の股間に触れた時に否定された。
私は、ハイグレ人間のメインヒロインになる為に生れた存在。
綾瀬は○かと言う事に・・・・
赤い光から解放されて、水色のハイレグ水着姿になった彼女は、ハイグレポーズをとり始めた。
「ハイグレッハイグレッハイグレッ、私綾瀬は○かは、ハイグレヒロインは○かに洗脳完了しました。今からはハイグレ魔王様の僕で肉奴隷です。ハイグレハイグレハイグレッ!!」



竹内○子の場合。

自分はもう歳だ。
いい歳だ。
だから落ち着いて対処しよう。
でも、意味は無い。
相手は、容赦なく彼女にハイグレ光線を浴びせたのだから。
赤い光は、やんわりと彼女を包みこむ。
ゆっくりとゆっくりと包みこんでいく。
自分の衣服にさえ教えていく。
ハイレグの素晴らしさを・・・
パンツはハイレグ状になっていく・・・
ブラジャーは、水着の布に締め付けられていく・・・
「アアん・・・」
ファンが聴いたら即勃起の喘ぎ声
衣服は透けて、その下からハイレグ水着が現れる。
そして光が徐々におさまっていく。
ふふ・・・これが私のハイグレ・・・
光りが消えた時、彼女の洗脳は終わる。
黒色のハイレグ水着は、彼女の落ち着いた風貌をより際立たせる。
ハイグレポーズは、妖艶さを漂わせて
雌の臭いを充満させた。
「ハイグレェハイグレェハイグレェ・・・私こと竹内○子はぁ、ハイグレ人間に洗脳完了しました。私はぁハイグレ魔王様に犯されたいですぅ・・・だから、私は洗脳活動を頑張りますぅ・・・ハイグレェ・・・ハイグレェ・・・」
ハイグレ魔王は、どちらかというとオトコ好きだが・・・
まぁそれは彼女の現状の幸せを考えると、黙っていたほうがよさそうだ。

ハイグレ魔王軍の侵略にそれぞれの生き様が目に映る。

それは9:05の出来事だった。







9:05に起きた他の洗脳シーン。
リクエストでロリっ娘の洗脳シーンが見てみたいと言うリクエストがあったので、書いてみました。

9:05に起きた出来事は、色々な形でたくさんの人を巻き込んでいた。
ハイグレキャッスル近くの幼稚園での出来事。
ロリっ娘は、奇跡的にパンスト兵と鬼ごっこしていた。
でもそれは終わりに近い。
みんなは、色とりどりのハイレグ姿で、自分を囲んでいた。
というか遊ばれていた。
だから、洗脳されずに入れたのだ。
でも、飽きた。
キミも、ハイグレ人間にしてあげるね。
疲れ果てた、ロリっ娘はハイグレ光線を避けきれずに命中する。
「きゃああん」
赤く、全身が包み込む。
大の字姿勢をとってしまった。
身体がそうしてほしいって言うの・・・
おとうさんとおかあさんがわたちを呼んでいる・・・
でも、きもちよくなれないよぉ・・・
からだにね、ギュゥゥゥって締め付けてくるの・・・
気持ち悪いよ・・・
ロリっ娘は、身体に装着されつつあるハイレグがお気に召さないようだ。
身体は、嘘をついていないだけどなぁ
うそついてないもん
きもちよくなんかないもん・・・
はいぐれしたくなんかないもん・・・
えっ!?はいぐれ?
ロリっ娘は、遂にハイグレという単語を口にした。
おまんこはどうかな?
そろそろ準備はできているよね・・・
あっ・・・おまたからおしっこのにおいがするよ。
いや・・・ちがうもん・・・・これは・・・これぁ・・・ん
これは?
おちっこじゃ・・・・・ないもん・・・・
はいぐれだもん・・・
ハイグレだもん・・・
ハイグレ気持ちいいもん・・・
ハイグレハイグレハイグレ・・・・
赤い光の中のロリっ娘は、幼稚園の制服姿からハイレグ姿に変身を遂げる。
おまたをおおうパンツも消えた。
光りが消える。
ピンク色のハイレグ水着でロリっ娘は、ハイグレポーズをとり始める。
「はいぐれ・・・はいぐれ・・・はいぐれ・・・。おとうさんおかあさん。わたちは、ハイグレ人間になりました。これからはハイグレ魔王がおとうさんとおかあさんです。これからよろしくおねがいします。はいぐれ・・・はいぐれ・・・はいぐれ・・・」
ロリっ娘は、幼稚園の先生と他の園児と一緒にハイグレポーズをとりハイグレ魔王に忠誠を誓ったのだった。

こういう洗脳シーンの出来事も確かに存在した。

これは9:05に起きた一つの出来事だった。







9:05に起きた他の洗脳シーン パート2完結版 ※台詞追加バージョン

リクエストで、某男性アイドルを洗脳してほしいリクエストがあったので書きました。
こういうのが趣味じゃない方は、読まない方がいいです。

某国民的ジャ○ーズのアイドルグループは、今日は冠番組の収録に来ていた。
6人のグループの大黒柱の二人の亀○和也と赤○仁は、危機的状況だった。
パンスト兵にテレビ局が襲撃されて、他のメンバーはみんなハイグレ人間に洗脳されてしまった。
男のハイレグを見て女性はともかく同性が見たらいやだと思う。
亀○は、嫌だったが顔には出さない。
赤○は、顔に出て気持ちわり〜と呟きながら吐きそうな表情だった。
「なんだよあれ・・・うわ〜田○とか以外に似合ってるし・・・でも気持ちワリィ。吐き気がする」
「赤○とにかく逃げようぜ。ここはまずい」
「チッ・・・ムカつく。亀○のくせによぉ」
舌打ちをする赤○
だが手遅れだ。
前方にパンスト兵が待ち構えていて、二人にハイグレ光線が命中した。
赤い光に二人は包まれながら、二人とも嫌という表情を隠さない。
(なんだこりゃ・・・全身が・・・・)
(チッ・・・俺もああなっちまうのかよ。俺はちげェ。なってたまるかあんな風に・・・
ハイグレ人間になって・・・え?)
そんな二人の意思と裏腹に衣服がハイレグ姿に変わっていく。
二人は、耐えているが数秒した時には、頭の中も洗脳が終わってしまう。
初めはいやだと言っていた自分も、逆に何でこれを拒んでいたのだろう馬鹿馬鹿しいと考えるようになる。
そうなった時、二人は赤い光から解放された。
亀○は、白色のハイレグ姿に
赤○は、赤色のハイレグ姿に
それぞれの姿になって、ハイグレポーズをとり始める。
「ハイグレハイグレハイグレ。俺達二人はハイグレ魔王様に忠誠を誓うぜ。俺たちの身はジャ○ーズの物じゃねェ。俺たちはハイグレ魔王様専属のハイグレグループだ。ハイグレハイグレハイグレ」
とさっきまで仲悪そうな二人が、仲良く一緒にそう言った。
二人は、仲良くハイグレポーズをとってハイグレ魔王に忠誠を誓ったのだった。
そしてほかのメンバーと合流して、未洗脳者狩りを開始した。

これは9:05に起きた一つの出来事だった。







そして9:15・・・1秒・・・2秒・・・3秒・・・



「ふざけるんじゃねェぞ!!」
戦闘機パイロットは、非常識な出来事に吠えた。
攻撃開始から10分、戦闘は相手側の一方的勝利に終わりつつある。
戦闘の最初に放ったミサイルは、ハイグレキャッスルに確かに命中した。
だが・・・破壊されていない。
というかミサイルそのものの威力が無力化されている。
見えないバリアーというのだろうか?
司令部からは撤退命令がまだ下りない。
パイロットは、機銃でパンスト兵を迎撃する。
パンスト兵にはバリアーが効いていないようだ。
なので撃墜は可能だが、数で圧倒してくる。
向こうからピンク色の光線で戦闘機を撃墜していく。
自分も撃墜されるだろう。
1分も持たない、死にたくない・・・周りの世界が遅く感じる。
これが・・・死・・・・。
機体が炎上していく・・・・
目の前が真っ赤に染まる。
実際は、1分たたずにパイロットは死亡した。



三十路手前のニートは、パソコンをシャットダウンして、他人事と決め込んで爆睡している。
まぁ誰かが何とかしてくれるだろう。
この国の人の特有の悪い風習に忠実な彼だった。



ビジネスマンは、この街から離れていく為に歩いていた。
息が荒くなる。
ハイグレキャッスル方面から、爆音が聞こえてくる。
さっき飛んで行った戦闘機部隊と交戦中だろう。
だが、負けるのは目に見えている気がする。
あの敵相手に通常攻撃は通用しない。
そう確信させる。
今はそんな事を考えるよりも・・・ほら・・・
走ろうか・・・
周りの住宅の住人も荷造りしている奴らもいるようだ。
ここも慌ただしくなるな。



タクシー運転手は、バイクを走らせる。
人がやってくる。
俺にバイクをよこせだの、私を助けてという悲鳴。
そんなの知るか。
現在もバイクの後ろにつかまろうと若者が走ってくる。
T−1000型のように追ってくる。
アイツ脚短くないよ。
何気に脚長いよ。
イケメンだし、そして性格よさそう。
でも今は、般若のような顔だ。
つかまったら殺される。
周りは、修羅場だ。
血の匂いが所々から臭う。
自分の手もべたべたする。
自分は何となく恐れながらも、冷静に行動している。
早速殺し慣れたのか?



少女は愚かだった。
逃げるまでは良い。
でもハイグレ人間とパンスト兵連中を連れてきてしまった。
しかも大量に逃げ惑う人達の所へ・・・
場所は不明。
最初は、あのタクシー運転手のいる避難者たちじゃない。
別の場所の避難者たちだ。
しかも自分の前方から、避難を助けようとする自衛隊もお待ちかね。
だが、分が悪い。
ここの部隊は、ハイグレ軍を見るなりパニックを起こし発砲した。
被害が出る。
弾がかすめたとおもったら、自分の脳みそが垂れてきて絶命。
胸が熱い・・・いいえそれは心臓を撃たれたんです。
気が付いたら死んで行く人々。
パニックは、人災だ。
天災じゃない。
その役目に一役いや・・・元凶の少女は、それにまぎれて逃げていく。
人は、自覚なしにたくさんの人を不幸にする。
よくある話だ。



新米隊員は、逃げる。
イヤ立ち向かっていた・・・
アタマガコンランスル・・・
イヤしてナイヨシテルヨネ?
自分に向かってハイグレ光線・・・避ける。
誰かにハイグレ光線・・・当たる。
ハイグレ人間1名ご案内。
自分は、逃げている・・・
イヤチガウヨ・・・
足がいう事聞かない。
でも動く・・・
矛盾している。
だけど動く。
????
他の人々がハイグレ人間に転向していくのに、自分は生き残っている。
でも終わりが近そうだ・・・
銃が無くなっている。
手に持っていたのに
なくなったら戦えない。
コウサンスル?
シマス・・・
シマセン・・・
後頭部に何かが押しつけられた感触がする・・・
「お前もハイグレ人間になろうぜ」
躊躇なくトリガーを引く。
新米隊員は、紫色のハイグレ人間に転向したのだった。
ボクハ・・・ココデオワリ?
そうオワリ・・・



「入り口を固めろ。突破されるなよ!!」
警察署玄関では、銃撃戦が展開されている。
まだ誰もハイグレ人間になっていない。
隣の奴は、弾を交換している。
「きりがないな・・・」
SAT隊員の一人は、呟きながら撃つ。
「そう言っているならまだまだ余裕だ」
一人は、言う。
戦いは始まったばかりだ。



自衛隊司令本部では総指揮官が一言。
「仕方がないな・・・アレを使う」
「アレですか?・・・しかしあれは・・・」
そんなやり取りがあったのだった・・・
正に切り札を切ろうとしていたのだ。



おまけ

小学生のロリの洗脳シーンが見たいというリクエストがあったので、書いてみました。

AM8:30に起きたある出来事だった。

10歳位の女の子は、今日も元気に登校してきて、教室で勉強中だった。
とつぜん授業中に悲鳴が響いた。
教師が、廊下に出るなり皆に叫ぶ
「みんな・・・早く逃げ・・・キャァァァ!!」
その瞬間、教師は赤い光に包まれる・・・
クラスは大パニックだ。
そして間髪いれずに、パンスト兵が乱入してくる。
子供たちは対応できない。
ハイグレ光線は、小学生の男女をハイグレ人間にしていく。
服とハイレグが交互に入れ替わっていく。
教師の衣服の下は、ハイグレ水着に変換を終わっている。
もうすぐハイグレ光線から解放されるだろう。

一人目は黒板の方に逃げるけど、ハイグレ光線を浴びる。
むにゅ・・・と何かが包み込む。
パンツと水着が変わって、また入れ替わってを繰り返して行く。
内股姿勢になりながら、受け入れることはできない何かに抵抗する。
いたいよ〜アソコがいたいよ〜
ダメだよ君は、ハイグレ人間になるんだから・・・・
ギュウって、今アソコにね、水着の布が触れたよ。
もう少しの我慢だよ。

二人目は、ボ〜としている内にハイグレ光線を浴びる。
大の字で、ありのままの姿を受け入れていく。
全身にハイレグの布地が張り付いていく。
胸からアソコに、オマタからお尻に張り付いていく。
しめつけるけど・・・なれたよ・・・
きもちいいね・・・・
ふわぁってちゅうにういてね。
おまたをしめつけてくるからね・・・
はやくはいぐれになりたいなぁ〜

3人目は、無謀にもパンスト兵に突進していく。
強気な女の子だ。
将来短距離走のエースになりそうな気がする。
でも、無理だね。
みんなハイグレ人間になる為の儀式の為に、今全員ハイグレ光線に包まれていると言うのにいけない子だ。
「そこをどけぇ!!・・・キャァンッ!!」
そこはどかない。
変わりにハイグレ光線を、浴びせることにしよう。
おっおれはぁ・・・あきらめないぞぉ・・・
全身が抵抗できないように大の字姿勢になる勝ち気な女の子。
やっ・・・やめろぉ・・・おれはぁ・・・おれはぁ・・・
全身に得体のしれないものが覆う。
それは・・・別空間から転送されてくる。
キミ専用のハイレグ水着だよ。
ああ・・・ん・・・からだがへんになっくるよぉ・・・ん
女の子にフィットするハイレグは、下着を覆う。
少し黄ばんでいるね。
さっきオシッコしたのかな?
ち・・・は・・・はずかし・・いこといわないで・・・ああ・・・
でも、ハイレグ水着を着用するのに下着はいらないよね?
なので、食べちゃおうか?
ハイレグがパンツに触れると・・・
ああ・・・ぱ・・んつが・・・くいこんでくるぅ・・・・
パンツを、ハイレグぱんつにする。
そして、布地をハイレグの布地に同化させていく。
そうすれば、下着はハイレグ水着に変身完了だ。
いやぁ・・・はずかしい・・・俺・・・今まで水着を服の下に着てきた事無かったのにぃ・・・
ぱんつをわすれるからぁ・・・ハイグレになるから・・・・
??
大丈夫だよ。
今からはハイレグが、君の服になるから。
下着にもなるから。
パンツを忘れてしまう事もないよ。
はいぐれいやだぁ・・・・はいぐれになりたくなぁい・・・はいぐれ・・・・はいぐれぇになりたい?・・・あれ?・・・はいぐれ?・・・ハイグレって・・・きもちいいよね?・・・そうだよ・・・ハイグレはきもちいい・・・ハイグレ人間になりたい・・・・俺ハイグレ人間になりたい・・・

「「「ハイグレ人間になりたい」」」

三人は、シンクロした。
それが引き金だった。
衣服は、瞬く間に交互に入れ替わりハイレグ水着姿になる。
そして、教室の教師以下クラスメイト全員が、同時に赤い光から解放された。
教師は、緑色
1人目は、ピンク色
2人目は、紺色
3人目は、赤色
それぞれの色のハイレグの色を身にまといハイグレポーズを始めた。
「ハイグレハイグレハイグレ・・・わたしたちは今ハイグレ人間に転向完了しました。4年1組全員は、偉大なるハイグレ魔王様に忠誠を誓います。ハイグレハイグレハイグレ」
全員で、そう宣言して笑顔でハイグレポーズをとるのだった。

ハイグレ魔王軍の進撃は、人々を狂わせていく。

それは9:15の出来事だった。







高校生の洗脳シーンが見たいと言うリクエストがあったので書いてみました。

AM9:00のある高校での出来事。
この高校にパンスト兵が襲撃してきて、教師・男女の生徒平等に次々とハイグレ人間にされていった。
その中で、二人の女子が校内の廊下を走り、その魔の手から逃げていた。
だが目の前にパンスト兵がハイグレ銃を構えている。
ハイグレ光線が発射される。
二人は、ハイグレ光線を浴びる。
二人の制服は、カッターシャツ・スカート・ネクタイの組み合わせで



一人は、良い所のお嬢様だった。
育ちも良く、エロゲの設定のようなキャラである。
容姿端麗で、何でもそつなくこなし性格もいい。
黒色で長い髪は、着物姿が似合いそうで、和風美人な彼女だ。
そんな彼女にハイグレ光線が、浴びせられたのだ。
赤い光は、自分に変化を与えようとしている。
そして、全身に何かが覆う感触。
特に胴体。
ギチギチと締め付けてくる感触。
女の本能を刺激する。
んん・・・ああ・・・
全身から、脳に興奮する何かが解放される。
アタマがおかしくなりそう・・・・
お尻に何かが食い込んでくるぅ・・・・アンッ!!
パンツの部分は既にハイレグに変換されていた。
その布は、パンツ以上に食い込んできて刺激する・・・
抵抗できなくなるぅ・・・
女の意地だ。
生まれた時から常に優雅であれ。
母から教えられた教えだ。
でも限・・・界ぃぃん・・・・・アアアァァァァンっ!!
光線の中の彼女の制服姿。
だがその下は、ハイレグ水着に変換されてしまっていた。
後は、身体にハイレグが馴染んで解放されるだけだ。



二人目は、桃色の髪のロリ体系の少女だ。
誰に似ているか強いて言うなら、ル○ズだ。(原作 ゼ○の使い魔)
気が強くて、おしとやかな彼女の自称お守役だ。
だけど、その役割は果たせずに逆に守られている事には気が付いていない天然振り。
彼女を庇いたかった・・・でも、二人同時にハイグレ光線を浴びせられてしまったから、意味がなかった。
全身が赤く染まっていく・・・・
自分があがいても無駄と悟った。
けど、足掻きたい・・・
動かしたい。
心の片隅では、諦めていない。
100の中で99は諦めていても、1の部分はまだいけると確信している。
でも、無駄だよ・・・
君の体は、今からハイレグ水着で満たされるからね
全身から良い匂いがただよう・・
これって私が昨日使ったボディソープの匂いじゃない・・・
まだ自分が身に付けている衣服が、今からハイレグ水着に変わっていく過程を堪能してね・・・
ハイグレ光線は、彼女の体のスタイルに合わせたハイレグ水着を微粒子から作っていく。
それは、彼女の体に集まっていく・・・
ある程度集まってきたら、それは実体化していく。
手で触れるようになる。
でも自分は、それを肌で感じていた。
今胸と股間が優先的に覆われていく感触がする。
下着は、どうなったのだろう・・・
それは、今からハイレグの布地になるんだよ。
まだ半透明だけど、実体化しているハイレグは、パンツの布地に目をつける。
それを取り込むことで、本当の意味で実体化をすることになるんだ。
ほらパンツが上に引き上げられていくよぉ〜
ぐぃ〜って・・・
アアァァ〜ン!!アソコがきっ・・・キツイぃ・・・いっ・・・痛いィィ・・・んッ!!
痛い? けどすぐ慣れるよ。
ハイレグ状に引き上げられたパンツに、その彼女に合う色に染まっていく。
その色は、君のハイレグ水着の色なんだ。
何色かな?
白色から・・・ピンク色?
まだ光に覆われているから分からないけど、間違いないね・・・
下半身は、ハイレグ水着の布地に変換されたね。
上半身はどうなっているかな?
おや・・・もうこっちはハイレグに覆われているじゃないか。
なら、もうすぐ君の体は、ハイグレ色に染まるよ。
Aカップの胸に寸胴の腰に小振りなお尻に布地に皺をつけて食い込んだハイレグ水着。
衣服の下は変換されたよ。
さて今はどんな気持ちかな?
蒸れる?
蒸れるよね。
人間で特に汚い所はそうだろう?
アソコの匂いを嗅いでみよう。
汗?
ちょっとおしっこの匂い
僅かなチーズ臭・・・
でも汗にまみれて隠された臭いはたまらないねェ・・・
スカートの下からのぞく光景は、女子の割れ目をやっと隠せる位の布地に包まれた世界が広がっている。
彼女の洗脳の終わりも近い・・・・いや・・・終わったか
今。



おやおや・・・こうしている内に
二人の洗脳が終わったようだね。
二人を覆う光りが消えていく。
それぞれの色が分ってくる。
一人目は、青色
二人目は、やっぱりピンク色のハイレグ水着
二人は嫌々ながらも、同時に腰を落とす。
うんこ座りをするように
でも途中で止めて、足の付け根にチョップするように両手を添える。
その手は、二人とも震えている。
だけど動きだす。
「「ハイグレ・・・ハイグレ・・・ハイグレ・・・ワッ私たちは、ハイグレ人間に転向完了しました。ハイグレ魔王様・・・万歳ィ・・・ハイグレ・・・ハイグレ・・・ハイグレ・・・」」
二人は、なぜか息がぴったりだった。
でも、これで仲良くハイグレ人間になれたんだ。
それは幸せな事じゃないのか?
だって、この時刻で別の場所で地獄を見ている人たちに比べれば・・・・







これは、あるコンビニの若者のアルバイトからの視点。

AM 8:30の他県での出来事だ。

今日もアルバイトだ。
コンビニのレジで、せっせと仕事をしている存在。
奥の従業員室から、一人の男性の声が響いてくる。
「お〜い。そろそろ休憩に入れよ」
このコンビニの店長だ。
分かりましたと返事をすると、仕事を切り上げて休憩に入る。
10分の休憩だ。
どうせ何もすることない、少し体を休める事だけだ。
従業員室に入り椅子に腰かけた時、店長にテレビを見ろと言われた。
なんで?と思う。
するとテレビには、信じられない光景が映っていた。
水着姿でかつ、コマネチポーズで変な事している連中が映っていた。
はぁ?
そう口にする。
店長もだろう?という。
「何かのイベントですか?」
「それが、何か大きな事件になっているみたいなんだよね」
「事件って、これがですか?」
「見てて馬鹿馬鹿しいと思うんだがね」
「特に女性物の水着を男性も着てるのを見たら、そう思いますね」
「まぁ、いいんじゃないか。自分達には今のところ関係ないしね」
「たしかにそうですね。それより店長」
「どうした?」
「またあの人、昨日来てましたよ」
「あぁ・・・もしかしてあの中年クレーマーかい?」
「そうです。あの人です」
それからは、そんな話になっていく。
テレビは、会話の邪魔という理由で消されてしまった。
消される前に、女子アナは言う。
「この事態に政府は、目の前の現実を受け止めて柔軟な対応を・・・(ここでテレビが消される)・・・・」
全国で流れたそれは、そういう映像しか流れていなかった。
ハイグレ人間が、ハイグレポーズをしていた所が映っていても、人間を襲うと言う事実は隠れたままだった。
この事実を知る者は、その当事者だけだろう。
誰もが、登校もしくは、出勤して今日を頑張れば明日が来ると思っているだろう。
でもそれは無い事を一部の人間しか知らない恐怖。
この国の人は、それを恐怖しない。
それを知る手段が限られている以上、それは仕方のないことだ。
このアルバイトの若者は、ある意味幸せな立場に居ることをしらないのだから・・・・
多分この国の人間の大半は、そう言う存在だと思う。

それは、AM8:30の他県での出来事だった。







そして9:30・・・1秒・・・2秒・・・3秒・・・



アタマガ狂う。
バイクで遠ざかる。
ここは危ない。
危険危険危険
自分の考えが整理できない。
さっきまでこのバイクを奪おうとする連中から逃げていた。
逃げていると逃げ遅れた少女が、こっちを見ていた気がした。
私を助けてよ・・・
訴えていた。
確信する。
でもな、お前は死ね。
邪魔すると殺すよ。
だから、目の前に一人の子供が居た。
男の子だ。
ママ〜どこにいるの?〜ママぁ〜
邪魔者が・・・死ねよ
ママぁ〜マッ・・・ガホォ!
タクシー運転手は男の子を跳ね殺した。
頭から脳が飛び出る。
全身がグニャリと曲がって、側面に跳ね飛ぶ。
目の玉が、跳ね飛ばした存在に向かって飛んでくる。
眼球は何を見たのだろう?



ビジネスマンは、避難している。
少しでも侵略者の魔の手から逃れるために。
周りには、同じ考えを持つ者が集まっていた。
ぞろぞろと増え始めている。
まだ秩序を保っているようだ。
はぁ〜昨日まではいかに人生楽だったと思う。
眠い身体を起こして、会社に出勤。
社内では、それなりに仕事をこなす。
時にはパシられながらも気ままに立ち回っていた。
社内でもイジメなどが蔓延しているが、自分はそれをされない。
仕事振りで妬まれていたが、本人は気に留めていない。
仕事は出来る奴は出来るし、出来ん奴は出来ないと考えているからだ。
妬む努力をするぐらいなら、自分を向上させる努力をした方がいいとも考えているからだ。
そんな生き方で、老後まで行ければよかったのだが、そうはいかなかったな・・・
戦闘機部隊の戦闘は間違いなく敗北しただろう。
となれば・・・最悪な手段をとるか、何も出来ずにやられるか・・・・
どちらにしても、ここに居るのは好ましくないな。



警察署正門玄関にて・・・
「クッソガァァァ〜!!」
SAT隊員は、叫ぶ。
さっきから、マシンガンを乱射してハイグレ人間達の動きに対抗しているが、奴らは化け物かと思う。
そりゃ銃で撃たれれば死ぬし、当たればどうにでもなる。
だが、それを人間離れした動きで避けてこっちにハイグレ光線を撃ってくる。
サーカス団か?あいつらは・・・
ハイグレ光線は、幾重にも詰まれたバリゲードのおかげで阻まれているが、長くは持ちそうもないな。
こっちの銃の弾が尽きかけている。
交戦開始から、15分未だに敵の光線銃に当たった者はいないが、それは時間の問題だか・・・「ぐわぁぁあぁぁぁ!!」
「なっ・・・」
一人のSAT隊員にハイグレ光線が命中した。
そしてハイレグ姿になって、ハイグレポーズをし始めた。
「オイ!!そいつを殺れ!!じゃないと奴らの仲間になる前に」
一人が叫ぶ。
だが、さっきまで仲間だった奴を撃てる奴が、そう簡単にいない。
だが自分達はプロだ。
私情を挟んではいけない。
一人のせいで、仲間全員が犠牲(死)になると言う事は避けねばならない。
それは、自分含め全員に言えることだ。
一人が、そいつに銃を向けて発砲する。
涙を流した。
それはそうだ。
撃とうとする奴と撃たれる奴は、仲の良い友達だったのはみんな知っている。
だから、涙を流すのだが・・・・
それを、撃たれようとする奴は、それを裏切った。
一瞬の出来事だ。
気が付いたら数人が、赤い光に包まれていた。
!?・・・
目を見開く。
銃を奴に向ける。
だがそいつは、どこに持っていたかハイグレ銃をこっちに向けて発砲する。
こっちも引き金を引く。
双方同時・・・だが無意味だ。
同時というのは、一緒のタイミングで引き金を引くと言う事。
身体能力は、訓練されているとはいえ自分は人間。
向こうは、同じ条件にハイグレ人間の身体能力が上乗せされた存在。
という事は、同じように見えて実はそうじゃない。
指の引く速さは、間違いなく確実に向こうが早い。
ただ自分がそう錯覚しただけだ。
そう気がついた時には、自分は赤い光に包まれていた。
そして、自分の弾は呆気なく避けられていた。
これが、自分と奴との違いか・・・
自分の衣服がハイレグ水着に変わっていく中で、格の差を実感する。
ここで、人間としての意識が途絶え始めて、ハイグレ人間としての洗脳が開始されたのだった。



少女は、隠れていた。
ビルとビルの間の通路のゴミ箱に。
外国のスラム街にあるような大き目の鉄製のゴミ箱にだ。
中は臭かった。
自分の股間の臭い以上じゃないのか?
それより、なんで?
自分は逃げた。
でも、奴らから逃げられない。
どうするの?
どうする・・・
とにかく逃げよう。
逃げて逃げて逃げる。
それしかない。
少女は、逃げる。
隠れるのは止めて逃げる。
ハッハッハッ・・・息が荒くなる。
ビルの間の通路を逃げる。
だが、背後の空中から一人のパンスト兵が狙いを定めていた。
逃げるのに必死な自分。
でも気付く・・・
自分の目の前が真っ赤に染まっている事に・・・
えっ!?何????
そのまま自分は、倒れる。
自分の視界が地面に隕石落下のような速さで迫っている事に気付く。
そして、赤色から黒の視界・・・
少女はそのまま気を失った。



三十路のニートは、爆睡中。
呑気なものだ。
イビキが、部屋中に響いていた・・・



「司令。考え直してください」
司令の奥の手に、司令部の連中はそう言って抑えようとした。
「考えは変わらん。これ以上事態の悪化は、この国の存亡にかかわる」
「だからと言って・・・」
「もしこれ以上被害をこうむれば、横浜から軍を動くことになる」
「それはつまり・・・」
「他国の軍がこの件に乱入するだろう。この国にいる自国の滞在者を救助するという名目に」
「それは・・・」
「そして、西の中○などさまざまな国がこの件に乱入して、最悪の結果をもたらすかもしれん」
「それは?」
「わからんか?これ以上他国に下手に貸しを造るとこの国は、余計な出費を迫られたり、相手の都合のいい状況を造る口実を造ることになる。下手すればこの国が数カ国に支配分裂されて、戦後直後の○縄を再現することになりかねん・・・」
「それは、考えすぎでは・・・」
「だがこれ以上余計な被害が出るのは避けねばならん」
「それは事実ですね」
「よって、超強力型ナパーム※G−00を使用する」

※G−00
極めて超高温で、周りを一瞬で蒸発させてしまう威力を持つナパーム。
一応ナパームと言われているが、威力そのものは核兵器に匹敵する威力を持つと言われている。
ただ、それに放射能が含まれているかいないかの差である。
この国では、核の保有は禁止されている為、何らかの危機に直面した時の為に一発だけ保有していた。
ちなみに、これはフィクションです。

「しかし・・・これを街中で使えば、甚大な被害をもたらすことになりますね・・・」
「それどころじゃないな・・・8月の上旬の起きた2度の歴史的大惨事が、別の月にもう1つ増えるだろうな。しかも他国からではなく、自分達が、自分の国に向けると言う愚かで歴史的汚名を残すことに」
「・・・・嫌な事ですね・・・」
「これ以上味方を送っても、敵はそれを自分達の味方にしてしまう。これ以上味方を送ると言う事は、敵を増やすことになる。それを止める為には、こう言う形だが一気に決着をつけるしかないのだ。自分の国の為にも・・・」
「・・・・責任取れますか?」
「お前・・・それが愚問という事が、理解できないか?」
「ですが・・・」
「取るさ。それは全軍に指示をだして、こういう結果を招いた責任は自分にある。全ての汚名は自分が被るさ。お前達は、ただ私に脅されて従っただけだ。そうだろう?」
「・・・ハッ・・・そ・う・・です」
「全員・・・持ち場に戻れ!!これより準備に入る。後1時間でナパームを街に投下するぞ!!」
自衛隊総本部は、準備に入る。
超強力型ナパーム投下まで、後1時間・・・・

ハイグレ魔王軍の侵略は、中盤から終局に入らんとしていた。

それはAM9:30分の出来事だった。

ナパーム投下まで、後1時間・・・・・・







そしてAM9:45・・・1秒・・・2秒・・・3秒・・・



「エヴァぁぁぁぁぁ!!」
グシャ!!
一人の男を殴り付ける。
殴りつけられた男は、外国人のようだ。
殴る殴る殴るゥゥゥ
自分が制御できない。
そりゃ簡単だ。
俺がバイクを降りた隙に盗もうとした。
だからお仕置きだァ
殺してやるよ。
この下種野郎。
他の国の出身だからって、偉ぶりやがってェ。
死ねしねしね・・・
タクシー運転手は、路頭に迷っていた。
そこで、一端自分の場所を確認する為にバイクを降りた。
現在の場所を確認して、ここから逃げ出したい。
だが、それはみんな考えている。
ここに居るのは、この国の人だけじゃない。
外国人もいる。
そいつらがそうしようとした。
盗人だ。
だから殺す。
殺すんだ・・・
悲鳴が上がる。
人間じゃない。
でも・・・分かっているだろぉ・・・
悪い事したら、ちゃんと罰を受けないとぉねぇ?
タクシー運転手の頭脳は、どこかの部分が壊れているようだ。
それを証明するように、表情がね・・・
ほらね、怖い顔・・・



「く・・・くそぉ・・・これ以上は支え・・・うわァァァァッ・・・・・ハイグレハイグレハイグレ・・」
玄関でハイグレ魔王の部隊と交戦していたSAT部隊は、壊滅し軍門に下ってしまった。
最大の味方が最大の敵になる。
それは、自分達が奴らに勝てないという事実を突きつけられる。
そう思い込むぐらい、戦意が低下する。
抵抗するもの、自分から投降してハイグレ人間になる者など様々な形で表れている。
それでも、戦局が変わることは無い。
自分達から見たら、敵が味方に変わることは無い。
味方が敵に変わる事があってもだ。
味方の時の有益な情報が、敵になった時に恐ろしく有害以外何物でもない存在になる時。
心臓がどうにかなりそうだ。
このまま死にたい。
でも生きたい。
奇跡が起きてほしい。
でも・・・それはマンガの世界だったら可能だ。
現実だ。
目の前に、銃を持った警官が応戦して・・・あっ・・・今目の前が赤くなった。
「・・・はいぐれぇ・・・・はいぐれぇ・・・はいぐれぇ・・・おっ・・・まぇだけ・・・でも・・・はいぐれぇ・・・・はいぐれぇ・・・・はいぐれぇ・・・」
婦警の目の前の視界は、それだけだった。
どこに逃げろと言うのだ?
分散した味方はどこに居るかはわからない。
今頃各個に洗脳されているだろう。
どうする・・・あっ・・・奴らだ・・・・。
パンスト兵の侵入してくる。
自分の目の前に。
ハイグレ銃を構えている。
自分も・・・ああなるのね・・・いいわ私も・・・
瞬間目の前が赤くなる。
あはははぁ・・・・全身が赤く・・・赤く・・・染まっていく・・・
そして・・・私も・・・わたしも・・・・わたじ・・・もぉ・・・・・
5分後・・・・
「ハイグレハイグレハイグレ!!ハイグレ洗脳完了しました。これからはハイグレ魔王様の為に働きます。抵抗して申し訳ありませんでした。ハイグレハイグレハイグレ!!」



少女は、目が覚める・・・・
全身が痛い・・・何で痛むの?
さっき・・・何かが後ろから浴びせられて・・・・
でも、大丈夫。
頭を打っただけ・・・まだ体は動く。
大丈夫・・・大丈夫・・・・
今の所はね・・・



敢えて書きたくもないが、とりあえず。
三十路のニートは、未だに寝てる。
というか、近所の連中もいつも通りの生活を送っているようだ。
ホントに呑気なものだ。



ビジネスマンは、女の子が転んでいるのを見て見過ごせない。
迷子か?
ならほっといても、探しに来るだろう・・・・
・・・・・・・・・チッ!!
知ってしまった。
糞、腹が立つ。
今自分の事で一杯一杯のはずだが、見過ごせない。
偽善者だ。
そうだそうに違いない。
今ここで助けたとしても、支えきれるものか。
そうに違いない。
自分への理由。
だから・・・
「おい・・・なんだあれは?」
??あれはとはなんだ?
背後からやってくる存在。
それを見て思う。
あれは・・・侵略者の手先だ。
会社も奴らの手で・・・・
ならここはヤバイ。
逃げないと・・・・
瞬間。
自分達避難者連中に、ハイグレ光線が降り注ぐ。
この住宅街で・・・正気じゃない。
あの女の子は?って、なぜだ?
なぜ気になる・・・目の前の景色は、ハイグレ光線を浴びていく人々であふれている。
赤い光が包んでいる。
まるで灯篭流しだ。
そんな中、自分は無事だ。
スローな世界。
自分と、あの女の子はまだ無事だ。
周りを見れば、まだ無事なのはたくさんいる。
でも、自分の目はそうは見えない。
ああ・・・なるほど、俺は女の子の事が気になっていたのか?
今、うずくまって危機を逃れようとしている女の子に夢中なんだな。
馬鹿だな俺・・・・
助けたいのなら、素直になればいいのに
なら、あの子を両親の元に送り届けてやろう。
あれ位の子なら、抱えて走れば問題ない。
ビジネスマンは、この状況下でヒーローになろうとしていた。
悪魔で、あの女の子に対してだけの・・・



「司令。あと45分で全てが終わりますね・・・」
「ああそうだ。G−00を爆撃機への搭載は?」
「あと数分で終わります」
「そうか・・・」
「政府のお偉方はなんというか・・・」
「気にするな。軍部が独裁の状況まで、議論している奴らが悪い。会議場で話している間に、犠牲は大きくなっているというのにだ」
「この件を知れば、間違いなく中止に追い込まれますね」
「この国は民主主義だ。軍部の独裁政権など持っての他だ。だがな・・・」
「分かっています。分かってはいますが・・・」
「向こうは、この国が滅びの一歩手前に追い込まれていても・・・」

この件については、誠に遺憾な出来事であり・・・

「とでも言いそうだからな。そうなってしまっては遅いというのにだ」
「それは、過激にも度が過ぎますよ・・・」
「私が全ての責任を持つ。成功させねばならん。失敗すればそれは人類の敗北に等しいのだ。全世界を奴らに明け渡すことはできんのだ」
「・・・・でも、画面を見る限りではそうには見えないんですがね・・・」
「一部の犠牲で、より多くを救うか・・・・俺たちは人間じゃない。奴らと同じだ」
「多くの命を捨て駒にとして考えないと、この仕事はやっていられません」
「責任だけとればいい問題じゃないが、それが軍事だ。副司令、分かった事を言わせるなよ」
「いまさらこんな馬鹿馬鹿しい話はしたくないですよ。でも・・・」
「言わないとやってられないか?」
「はい・・・」
二人は、他に聞こえない声でそう言いあう。
二人は本意ではない。
誰でも、後でこうすればよかったなんて思いつくかもしれない。
でも、今はこれしか手段がない。
時間は急を要する。
司令官の愚痴は、下手すれば軍全体の戦意に波及する。
だからこそ、この二人は周りに言わない。
皆の前では、毅然とした態度をとり続ける。
それが指揮官だ。
分かっているとはいえ、重大な決断の時は誰でも、こうなるだろう。
こうなるだろう・・・・。
それが理解できていないのは、現場に居ない連中だろうな・・・

ハイグレ魔王軍の侵略は、ただただ、蹂躙していく。

それはAM9:45分の出来事だった。

ナパーム投下まで後45分








これは、開店直後のとあるデパートで起きた出来事である。

「にっ・・・にげてぇ・・・悠・・・お母さんの言う事が聞けないの?」
「おかあさん!!おかあさん!!」
「あなた・・・悠をお願い・・・」
「ああ、任せておけ。だから・・・な・・・」
「早く・・・行って・・・もう私も・・・持たない・・・から・・・」
自分は、数分前にハイグレ光線を浴びた。
ハイグレ光線は、すぐに自分をハイグレ人間にしなかった。
自分の衣服の下着を徐々に、徐々にハイレグ水着に変換していったのだ。
まだ20代後半の若い肉体に、ハイレグが張り付いている。
まだ幼い娘は、それを理解していない。
でも、それを知られるのはいけない。
だって、もうすぐで自分は奴らの仲間になってしまうからだ。
夫にすべてを託した。
こんな形での死なんて、誰が望んだのだろう?
私は、人間じゃなくなるの?
「あっ・・・アア!!」
女性トイレの個室に鍵をかけて、人間としての最期を迎えようとしている。
服の下は、蒸れている・・・
ハイレグ水着が、私に訴える・・・
もう満足したろ・・・
大人しくハイグレ人間になって、あいつらも仲間に加えてやろうぜ・・・
「イヤよ・・・嫌!!私はあなた達みたいにはならない!!」
全身の締め付けは、自分の秘所を刺激する・・・
女の急所を突かれる自分。
女の自分には、ダメ・・・・
立てない・・・立てないよ・・・・
早く楽になれよ・・・・
「う・・・うわぁ・・・・ん・・・いやぁ・・・」
生き物のように、ハイレグは私をダメにしていく。
淫らに愚かに・・・尊厳を奪っていく・・・
くちゅくちゅくちゅ・・・・
「アッ・・・そこが濡れて・・・だっだめぇ・・・」
さあ・・・ハイグレ人間へのカウントダウンだ・・・・
3・・・・
股間から、蜜があふれて太腿を伝ってお尻を濡らしていく・・・
2・・・・
全身が心の抵抗を奪う・・・・
「だっだめ・・・だめだってばぁ・・・やぁ・・・」
胸は潰されるように圧迫され
オヘソのラインが強調されるぐらい水着の布地が張り付いて・・・
股間は前後に布が動いて、蜜を絞りつくす・・・
1・・・
「ハイグレ人・・・げん・・にぃ・・・わだじぃ・・・・なりだぐぅ・・・なぃぃぃ・・・」
逆らえない・・・・もうだめ・・・
0・・・・・
女性用トイレに悲鳴が響いた・・・・・・・・・・
3分後・・・・
トイレの個室のドアが開いた・・・
そこには、お母さんはいない。
紫色のハイグレ人間だった。
「さぁ・・・アナタ・・・・悠・・・。これからお母さんが、あなた達を洗脳してあげるからね。こんな気持ちのいいものを受け入れようとしないなんて、どんな罰を下してあげようかしら・・・。ハイグレハイグレハイグレェ・・・」
ハイグレ銃片手にハイグレをする母親の姿がそこにあった。

早朝のとあるデパートでの出来事だった。



ハイグレ好き
2010年09月25日(土) 02時45分08秒 公開
■この作品の著作権はハイグレ好きさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
欲望に忠実な〜を更新した勢いで、こちらも更新しました。

物語は、そろそろシリアス?な状況になってきました。
最初は、何の変哲もない人が色々な存在に変わる過程というのは、書いてて難しいです。
作者の力不足です。
うまく書けてないかもしれませんが、最後まで読んでもらえたら幸いです。

※男性の洗脳シーンのリクエストは受付無い方針ですのでご了承ください。