アクション仮面555 ビギンズナイト
アクション仮面ブレイドによりハイグレ魔王は封印され、人々は普通の人間に戻り
元通りに生活している世界・・・・
そんな世界での物語











「木場っち いる?」
「ああ乾さん来てくれましたか?」
かつてアクション仮面ファイズであった乾イツキは友人である木場ユウカを訪ねた。

「やっぱり大変なのは変わらないわね?社長さん?」
「茶化さないでくださいよ」
実はユウカはハイグレ魔王が攻めてくる前から、この「スマートブレイン社」の社長であった。
魔王の脅威が去った後ユウカは会社を再建していた。

「ホント・・・平和よね」
「そうですね、洗脳が解けみんな元通りに生活しています」
「そういや、あの解除粒子でカイザとデルタのベルトも元通りになったんでしょ?」
「はい、でもカイザのベルトは草加さんが持ってどっか行っちゃったんですよ」
「まぁ、もともとアイツのものみたいなもんだし・・・」
そう言うとイツキはうつむいた。

「どうしたんですか?」
「いや・・・このスマートブレイン社にいるとなんか思いだすわ。あの夜のことを・・
 初めてファイズに変身したビギンズナイトでのことを・・・」
















「イツキ〜!いい加減起きなさいよ!」
「う・・あ〜」
アタシはその声で起こされた。アタシの名前は乾イツキ。起こした相手はマリという。

「ほら!食器片付けたいからさっさとご飯食べる!」
「そう怒鳴んないでよ・・・コレ何?」
アタシは出された朝ごはんの器を指差した。

「なにって、味噌汁よ?できたての」
「んな熱いの食べれるわけないでしょ!?嫌がらせ?」
「う〜んおはよう、朝からまた喧嘩?喧嘩は良くないよ?」
そんな会話の中1人の男が会話に割り込んできた。
この男の名前はケイタロウ。
アタシが住んでるこのクリーニング屋の店主。

「もう喧嘩ばっかしないでよね〜」
ケイタロウはピッとTVをつけた。そこには・・・


「こ・・・こちら現場です!異様な集団が人々に銃を乱射しています!」

そんな感じのニュースだった。

「あわわわわ、たたたた大変だよ!いっちゃん!マリちゃん!テレビ!」

2人はテレビを見た。

「何アレ・・」
アタシとマリは完全に固まった。
テレビでは男女構わずハイレグ水着を着て異様なポーズをとっているのだ。
「ってこの現場近くじゃない!」

「キャアアアアアア!!!」
外から悲鳴が聞こえる。
「まさか!」
イツキは外に出た。
1人の女性がこっちに逃げてくる。その背後には・・・
「何アイツ!?」
空飛ぶオマルの大群だった。
理解できなかった。なんだアレは
アタシは逃げてる女性に尋ねた。
「ねぇ!いったい何がどうなってるの!?」

「うるさい!アタシは逃げ切るの!?絶対あんなには・・・」
その女性のセリフを遮るように赤い光が飛んできて女性に命中した。
「いやあああああああ!!」
イツキは眩しくて目をつぶった。

光がおさまり目を開けると・・
「いったい何が・・・ってアナタ・・」
先ほどの女性がハイレグ水着姿になっていた。そして
「ハ・・ハイグレ!ハイ・・グレ!ハイグレ!」
目の前の女性はテレビで見たのと同じポーズをとりはじめた。

「イツキ!」
中からマリが出てきてイツキに話しかけた。
「マリ、ケイタロウ・・逃げるわよ」
「そんな いっちゃん・・一体なにが?」
ケイタロウも中から出てきて不安そうに言った。

「アタシにもわかんないわよ・・・わかるのはあのオマルの大群は敵ってこと」
イツキはオマルの大群を見ながら言った。
Ito-n

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■作者からのメッセージ
調子に乗って続き書いちゃいました
なんかハイグレSSというよりただのヒーロー物のSSみたいですが・・・