ハイグレ×ハイグレ×ハイグレ ハイグレ姫†無双 三重章 袁家無双の章

幾つも存在する恋姫世界の外史の始まり
ここを起点に今回も恋姫†無双の新たなる外史が
刻まれるハズであった。
ソレがやってくるまでは・・・・
      スパッ
突如、何の前触れもなく一隻の宇宙船が外史の壁を切り破り
やってきた。
ピンク色の外装に禍々しい気配を宿したそれは
この世界、否 どの世界からも決して歓迎されない
異界からの侵略者の宇宙船であった。


ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!
ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!
ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!
ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!

奇妙な掛け声と共に船からは、様々な色のハイレグ水着を着た一団が
降りてきた。滑稽な姿をした全て女性で構成された彼女らは、
紛れもない侵略者である。
彼女らは侵略率100%を誇るハイグレ魔王軍の正規第六師団
別名、『症候群(シンドローム)』と呼ばれていた。
「ハイグレ、止めっ!!」
先頭にいる奇妙な仮面を被った女性の号令のもと、ハイグレコールが
一斉に止んだ。
「ふむ、素晴らしい世界だ。大気の状態も良いし、非常に安定している。
さらに事前の調査では多くの人類が存在していることも分かっている
まさに我々のハイグレ支配においてうってつけの世界だ。
そう思わないか諸君!!」
いやに芝居がかった所作で、師団長は手を振りあげた
ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!
隊長に同意するかのように黄色い歓声ならぬ
黄色いハイグレコールがこだまする。
よく洗脳の行き届いているハイグレ兵であった。わずかに性欲のみ残して
他の記憶、感情などは既に取り除かれた彼女たちは、機械的に主である
師団長の命令に従うようになっていた。戦場で泣き叫ぶ女子供に容赦なく
ハイグレ光線を浴びせ洗脳し、命令であれば自害することも厭わない
忠実な人形であった。

今、全世界は大ハイグレ時代
ハイグレ魔王の名の下に
その子供たちが様々な世界に赴き、ハイグレ支配を繰り返している
そんな時代である。
先だって、彼女の姉にあたるハイグレ皇女bQ341は、ある平行世界の
悪の組織を集め統合し、悪のハイグレ組織として再編成をしたという。
彼女は、侵略の真っ最中であるが、その手腕を高く評価され
一族の中でも頭一つ抜きん出る評価を魔王から賜っていた。
『正直、魔王の評価など私はさして興味もないのだが・・・』
正規第六師団の長であるハイグレ皇女bS444は思案する。
もともと彼女は他の姉妹と比べ、異質な性質を備えてこの世に
産み落とされていた。故に彼女は特別である。
父である魔王に従うこともなく、ただ面白そうだという理由で
ここにいた。
『この世界は私の飢えを満たしてくれるだろうか・・・』
彼女は背後に控えるハイグレ兵団を見渡すと、ため息をついた。
『最初の頃は、泣き叫ぶこいつらを一人一人洗脳調教するのは
楽しかったが・・・飽きたな』
遊び飽きた玩具にはさして興味もないのか、最近の彼女は
「楽しい」と感じることが全くなかった。
彼女の通った後には、全ての者がハイグレとなった。
高潔な聖職者も、大国を守護する列強の戦士団も、一国の長も
老いも若きも、女も女も女も女も女も女も女も女も女も女も・・・
全てひれ伏した。ただの一度の例外もなく、彼女は勝利者であり続けた。
強すぎること、彼女の悩みの一つである。
『あぁ、早く誰か私を殺してくれないだろうか。そろそろ限界だ・・・飽き飽きだ。
私が死ねば・・・もっと楽しくなる』
彼女が今、一番願うのは自らの死。自殺以外の他者の手にかかって自らの
命を落すこと、彼女はある理由からどうしてもそれが必要であった。
『まぁいい、いつものように始めよう。私を殺すものが現れれば良し、
現れずともこの世界を完全支配できれば多少気も紛れよう』
彼女は侵略の戦端を開くことにした。
「さぁ、ハイグレによるハイグレのためのハイグレ支配を始めるぞ!
まずは、諸君らの長旅の疲れを癒すために、若い女性を100人ほど
ハイグレ洗脳し、ハイグレ性奴隷とするのだっ!」
ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!
ハイグレ兵たちは主の言葉に機械的に頷きながらも
興奮した面持ちでオマル型小型飛行艇に跨り、各地に散ろうとした。
その時である。
〜♪   ♪  ♪〜
彼女たちの行く手を遮るように、前方から薄い桃色の外套を被った女性?が
近づいてきた。


カス人間第一号
2010年09月25日(土) 22時06分35秒 公開
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カス人間でございます。
恋姫全ハイグレ化を
目指す所存です。